一般社団法人が運営する「日本ペット共済」というペット保険は知っていますか?ペット保険はさまざまな種類がありますが一般社団法人のペット保険はなかなか見かけません。補償内容など何か違いはあるのでしょうか。気になる日本ペット共済のメリットとデメリットをまとめました!

日本ペット共済

日本ペット共済のペット保険はおすすめ?

共済保険は非営利団体が運営しているので、一般的に保険料が安いことが特徴です。さまざまなペット保険がある中で、特に保険料を抑えたい人なら気になるペット保険でしょう。
そこで日本ペット共済のペット保険を保険料や補償内容、口コミなど様々な観点からメリット・デメリットを検討しました。
比較の結果、結論としては日本ペット共済のペット保険はあまりおすすめできないということが分かりました。評価の決め手となったメリット・デメリットは下記の通りです。

補償内容は悪くない
通院・入院の日数制限がない
100%補償プランがある
割引制度がある
× 共済保険は保険料の安さがメリットなのに他社と比べてそんなに安くない
× 保険金の請求に手間がかかる
× 中型・大型犬は加入できない

それでは、各項目に関して、以下で詳しく見てみましょう!

日本ペット共済のペット保険の特徴は?

日本ペット共済のペット保険はどんな特徴があるのでしょうか?
まず大きな特徴として知っておいてもらいたいのが、日本ペット共済のペット保険は「非営利団体が運営している共済保険」ということです。

「共済保険って何?通常の保険とはどこが違うの?」と疑問に思う方も多いと思いますので、共済保険と一般の保険の違いを解説します。

共済保険と一般の保険で、多数の人間がお金を出し合い万一の事態に見舞われた人を支えるという仕組みについては同じです。

大きな違いは、運営者と運営目的です。共済は非営利団体(組合や一般財団法人など)が非営利目的で運営しているものです。一方、通常の保険は民間の保険会社が営利目的で運営しています。
共済保険は非営利目的のため、人件費や運営費などのコストがかからず保険料(共済保険では共済基本料と呼びます)が安く設定してあります。
人間の共済の場合には、その年に余った保険料が加入者に戻ってくる「割戻金」という制度があるのも魅力ですが、日本ペット共済には用意されていないので理解しておきましょう。
一方で、人間の共済保険は、組合や地域に属しているなど一定の加入条件がありますが、日本ペット共済は特に条件はついていません。日本ペット共済が指定した加入条件を満たしていれば簡単に加入できます。
また、細かい部分ですが、保険契約で使用される用語にもいくつか違いがあります。

通常の保険人間の共済日本ペット共済
運営者民間の保険会社非営利団体非営利団体
目的営利非営利非営利
割戻金なしありなし
加入条件誰でも加入できる特定の地域や団体の組員のみ誰でも加入できる
用語保険料
保険金
契約者
配当金
掛金
共済金
加入者
割戻金
掛金
共済金
加入者
割戻金

※表は横にスクロールできます

日本ペット共済のペット保険のプランは「シルバープラン」「ゴールドプラン」「プラチナプラン」の3種類です。
各プランの補償内容と保険料を一覧にしましたので、ご覧ください。

商品名補償割合通院入院手術年間補償上限額保険料(小型犬・15歳まで)保険料(中型犬・15歳まで)保険料(大型犬・15歳まで)保険料(猫・15歳まで)
シルバープラン50%10,000円/日
年間無制限
10,000円/日
年間無制限
100,000円/回
年間2回まで
70万円578,600 円578,600 円
ゴールドプラン70%12,000円/日
年間無制限
12,000円/日
年間無制限
120,000円/回
年間2回まで
70万円698,500 円663,600 円
プラチナプラン100%15,000円/日
年間無制限
15,000円/日
年間無制限
150,000円/回
年間2回まで
70万円845,900 円810,700 円

※表は横にスクロールできます

補償内容は一般的なものですが保険料は他のペット保険と比較すると特別安くはないようです。
続いて、日本ペット共済のペット保険のメリット・デメリットについて詳細を確認していきましょう。

日本ペット共済のペット保険のメリットを知ろう

日本ペット共済のペット保険にはどんなメリットがあるのか確認してみましょう。

補償内容は悪くない

共済保険だからといって一般の保険と比べて補償内容が悪いわけではありません。
補償の手厚さを示す年間補償上限金額を見ると、特にシルバープランは補償割合50%で年間補償上限金額が70万円と高額に設定してあります。他社の同じ割合だと年間補償上限金額が50万円のプランが多いので高いことが分かりますね。

なお、ゴールドプランとプラチナプランは補償割合が高くなっているのにも関わらず、年間補償上限金額は70万円です。他社の場合は補償割合が高くなれば年間補償上限金額も増えるのでゴールドプランとプラチナプランはあまりおすすめできないでしょう。

通院・入院の日数制限がない

通院・入院には日数制限がないので、年間補償上限金額に達するまで補償を受けることができます。皮膚炎などの何度も通院が必要になる病気に備えたい方は向いている補償内容です。
ただ、1日の支払限度額には制限があります。1日にかかる平均治療費は通院が8,000円、入院が12,000円なので、場合によっては自己負担になる可能性があることを理解しておきましょう。

また、手術補償には支払限度額も回数制限もあります。手術の1日にかかる平均治療費は10万円ですが、限度額や回数制限を超えた場合には自己負担になることも想定しておかなければなりません。

100%補償プランがある

補償割合は商品によって異なり、保険業界全体で見ると50%・70%のプランが多いのが現状ですが、日本ペット共済にはあまり見かけない100%の補償プランがあります。

補償割合が高ければ高いほど、受け取れる保険金が高くなります。高額な治療費がかかったとき、高い補償割合に加入していればしっかりと備えられます。

(例)手術で10万円かかった場合
【50%補償】
10万円×50%=5万円(保険金)
【70%補償】
10万円×70%=7万円(保険金)
【100%補償】
10万円×100%=10万円(保険金)

このように、補償割合が高ければその分たくさん補償がされますが、1回(日)当たりの制限を超えてしまった場合には、制限の金額までしか補償がされないという点には注意が必要です。

(参考)ペット保険は何を補償してくれるの?補償割合は高い方がいい?

割引特典がある

日本ペット共済には2頭以上の加入で3%割引になる「多頭割引」と、その年の保険金請求がなかった場合に翌年の保険料が5%割引になる「無事故割引」という割引特典が用意されています。
ただ、多頭割引は一番安いプランの1頭のみ割引になるので、加入している全頭のプランが割引になるわけではないので注意しましょう。

(参考)ペット保険の保険料の割引制度って?

日本ペット共済のペット保険のデメリットを知ろう

ペット保険に加入する際、事前にデメリットを知っておくことも大切です。日本ペット共済のペット保険にはどんなものがあるのか確認してみましょう。

共済保険は保険料の安さがメリットなのに他社と比べてそんなに安くない

共済保険は非営利なので、人件費や運営費などのコストがかからず保険料が安く設定してある点が魅力ですが、日本ペット共済は他社と比べて実はそんなに安くはありません。多頭割引や無事故割引が適応したとしても保険料はそこまで安くならないので、保険料の安さでペット保険を選ぶのであれば、他社のプランの方がおすすめです。

例えば、同じような補償内容のペット保険と比較すると、小型犬の0~15歳までの保険料が日本ペット共済の「シルバープラン」は578,600 円、最安クラスのペット保険FPCは392,250 円と、20万近くも保険料が安くなっています。

このようにペット保険全体で見ると、他にも補償内容が同等で保険料が安い保険はたくさんあります。ペット保険に加入する際にはよく比較・検討して加入しましょう。

(参考)安い保険料でも安心の保険はこれだ!最安クラスのペット保険を徹底比較!

保険金の請求に手間がかかる

日本ペット共済は保険金を請求するには、以下の手順を踏まないといけません。

① 担当代理店またはコールセンターに電話で連絡する
② 保険金請求に必要な書類が郵送で送られてくる
③ 保険金請求の書類を作成する
④ 返信用封筒で必要書類を返送する
⑤ 審査後、指定の金融機関へ保険金を振り込まれる

保険金請求方法には、受診したその場で保険金を差し引いた治療費を支払う「窓口精算」と、一旦治療費の全額を病院で支払ってから後日保険会社に保険金を請求する「後日精算」があります。
日本ペット共済は後日精算の分類ではありますが、通常は治療費明細書のみの送付や必要書類を公式サイトからダウンロードして請求できるので、いちいち連絡する必要はありません。電話連絡後、書類の到着を待たなければならないのは面倒ですね。

(参考)保険金の支払いを受けるまでの流れって?

中型・大型犬は加入できない

他社ペット保険との大きな違いは、中型・大型犬が加入できないことです。日本ペット共済のペット保険に加入できるのは小型犬(体重8kg未満)と猫になります。
一般的にペット保険は小型犬・中型犬・大型犬・猫に分けられ、大きさによって保険料は異なりますが、ほとんどの場合加入できます。
しかし、日本ペット共済は加入対象が小型犬と猫のみに限定され、そもそも中型犬・大型犬は加入できないという点は大きなデメリットになります。

日本ペット共済のペット保険の評判や口コミ

実際にペット保険を利用している方の評判や口コミはペット保険選びの参考になります。日本ペット共済のペット保険を使っている飼い主様にアンケートを取ってみたところ、以下のような意見が集まりました。

ミニチュアダックスを飼っており、耳の病気で毎年通院するのでこの価格で補償があるのはとても助かっています。 1年のうちに目や耳などで病院に行くことがありますが、補償が回数無制限となっているので気兼ねなく病院に行けて、かつ100%補償してくれるのがとてもありがたいです。 通院でも使用していましたが、3歳の時にはヘルニアになってしまい入院、手術を受けて多額の費用がかかってしまいましたが、保険申請をしてから入金までも時間が掛からずに対応していただいて対応も早くて助かりました。 保険手続きがその都度連絡をしないといけないので手間がかかりますが、それ以外の対応やプラン内容は最高です!
(30代・女性・ミニチュアダックスフント・プラチナプラン)

口コミを見てみると、保険料の安さと補償内容には満足しているけれど、保険料請求ごとに連絡が必要なことには不満を持っているという声がありました。
日本ペット共済に加入する際には、メリット・デメリット両方に納得した上で加入を決めましょう。

日本ペット共済と他社のペット保険を比較!本当におすすめのペット保険は?

これまで日本ペット共済のペット保険のメリット・デメリットを見てきて、他社と比べるとあまりおすすめではないと説明してきましたが、実際に数字で比較するとどうなるのでしょうか?
それぞれのプランごとにランキング上位のペット保険と比較してみました。

ペット保険の比較をする際に、当サイトでは補償タイプと補償割合が同じペット保険同士で比較し、ランキングを付けています。
補償タイプは主に3つで、通院・入院・手術でかかった治療費を幅広く補償する「トータル補償型」、手術とそれに伴う入院を補償する「手術重視型」、通院とそれに伴う入院を補償する「通院重視型」に分類しています。

日本ペット共済のプランでいうと、シルバープランは「トータル補償型の50%」、ゴールドプランは「トータル補償型の70%」、プラチナプランは「トータル補償型の80%以上」という分類になります。
それぞれの上位3位のペット保険と日本ペット共済のペット保険を比べていきましょう。

<トータル補償50%>

会社名商品名補償割合保険料(小型犬・15歳まで)保険料(中型犬・15歳まで)保険料(大型犬・15歳まで)保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%392,250 円435,950 円455,400 円375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円494,910 円537,190 円383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円521,450 円705,050 円341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円499,320 円575,010 円394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペット共済シルバープラン50%578,600 円578,600 円70万円10,000円/日
年間無制限
10,000円/日
年間無制限
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます

<トータル補償70%>

会社名商品名補償割合保険料(小型犬・15歳まで)保険料(中型犬・15歳まで)保険料(大型犬・15歳まで)保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
PS保険70%補償プラン70%555,250 円630,980 円685,890 円488,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%619,360 円730,030 円987,070 円478,450 円70万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL70%635,260 円762,210 円840,910 円443,870 円70万円制限なし制限なし制限なし
ガーデンプラチナ70%プラン70%637,040 円698,890 円804,710 円552,020 円70万円制限なし制限なし制限なし
日本ペット共済ゴールドプラン70%698,500 円663,300 円70万円12,000円/日
年間無制限
12,000円/日
年間無制限
120,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます

<トータル補償80%以上>

会社名商品名補償割合保険料(小型犬・15歳まで)保険料(中型犬・15歳まで)保険料(大型犬・15歳まで)保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
ガーデンプラチナ90%プラン90%819,040 円898,750 円1,034,7110 円709,800 円90万円制限なし制限なし制限なし
PS保険100%補償プラン100%732,240 円826,320 円895,000 円647,620 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペット共済プラチナプラン100%845,900 円810,700 円70万円15,000円/日
年間無制限
15,000円/日
年間無制限
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます

各プランを見てみると、まず保険料の違いに驚きませんか?
同じ補償タイプで比較しても、15歳までの保険料は日本ペット共済の方が高い場合が多くなっています。例えば、トータル補償型の50%でFPCと日本ペット共済を比較してみると、18~20万円も差があることが分かります。
補償の手厚さを示す「年間補償上限金額」でも他社と同等もしくは低い場合もあり、保険料が高いからといって補償が手厚いわけではないようです。

一生涯加入し続けることを考えると、保険料が高く補償内容が普通の日本ペット共済のペット保険はおすすめではありません。

おすすめはそれぞれのランキングで1位を獲得しているペット保険です。新規での加入・乗り換えを考えている方はこちらも検討してみてください。

トータル補償型50%:FPCのフリーペットほけん
(参考)【初心者のための徹底比較】トータル補償型のおすすめペット保険ランキング【補償割合50%】

トータル補償型70%:PS保険の70%補償プラン
(参考)【初心者のための徹底比較】トータル補償型のおすすめペット保険ランキング【補償割合70%】

トータル補償型80%以上:ガーデンのプラチナ90%プラン
(参考)【初心者のための徹底比較】トータル補償型のおすすめペット保険ランキング【補償割合80%以上】

まとめ

日本ペット共済のペット保険は、保険料や補償内容などそれなりにメリットはあります。しかし、他社のペット保険と比べると、もっと良い内容の商品があるので、あまりおすすめはできません。
メリット・デメリットを確認したうえで慎重にペット保険を選びましょう。

補償内容は悪くない
通院・入院の日数制限がない
100%補償プランがある
割引制度がある
× 共済保険は保険料の安さがメリットなのに他社と比べてそんなに安くない
× 保険金の請求に手間がかかる
× 中型・大型犬は加入できない

日本ペット共済の口コミ・評判一覧

みんなのクチコミ

クチコミはまだありません。