チェリーアイ

【獣医師監修】あなたのペットがチェリーアイと診断されたらどうしたらいい?早く治してあげたいけど、どんな治療方法があるの?治療費や薬代はいくらくらいかかる?とんでもなく高額になったらどうしよう!ペット保険で補償してもらえる?
そんな不安を解消するために、チェリーアイの症状や原因、予防方法や対策、治し方と治療費、おすすめのペット保険についてまとめました。

早期発見のカギ!犬・猫がかかるチェリーアイの症状・原因・予防法

チェリーアイの症状

犬、猫が発症するチェリーアイは、眼の目頭側に赤い粘膜の膨らみが露出する状態になります。
それがサクランボのように見えることからチェリーアイとよばれています。

犬猫には、眼の目頭側に瞬膜(または第三眼瞼)と呼ばれる膜があります。
この瞬膜が露出している状態が、チェリーアイです。
瞬膜は、涙の成分を作る瞬膜腺と呼ばれる腺組織や軟骨、結膜によってできています。
これは、ヒトには存在せず、犬猫では眼球が後ろに下がったときに眼表面を覆うように出てきます。
瞬膜の主な働きは以下の通りです。

瞬膜の働き(瞬膜腺を含む)

  • 角膜の保護する
  • 涙液の水溶性成分を作る
  • 眼表面に涙をいきわたらせる

チェリーアイの主な症状は、その特徴的な見た目です。
目頭側に急に赤い塊が出て、なかなか引かないというものです。

露出した瞬膜は、外傷を受けやすく、炎症や乾燥も起きていきます。
それらにより、刺激を感じると、眼を手で引っ掻いたり、眼を物にこすりつけたりするので、さらに眼が赤くなったり、涙目になったりします。

瞬膜腺の炎症がかなり進むと、涙の成分を作りにくくなり、ドライアイの要因のひとつになる可能性もあります。
また、放っておくと瞬膜を形成する軟骨が変形し、手術をしても通常より再発しやすくなります。

チェリーアイの原因で考えられるものとは?

チェリーアイの原因は瞬膜を目の周りの骨に固定する線維帯がない、または弱いことです。

瞬膜腺は眼の表面に持続的に出てくることは通常ありません。
しかし、チェリーアイになる犬猫は、目の周りの骨側に瞬膜を固定されないので、瞬膜腺が外側に露出(脱出)してしまいます。

本来、目の周りの骨につながれている瞬膜の部分が自由に動くため、瞬膜全体が反転することで外側に出てきます。
このことから、チェリーアイは、正式には「第三眼瞼逸脱」や「瞬膜腺脱出」ともいわれます。

瞬膜の固定が弱いことが原因の場合、ほとんどが若齢で起こります。
補助的な要因は、眼の穴が眼球や瞬膜に対して大きいこと(眼の周りにすきまがある)、軟骨が変形していることなどです。
また、その他にはチェリーアイのようになる原因として、瞬膜の損傷や腫瘍によるものもあります。

チェリーアイにならないための予防・対策方法

遺伝的なものかは不明ですが、チェリーアイになりやすい犬種もあります。
若齢の犬がなりやすく、1~2歳までになることが多いです。
猫は犬ほどチェリーアイにはならず、特に好発猫種もありません。

チェリーアイになりやすい犬種

など

チェリーアイは発症するとわかりやすいですが、放っておくとひどくなることも多いので、一度、動物病院に相談してみましょう。

チェリーアイの治療費の実態【治療方法と治療費】

チェリーアイの治療方法

チェリーアイはごく軽度であれば、瞬膜を押し戻し、炎症を抑える外用薬を使うと、引く場合もあります。ただ、この後多くは再発します。
チェリーアイは構造的な問題があるので、内科的治療だけで完治するのは難しいです。

外科手術は方法がいくつかありますが、眼の穴の大きさと眼球の大きさや、手術の方法ごとのメリット・デメリットを考えて獣医師が決めます。
チェリーアイは手術で整復術を行っても、再発することも多いです。
再脱出は犬の性格、眼の穴と眼球の大きさ、軟骨の変形などさまざまな要因が重なって起こります。興奮しやすい犬であれば、術後装着されたアニマルネッカーを壊し、眼をこすりつけてしまい、縫合糸が切れて再発した例もあります。
再発は早くて数日で起こり、獣医師からその点についてもよく説明があると思いますが、わからない点があればしっかり質問しましょう。

チェリーアイの治療費

チェリーアイの治療費は、平均すると一度の治療費は4,000~65,000円程度。
ですが、再発することもあるので最終的には治療費が高額になることも。

通院(2~4回)
治療費4,000~65,000円/回

実際に、チェリーアイと判断されたら、何にいくらかかるのか?
診療明細の例を見てみましょう。

<初診で内科治療の場合の診療明細例>

項目数量金額
診察料(初診料)11,000円
外用薬12,000円
処置料11,000円
合計4,000円

病院によって違ってきますが、チェリーアイで通院し内科療法を行うと、上のような料金になります。
原因に腫瘍などが考えられる場合は、他の検査を行う場合もあります。
内科的治療は点眼薬などの外用薬が中心です。

1回の通院で数千円の治療費がかかり、もちろん全て自己負担が基本です。

<中型犬の外科治療の場合の診療明細例>

項目数量金額
再診料1500円
術前血液検査17,000円
静脈点滴14,000円
全身麻酔110,000円
手術代125,000円
皮下注射22,000円
外用薬12,000円
アニマルネッカー13,000円
合計53,500円

こちらも病院によって差はありますが、外科的治療の場合はこのような治療費になります。
全身麻酔を行うので、一泊入院をすすめられることもあるかもしれません。
手術代は手術の方法により大きく異なる場合があるので、獣医師によく説明を受け、相談しましょう。

また、チェリーアイは手術を行っても再発しやすい病気です。
また出てきていないか、チェックしましょう。

このように、再発しやすい傷病であることから、通院を重視したペット保険を考えておくのも一つの手です。

チェリーアイの犬猫が加入できるペット保険はある?オススメは?

もし、あなたが飼っている犬や猫がチェリーアイになったら、意外と治療費がかかるということがお分かりいただけたのではないでしょうか?

「もうすでにペット保険に加入しているよ!」という飼い主さんは、保険期間中に発症したチェリーアイは補償してもらえる可能性が高いです。
しかし実は、加入しているペット保険によっては、チェリーアイが補償されない可能性もあるんです。

保険会社名チェリーアイの補償
PS保険
FPC
アイペット損保
イーペット
アニコム損保
ペット&ファミリー
SBIいきいき少額
au損保
ペッツベスト
アクサ損保
アニマル俱楽部×
日本ペットプラス(ガーデン)×
もっとぎゅっと(あんしんペット)×

※○→対象外と明記なし △→一部対象と明記 ×→対象外と明記

せっかく保険に加入していても、チェリーアイが補償されないペット保険もあります。
こういったペット保険への加入はできるだけ避けた方が良さそうです。

そして、「まだペット保険に加入してないよ~」という飼い主さん。
残念ですが、すでに発症してしまった病気は補償してもらえません…。
さらに、チェリーアイだけでなく、それに関連した病気も補償されない可能性もあります。

「早くペット保険に入っていれば…」と身に染みて感じたのではないでしょうか?

ですが、今後もっと治療費が高い病気になるかもしれませんよね!
これから他の病気やケガになったときのために、今すぐにでもペット保険に加入しておきましょう!

チェリーアイになってからでも加入できるペット保険を、こちらの一覧表にまとめました

 保険会社名膝蓋骨脱臼チェリーアイのペットの加入
アイペット〇加入不可と明記なし
アクサダイレクト〇加入不可と明記なし
アニコム〇加入不可と明記なし
イーペット×3ヶ月以内に治療をしている場合は加入不可
日本アニマル倶楽部×
日本ペットプラス(ガーデン)〇加入不可と明記なし
ペッツベスト〇加入不可と明記なし
ペット&ファミリー〇加入不可と明記なし
もっとぎゅっと(あんしんペット)〇加入不可と明記なし
au損保〇加入不可と明記なし
FPC〇加入不可と明記なし
PS保険〇加入不可と明記なし
SBIいきいき少短〇加入不可と明記なし

※ペット保険への加入可否は、保険会社や審査内容によって異なるため、加入できない場合もあります。
診査はケースバイケースになりますので、ご注意ください。

チェリーアイでも加入できる可能性があるペット保険は、13社中11社でした。
チェリーアイになっていても、多くのペット保険会社では加入できるようです!

すでにチェリーアイになってしまったという飼い主さんも、ぜひペット保険への加入を検討してみてくださいね。

チェリーアイになってからでも加入できるおすすめのペット保険ランキングはこちらです!

第1位FPCペット保険

第2位PS保険

ペット保険ランキングの詳細はこちら

まとめ

飼い主さんがまずできることは、チェリーアイになったとき、動物病院に相談すること。

治療法について、獣医師と相談し、よく話し合うことです。

愛犬・愛猫は体調が悪くても話すことができません。
小さなうちからよく観察し、愛犬・愛猫を守っていってください。

当サイトではほかの病気・ケガやおすすめペット保険ランキングについても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。

※このページに掲載している病気の特徴や治療方法等については、獣医師の監修を受けて作成しました。
しかし、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院・獣医師によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。
こちらの情報を用いて行う判断の一切について、当社は責任を負いかねます。情報の閲覧・活用等にあたっては、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。