日本アニマル倶楽部のペット保険には、「特定疾病不担保特則」という、”落とし穴”ともいえる特則が存在ます。ここでは、その特則を掘り下げて説明します。

ざっくり言うと
  • 契約更新時に「特定疾病不担保特則」に適用された疾病は、一生涯、そのペットでは補償の対象外となります。
  • 保険会社側の都合で勝手に適用できる特則なので、保険の意味が薄れる恐れがあります。
  • ホームページでは目立った場所に載っていないので、注意が必要です。

日本アニマル倶楽部の補償内容って?

 日本アニマル倶楽部のペット保険は、補償割合が100%で通院・入院・手術をいろんなパターンで補償するのが特徴です。

 商品の一例として、「グリーンプランII」と「プレミアムオレンジプランII」の補償内容を記載します。

項目グリーンプランIIプレミアムオレンジプランII
通院日額6,000円まで
年間60日まで
日額5,000円まで
年間60日まで
入院日額12,000円まで
年間60日まで
日額10,000円まで
年間30日まで
手術1回90,000円まで
年間2回まで
1回60,000円まで
年間2回まで
年間補償上限額126万円72万円

どこに問題があるの?

 ですが、この保険商品には、「特定疾病不担保特則」という、落とし穴ともいえる特則があります。

 保険加入前に確認する「普通保険約款/特約」には書かれてあるのですが、見落としてしまいがちなので、注意が必要です。

「特定疾病不担保特則」って?

 この特則は、保険対象のペットが患った疾病について、

  • そのペットの過去の疾病履歴
  • そのペットの診療履歴
  • そのペットの飼い主に過去に支払った保険金

などを鑑みて、「そのペットのその疾病については今後、補償しない」と保険会社側が決められるという特則です。

 例えば、あるトイプードルが皮膚病にかかり、診療費がかさんだとします。その結果として皮膚病が特定疾病不担保特則に適用されると、今後、そのペットに限っては、皮膚病に関係する治療費は補償されなくなります。

 ペット保険の新規加入時の持病は補償対象外になることはありますが、加入後に患った疾病でも、その履歴などで補償されなくなるのは、加入者としては納得がいかないでしょう。

約款にはなんて書いてあるの?

 実際、日本アニマル倶楽部の「ペット保険普通保険約款・特約」には、以下の記述があります。

  • 1.当会社は、保険契約を新規にまたは更新して引き受ける場合、その条件として、本条の特定疾病不担保特則を適用して、引き受ける場合があります。
  • 2.本条の特定疾病不担保特則が適用される場合は、保険証券に当該不担保特則を適用する旨、ならびに不担保とする疾病(以下、「不担保疾病」といいます。)および不担保とする期間(以下、不担保期間といいます。)が記載されます。
  • 3.当会社は、保険証券に特定疾病不担保特則が適用される旨記載がある場合、ペットが不担保期間内に不担保疾病の治療を目的として治療を受けたとき、または不担保期間内に発症した不担保疾病により不担保期間経過後に治療を受けたときには、保険金をお支払いしません。
  • 4.当会社は、第2項に記載の不担保疾病を特定する場合、個別の疾病名で特定する場合、またはペットの体の部位を定めて疾病を特定する場合、もしくはこれら二つの特定方法を併用するときがあります。

参考)
プリズムコール 詳細資料
日本アニマル倶楽部 ペット保険普通保険約款・特約

 どこに書かれてあるか分かりましたか?

 それぞれ、「4.更新契約について」と、「第7章 特則」に書かれてあるのですが、かなり注意して読まないと見落としてしまいます。

ホームページでの表記が分かりにくい

 保険会社側としては「事前に約款や重要事項説明書を読んでから加入した」という体裁を取っているため、「事前に確認していない消費者が悪い」という見方もできるでしょう。

 ですが、ほとんどの加入者は、ペット保険の約款や重要事項説明書の全てを十分に理解しないまま、保険の契約をしていくのが実情のように感じます。

 理想を言えば、ホームページにある程度大きく記載して、分かりやすく表示してほしいものですが、それもなかなか難しいのでしょうか。。。

 いざという時にこの特則が適用されてしまった場合、大切な家族であるペットを十分に守ってあげられない危険性があります。十分に気を付けるようにしましょう。