ペット保険業界大手のアニコムが2017年10月に新プラン「どうぶつ健保ぷち」を発売しました。会社としては知名度がありますが、新商品の内容はどうなのでしょうか。気になるアニコムの「どうぶつ健保ぷち」のメリットとデメリットをまとめました!

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」のペット保険はおすすめ?

ペット保険シェアNo.1のアニコムが、2017年10月2日から手術と入院を補償する手術重視型のプランを新発売したことはご存知でしょうか?
さまざまなペット保険がある中で、特に高額な手術や入院に備えたい方なら気になるペット保険ですよね。

そこでアニコムの新商品「どうぶつ健保ぷち」を保険料や補償内容など様々な観点からメリット・デメリットを検討しました。
比較の結果、結論としては「どうぶつ健保ぷち」はあまりおすすめできないということが分かりました。評価の決め手となったメリット・デメリットは下記の通りです。

「ふぁみりぃ」と比較して保険料が約1/3に抑えられる
最低支払対象金額が設定されていない
しつけ相談窓口・迷子検索サービスがある
× 8歳以降の保険料が開示されていない
× 窓口精算&LINE請求ができない
× 提携外の病院で手術した場合は「手術内容証明書」が必要
× ペット賠償責任特約&各種割引&どうぶつライフサポートサービスがない
× 保険対象となるペットは犬と猫のみ
× 病気の場合は待機期間が30日ある
× 同じような補償内容でより保険料が安いプランが他社にはある
× 同じような保険料で通院にも備えられるプランが他社にはある

それでは、各項目に関して、以下で詳しく見てみましょう!

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」のペット保険の特徴は?

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」はどんな特徴があるのでしょうか?
まず大きな特徴として知っておいてもらいたいのが、アニコムの「どうぶつ健保ぷち」は「補償割合は70%のみで、高額な手術補償を重視したペット保険である」ということです。

従来のアニコム「どうぶつ健保ふぁみりぃ」では、70%のプランでも手術補償は1回につき14万円までだったので、高額な手術費用をしっかり補償してもらえるのか少し不安に感じていた方もいたのではないでしょうか。

今回の新プラン「どうぶつ健保ぷち」は手術1回につき50万円まで補償してもらえるので、もしものときの高額の手術費に十分に備えることができます。まさに手術重視型のペット保険といえるでしょう。

「どうぶつ健保ぷち」の補償内容と保険料を一覧にしましたので、ご覧ください。

商品名補償割合通院入院手術年間補償上限額保険料(小型犬・7歳まで)保険料(中型犬・7歳まで)保険料(大型犬・7歳まで)保険料(猫・7歳まで)
ぷち70%プラン70%14,000円/日
年間20日まで
500,000円/回
年間2回まで
128万円118,410 円118,410 円152,070 円97,440 円

※表は横にスクロールできます。
※小型犬はトイプードル、中型犬は柴犬、大型犬はゴールデンレトリバーにかかる保険料で算出しています。

なお、アニコムの「どうぶつ健保ふぁみりぃ」について詳しく知りたい方は、下記のページをご参照ください。
(参考)アニコムのペット保険の評判・口コミは?メリットやデメリットを徹底解説!

続いて、「どうぶつ健保ぷち」のメリット・デメリットについて詳細を確認していきましょう。

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」のメリットを知ろう

それでは、まずは「どうぶつ健保ぷち」の良い点について、確認していきましょう。

「ふぁみりぃ」と比較して保険料が約1/3に抑えられる

「どうぶつ健保ぷち」は、通院・入院・手術を補償する「どうぶつ健保ふぁみりぃ」と比べると保険料が約1/3になります。
この金額で補償割合70%を実現できる大きな理由は、補償対象を手術・入院に絞っているからです。
アニコムの「ふぁみりぃ」は高い保険料がデメリットでしたが、これだけ抑えられると継続しやすくなりますね。

最低支払対象金額が設定されていない

補償対象を手術・入院に絞った手術重視型のペット保険の中には、「最低支払対象金額」が設定されているものがあります。
最低支払対象金額とは、保険会社に請求する治療費がこの金額に達しなかった場合には補償がされないと設定されている金額です。

例えば、アイペットの手術重視型プランである「うちの子ライト」には、3万円の最低支払対象金額が設定されています。そのため、手術費用が2万円だった場合には最低支払対象金額に達していないため補償がされません。
一方の「どうぶつ健保ぷち」では、この最低支払対象金額が設定されていないので、2万円の手術費用に関しても70%まで補償を受けられます。

簡単な手術の時でも、最低支払対象金額を気にせずに保険が使えるのはメリットですね。

しつけ相談窓口・迷子検索サービスがある

アニコムにはペットとの暮らしをサポートしてくれるサービスが充実しています。「どうぶつ健保ぷち」でもそういったサービスの一部を利用できます。

獣医師やアニコムカウンセラーへの電話やwebで、飼育方法やしつけ、健康管理といったペットに関する悩みを相談できる相談窓口があります。
ペットを飼うことが初めての方や動物病院に行こうか悩んでいるとき、気軽に相談できるのはとても心強いでしょう。

また、ペットが迷子になったときにアニコムの迷子捜索マップで情報を掲載してもらえる、迷子捜索サポートも無料で受けることができます。

こういったアニコムならではのサービスを受けられるのは、メリットといえるでしょう。

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」のデメリットを知ろう

ペット保険への加入を考える際、事前にデメリットを知っておくことも大切です。「どうぶつ健保ぷち」にはどんなものがあるのか確認してみましょう。

8歳以降の保険料が開示されていない

ホームページを見ると、「どうぶつ健保ぷち」では8歳以降の保険料が掲載されていません。
アニコムの「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、保険料の上がり方が比較的ゆるやかですが、高齢時の保険料を非公開にしているペット保険会社は急激に保険料が上がる可能性があるので、注意が必要です。

窓口精算&LINE請求ができない

保険金の請求方法には、保険会社と提携している動物病院の窓口で保険証を提示するだけで保険金の精算ができる「窓口精算」と、いったん全額治療費を支払った後で保険会社に請求する「後日精算」があります。
アニコムの「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は窓口精算の対応動物病院数が多いことがメリットですが、「どうぶつ健保ぷち」についてはこの窓口精算が利用できません。

また、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」では後日精算になった場合、LINEで簡単に保険金を請求できます。明細書の写真を撮影してLINEで送付する方法ですが、これも「どうぶつ健保ぷち」は対応していません。

「どうぶつ健保ふぁみりぃ」と比べると、保険金請求が少し手間になっているので注意しましょう。

(参考)保険金の支払いを受けるまでの流れって?

提携外の病院で手術した場合は「手術内容証明書」が必要

現在アニコムが提携している動物病院は全国に6,000件以上ありますが、もし提携外の病院で手術した場合には、請求時にアニコムが指定する「手術内容証明書」が必要になります。

「どうぶつ健保ぷち」の保険金請求の必要書類

  • 対応病院で治療を受けた場合…診療明細書(または領収書)、保険金請求書
  • 未対応病院で治療を受けた場合…診療明細書(または領収書)、保険金請求書、手術内容証明書

この手術内容証明書は獣医さんに記述をお願いしなければならず、病院によっては文書作成料が必要になります。この文書作成料は自己負担となるので理解しておきましょう。

ペット賠償責任特約&各種割引&どうぶつライフサポートサービスがない

アニコムでオプションとして用意してあるペット賠償責任特約は「どうぶつ健保ぷち」では付帯できません。
ペット賠償責任特約をつけていると、ペットが吠えたり咬みついたりして、ケガや持ち物を壊してしまった場合、その治療費や修繕費などを補償してくれます。
「どうぶつ健保ぷち」には、このペット賠償責任特約が付けられないので、心配な方は他のペット保険を探す方がいいでしょう。

(参考)ペット保険の特約って必要?

また、アニコムの用意している保険料割引(多頭割引・健康割増引制度)やホテルやドッグカフェで受けられる優待割引(どうぶつライフサポートサービス)も「どうぶつ健保ぷち」では受けることができません。
こういったサービスをカットすることで保険料を安く抑えているようです。

保険対象となるペットは犬と猫のみ

アニコム「どうぶつ健保ふぁみりぃ」では、犬と猫のほかに鳥やうさぎ、フェレットといった小動物もペット保険に加入することができます。

しかし、「どうぶつ健保ぷち」で加入できるペットは犬と猫のみです。鳥やうさぎなどの小動物はこのプランには加入できませんので他のペット保険を探す必要があります。

病気の場合は待機期間が30日ある

「どうぶつ健保ぷち」には、初年度契約に限り待機期間が設けられています。
待機期間があると、保険契約の開始日から一定の期間は医療費が補償されません。また、この期間に発症した病気はそれ以降も補償の対象外になるので注意が必要です。

この待機期間は、病気には潜伏期間があり発症したタイミングが保険契約の前なのか後なのかが分かりづらいために設けられているものです。

「どうぶつ健保ぷち」では、病気の場合は保険開始日から30日という待機期間があります。
なお、この待機期間は補償が受けられないと言っても、保険料の支払いは発生するので注意してください。

(参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」と他社の手術重視型ペット保険を比較!

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」は、一度の金額が大きい手術を重点的に補償してほしいという方にはおすすめの手術重視型ペット保険です。

アニコムの「どうぶつ健保ぷち」と他社の保険を比較すると、保険料や補償内容はどうなのでしょうか?

手術重視型70%の比較

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・7歳まで)生涯保険料(中型犬・7歳まで)生涯保険料(大型犬・7歳まで)生涯保険料(猫・7歳まで)年間補償上限金額通院入院手術免責
ガーデンパール70%プラン70%54,970 円59,910 円69,920 円47,060 円30万円日額制限なし
年間2回まで
なし
あんしんペットずっといっしょM70%90,450 円133,760 円170,710 円80,330 円70万円制限なし制限なし制限なし14,000円
アニコムぷち70%プラン70%118,410 円118,410 円152,070 円97,440 円128万円14,000円/日
年間20日まで
500,000円/回
年間2回まで
なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんスリムプラン7070%175,760 円231,920 円300,270 円153,210 円70万円制限なし制限なし制限なし3,000円

※表は横にスクロールできます。

手術重視型の同じ補償割合のペット保険と比べてみると、「どうぶつ健保ぷち」は3番目に保険料が安いペット保険です。
ただし、これはあくまで7歳までの保険料なので、一生涯加入し続けることを考えると、保険料の値上がりが予想されるアニコムの「どうぶつ健保ぷち」よりもガーデンのパール70%プランの方が継続しやすい保険といえるでしょう。

ガーデンのパール70%プランは年間補償上限金額の30万円を超えるまで、年間2回の手術補償が受けられます。年間補償上限金額は低めですが、日額制限や免責金額もなく保険料も「どうぶつ健保ぷち」より抑えられるのでガーデンのパール70%プランでもひとまずは十分と考えられます。

もしも年間補償上限金額が低いことが心配であれば、少し保険料を上乗せしてアニコムの「どうぶつ健保ぷち」を選んでも良いかもしれませんね。

手術重視型70%のランキングも作成しているので、こちらも参考にしてください。

(参考)【70%補償】手術重視型のおすすめペット保険ランキング

手術重視型ペット保険では補償が不十分…通院も補償してくれるプランがおすすめ!

手術重視型のペット保険のメリットは、補償内容を手術と入院のみにしぼることで、保険料が抑えられるということです。
しかし、保険料を抑えたいからといって、補償内容を絞るのはあまり得策ではありません。その理由は、動物病院の目的別利用頻度にあります。

1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を見ると、入院と手術が高く思えますが、動物病院でかかる治療費の割合を見ると通院での請求が9割を占めています。
1度の受診にかかる治療費は少額でも利用する頻度が高いため、生涯で支払う金額を考えると「通院」が一番高額になると言えるでしょう。

そう考えると、手術と入院だけではなく、通院にも備えなければ安心とは言えません。
確かに、通院・入院・手術を補償するトータル補償型のプランになると、手術重視型に比べて保険料が高くなってしまいます。でも、トータル補償型の中にも安くてしっかりと補償してくれるものはあります。

当サイトでは安い保険料でも安心の保険ランキングを作成しています。
おすすめはランキングで1位を獲得しているFPCの「フリーペットほけん」です。

では、そのFPCと「どうぶつ健保ぷち」ではどれだけ保険料が違うのでしょうか。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・7歳まで)生涯保険料(中型犬・7歳まで)生涯保険料(大型犬・7歳まで)生涯保険料(猫・7歳まで)年間補償上限金額通院入院手術免責
アニコムぷち70%プラン70%118,410 円118,410 円152,070 円97,440 円128万円14,000円/日
年間20日まで
500,000円/回
年間2回まで
なし
FPCフリーぺットほけん50%161,250 円161,250 円161,250 円161,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
なし

※表は横にスクロールできます。

7年間にかかる保険料で比べてみると、「どうぶつ健保ぷち」よりFPCの方が1万~6万円程度の差額があります。月々で考えると、小型犬の場合は450円程度多く払うだけでトータル補償が受けられるということです。
ワンコインプラスするだけで通院・入院・手術すべてに備えられるならそちらの方がいいと思いませんか?

動物病院は通院での利用が多いので、保険加入の際は保険料が安めで通院・入院・手術すべてを補償するペット保険を検討されることをおすすめします。

保険料が安いトータル補償型のペット保険:FPCのフリーペットほけん
(参考)安い保険料でも安心の保険はこれだ!最安クラスのペット保険を徹底比較!

まとめ

「どうぶつ健保ぷち」は、少し安い保険料で万が一の手術に備えられるというメリットがあります。しかし、動物病院の目的別利用頻度を見ると、通院にも備えなければ安心できないのであまりおすすめできません。

メリット・デメリットを確認したうえで慎重にペット保険を選びましょう。

「ふぁみりぃ」と比較して保険料が約1/3に抑えられる
最低支払対象金額が設定されていない
しつけ相談窓口・迷子検索サービスがある
× 8歳以降の保険料が開示されていない
× 窓口精算&LINE請求ができない
× 提携外の病院で手術した場合は「手術内容証明書」が必要
× ペット賠償責任特約&各種割引&どうぶつライフサポートサービスがない
× 保険対象となるペットは犬と猫のみ
× 病気の場合は待機期間が30日ある
× 同じような補償内容でより保険料が安いプランが他社にはある
× 同じような保険料で通院にも備えられるプランが他社にはある

当サイトではさまざまな視点でペット保険について紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。