シンガプーラの性格と基本的な飼い方について徹底解説!よくある病気や怪我を把握して、いつでも頼れる飼い主さんを目指しましょう!

ざっくり言うと
  • 世界最小の猫、シンガプーラ!小さく大人しいその姿はまるで妖精のよう
  • 神経質な一面があるので静かで落ち着く環境にしてあげよう
  • 頻繁に貧血を繰り替えるようなら要注意!ピルビン酸キナーゼ欠損症とは

シンガプーラの性格・飼い方

シンガプーラの性格

小さい動物は、大抵、自分の身を守る為に気が強かったり攻撃的だったりしますが、世界最小の猫と言われているシンガプーラはまったくの逆です。
大人しく、鳴く事がほとんどなく、例え鳴いたとしてもか細い小さな声で、鈴を鳴らすように静かに鳴きます。通称、「小さな妖精」とだけあり、まさにその通りと言って良いでしょう。
 
大人しいと言っても遊ぶ事は好きな為、飼い主さんとコミュニケーションをとる事を嫌がりません。おもちゃを出してみれば、その小さな身体で懸命に遊び出すことでしょう。その遊ぶ姿に魅了される事間違いありません。
 
ですが、身体が小さいというだけあって、攻撃的な一面はないにしろ、臆病なところは他の猫種と比べて強く見られます。慣れない人や猫に対して隠れてしまうような臆病さである他、騒がしさを嫌い、静かな環境を好む神経質な面も見られます。
その為、多頭飼いには向かない猫種と言えるでしょう。
 
どちらかと言えば、シンガプーラは初めて猫を飼うという方に向いている猫種です。

シンガプーラの飼い方

身体が小さく、大人しいシンガプーラは、特にこれといってひどいいたずらをするわけでもなく、運動量が多いわけでもありません。比較的飼いやすい猫種である為、どんな方でも飼えるでしょう。
 
神経質な性格上、静かな環境を好むので、小さな子どもがいる家庭、多頭飼い、騒がしい環境である方には向かないでしょう。シンガプーラを飼う上で気をつける事は、シンガプーラが苦にならない静かな環境を与えてあげる事です。また、遊ぶ事が好きな猫種ではありますが、しつこくされる事を嫌います。遊ぶ時は、シンガプーラが嫌がらないように、様子を見ながら程々に接するようにしましょう。

また、シンガプーラは暑い国が原産国である為、寒さに非常に弱いです。冬場は、「静かな」にくわえて、暖かい環境になるようにする必要があります。暖房はもちろんの事、いつもより暖かい毛布やベッドを用意する事で快適に過ごす事ができるでしょう。
 
基本的に、シンガプーラは特に問題のない猫種である為、初心者でも飼いやすい猫です。ですが、身体が非常に小さい為、様々な面で飼い主さんが気をつけて守ってあげなければなりません。性格と性質をしっかりと理解した上で飼うようにしましょう。

シンガプーラがかかりやすい病気・ケガ

ピルビン酸キナーゼ欠損症(貧血)

この病気は、ピルビン酸キナーゼが欠損により、赤血球の破壊が起こる事で充分に全身に酸素がいきわたらず、結果として様々な症状が現れます。
 
これは「溶血性貧血」とも呼び、簡単に言ってしまうと「貧血」なのです。貧血と聞くとあまり緊急性を要しない、大したことのない病気に思えますが、重症化してしまうと食欲低下、元気がなくなる、呼吸困難などの症状が見られ、命の危険性はないにしろ、シンガプーラに大きな負担がかかってしまいます。
頻繁に貧血を起こしてしまう為、目に見えて元気がない様子が見られるようになってしまうでしょう。
 
遺伝性疾患であるこの病気は、はっきりとした予防法も完治する方法もなく、輸液、ステロイド剤などの投薬、脾臓の摘出手術を行う事で対処していきます。
重症化してしまう前に、少しでもシンガプーラの様子に異変を感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。
 
例えそれが命にかかわる心配のない病気だとしても、何事も早期発見が大事です。一番はシンガプーラに負担をかけさせない事でしょう。

皮膚疾患

日本は四季という独特な自然環境があり、日本国内場所にもよりますが、夏は高温多湿、冬は氷点下まで下がる事があり、その気温の変化は激しいものがあります。
この日本の環境が酷と感じる動物種も少なくはなく、シンガプーラもまた例外ではありません。
 
シンガプーラは、年中高温多湿の国で生まれた猫である為、日本の厳しい寒さと乾燥に耐えられない子が多いでしょう。冬を乗り越える為に、暖房器具をつけてシンガプーラが過ごしやすくなるようにするのがほとんどでしょうが、それが時に逆効果な時があるのです。
 
暖房器具内にあるカビやほこりなどのハウスダストや乾燥により、シンガプーラは皮膚疾患を起こしてしまう事があります。かゆみや炎症を引き起こしてしまい、蕁麻疹や脱毛なども見られます。
 
病気が発覚したら、薬を処方してもらい症状を改善していきましょう。
冬のシンガプーラによく見られる為、飼い主さんは飼育環境を徹底しなくてはなりません。暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策します。また、皮膚の健康を維持する為にも定期的なブラッシングは欠かせないでしょう。

肥大型心筋症

死に至る危険性のある肥大型心筋症は、心臓にある「左心室」という個所の筋肉がどんどん厚くなっていく事で左心室が狭くなってしまうものです。左心室は全身に血液を送り込む役割、いわばポンプのような場所である為、左心室に異常が見られると血液が身体全体に充分に循環しなくなってしまいます。
 
心臓の動きが悪くなり、血液が全身に循環しなくなると、少しの運動で息を荒げたり、元気がなかったり、歩行異常を起こしたりという症状が見られます。また、肺に水がたまる肺水腫や心臓や血管の中で血が固まる血栓が見られるようになります。
 
この状態が長く続いてしまうと、シンガプーラは呼吸困難を起こしたり、後ろ足に麻痺が見られたりするようになります。
後ろ足が麻痺するようになると、3日後にショック状態を起こすという事もあり得ますので注意しなければなりません。そうなる前に病院へ連れていく必要があります。
 
初期段階ではなかなか気づかない事が多い為、気づいた時には病気がかなり進行している事が多いようです。
完治する事は出来ませんが、投薬を続ける事で症状を緩和させる事が出来ます。
適切な治療が遅れてしまったりすると命を落とす可能性が非常に高い為、早期発見が重要となるでしょう。