てんかん

【獣医師監修】あなたのペットがてんかんと診断されたらどうしたらいい?早く治してあげたいけど、どんな治療方法があるの?治療費や薬代はいくらくらいかかる?とんでもなく高額になったらどうしよう!ペット保険で補償してもらえる?
そんな不安を解消するために、てんかんの症状や原因、予防方法や対策、治し方と治療費、おすすめのペット保険についてまとめました

早期発見のカギ!犬・猫がかかるてんかんの症状・原因・予防法

てんかんって?

てんかんとは、発作を引き起こす、脳の病気です。
生き物の脳内や体全体には、神経がはりめぐらされており、ここを流れる弱い電気信号により、脳の命令が体に届いたり、反対に、体から脳に情報が届いたりします。
この電気信号のおかげで、生き物は様々な動作や、生命活動を行うことができます。

この電気信号が何らかの原因で乱れることで、てんかん発作が起こります。

発作には、失神やけいれん、硬直、暴れるなど様々な症状があり、数分でおさまることもあれば、1時間以上続く場合もあります。
発作後はただちに元に戻ることもあれば、数日ぼんやりしたり、落ち着かなくなったりすることもあります。

特に小型犬種や一部の大型犬種に発生しやすいといわれ、犬に比べて少ないながら、猫にもみられます。

てんかんになりやすい犬種

てんかんの症状

てんかんになるとどのような症状が現れるのでしょうか?

てんかんの症状は主に「部分発作」と「全般発作」にわけることができます。

部分発作:身体の一部だけ、もしくは意識はあるが体が動かないなどの体の一部分で起こる発作
全般発作:意識がなく全身がけいれんする発作

また、てんかん発作が起こる前にほぼ決まって起きる行動やしぐさを前駆(ぜんく)症状と言います。落ち着きなく歩き回る、食欲亢進、穴掘り行動などがあります。

てんかんの主な症状

  • けいれん
  • 両後肢をそろえて走る
  • 倒れる
  • 失神
  • 失禁
  • よだれを垂らす、泡を吹く
  • 何もない空間をずっと見ている
  • 何かを捕まえようとするように空間を噛む(フライバイト) など

てんかんの原因で考えられるものとは?

頭のけがや、細菌やウイルスなどの感染、脳腫瘍や脳梗塞といった脳の病気などが原因で発症することがあります。

しかし多くの場合、原因がなく発症する「特発性」というタイプだとされています。遺伝による発症が疑われる犬種もあります。

てんかんにかからないための予防・対策方法

発症の原因が不明の場合が多いてんかんは、有効な予防方法がありません。
発症したら、状況をくわしく記録して、獣医師に早めに相談しましょう。
後発性の場合は、頭のけがはもちろん、細菌や微生物による感染症に注意しましょう。
特に、「外耳炎」「鼻炎」など脳に近い部位の感染症なら早急に治療するようにします。
ワクチンで予防できるウイルス感染症は必ず予防し、フィラリア症予防、外部寄生虫・内部寄生虫の定期駆虫は関連がなさそうに思えますが予防として重要です。

意外と高い!てんかんの治療費の実態【治療方法と治療費】

てんかんの治療方法

てんかんには有効な治療方法がないため、症状を緩和する対症療法が中心となります。
てんかんを引き起こしているほかの病気がある場合は、そちらの治療を行います。

内科療法

「抗てんかん薬」を投与します。抗てんかん薬には様々な種類があり、薬の選択や投与量の決定には時間を要します。また、定期検診が必要になります。

外科療法

原因が脳腫瘍や水頭症の場合には外科療法が適応になる場合もあります。

てんかんの治療費

てんかんの治療費は、平均すると一度の治療費は5,000~1万円程度です。

通院
治療費5,000~1万円/回

てんかんの症状が出た場合、投薬治療は一生継続する必要があります。
1回の治療費は少額であったとしても、通院を重ねていけば治療費は高額になります。

実際に、てんかんと診断されたら、何にいくらかかるのか?
診療明細の例を見てみましょう。

<初診の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(初診料)11,500円
血液検査(血液一般検査・生化学検査)112,000円
投薬(1週間分)1700円
合計14,200円

病院によって違ってきますが、てんかんの初診で受診すると以上のような治療費になります。初診の場合、問診や血液検査などからてんかんの可能性を探ります。確定診断には電気生理学的検査やMRI・CT、脳脊髄液検査などの精密検査が必要になります。

<精密検査の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(再診料)1500円
MRI検査180,000円
脳脊髄液検査135,000円
電気生理学的検査140,000円
レントゲン検査15,000円
血液検査112,000円
合計172,500円

以上の検査内容に投薬代金が加算されます。
しかし、以上のような精密検査可能な病院は多くありませんので高額になるのは否めません。

検査の結果、脳腫瘍などが発見されなかった場合は「特発性てんかん」と診断されますし、脳腫瘍などが発見された場合は手術を行うかどうかを検討することになり、いずれにしても高額になります。
投薬代金はそれほど高額にはなりませんが、検査や手術は特殊なものになるので保険加入しておかれることをお勧めします。

てんかんの犬・猫が加入できるペット保険はある?オススメは?

もし、あなたが飼っている犬や猫がてんかんになったら、意外と治療費がかかるということがお分かりいただけたのではないでしょうか?

「もうすでにペット保険に加入しているよ!」という飼い主さんは、保険期間中に発症したてんかんは補償してもらえる可能性が高いです。
しかし実は、加入しているペット保険によっては、てんかんが補償されない可能性もあるんです。

保険会社名てんかんの補償
PS保険
FPC
アイペット損保
イーペット
アニコム損保
ペット&ファミリー
SBIいきいき少額
au損保
ペッツベスト
ペティーナ
ペットライフジャパン
アクサ損保×
アニマル俱楽部×
日本ペット共済×
日本ペットプラス(ガーデン)×
もっとぎゅっと(あんしんペット)×

※○→対象外と明記なし △→一部対象と明記 ×→対象外と明記

せっかく保険に加入していても、てんかんが補償されないペット保険もあります。
こういったペット保険への加入はできるだけ避けた方が良さそうです。

そして、「まだペット保険に加入してないよ~」という飼い主さん。
残念ですが、すでに発症してしまった病気は補償してもらえません…。
さらに、てんかんだけでなく、それに関連した病気も補償されない可能性もあります。

「早くペット保険に入っていれば…」と身に染みて感じたのではないでしょうか?

ですが、今後もっと治療費が高い病気になるかもしれませんよね!
これから他の病気やケガになったときのために、今すぐにでもペット保険に加入しておきましょう!

てんかんになってからでも加入できるペット保険を、こちらの一覧表にまとめました。

 保険会社名膝蓋骨脱臼てんかんのペットの加入
アイペット△脳・神経系疾患
アクサダイレクト〇加入不可と明記なし
アニコム〇加入不可と明記なし
イーペット×
日本アニマル倶楽部△脳・中枢神経(小脳障害、前庭障害、その他脳の疾患)
日本ペットプラス(ガーデン)×神経疾患(てんかん発作、けいれん発作含む)
ペッツベスト△脳・神経系疾患
ペット&ファミリー×突発性てんかん
もっとぎゅっと(あんしんペット)×
au損保×
FPC△脳疾患
PS保険× 特発性てんかん含む
SBIいきいき少短× 突発性てんかん含む

※ペット保険への加入可否は、保険会社や審査内容によって異なるため、加入できない場合もあります。
診査はケースバイケースになりますので、ご注意ください。

てんかんでも加入できる可能性があるペット保険は、13社中6社のみでした。

つまり、てんかんになってしまったら、加入できそうなペット保険の選択肢はとても狭まってしまうということです。

特にこの病気にかかりやすいとされている犬種の飼い主さんは、てんかんになる前に、ペット保険に加入することをおすすめします。

てんかんになってからでも加入できるおすすめのペット保険ランキングはこちらです!

第1位FPCペット保険

第2位アイペット

アイペット

第3位アニコム

アニコム

ペット保険ランキングの詳細はこちら

まとめ

てんかんは、犬の100頭に1頭の割合で起こるといわれています。
原因が特定できない「特発性てんかん」が占める割合が多く、有効な治療方法がありません。そのため、一度発症したら、生涯薬を飲み続ける必要があります。

一生付き合う病気になる可能性はすべてのペットにあるので、保険加入を考えておくことが大切です。

当サイトではほかの病気・ケガについても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。

※このページに掲載している病気の特徴や治療方法等については、獣医師の監修を受けて作成しました。
しかし、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院・獣医師によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。
こちらの情報を用いて行う判断の一切について、当社は責任を負いかねます。情報の閲覧・活用等にあたっては、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。