楽天ペット保険

2018年3月22日のプレスリリースで楽天が中堅のペット保険会社である「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」を買収し、ペット保険業界に参入することを発表しました!保険事業の拡充を進めていた楽天がペット保険に参入することで今後はどうなるのでしょうか?買収された「もっとぎゅっと少短」ってどんな保険会社?なぜ楽天は「もっとぎゅっと少短」を買収したの?今後の楽天のペット保険の展開は?など気になるところを解説します!

ついに「あの」楽天グループがペット保険業界に参入!

あの楽天がペット保険事業に参入するらしい!

この衝撃的なニュースは2018年3月22日発表されました。

三木谷氏が社長を務める楽天株式会社は、ペット保険を取り扱う「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」を完全子会社化することを同社コーポレートサイトのプレスリリースにて発表しました。

これはつまり、「楽天が中堅のペット保険会社を買収し、本格的にペット保険業界に参入する」ということです。
ペット保険に関しては、もともと楽天は保険代理店として、ペット保険比較サイトを運営していました。そして、今回「もっとぎゅっと少短」を完全子会社化することにより、ついに自社でペット保険を販売することになったのです。

楽天は、ここ10年ほど保険事業に力を入れてきました

2007年に楽天生命保険株式会社を設立。
2013年にはアイリオ生命保険を子会社化し生命保険に参入。
2018年1月には損害保険業である朝日火災海上保険株式会社の株式取得を発表しています。

今回のプレスリリースによると、2018年5月にはペット保険を扱う「楽天少額短期保険株式会社」を設立する予定です。

保険事業の拡大に取り組んできた楽天は、今回の「もっとぎゅっと少短」の買収により

  • 生命保険
  • 損害保険
  • 少額短期保険(ペット保険)

という3種類の保険を取り扱うことになります。

楽天としては、提供する保険商品のラインナップを増やすことで、楽天ユーザーにとっての価値を高めていきたい、という思いがあるようです。

楽天の生命保険を利用するユーザーにペット保険を提案することもできますし、各保険事業で収集したデータやノウハウを元に新しい保険プランをつくることも可能になるでしょう。

このように、楽天の保険を提供できるユーザー層が広がりますし、商品をより魅力的にすることもできます。

楽天グループとしての企業価値はますます高まることになるでしょう。

買収された中堅ペット保険会社「もっとぎゅっと」ってどんな保険会社?

楽天がペット保険に参入する!というビッグニュースですが、どうして「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」というペット保険会社が買収されたのでしょうか?

「もっとぎゅっと少短」は、飼っている犬や猫が病気・ケガをした場合に、その治療費を補償してくれるペット保険会社で、 ペット保険業界の中でも中堅の会社です。

そもそも「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」とはどういった会社なのか?
会社概要や沿革から、見ていきましょう。

会社概要

社名もっとぎゅっと少額短期保険株式会社
事業内容少額短期保険業
登録番号関東財務局長(少額短期保険)第25号
代表者代表取締役社長 澤谷 昭義
設立2003年1月17日
資本金1億円(別途、資本準備金1億5,000万円)
2016年8月現在
本社所在地〒105-0003 東京都港区西新橋3丁目24番10号 ハリファックス御成門ビル4階
支店松山支店 〒 791-8013 愛媛県松山市山越5丁目5番地2

沿革

2003年1月前身となる、(有)ペットライフを設立「ワンニャン共済」募集開始
2006年9月特定保険業届出
2008年3月少額短期保険業登録完了
もっとぎゅっと少額短期保険株式会社に商号変更
2008年4月「もっとぎゅっとワンニャン保険」発売
2008年9月「もっとぎゅっとペット保険」発売
2010年3月もっとぎゅっとペット保険のオンライン申込開始
2011年6月「もっとぎゅっと新ペット保険」発売
2011年7月「もっとぎゅっと新ワンニャン保険」発売
2015年8月「ペットのための手術保険」発売
2016年9月あんしんペット少額短期保険株式会社と合併

引用:もっとぎゅっと少額短期保険株式会社 会社概要

「もっとぎゅっと少短」の始まりは2003年の1月。
有限会社ペットライフを設立し、ペットの保障共済事業をスタートしました。

2008年3月に、社名を現在の商号である「もっとぎゅっと少額短期保険株式会社」に変更します。

その後、株式の売買を繰り返してきましたが、2016年9月に、同じくペット保険事業を展開していた「あんしんペット少額短期保険株式会社」を吸収合併し、さらに成長を加速させました。

「もっとぎゅっと少短」は、ペット保険業界のなかでも比較的早くから創業を開始しており、約15年もの間、着実に業績を伸ばしてきました。
数あるペット保険会社の中でも、安定した中堅のペット保険会社といえます。

経営状況の推移

2014年度2015年度2016年度
正味保険料1,412,346千円1,636,497千円1,958,901千円
経常利益253,464千円183,706千円82,469千円
保有契約件数45,850件52,534件72,963件
ソルベンシー・マージン比率566.8%513.2%439.8%
従業員数15名22名38名

参照:もっとぎゅっと少額短期保険の現状2017

もっとぎゅっとの経営状況を見てみると、保険契約数・保険料収入は直近3年で右肩上がり。
あんしんペットとの合併があった2016年度には、保険契約数7万件を突破しています。

経常利益は下がってきているものの連続で黒字を達成していますし、保険会社の経営状況を示すソルベンシー・マージン比率(※)は400%を超えており、安定した経営状態であることが伺えます。

※ソルベンシー・マージン比率とは…行政当局が保険会社の経営状況を判断するときに用いられる指標。保険事故の発生率が予想を超えた場合に、保険金を支払う余力があるかどうかを明確にするもので、ソルベンシー・マージン比率が200%以上であれば適当であるとされています。

もっとぎゅっとのペット保険「あんしんペット」はどんなプラン?

「もっとぎゅっと少短」が安定した経営をしている企業ということはわかりましたが、提供している「あんしんペット」とはどういったペット保険なのでしょうか?

取り扱っているプランは

  • 通院・入院・手術を免責金額なしで補償する「あんしんペット L」
  • 通院・入院・手術を免責金額ありで補償する「あんしんペットM 」
  • 手術とそれに伴う入院免責金額ありで補償する「あんしんペットS」

の3種類です。

各プランの補償内容と保険料を一覧にしたのでご覧ください。

商品名補償割合通院入院手術免責金額年間補償限度額保険料(小型犬・15歳まで)保険料(中型犬・15歳まで)保険料(大型犬・15歳まで)保険料(猫・15歳まで)
あんしんペットL70制限なし制限なし制限なしなし70万円635,260 円762,210 円840,910 円443,870 円
あんしんペットM70制限なし制限なし制限なし14,000 円70万円306,100 円400,510 円449,170 円199,380 円
あんしんペットS80500,000円/回
年間2回まで
14,000 円100万円222,710円264,920 円336,520 円137,940 円

※表は横にスクロールできます。

この3つのプランにオプションとして、ペット賠償責任特約がつけられます。
ペット賠償責任特約とは、ペットが吠えたり噛み付いたりして、第三者を怪我させたり、持ち物を壊してしまったりした場合にその治療費や修繕費を補償してくれるものです。

3つのプランから選べるあんしんペット保険ですが、メリット・デメリット両面をもっています。
保険料や補償内容、口コミなどからメリットやデメリットをまとめたものが下記です。

〇 M・Lプランは1日当たりの補償金額と年間の利用回数の制限がない
〇 Sプランは手術に補償を絞って保険料を抑えたい方にはおすすめ
〇 更新時に条件がつかないことがホームページに明記されている
× S・Mプランは安いが、免責金額が設定されている
× 膝蓋骨脱臼、涙やけなど補償対象外項目が多い
× 補償の手厚さを示す年間補償限度額は普通&各種割引がない
× 保険の更新は20歳までとなり終身継続できない

これらのメリット・デメリットについては以下のページで詳しく紹介しているので、もっと知りたいという人はぜひご覧ください。

もっとぎゅっと少短の「あんしんペット保険」について詳しくはこちら

なぜ楽天は「もっとぎゅっと」を買収したの?

それにしても、なぜ楽天は中堅ペット保険会社の「もっとぎゅっと」を買収したのでしょうか?

今回の買収は、もっとぎゅっとの株を100%保有していた「キャス・キャピタルグループ」と楽天との合意のもとで行われました。

キャス・キャピタルグループの目的とは?楽天の買収の狙いとは?
それぞれの事情を見ていくと、この買収の背景がハッキリしてきました!

キャス・キャピタル側の事情

キャス・キャピタルグループは、2014年11月に、もともとUCCグループが保有していた「もっとぎゅっと少短」の株式をすべて取得しました。

もっとぎゅっと少短の株式は、同グループの中でも「投資事業有限責任組合キャス・キャピタル・ファンド6号」という投資ファンドが100%保有していました。

この「キャス・キャピタル・ファンド6号」は、「バイアウト投資」といって、今後成長が見込める企業や経営課題のある企業を買収し、積極的に経営に参加して企業価値を高めたのち、売却し利益を得るという投資を行なっています。

キャス・キャピタルは、「もっとぎゅっと少短」を買収した後、「あんしんペット」を吸収合併、保険プランを拡充するなどして経営をより健全化してきました。

そして、企業価値が十分に高まってきたこのタイミングで、売却に踏みだしたと言えます。

楽天側の事情

一方で楽天側としては、ここ10年ほど保険事業に力を入れていく中で、今後の成長が見込まれるペット保険に参入したいという意向がありました。

しかし、すでに十数社のペット保険会社がある中で、新規でのペット保険立ち上げにはかなりの時間と費用が必要になる、という壁があったのです。

そんな中で、ペット保険に関するノウハウや情報、ブランド力を持った「もっとぎゅっと少短」を買収することは十分にメリットのある話だったと考えられます。

つまり今回の買収は、

キャス・キャピタル側の「買収したペット保険会社の企業価値が高まったから、そろそろどこか買ってくれないかな?」というニーズと、

楽天側の「そろそろペット保険に参入したいし、ノウハウのある中堅ペット保険会社を買えないかな?」というニーズの

両方が上手くかみ合った結果と考えられるのです!

楽天のペット保険、今後はどうなる?今後の展開を大予想!

莫大な資金と圧倒的なブランド力を持つ楽天がペット保険に参入!ということで、今後の展開はどうなっていくのでしょうか?3つの可能性を予想します。

1、 既存プランも継続?楽天ブランドで新たなペット保険を立ち上げか

気になるのは楽天が提供するペット保険のプランですよね。

過去に「もっとぎゅっと少短」があんしんペットを吸収合併したときは、既存の顧客に対して条件を変えずにプランを継続していました。
そのことから、既存の「あんしんペット」というブランドを継続する可能性も考えられます。

しかし、楽天ブランドとしてペット保険を発売するメリットは捨てがたいように思います。

そこで、楽天ブランドのペット保険の準備がととのうまでは、既存のあんしんペットのプランを継続。
「楽天のペット保険」として新ブランドを立ち上げた後、一定の猶予期間を経て既存顧客も新ブランドへ移行させるのではないか?という可能性が高いと考えています。

2、楽天ポイントが使える!貯まる!もらえる!

楽天グループの大きな強みとなっている「楽天ポイント」は、ペット保険の加入者を増やすのに大いに活用できる武器になると考えられます。

保険料の支払いにおいて楽天ポイントや楽天カードが使用できたり、 新規加入の際に楽天ポイントが還元されるキャンペーンが行われたり…
楽天のヘビーユーザーに対するメリットを打ち出してくるでしょう。

楽天でよく買い物をして楽天ポイントを使いたい方や、楽天カードを日常的に使っているユーザーは、これを機に楽天のペット保険へと切り替える人も出てくるはずです。

3、楽天が保有する顧客データをもとにペット保険の新たな提案

楽天のプレスリリースでも発表されましたが、今回の買収により「もっとぎゅっと少短」は9,500万人を超える楽天会員にアプローチすることが可能になります。

楽天は、これまでに蓄積してきた E コマースの知見や顧客データと「もっとぎゅっと少短」が保有するペットの医療・通院データを活用し、楽天会員の要望に応じた商品サービスの開発を行うと宣言しています。

顧客データを活用した新たなペット保険のプラン開発のほか、楽天市場でペット用品を購入した顧客に対してメルマガを送る、特別クーポンで新規契約を促進する、といったプロモーションを行うことは予想できる展開です。

また、楽天カードで他社のペット保険の支払いをしている人に対して、積極的に切り替え提案をすることも考えられます。

そういった楽天の強力なアプローチに対抗するために、他のペット保険会社もさらに顧客の満足度を高める戦略を考えざるを得ません。
今回の楽天参入によりペット業界が大きく動かされることは確実でしょう。

まとめ:楽天ペット保険のサービス開始に期待しよう!

「もっとぎゅっと少短」の買収は、関連当局の承認、株式譲渡契約上の諸条件の成立が前提として、2018年3月30日に完了予定です。

その後5月には「もっとぎゅっと少短」は、社名を「楽天少額短期保険株式会社(略称楽天少額短期保険)」に変更する予定となっています。
5月には、楽天少額短期保険として何らかの発表があるのではないかと思います。

以下で、楽天のペット保険参入についてまとめました。

楽天が「もっとぎゅっと少短」を完全子会社化しペット保険に参入する

楽天が買収した「もっとぎゅっと少短」は安定した経営状況の中堅ペット保険会社

「もっとぎゅっと少短」の買収は、売り手側のキャス・キャピタルグループと、買い手側の楽天のニーズが合致したことが背景にある

楽天のペット保険参入で考えられる今後の展開

  • 既存プランは継続し、楽天ブランドができたら徐々に移行するのでは
  • 楽天ポイントが活用される
  • 楽天オリジナルの新しいペット保険のプラン開発

楽天が新プランを作るまでにはかなり時間がかかるかとは思われますが、どんなペット保険のプランが打ち出されるのか、今から楽しみですよね。

新しいプランが発表されたら、当サイトで比較検討していきますのでぜひお持ちください!

当サイトではいろいろな観点から、おすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。