ヒマラヤンの性格と基本的な飼い方について徹底解説!よくある病気や怪我を把握して、いつでも頼れる飼い主さんを目指しましょう!

ざっくり言うと
  • ペルシャとシャムのいいとこどり!非常にバランスの取れた猫、ヒマラヤン!
  • 性格が良く飼いやすいけれど手入れだけは少し手間がかかるんです…
  • 尿石症の好発品種としてヒマラヤンがあげられている事、知ってましたか?

ヒマラヤンの性格・飼い方

ヒマラヤンの性格

ヒマラヤンは、大人しく温厚なペルシャと明るく活発なシャムのもとに生まれた猫です。ペルシャもシャムもまるで逆な性格であるのですが、ヒマラヤンは一体どういう子が多いのでしょうか。
 
どちらかというと、ヒマラヤンはペルシャのように大人しく温厚な性格をしておりますが、ペルシャよりは愛想が良いと言っても良いでしょう。
愛想の良さは社交的なシャムの性格ゆずりと言って良いです。大人しく温厚で、人に対して甘えん坊な性格、そしてシャムほど運動量は多くない為、非常にバランスのとれた猫種です。
 
その為、初心者にも飼いやすいと言われており、人気が高い猫種のうちの一つなのです。猫らしからぬ、従順で素直に甘えてくる姿も見せるので、その性格の良さに人気の高さもうなずけます。
 
鳴くこともめったになく、集合住宅でも飼いやすいので、どんな家庭でも適していると言われておりますが、あまり騒がしい場所は好まないようです。少し神経質な一面がある為、大人しく静かな環境で過ごせるスペースを確保出来ると良いでしょう。

ヒマラヤンの飼い方

バランスのとれた性格の良さ、鳴き声も小さくめったに鳴かない、ヒマラヤンは非常に飼いやすい猫ではありますが、手入れが欠かせない猫種である為、毎日手入れやケアを欠かせない方でないと難しいでしょう。
 
その美しい被毛を健康に美しく保つ為には、まず毎日のブラッシング。そして月に1~2回のシャンプーは必須です。ゴージャスな見た目だからこそ、その被毛を美しく保つ為には相当な努力が必要と言っても良いでしょう。
 
また、毛艶を良くする為にもフードも良質な物を用意してあげなければなりません。ですが、もともと動く事を好まず、のんびりした性格である為、肥満になりがちです。肥満にならないように、バランスのとれた食事、そして運動出来る環境を飼い主さんが用意してあげなければなりません。
 
静かに飼い主さんの横にいる事が多いかもしれませんが、おもちゃなどで遊んであげて運動をさせるきっかけを作ってあげるのも良いでしょう。見た目はもちろんの事、健康の為にも飼い主さんの普段からのケアは欠かせません。

ヒマラヤンがかかりやすい病気・ケガ

多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎はペルシャの代表的な病気である為、ペルシャと同じ性質を持つヒマラヤンも、この多発性嚢胞腎にかかりやすいと言われております。
発症すると、腎臓病と同じように、水をよく飲む、痩せている、脱水症状、尿の回数が多いが尿の量が少ない、元気がないといった症状が見られます。
 
完治する事が出来ない進行性の遺伝性疾患であるこの病気は、発症すると、腎臓の至る所に液体が入った球状の袋が出来てしまい、それにより、徐々に腎機能が低下、最終的に腎不全を起こしてしまいます。腎不全となってしまうと命を落としてしまう為、たいへん危険な病気と言えるでしょう。
 
しかし、それほどまで危険と言われている致死率の高い病気ではあるのですが、残念ながら予防する手段はありません。また、完治する事が出来ない難病と言われております。
この病気の遺伝子を持っているヒマラヤンは、50パーセントの確率で発症するペルシャより発症率は低いでしょう。
ですが、あくまでも「ペルシャと比べて」なので、両手を上げて喜ぶ事は出来ません。
 
投薬治療で進行を遅らせる延命法しかない為、早めに見つけて対策をする事が重要となります。一歳になるまでの間に、一度検査をしておくと良いでしょう。

流涙症

流涙症は鼻が短く、涙を排出する為の涙管が生まれつきつぶれているヒマラヤンに多く見られる病気です。
常に眼に涙がたまっている状態であり、目ヤニ、涙が流れる、まばたきが増えるという症状が見られます。涙が流れる事で起きる「涙やけ」という状態は、ほとんどのヒマラヤンに見られ、よく見ると眼の周りの毛が変色しております。
 
たかが涙やけと思い、気に留めない方がいらっしゃいますが、涙やけはバクテリアを繁殖している状態である為、眼の周りが常に不潔な状態です。不潔な状態でいると、他の眼病を引き起こす可能性があるでしょう。
 
流涙症は、生まれつきの骨格である為、予防策はありません。治療法ですが、流涙症がひどく見られる場合は、つぶされている気管を拡張する手術、また、涙小管を洗浄して詰まりを改善させる方法があります。
 
まずは、涙やけにならないようこまめに眼の周りを拭いてあげる事が重要です。涙を流している姿を見かけたら、柔らかいタオルで拭き、涙やけがすでに出来ている状態であるのならば、濡らしたコットンで抑えるように拭き取ります。
 
また、添加物が多く含まれたキャットフードを食べているヒマラヤンは自然と涙が多くなってしまいがちです。
涙がひどい際は、一度食事内容を変えてみると良いでしょう。

尿石症

一部のデータによると、尿石症は雑種猫よりも純血種の猫に多く発症すると言われております。中でもヒマラヤンは好発品種として取り上げられており、その発症率は純血種の中でも上位に上がるほどです。
 
尿の中に含まれる成分が固まって出来た尿石(尿結石)と呼ばれる石が、尿の通り道である膀胱、尿道、腎臓、尿管に出来てしまう事で症状が現れます。大きさにより、治療法や症状の重さも異なりますが、大体が排尿障害を起こすほかに水の飲む量が増える、排尿の際に鳴くなどの様子が見られます。
 
水の摂取不足、偏った栄養バランスによる食生活、肥満、運動不足が主な原因と言われている為、比較的予防はしやすいでしょう。特に4~6歳の男の子に多く見られる病気であるとも言われております。

体内に出来た尿石を溶かして排出して治療しますが、出来た尿石の成分と大きさによっては外科手術をして直接取り除かなければならない場合もあります。
処置が遅れてしまうと尿道閉塞を起こし、腎不全を発症、死に至る恐れもあります。急性腎不全の多くは、尿石症が原因とも言われていますので、油断は出来ないでしょう。