ボーダー・コリーの性格と基本的な飼い方について徹底解説!よくある病気や怪我を把握して、いつでも頼れる飼い主さんを目指しましょう!

ざっくり言うと
  • 知能レベルは全犬種の中でもナンバーワン!非常に優秀なボーダー・コリー
  • 頭が良すぎるゆえのお悩み…しつけは頭が良いからこそ気を付けなくてはいけない!?
  • ボーダー・コリー特有の遺伝性疾患がある事、知ってましたか?

ボーダー・コリーの性格・飼い方

ボーダー・コリーの性格

全犬種の中でナンバーワンの知的レベルを誇るボーダー・コリー。ボーダー・コリーの魅力はまずこの賢いところがあげられるでしょう。非常に賢いボーダー・コリーは、従順で飲み込みも早く、人間の指示に従って作業を行う立派な使役犬です。
 
牧羊犬として主に活躍しておりますが、近年では家庭犬としても親しまれ、訓練競技会やフリスビー大会などあらゆる場面でボーダー・コリーが好成績をたたき出して上位に君臨しております。
 
愛情深く、飼い主さんに対して敬愛を示し、明るく活発なボーダー・コリーの性格に悪いところなしのように思えます。言葉がしゃべれないだけで、人と変わらない優秀なパートナーでしょう。
ですが、頭が良い犬は非常に飼いやすい犬種として親しまれるとはいえ、頭が良すぎる事は逆に欠点となります。うらを返せばずる賢いという意味でもあり、頭の良いボーダー・コリーは人の言う事を先読みしてしまう事もあります。
 
扱いを少しでも間違えれば取り返しがつかなくなるその頭の良さは、まさに利点とも欠点ともとれるでしょう。
頭が良く訓練性の高いボーダー・コリーは、頭が良すぎるゆえに、初心者向けとは決して言えない犬なのです。

ボーダー・コリーの飼い方

ボーダー・コリーは、まず一番最初に気を付けなければならない事はしつけ訓練です。

もともと訓練性能の高い犬種であるボーダー・コリーは、仔犬の頃からメリハリのきいた適切な訓練を行っていれば問題行動を起こす事はまずないでしょう。
こちらが教えた事もすぐに飲み込み、主人が喜ぶ事をするのを好む犬種である為、優秀なパートナーとして活躍するでしょう。
 
ですが、上記でも記載したとおり、人の考えを先読みできるずる賢い犬種でもあります。しつけに失敗してしまいますと、非常に厄介な事に、そこらの問題行動を起こす犬種とは比べものにならないほど問題のある子になるでしょう。
 
曖昧なしつけをしてきて、飼い主さんにリーダー性がないと気づいたボーダー・コリーは、すぐに上下関係を覆すような行動をとり始めます。他の犬種にはないような問題行動を起こし、その利発さゆえの問題行動は、プロの訓練士でも辟易するほどです。
 
また、牧羊犬として活躍しているボーダー・コリーは、一日中走っていても苦にならない子が多く、非常に体力が有り余っている犬種です。ボーダー・コリーの運動要求量は、最低一日二回、一時間ずつです。
むしろそれでも物足りないくらいかもしれません。ドッグランや広場でボール遊びやフリスビーを使って全身の運動をすると良いでしょう。
 
従順なボーダー・コリーは、与えられた命令の意図を考えて行動する事が好きです。頭を使う刺激を与えられるように日々の訓練は欠かさないようにしましょう。

ボーダー・コリーがかかりやすい病気・ケガ

コリー眼異常

別名コリーアイとも言われているこの病気は、名前の通り、コリー種に多く見られる病気です。白内障などの数ある眼病の中でも、この病気は失明になる原因の一つとされている先天性の病気です。
 
発症率はシェルティの75パーセントに対して10パーセントと非常に低い数字なのですが、それでも治療法がなく、ただ進行していく事には変わりありません。
 
早くて2ヶ月、3ヶ月の子に視覚障害の症状が見られ、物にぶつかる、歩くのをためらうなどの様子が見られたら要注意です。1歳以降に発症した場合は進行する恐れがないと言われておりますが、若齢期に発症したコリーアイは、進行する為、最終的に失明の恐れがあるでしょう。
目の中の組織が先天的に異常形成されているのですが、一見わかりにくい病気である為、行動の変化で気づいてあげる必要があります。
 
遺伝性疾患の為予防法はありません。その症状のレベルにもよりますが、発症したら上手に付き合っていかなければならないのがこの病気の特徴です。
ボーダー・コリーが過ごしやすいように室内をすっきりとさせたり、静かな散歩コースにしたりするなどの飼い主さんの工夫が必要と言えるでしょう。

股関節形成不全

この病気は、腰をくねくね横に振りながら歩くのが特徴的です。この歩き方をいわゆる「モンローウォーク」と言い、大腿骨の先端が股関節に正常にはまらない為、このような歩き方をします。
また、痛みがある為、重症な子は脚をひきずる、座る時に足を崩す、ウサギとび、立ち上がれない、歩く事すら嫌がるなどの症状が見られます。
 
急激な成長により骨と筋肉がアンバランスになる事と、仔犬の頃の激しい運動による足腰への負荷で発症するでしょう。先天性でもあり、後天性も発症する恐れがあるこの病気は、大型犬や中型犬ならばどの犬種でもかかりやすいとされております。

先天性でも後天性でも気を付けて言える事は、肥満です。極度な肥満は常に足腰に負担をかけている状態であり、特に仔犬の頃の肥満は余計な脂肪のせいで骨と筋肉がバランスよく成長しない為、リスクが更に高まるでしょう。
 
大抵のボーダー・コリーは、軽症である事が多いため、鎮痛剤などの投薬と生活改善で治療していきます。
 
ですが、中には重症の子もいます。重症の場合は、外科手術をする必要があります。
骨盤を形成する個所を切断する骨頭切除。人工関節を置き換える。大腿骨が外れにくいようにする手術などいくつか手術方法がありますので、その子の症例に合わせて、獣医師と相談のもと、治療法を決めていきましょう。

CL病

ボーダー・コリーが代表的と言っても良いこの病気は、セロイドリボフスチン症とも言います。脳内に老廃物が溜まり、神経障害を起こしてしまうこの病気は、発症すれば運動障害、知的障害が起きて普通の生活が出来なくなり、最終的には命を落としてしまうのです。
 
発症率が極めて低い珍しい病気ではあるのですが、染色体劣性遺伝である為、発症してしまえば治療法はなく、また遺伝を持っているボーダー・コリーは、発症する確率が低いといえども予防する方法はありません。
1歳以上になってからの発症が多く見られ、発症すると驚くべきスピードで進行していき、3歳までに必ず死に至ります。
 
視力異常、足元がふらつく、トイレを忘れる、凶暴化、方向感覚を失う、階段の昇り降りが出来ない、異常行動、人や物を判別できないなどの症状が見られ、どれも明らかな異常である為、すぐに変化に気づくでしょう。
 
そのボーダー・コリーの苦しむ姿に耐えきれずに安楽死を選択する飼い主さんも少なくはないようです。
一番の対策は、CL病の遺伝を持つボーダー・コリーの繁殖をさせない事がベストです。治療法がない遺伝性疾患だからこそ、一人一人が意識を高めていく事が重要と言えるでしょう。