【獣医師監修】あなたのペットが椎間板ヘルニアと診断されたらどうしたらいい?早く治してあげたいけど、どんな治療方法があるの?治療費や薬代はいくらくらいかかる?とんでもなく高額になったらどうしよう!ペット保険で補償してもらえる?
そんな不安を解消するために、椎間板ヘルニアの症状や原因、予防方法や対策、治し方と治療費、おすすめのペット保険についてまとめました。

早期発見のカギ!犬・猫がかかる椎間板ヘルニアの症状・原因・予防法

椎間板ヘルニアって?

背骨は、複数の小さな骨が連なってできており、骨と骨との間にはクッションの役割を果たす椎間板(ついかんばん)があります。これが飛び出し、神経を圧迫することで、痛みやまひなどを引き起こす病気です。

重症化すると下半身が完全にまひし、歩けなくなるばかりでなく、排泄もコントロールできなくなってしまいます。

椎間板ヘルニアはあらゆる犬種で発症する可能性がありますが、胴長短足の特徴がある犬や猫、体重の重い大型犬・猫に発症しやすいといわれています。
また、ミニチュアダックスフンドやウェルシュコーギーなどの一部の小型犬種は、骨の成長がうまくいかない先天的な病気(軟骨異栄養症)を持っている可能性があります。通常は老化にともない椎間板ヘルニアを発症することが多いですが、この病気があると、2歳ごろの若い年齢から発症するという特徴があります。

椎間板ヘルニアになりやすい犬種

椎間板ヘルニアになりやすい猫種

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアは病状によりグレードがあり、もっとも軽いグレード1は痛みのみ、もっとも重いグレード5になると下半身の感覚がなくなってしまいます。早期に発見して、治療をはじめることが大切です。

また、ヘルニアを起こす部位でも少し症状が異なります。

頸部椎間板ヘルニア:頸部痛、四肢麻痺
胸腰部(胸から腰にかけての背骨)椎間板ヘルニア:胸部・腰部痛、後肢麻痺、排尿障害、排便障害

椎間板ヘルニアの主な症状

  • 触ったり、抱き上げたりすると痛がる
  • 動きがわるくなる、ジャンプできなくなる
  • 足を引きずるように歩く
  • ナックリング(足の甲を床につけて立つ)を起こす
  • まひ
  • 排泄困難 など

椎間板ヘルニアの原因で考えられるものとは?

椎間板に衝撃や圧力が加わって中身が飛び出すことで起こります。
事故はもちろん、高い所から飛び降りたり、背骨に無理な力を加えたりすることでも発症の原因になります。
老化により発症する場合は、長い時間をかけて継続的に骨に負担がかかったことにより起こります。
骨の形成不全が起こる遺伝病(軟骨異栄養症)を持っている犬種の場合、突然発症することがあります。

椎間板ヘルニアにかからないための予防・対策方法

背骨に負担をかけないようにすることが大切です。
遺伝性の場合は防ぐことが難しいですが、発症のリスクを低くするためにも、以下のようなことに注意しましょう。

  • 太らせない
  • 階段やソファーの上がり降りをさせない
  • 急な方向転換をさせない
  • ボールやフリスビーのキャッチ(特に腰をひねる体勢)はさせない
  • 滑りやすい床をできるだけ歩かせない、遊ばせない
  • 爪や足裏の毛はこまめに切る など

無理な運動は禁物ですが、筋肉をつけることで椎間板への負担を軽減できると考えられます。太らせないためにも、散歩など適度な運動はかかさないようにしましょう。

意外と高い!椎間板ヘルニアの治療費の実態【治療方法と治療費】

椎間板ヘルニアの治療方法

椎間板ヘルニアの治療は内科療法と外科療法があります。

内科療法

症状が軽い場合は、内科療法を行うことがあります。ケージに入れるなどして絶対安静が治療の要です。さらに、痛みや炎症を抑える投薬治療を行うこともあります。

外科療法

手術を行い、はみ出した椎間板を取り除きます。原因となっている椎間板を特定するために、MRIやCTによる検査を行います。術後はリハビリを行います。

椎間板ヘルニアの治療費

椎間板ヘルニアの治療費は、内科療法などの通院治療費は2,000~5,000円程度、外科手術を行う場合は10万円~40万円程度です。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回10万 ~ 40万円

椎間板ヘルニアは再発することも多く、一生治療を行っていく場合もあります。

実際に、椎間板ヘルニアと診断されたら、何にいくらかかるのか?
診療明細の例を見てみましょう。

<初診の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(初診料)11,000円
検査代金(レントゲン4か所)16,500円
内服薬(1週間分)15,000円
皮下注射12,000円
合計14,500円

病院によって違ってきますが、椎間板ヘルニアで受診すると以上のような治療費になります。初診の場合、問診や歩行の状態、神経学的検査、レントゲン検査などから椎間板ヘルニアの可能性を探ります。レントゲン検査を行っても椎間板の異常が確認できない場合もありますが必ず行います。

手術を行う場合はMRI検査でヘルニア部分の確定を行うので、その場合は施設によりますが10万円前後の費用が必要です。

内科療法の場合、約1か月は最低でも投薬するので、月に10,000~15,000円くらいの治療費が必要です。
症状によって経過も異なりますが、将来的に手術を行わなくてはならないケースもあります。

<手術の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(再診料)1500円
手術費用(入院込 約10日)1200,000円
MRI検査170,000円
血液検査110,000円
内服薬(1週間分)13,000円
合計283,500円

椎間板ヘルニアの手術費用は、一般的に高額になりがちです。
手術後、通常7~10日程度入院し、その後はリハビリや経過観察のための通院が必要になる場合が多いようです。

手術にしても通院治療にしても、高額な治療費がかかるのが特徴です。

椎間板ヘルニアの犬・猫が加入できるペット保険はある?オススメは?

もしあなたが飼っている犬や猫が椎間板ヘルニアになったら、意外と医療費がかかるということがわかりました!

飼い主さんの費用負担を減らすためにも、やっぱりペット保険には加入しておきたいところですよね。

「もうすでにペット保険に加入しているよ!」という飼い主さんは、保険期間中に発症した椎間板ヘルニアは補償してもらえる可能性が高いでしょう。保険に加入していて本当によかったですね!

しかし実は、加入しているペット保険によっては、椎間板ヘルニアが補償されない可能性もあるんです。

保険会社名椎間板ヘルニアの補償
PS保険
FPC
アイペット損保
イーペット
アニコム損保
ペット&ファミリー
SBIいきいき少額×
au損保
ペッツベスト
アクサ損保
アニマル俱楽部
日本ペットプラス(ガーデン)
もっとぎゅっと(あんしんペット)

○→対象外と明記なし △→一部対象と明記 ×→対象外と明記

せっかく保険に加入していても、椎間板ヘルニアが補償されないペット保険もあります。
こういったペット保険への加入はできるだけ避けた方が良さそうです。

そして、「まだペット保険に加入してないよ~」という飼い主さん。
残念ですが、すでに発症してしまった病気は補償してもらえません…。
さらに、椎間板ヘルニアだけでなく、それに関連した病気も補償されない可能性もあります。

「早くペット保険に入っていれば…」と身に染みて感じたのではないでしょうか?

ですが、今後もっと治療費が高い病気になるかもしれませんよね!
これから他の病気やケガになったときのために、今すぐにでもペット保険に加入しておきましょう!

椎間板ヘルニアになってからでも加入できるペット保険を、こちらの一覧表にまとめました。

 保険会社名椎間板ヘルニアのペットの加入
アイペット〇加入不可と明記なし
アクサダイレクト〇加入不可と明記なし
アニコム〇加入不可と明記なし
イーペット×3ヶ月以内に治療をしている場合は加入不可
日本アニマル倶楽部〇加入不可と明記なし
日本ペットプラス(ガーデン)〇加入不可と明記なし
ペッツベスト△ダックスフンド、フレンチブルドッグなど特定の犬種
ペット&ファミリー〇加入不可と明記なし
もっとぎゅっと(あんしんペット)〇加入不可と明記なし
au損保×
FPC〇加入不可と明記なし
PS保険〇加入不可と明記なし
SBIいきいき少短〇加入不可と明記なし

※ペット保険への加入可否は、保険会社や審査内容によって異なるため、加入できない場合もあります。審査はケースバイケースになりますので、ご注意ください。

椎間板ヘルニアにかかってからでも加入できる可能性のあるペット保険は、13社中11社という結果でした。

ただ、加入ができたとしても、ほとんどのペット保険は、椎間板ヘルニアを補償対象外としています。

特に椎間板ヘルニアにかかりやすいと言われている犬種、猫種の飼い主さんは、できるだけ早めにペット保険に加入することをおすすめします。

加入できるペット保険の中で、おすすめのペット保険ランキングはこちらです!
 
 

第1位FPCペット保険

第2位PS保険

第3位日本ペットプラス(ガーデン)

おすすめペット保険ランキングの詳細はこちら

まとめ

椎間板ヘルニアは先天性と後天性があり生涯にわたって治療を必要とする可能性のある病気です。
通院治療でも手術でも、治療費が高額になることが多いのが特徴です。
この病気にかかりやすいわんちゃん、猫ちゃんを飼っている方は特に、ペット保険にはやめに加入しておくことがおすすめです。

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