あなたのペットも発症するかもしれない先天性・遺伝性疾患。補償してくれるペット保険はあるのでしょうか?
基本的にはペット保険で先天性・遺伝性疾患は補償されません。補償されるとしても保険料は高額なプランがほとんど。
ペットの人気が高まるにつれて、先天性・遺伝性疾患のリスクも高まっている今、いつあなたのペットが発症するかわかりません。ペット保険で発症リスクに備えておきましょう。

先天性・遺伝性疾患が増加中!あなたのペットにも発症リスクが!?

「もしも、あなたのペットが先天性・遺伝性疾患を発症したら…?
先日見たテレビ番組で、こんな衝撃的な話がありました。

その番組は、とあるウェルシュ・コーギーの交流会を取材したものだったのですが、楽しい普通の交流会とはちょっと様子が異なっていたんです。
その交流会に参加していたコーギーは、みんな車イスでした。
なぜ車イスが必要になったのかというと、10歳くらいで突如「変性性脊髄症」という遺伝性疾患を発症し、下半身不随になってしまったからだそう…。
この交流会は、遺伝性疾患を発症したコーギーの集まりだったんです。

じつはコーギーの約9割に遺伝子の異常があり、それにより突発的に病気を発症するとのこと。過去にコーギーがブームになった際に、この遺伝病があると知らない繁殖業者によって広まってしまったそうです。

(参考)あなたのペットは大丈夫!?~追跡 ペットビジネス・遺伝病の闇~

この番組ではコーギーがクローズアップされていましたが、ダックスフンドやチワワ、トイプードルなどの人気犬種にも、先天性・遺伝性の病気を発症するリスクがあります。
一例をご紹介しますね。

ダックスフンド

  • 進行性網膜萎縮症
  • 網膜に異常が発生し、最終的に失明してしまう病気。

  • 椎間板ヘルニア
  • 椎間板が変形し、脊髄を圧迫する病気。歩行困難を引き起こします。

    チワワ

  • 水頭症
  • 脳脊髄液が異常に増加し、脳を圧迫する病気。

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • 後ろ足のひざの皿と呼ばれる部分が脱臼する病気。

  • 気管虚脱
  • 気管が変形し呼吸困難を招く病気。

    トイプードル

  • 白内障
  • 目の水晶体が濁り視力低下を引き起こす病気。
    チワワと同じく、気管虚脱、膝蓋骨脱臼も発症リスクが高いと言われています。

    このように、突然先天性・遺伝性の病気を発症する可能性があるペットは少なくありません。
    先天性疾患は、生まれつき持っている病気のことで、見た目にはわからないことが多く、気がつかぬまま引き取ってしまうことが多いようです。主に遺伝的な要素が強いと言われています。
    また、遺伝性疾患は、遺伝的に受け継がれてしまう病気です。親世代、祖父母世代から病気の要因となる遺伝子が受け継がれてしまい、子にも同じ病気が発症してしまいます。

    こうした遺伝性疾患が拡大した背景には、ペットブームによる大量繁殖があります。
    ペット需要の増加で、遺伝子に異常があるのを知らず(あるいは知っていたにも関わらず意図的に)、無理な大量繁殖が進められてしまったのです。
    結果として、突然ペットが遺伝病を発症するケースが増えているそうです。

    愛らしく私たちを癒してくれる存在のペットに、こんな裏事情があったなんてショックですよね。

    しかも、先天性・遺伝性疾患は見た目で判断することが難しく、引き取る時にそのリスクに気づきにくいのです。
    リスクを避けるためには、ペットの両親に遺伝性疾患がないかを確認することが重要ですが、今のペット業界の仕組みでは、どんな両親から生まれたのか確認するのは難しいですよね。
    そんな状況の中で、はたして、あなたのペットが遺伝性疾患を発症しないと言い切れるでしょうか?

    先天性・遺伝性疾患の中には、完治が難しく一生涯治療が必要な病気もあります。
    もしあなたのペットが発症したら、一生続く高額な治療費を負担しなければならないのです。

    「もしも、自分のペットが病気を発症してしまったら…」
    と想像すると不安になりませんか?

    そんな万が一の高額な医療費の不安を解消してくれるのが、ペット保険です。
    でも、先天性・遺伝性疾患を補償してもらえるペット保険はあるのでしょうか?各ペット保険会社の対応をご紹介します!

    もし先天性・遺伝性疾患を発症したら!?補償してくれるペット保険はここ!

    あなたのペットも、ある日突然先天性・遺伝性疾患を発症するかもしれません。
    そうなったら、長期的な治療が必要になり、高額な治療費がかかる可能性があります。
    そんな「もしもの時」の治療費をカバーしてくれるのがペット保険です。

    では、もしあなたのペットが先天性・遺伝性疾患になった場合、発症後に急いでペット保険に加入すれば、かかった治療費は補償されるのでしょうか?
    …残念ながら、答えはNOです。
    先天性・遺伝性疾患を発症した後にペット保険に加入しても、その病気は補償されません
    治療費を補償してもらうには、発症する前に加入しておくことが必要です。

    ですが、発症前にペット保険に加入していたとしても、保険会社によって先天性・遺伝性疾患が補償されるか否かは異なるんです!

    当比較研究所では各保険会社に問い合わせをして、補償されるかどうか確認してみました。
    すると、大きく分けて2つのケースがありました。

    • ケース① 加入前に疑いや可能性がなく保険期間中に発症した先天性・遺伝性疾患
    • ケース② 加入前に疑いや可能性があると言われていて保険期間中に発症した先天性・遺伝性疾患

    こちらはその結果の一覧です。
    ケース①②、それぞれで対応が異なる保険会社もあったので、分けて掲載しています。

     保険会社名①補償開始後に発見された先天性・遺伝性疾患②補償開始前に疑いありと言われた先天性・遺伝性疾患
    アイペット○発症が開始後なら補償
    アニコム×審査の際に対象外となる可能性が高い
    イーペット×傾向や兆候がある場合加入自体不可
    au損保○前歴が無ければ×可能性がある時点で対象外
    PS保険△前歴が無ければ。ただし補償上限あり△症状が無ければ。ただし補償上限あり
    アクサダイレクト△発症年度のみ対象△発症年度のみ対象
    日本ペットプラス(ガーデン)△発症年度のみ対象△発症年度のみ対象
    ペッツベスト△上限1~2万のみ補償△上限1~2万のみ補償
    ペット&ファミリー△スリムの股関節脱臼・膝蓋骨脱臼のみ対象△スリムの股関節脱臼・膝蓋骨脱臼のみ対象
    日本アニマル倶楽部××
    楽天少短(あんしんペット)××
    FPC××
    SBIいきいき少短××

    ※〇→補償する △→条件付きで補償する ×→補償しない
    ※あくまでHPやヒアリングをもとに独自に調査した内容です。条件変更の可能性もありますので、詳しくは各保険会社の約款・重要事項説明書をご確認ください。

    こちらのように、先天性・遺伝性疾患を「補償する会社」「条件付きで補償する会社」「補償しない会社」があります。

    補償してもらえる会社は、アニコム、アイペット、イーペット、au損保の4社。
    ですが、この4社はペット保険の中でもかなり保険料が高い会社です。
    高額な保険料と引き換えに、先天性・遺伝性疾患のリスクを引き受けてくれるということなのでしょう。
    この4社の中では比較的保険料の安いイーペットがおすすめですが、「加入前に遺伝病の疑いがある場合」「3か月以内に治療歴がある場合」には加入すること自体できないので、注意が必要です。

    また、条件付きで補償してもらえる会社については、その条件が厳しく、もし一生涯治療が続く先天性・遺伝性疾患は十分に補償されない可能性が高いんです。
    「条件付きで」となっている場合は、ほとんど補償されないと考えていいでしょう。

    それに、ケース②のように「加入前に疑いや可能性があると言われていて保険期間中に発症した先天性・遺伝性疾患」については、補償してもらえるのはアイペットのみ。
    つまり、ペット保険の加入前に少しでも病気の兆候が見られたら、ほとんどのペット保険では補償してもらえないということです。

    補償してもらえる保険会社はほんの数社。
    しかも、その数少ないペット保険は、保険料が高額なところばかりです!
    先天性・遺伝性疾患のリスクが高いペットの飼い主さんは、このことをしっかりと把握しておきましょう。

    まとめ:先天性・遺伝性疾患は基本的に補償対象外!補償される保険は高額

    あなたのペットも、いつ発症するかわからない先天性・遺伝性疾患。発症すると高額な治療費がかかるかもしれません。
    以下で先天性・遺伝性疾患についてまとめました。

    先天性・遺伝性疾患の発症リスクが高まっている

    発症した場合、補償されるかどうかはペット保険会社によって異なる

    補償開始前に病気の疑いがあったかどうかで補償内容は変わる

    先天性・遺伝性疾患を補償するペット保険は保険料が高い

    当サイトではいろいろな観点から、おすすめのペット保険についても紹介しています。
    よろしければ以下のページも参考にしてみてください。