シベリアン・ハスキーの性格と基本的な飼い方について徹底解説!よくある病気や怪我を把握して、いつでも頼れる飼い主さんを目指しましょう!

ざっくり言うと
  • その姿はまるで孤高のオオカミ!シベリアン・ハスキーの魅力とは
  • しつけはしっかりと!仔犬の頃からしつけして頼れるリーダーに♪
  • 良く見られる遺伝性疾患、股関節形成不全に特に注意しよう!

シベリアン・ハスキーの性格・飼い方

シベリアン・ハスキーの性格

一時期、とある漫画をきっかけにして大ブレイクしたシベリアン・ハスキー。見た目はオオカミそのもの、黒と白のコントラストの被毛に、立派に立ち上がった耳、人を寄せ付けない雰囲気に誰もが一度は憧れた事でしょう。
 
ですが、流行となったシベリアン・ハスキーは見た目だけに惹かれた一部の購入者により、次々と捨てられていき、施設では悲しい最期を迎えるシベリアン・ハスキーがあとを絶ちませんでした。その理由は、まず飼育管理の難しさにあるでしょう。
 
当時、シベリアン・ハスキーを捨てた人々は「言う事を聞かないバカ犬」と口をそろえて発言しておりました。シベリアン・ハスキーの性格は、はっきり言うと頑固である要領の悪さから、しつけは難しいと言われております。
ですが、決して「バカ犬」ではありません。
 
成長期中、適切なしつけが重要なシベリアン・ハスキーではありますが、実際しつけに成功をした飼い主さんは、崩れる事のない絶大な信頼関係を築き、シベリアン・ハスキーのその物堅さはゆるぎないものを感じます。他人に対して警戒心をむき出す事はありますが、本来なら攻撃性のない大人しい犬種です。
 
飼い主さんのしつけ次第で性格が変わってしまう犬種と言っても良いでしょう。飼い主さんの愛情によく応えるのも、シベリアン・ハスキーの魅力と言えます。愛情をかけたらかけた分だけ甘えてくる、そんな姿に魅了される事間違いありません。

シベリアン・ハスキーの飼い方

その毛量の多さ、シベリアという原産地から、被毛の手入れと夏場の温度などの環境管理に気を付ける事はもちろんですが、シベリアン・ハスキーの飼い方で気を付ける事は、まず、しつけと運動です。
 
シベリアン・ハスキーは、一度しつけに失敗してしまうと、頑固な性格から、矯正する事が難しいと言われております。その為、仔犬の頃からメリハリのある愛情をかけたしつけを行う事が重要です。
しつけに自信がなく、初めて犬を飼う方には仔犬の頃にプロの訓練士にしつけを依頼すると良いでしょう。それほどまでに、この犬種のしつけは重要なものと言われているのです。
 
ですが、いくらしつけをしてきたと言っても、飼い主さんの日ごろからの接し方で、問題行動を起こす子になってしまう可能性もあります。
 
どの大型犬でも共通して言える事ではありますが、シベリアン・ハスキーの問題行動は運動不足と関連しています。もともとソリ犬として活躍していたシベリアン・ハスキーは、運動量が桁違いで多く、充分な運動が出来ない子はすぐにストレスが溜まるでしょう。
ストレスが溜まってしまうと、咬む、吠える、などの行動につながります。
 
ただ歩くだけ、排泄させるだけの散歩ではなく、思いっきり走らせる時間を与えてあげましょう。走らせる環境がなく、なかなかドッグランに行く事が出来ないという方は、一時間の散歩を最低一日二回はするようにしなければなりません。
 
日本の夏の気候が苦手なシベリアン・ハスキーは、夏場は様子見ながら運動をします。ですが、冬はひたすら元気ですので、シベリアン・ハスキーが満足いくまで付き合ってあげる事が大切です。

シベリアン・ハスキーがかかりやすい病気・ケガ

てんかん

てんかんは、人でも犬でも、完治する事が出来ない病気と言われている脳の病気です。完治が出来ない為、症状を抑える抗てんかん薬を服用して様子を見ていくしかないので、生涯付き合わなければなりません。
 
前触れもなく突然発作を起こす事が多いので初めてその発作中の姿を見る方は驚かれるでしょう。神経細胞が異常活発による全身けいれん、意識喪失といったものであり、更に驚くべき事は、発作が終わった後は何事もなく行動を再開するのです。
数分の出来事に、ついていけないという方もいるくらいです。
 
てんかんは、先天性である場合と、外部からの衝撃などによる後天性の場合があります。大抵の子が先天性として起こす事が多いでしょう。
 
初めて発作の現場に出くわしたら、すぐにシベリアン・ハスキーの様子を確認しましょう。名前を呼んでみて意識があるかどうかの確認(目が動いたら意識があります)、発作が終わったら全身を触ってみてどこかぶつけていないか確認。
 
発作は数分で終わるのが通常なのですが、10分以上続く、発作の間隔が短く頻繁に起こるようでしたら要注意です。重症であり、脳壊死の危険性があるので早急に病院にて直接対処しなければなりません。
まずは冷静に対処できるようにしましょう。

股関節形成不全

股関節形成不全は、もともと股関節が正常でない上に、成長期の急激な成長により徐々に病気が悪化、骨と筋肉がバランスよく成長する事が出来ずに常に亜脱臼を起こしてしまう病気です。遺伝性疾患とされているこの病気は、シベリアン・ハスキーに多く見られる病気の一つです。
 
見た目ですぐにわかるこの病気の特徴は、まず、歩くときに腰をくねくね横に振ります。この歩き方をいわゆる「モンローウォーク」と言い、大腿骨の先端が股関節に正常にはまらない為、このような歩き方をします。
何も知らない方からしたら、歩き方が変わっているなどと流してしまって特に気に掛ける事がない場合があります。
 
ですが、実際は違和感と痛みがある為、くねくね歩くだけでなく、重症な子は脚をひきずる、座る時に足を崩す、ウサギとび、立ち上がれない、寝たきりなどの症状が見せるでしょう。
 
この病気は、生まれつき股関節形成不全である子が多い為、それ以上悪化させないように、飼い主さんが気を付けなければなりません。
特に成長期に気を付けなければならない事は、肥満です。
 
極度な肥満は常に足腰に負担をかけている状態であり、肥満は余計な脂肪のせいで骨と筋肉がバランスよく成長しない為、リスクが更に高まるでしょう。肥満の状態で激しい運動をしようものなら、更に悪化してしまう事間違いありません。
肥満は成犬になっても気を付けなければならない事です。
また、常に足腰に負担がかからないように、フローリングなど滑りやすい床には絨毯をしくようにしましょう。
 
軽症の場合は、鎮痛剤などの投薬と生活改善で治療していきます。
重症の場合は、外科手術をする必要があります。
骨盤を形成する個所を切断する骨頭切除。人工関節を置き換える。大腿骨が外れにくいようにする手術などいくつか手術方法がありますので、その子の症例に合わせて、治療していきましょう。

白内障

劣性遺伝と言われている白内障は、ゴールデンレトリバーに次いで、シベリアン・ハスキーに多く見られる病気と言われております。
シベリアン・ハスキーといえば、瞳がブルーであったりグレーであったりする子が多く見られます。比較的薄い色をした子でも、瞳の中心が白くぼんやり濁るのでどんな方でも気づくでしょう。
 
加齢と共に発症する確率が高まりますが、シベリアン・ハスキーの場合、若年性白内障の可能性もあります。早い子で2歳くらいに発症するでしょう。
 
白内障は進行するにつれ視覚障害が悪化していき、夜の散歩を嫌がる、物にぶつかるなどの行動の変化を見せます。
ですが、住み慣れた家の中では、感覚で物の位置を把握している為、目が見えづらくても行動に大きく変化が見られず、いつも通りの姿に見えてしまうのが難点です。その為、進行していても気づかないでそのままになってしまう事もあるでしょう。
 
視力低下、走っていて物にぶつかる、階段から落ちるなど、どんどん明らかな行動の変化が起きはじめ、見えづらいという恐怖、ストレスから夜鳴きをしてしまう子もいるようです。
 
白内障は点眼薬、内服薬で進行を抑える事が出来ますが、ほとんど視力がなくなっている場合は外科手術となります。人工の眼内レンズを装着する内容ですが、大抵の飼い主さんは全身麻酔というリスクを懸念してか、手術を行わないという方が多いでしょう。
 
見えづらいという事は、どんな生物でも大きなストレスです。そのストレスから、攻撃的になってしまう子もいるでしょう。白内障の治療は、点眼薬などで対処をする事が中心となりますが、一番は、飼い主さんがそばにいてケアをしてあげる事です。
 
住みやすい環境にしてあげる事と、心のケアは飼い主さんにしか出来ませんので、しっかりと向き合いましょう。