【獣医師監修】あなたのペットが猫エイズ(FIV)と診断されたらどうしたらいい?早く治してあげたいけど、どんな治療方法があるの?治療費や薬代はいくらくらいかかる?とんでもなく高額になったらどうしよう!ペット保険で補償してもらえる?
そんな不安を解消するために、猫エイズ(FIV)の症状や原因、予防方法や対策、治し方と治療費、おすすめのペット保険についてまとめました。

早期発見のカギ!猫がかかる猫エイズ(FIV)の症状・原因・予防法

猫エイズ(FIV)の症状

猫エイズと呼ばれるFIV(猫免疫不全ウイルス、猫エイズウイルス)は、発症すると最終的に免疫が働かなくなります。
しかし、すぐに免疫不全状態になるわけではありません。

感染の初期は主に発熱とリンパ節が腫れて大きくなることが多いです。
それが数週間から数カ月続くと症状が治まり、症状が出ない期間を迎えます。
ここから免疫異常による症状が発症するまで数カ月から約10年以上の期間があります。

発症すると、免疫異常による炎症や感染症が起こります。
この時期には口内炎や歯肉炎、上部気道感染症などが主で、数年持続します。

その後、猫エイズの末期であるエイズ期に移行します。
エイズ期(末期)は、著しい体重減少や貧血、日和見感染などさまざまな免疫不全の症状が現れます。

また、猫エイズ(FIV)に感染していると、癌(主にリンパ腫:免疫細胞のがん)になる危険性が高まります。
さらに、猫白血病ウイルス(FeLV)にも感染していると、感染初期から免疫不全状態になることもあります。

<猫エイズの症状>

  • 急性期(感染してすぐ):発熱、リンパ節が腫れる
  • 症状がない時期:数か月~10年以上
  • 免疫異常による症状が出てくる時期:口内炎、歯肉炎、上部気道感染症などが主
  • エイズ期(末期):著しい体重減少、貧血、下痢、腎機能障害など
  • 他:目の炎症、行動異常(痴呆、徘徊など)など

しかし、なかには、症状が出ない例や歯肉炎のみで経過する例もみられます。
末期への進行や、癌になりやすいという点では、怖い病気ですが、ウイルスを持ったまま14~15歳まで寿命を全うできることも多いです。

猫エイズ(FIV)の原因で考えられるものとは?

猫エイズの原因は、猫エイズウイルス(FIV)への感染によって起こります。

ウイルス自体の感染力はさほど高くなく、ほとんどがけんかによる咬み傷から感染します。
そのため、屋内と屋外を自由に行き来できる猫は、室内飼育の猫より猫エイズ(FIV)の感染率が20倍も高いといわれています。
さらに、メス猫よりオス猫のほうが猫エイズ(FIV)にかかりやすいです。

動物病院では簡易的な検査キットがあるので、それにより感染の有無が確認できます。
猫白血病ウイルス(FeLV)も一緒に検出できる検査キットも多く、どちらも猫にとって重要なウイルスなので、気になった場合は検査を行うことをおすすめします。

猫エイズ(FIV)にかからないための予防・対策方法

猫エイズ(FIV)の主な感染経路がけんかによる咬み傷なので、感染猫との接触をしないことで感染を避けられます。
具体的には、同居猫が猫エイズ(FIV)に感染していない場合、完全室内飼育を行うことが一番効果的です。

さらに、避妊や去勢を行うことで、発情期に屋外に出るという衝動を抑えることができ、オスにおいてはホルモンによる攻撃性も抑えられ、外出やけんかを避けられます。

また、新しい猫を迎える場合は、感染の有無が確定するまでは他の猫と生活の場所を別にするといいでしょう。

猫エイズ(FIV)に対するワクチンもあるので接種をしておくと安心です。
ワクチン接種を考える場合は、まず獣医師に相談・検査を行い、メリットデメリットをしっかり把握し、生涯しっかりと接種することが大切です。
猫エイズ(FIV)のワクチンを使用していない動物病院もあるので、接種してもらえるかも確認しましょう。

猫エイズ(FIV)の治療費の実態【治療方法と治療費】

猫エイズ(FIV)の治療方法

猫エイズの治療には、まず猫エイズウイルス(FIV)に感染しているかを確認する必要があります。
主に子猫を迎える場合や、一般的なワクチン接種前の猫白血病(FeLV)の感染確認の際、また、猫が外でけんかをして帰ってきたときに検査をすることが多いです。

どの時期に検査を行うかは獣医師と相談するのが一番ですが、子猫では、12~14週間までは母親からの抗体があるので、その時期に検査をしても陽性反応が出ます。
6か月未満の猫で検査が陽性だった場合、検査が陰性になるまで60日ごとに検査を行い、6カ月齢でも検査が陽性のときは感染していると判断できます。

また、突発的な外出、けんかにより感染の有無を確認したい場合、ウイルスに対する抗体産生には約1~2か月必要とするので、その後の検査になるかと思われます。

動物病院により検査計画は異なるので、獣医師と相談しましょう。

猫エイズ(FIV)を発症した場合、その治療は内用薬や外用薬など薬物療法が中心になります。
猫エイズの症状はさまざまなので、その現れた症状に対し、対症療法を行います。
例えば、歯肉炎であれば、炎症や痛みを抑え、二次感染予防をします。
ただ、猫エイズウイルス(FIV)感染がある猫では、どの症状も治りにくく、重症化する場合もあります。

猫エイズ(FIV)に感染していても、その症状は他の病気でも起こりうるものです。
それが本当に猫エイズの症状なのか判断できない場合もありますが、総合的に見て獣医師が判断し、治療を行います。

猫エイズ(FIV)の治療費

猫エイズ(FIV)の治療費は、平均すると一度の治療費は5,000~8,000円程度。
ですが、長期的な通院が必要となる場合もあり、最終的に治療費が高額になることも。

通院(5~10回)
治療費5,000 ~ 8,000円/回

実際に、猫エイズ(FIV)と診断するには、何にいくらかかるのか?
診療明細の例を見てみましょう。

<初診の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(初診料)11,000円
採血料1500円
FIV/FeLV検査(ウイルス検査)15,000円
合計6,500円

病院によって違ってきますが、猫エイズ(FIV)の検査で通院すると以上のような検査費になり、こちらに症状への治療が追加されます。

そのため、治療費は症状により異なります。
1回の通院で数千円~1万円台の治療費がかかり、もちろん全て自己負担が基本です。
その後も継続して治療が必要になるので、積み重なると治療費はかなり高額になる可能性があります。

猫エイズ(FIV)に感染すると一生ウイルスを抱えていくことになります。
一度発症するといろいろな症状が出る病気なので、通院を重視したペット保険を考えておくのも一つの手です。

猫エイズ(FIV)の猫が加入できるペット保険はある?オススメは?

もしあなたが飼っている猫が猫エイズ(FIV)になったら、意外と医療費がかかるということがわかりました!

飼い主さんの費用負担を減らすためにも、やっぱりペット保険には加入しておきたいところですよね。

「もうすでにペット保険に加入しているよ!保険に入ってて良かった~」と思っている飼い主さん!
実は加入しているペット保険によっては、猫エイズが補償されない可能性もあるんです。

 保険会社名猫エイズの補償
アイペット
アクサダイレクト×
アニコム
イーペット
日本アニマル倶楽部×
日本ペットプラス(ガーデン)×
ペッツベスト△ 補償に制限あり
ペット&ファミリー×
もっとぎゅっと(あんしんペット)×
au損保×
FPC
PS保険
SBIいきいき少短×

○→対象外と明記なし △→一部対象と明記 ×→対象外と明記

せっかく保険に加入していても、猫エイズの補償がされないペット保険もあります。
猫の飼い主さんは、こういったペット保険への加入はできるだけ避けた方が良さそうです。

また、「まだペット保険に加入してないよ~」という飼い主さん。
残念ですが、すでに発症してしまった病気は補償してもらえません…。
さらに、猫エイズ(FIV)だけでなく、それに関連した病気も補償されない可能性もあります。

「早くペット保険に入っていれば…」と身に染みて感じたのではないでしょうか?

ですが、今後もっと治療費が高い病気になるかもしれませんよね!
これから他の病気やケガになったときのために、今すぐにでもペット保険に加入しておきましょう!

猫エイズ(FIV)になってからでも加入できるペット保険を、こちらの一覧表にまとめました!

 保険会社名猫エイズ(FIV)のペットの加入
アイペット×
アクサダイレクト〇加入不可と明記なし
アニコム〇加入不可と明記なし
イーペット×
日本アニマル倶楽部×
日本ペットプラス(ガーデン)×
ペッツベスト×
ペット&ファミリー×
もっとぎゅっと(あんしんペット)×
au損保×
FPC×
PS保険×
SBIいきいき少短×

※ペット保険への加入可否は、保険会社や審査内容によって異なるため、加入できない場合もあります。審査はケースバイケースになりますので、ご注意ください。

こちらのように13社中2社が、猫エイズ(FIV)でも加入できます。
ほとんどのペット保険は、猫エイズになってからの加入は難しいようです。

加入できるペット保険の中で、おすすめのペット保険ランキングはこちらです!

第1位アニコム
第2位アクサダイレクト

ペット保険ランキングの詳細はこちら

まとめ

飼い主さんがまずできることは、感染している猫との接触を避けることです。
まずはおうちで飼われている猫が感染しているかどうかを検査してみてはどうでしょうか。

猫エイズ(FIV)は怖い感染症ではありますが、ストレスを減らし、穏やかに室内で過ごした場合には十分寿命を全うできることも多いです。感染していたからといって気を落としすぎず、リスクを把握しながら、いつも通りよく観察してあげましょう。

愛猫は体調が悪くても話すことができません。
小さなうちからよく観察し、愛猫を守っていってください。

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