膀胱炎

【獣医師監修】あなたのペットが膀胱炎と診断されたらどうしたらいい?早く治してあげたいけど、どんな治療方法があるの?治療費や薬代はいくらくらいかかる?とんでもなく高額になったらどうしよう!ペット保険で補償してもらえる?
そんな不安を解消するために、膀胱炎の症状や原因、予防方法や対策、治し方と治療費、おすすめのペット保険についてまとめました。

早期発見のカギ!犬・猫がかかる膀胱炎の症状・原因・予防法

膀胱炎の症状

犬、猫が発症する膀胱炎は、さまざまな原因により膀胱が炎症を起こした状態です。

膀胱炎は症状が出たときに治療を行えば、ほとんどが早期に治ります。
ただ、他の病気から引き起こされた膀胱炎や慢性化した膀胱炎は根気強く治療を行う必要があります。

膀胱炎は治療をせず放っておくと、細菌や炎症が膀胱から尿管、腎臓まで達し、激しく重い症状を引き起こす可能性もあります。
おかしいと思ったら早めに動物病院に相談しましょう。

膀胱炎の主な症状は尿の1回の量が少なく、頻繁に排尿姿勢をとることです。
昨日まで異常はなかったのに、急にそのような症状が現れることがあります。

ペットに以下の症状がみられたときは注意しましょう。

  • 排尿姿勢をするのに、尿が少ししか出ない
  • そわそわして何回も排尿姿勢をとる
  • 排尿時に痛がる(鳴き声をあげるなど)
  • 尿に血が混ざる

初期の膀胱炎で、著しい食欲や元気の低下が起こることはあまりありません。
急性の膀胱炎であれば、症状はわかりやすいことが多いので、散歩や室内でトイレをするときに気付きやすいでしょう。

膀胱炎の原因で考えられるものとは?

犬の膀胱炎は細菌感染が原因となることが多いです。

対して、猫はほとんど細菌感染が原因ではないといわれています。
また、尿道の長さの違いなどからオスよりメスのほうが膀胱炎にかかりやすいです。

また、膀胱内に細菌が増殖し、pHが上がるとストルバイトという結晶が一時的に出ることもあります。
この場合は、抗生剤の治療で細菌がいなくなると、pHも下がり結晶も溶解します。

膀胱炎の主な原因は以下のようなものです。

膀胱炎の原因

  • 細菌感染(主に犬)
  • 尿中の結晶
  • 尿結石
  • 腫瘍

など

この中で細菌性膀胱炎になりやすい猫種は以下の通りです。

細菌性膀胱炎になりやすい猫種(10歳以降が多い)

膀胱炎の原因の一つに尿中の結晶があります。
結晶は数種類あり、以下のようなものが挙げられます。

結晶の種類

  • ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
  • シュウ酸カルシウム
  • 尿酸塩

など

この中では、ストルバイトとシュウ酸カルシウムが一般的です。
結晶は、放っておくと結石になったり、尿道閉塞の原因になったりするので、治療や定期的な尿検査が必要です。

体質などで結晶ができやすい犬種もあります。結晶ができやすい犬種は以下の通りです。

ストルバイト結晶ができやすい犬種・猫種(猫は比較的若齢で出やすい)

など

シュウ酸カルシウム結晶ができやすい犬種・猫種(猫は比較的高齢で出やすい)

など

尿酸塩結晶ができやすい犬種・猫種

など

尿酸塩結晶は重度の肝不全の場合にも出てくる可能性があるので、門脈体循環シャントの好発犬種(ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリアなど)も好発に挙げられます。

また、急性の膀胱炎と症状が似ていて、区別することが重要な病気もあります。

膀胱炎との区別が重要な病気(併発している場合も)

  • 尿道閉塞
  • 前立腺炎(高齢未去勢雄犬)

さらに、膀胱炎を再発しやすい病気や引き起こしやすい病気を以下に挙げます。
これらの病気があると膀胱炎も慢性化しやすく、治療も困難になります。

膀胱炎のもとになりやすい(再発、慢性化しやすい)病気

  • 尿結石症
  • 副腎機能亢進症(クッシング症候群)
  • 糖尿病
  • 腫瘍
  • 神経疾患などによる排尿困難

など

膀胱炎にかからないための予防・対策方法

膀胱炎にかからないために日ごろから気を付けることとして、以下のことがあります。

  • 好きなときに排尿をできる状況・環境作り
    (ペットが排尿を我慢する状況・環境を取り除く)
  • 水を好きなときに十分飲めるようにしておく
    (特に猫は、工夫によりよく飲むようになる場合がある)

排尿には膀胱内を洗浄する働きがあります。
体の正常な機能が働くように環境を整えてあげましょう。

それでも、膀胱炎にかかることはあります。
そのときに、症状に気付くために、いつもの排尿の状態(色や臭い、量など)やタイミング(回数も)を把握することが理想的です。

膀胱炎の治療費の実態【治療方法と治療費】

膀胱炎の治療方法

膀胱炎にかかった場合、その治療は内用薬など薬物療法が中心になります。
また、尿量を増やし、膀胱を洗浄する目的で皮下点滴を行うこともあります。
尿中結晶への治療を療法食により行う場合も多いです。

初期の単発の膀胱炎であれば症状は早く治まるでしょう。
しかし、投薬などの治療を中途半端にすると再発をくりかえし、通常の治療では治りにくくなることもあるので、継続的に動物病院に通院してください。

膀胱炎の治療費

膀胱炎の治療費は、平均すると一度の治療費は3,000~8,000円程度。
ですが、慢性化や、他の病気が疑われるときは治療費が高額になることも。

通院(5~10回)
治療費3,000~8,000円/回

実際に、膀胱炎と診断されたら、何にいくらかかるのか?
診療明細の例を見てみましょう。

<初診の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(初診料)11,000円
尿検査11,500円
超音波検査(膀胱)12,500円
内服薬11,700円
合計6,700円

病院によって違ってきますが、膀胱炎で通院すると以上のような治療費になります。

尿検査を行う際、尿量が少なすぎたり、時間が経ちすぎていたりすると、正確な検査結果を得られない場合があります。
尿を提出するときは、どのような状況でいつ頃採取したか病院に伝えてください。

超音波検査では、結晶の有無や尿貯留の程度、膀胱壁の厚さ、また腫瘍の有無などを確認します。
ただ、尿のたまっている量が十分でない場合、正確な検査結果が得られないこともあるので、その場合は検査の延期や、再検査を行います。

また、場合によっては、尿カテーテルからの尿の採取や、炎症が落ち着いたときにエコー下での膀胱穿刺を行う場合もあります。
しかし、急性の場合は尿が少量で採取できないことも多いので、その場合は治療を行い、尿が自宅で採取でき次第、尿検査を行うことも多いです。

尿中結晶が原因の膀胱炎では、結晶の種類により治療も異なります。
ストルバイトは、尿中のpHを下げるような療法食に変更することで、溶解していきます。
シュウ酸カルシウムは物理的に排尿で洗い流す方法が基本で、同時に食生活の変更も行うことがあります。
シュウ酸カルシウムができにくい膀胱内環境を保つとされるフードに変更したり、シュウ酸が多く含まれるホウレンソウ(葉菜類の野菜)やキャベツなどをあげないようにしたりします。

1回の通院で数千円の治療費がかかり、もちろん全て自己負担が基本です。

<再診の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(再診料)1500円
尿検査11,500円
内服薬11,700円
合計3,700円

こちらも病院によって差はありますが、再診の場合はこちらのような治療費になります。

膀胱炎の場合は、1~2週間のペースでの通院が一般的です。

細菌感染による膀胱炎でなかなか治療の効果がみられない場合、細菌培養など特別な検査が必要になります。
ほかには、尿検査で細菌が減少しているのに、尿中から結晶が減らない場合は、尿中結晶に対する療法食へ変更することもあります。
結晶ができやすい場合、療法食を続け、尿検査を定期的に行います。

完治した場合も、再感染することもあるので、通院を重視したペット保険を考えておくのも一つの手です。

膀胱炎の犬・猫が加入できるペット保険はある?オススメは?

もしあなたが飼っている犬や猫が膀胱炎になったら、意外と医療費がかかるということがわかりました!

飼い主さんの費用負担を減らすためにも、やっぱりペット保険には加入しておきたいところですよね。

「もうすでにペット保険に加入しているよ!」という飼い主さんは、保険期間中に発症した膀胱炎は補償してもらえます。保険に加入していて本当によかったですね!

また、「まだペット保険に加入してないよ~」という飼い主さん。
残念ですが、すでに発症してしまった病気は補償してもらえません…。
さらに、膀胱炎だけでなく、それに関連した病気も補償されない可能性もあります。

「早くペット保険に入っていれば…」と身に染みて感じたのではないでしょうか?

ですが、今後もっと治療費が高い病気になるかもしれませんよね!
これから他の病気やケガになったときのために、今すぐにでもペット保険に加入しておきましょう!

膀胱炎になってからでも加入できるペット保険を、こちらの一覧表にまとめました!

 保険会社名膀胱炎のペットの加入
アイペット〇加入不可と明記なし
アクサダイレクト〇加入不可と明記なし
アニコム〇加入不可と明記なし
イーペット×3か月以内に治療を受けている場合は加入不可
日本アニマル倶楽部〇加入不可と明記なし
日本ペットプラス(ガーデン)〇加入不可と明記なし
ペッツベスト〇加入不可と明記なし
ペット&ファミリー〇加入不可と明記なし
もっとぎゅっと(あんしんペット)〇加入不可と明記なし
au損保〇加入不可と明記なし
FPC〇加入不可と明記なし
PS保険〇加入不可と明記なし
SBIいきいき少短〇加入不可と明記なし

※ペット保険への加入可否は、保険会社や審査内容によって異なるため、加入できない場合もあります。審査はケースバイケースになりますので、ご注意ください。

こちらのように13社中12社は、膀胱炎でも加入できます!
ほとんどのペット保険には問題なく加入できるんですね!

13社のうち、唯一イーペットだけは3カ月以内に治療を受けている場合は加入不可となっています。
もしあなたのペットが膀胱炎の治療中の場合、加入が難しいかもしれません…。

加入できるペット保険の中で、おすすめのペット保険ランキングはこちらです!
 
 

第1位FPCペット保険

第2位PS保険

第3位日本ペットプラス(ガーデン)

おすすめペット保険ランキングの詳細はこちら

まとめ

飼い主さんがまずできることは、排尿、飲水がしやすい環境を保つこと。
また、いつもの排泄の状態を把握しておきましょう。

膀胱炎は、ストレスがかかり、体が疲れたときに、どの動物でもなる可能性があります。

愛犬・愛猫は体調が悪くても話すことができません。
小さなうちからよく観察し、愛犬・愛猫を守っていってください。

当サイトではほかの病気・ケガやおすすめペット保険ランキングについても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。