アビシニアンの性格と基本的な飼い方について徹底解説!よくある病気や怪我を把握して、いつでも頼れる飼い主さんを目指しましょう!

ざっくり言うと
  • スレンダーでモデル体型、クールな見た目だけど実は甘え上手なアビシニアン!
  • いたずら大好き活発な猫…ボロボロにされたくない大事なものは別室にしまっておきましょう…
  • アビシニアン特有の病気がいっぱい!甲状腺機能障害に要注意!

アビシニアンの性格・飼い方

アビシニアンの性格

鋭い目つき、すらりとした体型、そのクールな出で立ちから大抵の方が、人になつきにくく非常に飼いにくい猫種と思われるでしょう。ですが、実際は人に対して甘え上手な猫、それがアビシニアンなのです。
 
賢く、人間とのコミュニケーションをとる事が出来るアビシニアンは、猫にあるまじき性格の持ち主です。ツンとしたクールな猫を希望される飼い主さんには向いていないかもしれませんが、基本的にその愛嬌のある性格から非常に飼いやすい猫として親しまれております。
 
ですが、飼いやすい猫種とはいえ、好奇心旺盛で活発な事からいたずらが少々過ぎる事があるでしょう。高いところから高いところへ行ったり、物を壊したり、カーテンを上手く使ってのぼったり、室内がアビシニアンの手によってボロボロにされる事もあります。
 
その為、動物そのものを飼う事が初めてという方には大変難しい猫種かもしれません。大事なものは別室に置くなどの対策をして飼われる事が望ましいでしょう。
 
いたずら好きなアビシニアンですが、甘えてコミュニケーションをとる姿は他の猫種には見られない魅力です。賢さもあって、物を持ってきたりする姿も見られるので、いたずら好きなところさえ目を瞑れば、非常に魅力的な猫と言えるでしょう。

アビシニアンの飼い方

上記でも記載した通り、アビシニアンは非常に活発で遊び好きである為、運動出来るスペースは必ず確保しましょう。キャットタワーもしっかりと高い物がよく、また、カーテンは破られる可能性が高い為、ある程度年齢がいって落ち着きが出るようになるまでは、破れても良いカーテンにしておくと良いでしょう。
 
汚されたり壊されたりすると困るものは、必ずアビシニアンの手の届かない引き出しの中や押し入れにしまう事も大切です。アビシニアンは賢い為、少し工夫したら届くような範囲に物を置く事は望ましいと言えません。

活発である事は怪我をしやすいという意味でもあります。賢いとはいえども、アビシニアンは時に失敗する事もあります。その時に怪我をする事がある為、注意深く見てあげましょう。
 
また、甘え上手で猫らしくないと性格ではあるのですが、やはり根本的に猫である為、しつこくされる事を嫌います。もともと性格が良いアビシニアンですが、しつこくしたりしつけを適当にしてしまうと、凶暴な性格になってしまう事もあるので注意しましょう。

アビシニアンがかかりやすい病気・ケガ

拡張型心筋症

心筋症は肥大型心筋症、拘束型心筋症、拡張型心筋症の3つに分けられます。この中でアビシニアンによく見られる心筋症は、3つめの拡張型心筋症に当たります。
 
拡張型心筋症は、心臓の筋肉が薄くなり、心臓が大きくなってしまう病気です。不整脈や、心拍数の急激な増加、脈の欠損などといったものが見られ、発症してしまうとアビシニアンの元気がなくなったり、食欲が低下したり、体温が低下したりします。
 
また、血液を正常に循環させる事が出来なくなってしまう為、肺に水が溜まる肺水腫を起こしやすく、呼吸困難に陥る事もある為危険です。最悪の場合、心臓の中で血が固まってしまう事もあり、状態によってはショック状態、そのまま死に至る事もあり得るでしょう。
 
拡張型心筋症を完治させる特効薬はなく、血管拡張剤や強心剤などを用いて症状を改善させます。この病気は症状が重症であったり、適切な治療が遅れてしまったりすると命を落とす可能性が非常に高い為、早期発見が重要となるでしょう。

拡張型心筋症は、タウリンが不足している為に発症すると言われております。発症させない為にも、まずはタウリンが充分に含まれている食事内容に切り替える事です。日ごろからアビシニアンを観察し、状態に異常がないか気にかけてあげる事も予防策の一つと言えるでしょう。

甲状腺機能障害

甲状腺機能障害は、甲状腺ホルモンが正常に機能しない状態を指し、発症してしまうと元気の喪失、食欲不振、脱毛、顔が腫れるといった症状が見られます。
ですが、アビシニアンは先天的に甲状腺の機能が低下している状態である事が多く、生後二ヶ月目あたりから成長の遅れが見られ、上記の症状に加えて全体的に発育不全となる事が多いでしょう。
 
甲状腺ホルモン薬を投薬していく事で治療をしていきます。甲状腺の機能に問題がある為、人工的な甲状腺ホルモンを投与していく事で病状を緩和させていきます。
この病気は早期発見が重要となっております。放置してしまうと栄養状態が悪くなっていくので死に至る事もある為、少しでも異常を感じましたら早急に病院へ向かいましょう。
 
特にアビシニアンは仔猫のうちにこの病気を発症する事が多く、治療が少しでも遅れてしまうと発育不全になってしまいます。永久歯が生えてこなかったり、被毛がいつまでも産毛であったり、精神的欠落、骨と筋肉が正常に成長しないなどと言った状態になってしまうので、1歳未満のうちは特に気に掛けるようにしましょう。

アミロイドーシス

アミロイドーシスは、アミロイドという水に溶けないタンパク質が臓器に付着し、その臓器の機能不全を起こすというものです。アビシニアンは、他のどの猫種よりも飛びぬけてこの病気を発症しやすいとされている為、注意しなければなりません。
 
アミロイドーシスは、身体のどこにでも発症すると言われておりますが、アビシニアンは特に腎臓に起こりやすいとされております。
腎臓に症状が見られる場合は「腎アミロイドーシス」と言われ、7、8歳に多く発症するのですが、中には1歳未満の仔猫にも発症する事もあるでしょう。
 
食欲不振、おしっこが増える、体重減少、元気がなくなるなどといった症状が見られる他、ネフローゼ症候群、血栓塞栓症、慢性腎不全という状態にまで陥る事もある為大変危険です。
特に慢性腎不全になってしまうと1年以内に死に至る事がある為要注意です。
 
遺伝性疾患であるアミロイドーシスは、はっきりとした予防法がない為、発症したら早急な治療が望ましいでしょう。主に投薬治療がメインとなりますが、一度アミロイドが臓器に付着してしまったら、完全に取り除く事は出来ません。
 
アビシニアンにストレスがかからないよう生活環境を改善し、少しでもアビシニアンに対する負担を減らす事が最善の治療法と言えるでしょう。