証券会社や損保会社として有名なSBIグループが、2017年9月よりペット保険を販売開始しました。630円~と業界最安クラスの保険料ですが、その補償内容はどうなのでしょうか? SBIのペット保険を他のペット保険と比較しました。

SBIいきいき

SBIのペット保険はプランとペットの種類によってはおすすめ!

SBIいきいき少短のペット保険は、犬の保険料630円~(小型犬0~2歳、ライトプラン、web割引あり)、猫の保険料585円~(0~2歳、ライトプラン、web割引あり)と、業界最安クラスの保険料を打ち出しています。
まだ発売されて間もない商品のため、口コミなどの情報がほとんどなく、「本当にお得なの?」「落とし穴はない?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

他の保険会社の商品と比較した結果、SBIのペット保険はプランとペットの種類によっては十分おすすめできる保険であることがわかりました。
しかし、あまりお得でないプランがあったり、補償を受けられない場合があったりと選び方には注意が必要です。
良い点、気を付けたい点をまとめました。

  • 「スタンダード70プラン」は小型犬と猫の飼い主さんにとっては価格と補償内容のバランスがよいのでおすすめ
  • 「スタンダード50プラン」は猫の飼い主さんにとっては価格と補償内容のバランスがよいのでおすすめ
  • ×「ライトプラン」は免責金額が設定されていて必要な場面で補償を受けられない可能性がある
  • × 大型犬の保険料が高額
  • × 小型犬に多い膝蓋骨脱臼が補償されない

SBIのペット保険の商品プランは4種類!

SBIペット保険の特徴には次のようなものがあります。

  • ペットの年齢やサイズなどの条件はあるものの、1,000円未満で加入できる格安プランがある
  • 証券会社や損保会社として有名なSBIグループが運営しているため、安心感がある
  • インターネット経由で加入すると保険料が10%割引になる
  • 補償割合50%or70%、免責ありorなしの組み合わせで4種類のラインナップから選べる

そんなSBIペット保険の内容を一覧にしました。

商品名補償割合補償内容最低診療費の制限免責金額支払い限度額支払い限度回数加入可能年齢
プラン70スタンダード70%通院・入院・手術なしなし70万円/年無制限生後2ヵ月~7歳11ヵ月まで
プラン70ライト70%1日当たり1万円あり(1日当たり7,000 円)70万円/年
プラン50スタンダード50%なしなし50万円/年
プラン50ライト50%1日当たり1万円あり(1日当たり5,000 円)50万円/年

※表は横にスクロールできます。

商品名月額保険料(小型犬)月額保険料(中型犬)月額保険料(大型犬)月額保険料(猫)
0~2歳3~5歳6~8歳9~11歳12歳~0~2歳3~5歳6~8歳9~11歳12歳~0~2歳3~5歳6~8歳9~11歳12歳~0~2歳3~5歳6~8歳9~11歳12歳~
プラン70スタンダード2,1002,4503,1503,7804,6202,3802,8703,7104,5505,4603,1503,7805,0406,1607,4901,9602,0302,4502,8003,290
プラン70ライト9801,0501,1901,4001,6101,0501,1901,3301,6101,8901,2601,4001,7502,1002,4509109109101,051,190
プラン50スタンダード1,5001,7502,2502,7003,3001,7002,0502,6503,2503,9002,2502,7003,6004,4005,3501,4001,4501,7502,0002,350
プラン50ライト7007508501,0001,1507508509501,1501,3509001,0001,2501,5001,750650650650750850

※表は横にスクロールできます。
※月払い、WEB割引なしの場合

SBIのペット保険、気になる4つの注意点をチェック!

WEB割引や4種類のプランなど、ユニークなSBIのペット保険。
「価格も安いみたいだし、加入してみようかな」と思われた方もいるのではないでしょうか。
でも、本当に「お得」なのかは総合的にチェックしなければわかりません。
SBIのペット保険には気になる注意点が4つあることがわかりました。

① 安い「ライトプラン」には免責金額があり、保険を使えないケースが多くなる

目玉プランである、犬の保険料700円(WEB割引で630円)、猫の保険料650円(WEB割引で585円)は、「ライトプラン」というプランの場合の価格ですが、この「ライトプラン」には大きな落とし穴があります。
その落とし穴とは、「ライトプラン」の特徴でもある免責金額が設定されていることです。免責金額とは、保険請求時に自己負担すべき金額として事前に決められている金額のことです。プラン70とプラン50には、それぞれ1日の免責金額として7,000円と5,000円が設定されています。
例えば、5000円の免責金額が設定してある「プラン50ライト」の場合、治療に2万円かかった時に、通常だと50%の1万円が保険で返ってくるはずが、そこからさらに免責金額分を引かれた5000円しか返ってこないということになります。

(参考)ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

② 「ライトプラン」は1日1万円を超えないと使えない

さらに気を付けたいのは、「ライトプラン」の場合、補償の対象となる治療費用が1日あたり1万円を超えないと保険金が支払われない、ということです。
通院であれば、1日の治療費の平均は8,000円程度。支払いが1万円以下になることは決して珍しくありません。
1年間で保険を使う治療費の約90%は通院と言われており、「ライトプラン」はかなり心もとないといえます。せっかく保険に加入するなら、少し金額をプラスしてでもスタンダードプランを選ぶことをおすすめします。

③ 年齢による保険料の上昇が頻繁にある

さらに、保険料の上昇が3歳ごとと頻繁なのも気になります。
一番安い保険料で加入できる期間はほんの3年だけ、あとは段階的に価格が上昇します。キャッチーな激安プランに飛びつく前に、少し考えたほうがよさそうです。
とはいえ、0~15歳までの保険料の合計で見ても、SBIの保険は大手のアイペットやアニコムなどと比較すると、かなり安いプランであることは間違いないので、他の安い保険会社ともしっかり比較してよりお家の子に合った保険を選ぶことが重要です。

④ 小型犬に多い膝蓋骨脱臼が補償されない

小型犬によくみられる膝蓋骨脱臼(パテラ)が補償されないことも、注意したいポイントです。
膝蓋骨脱臼は、後脚の膝のお皿である膝蓋骨が本来の位置からずれやすくなる病気です。
軽度~重度まで症状には段階がありますが、手術が必要になることもあり、その場合は30万円前後の医療費が発生します。
保険加入前にこの病気にかかったことがあるペットに限って補償対象外としている保険は多くありますが、SBIの場合は保険加入時に膝蓋骨脱臼の診断を受けているかどうかに関わらず対象外と明記しています。

免責なしの「プラン70スタンダード」はお得か?

免責金額のある「ライトプラン」があまりおすすめできないということはお話しました。
それでは、免責金額のない「プラン70スタンダード」(補償割合70%)と、「プラン50スタンダード」(補償割合50%)に絞って、本当にお得かどうかを他社の保険と比べてみましょう。

ペットの年齢が上がるにつれて保険料も上がっていくため、ここでは生涯保険料(15歳までの保険料)で比較することで、保険料の安さを見ていきます。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)生涯保険料(中型犬・15歳まで)生涯保険料(大型犬・15歳まで)生涯保険料(猫・15歳まで)
SBIプラン70スタンダード70%619,360 円730,030 円987,070 円478,450 円
PS保険70%補償プラン70%555,250 円630,980 円685,890 円488,190 円
ペティーナゆとりプラン70%591,800 円591,800 円591,800 円497,200 円
あんしんペットずっといっしょL70%635,260 円762,210 円840,910 円443,870 円
ガーデンプラチナ70%プラン70%637,040 円698,890 円804,710 円552,020 円
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%740,550 円819,590 円1,089,130 円584,210 円
イーペットe-ペット7070%760,140 円916,400 円1,073,750 円531,140 円
アクサ損保いぬのきもち ねこのきもちプラン7070%815,770 円874,680 円894,050 円556,140 円
ペットライフジャパンペットプレミアム7070%911,950 円911,950 円911,950 円691,725 円
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%921,100 円1,058,910 円1,243,210 円700,230 円
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,192,240 円1,289,430 円2,132,870 円1,038,970 円

※表は横にスクロールできます。
※補償が70%で、通院、入院、手術を補償するトータル補償型のもののみ。au損保は10歳までしか保険料が掲載されていないため除外。

生涯保険料で比較すると、SBIペット保険の小型犬の保険料は第3位、猫の保険料は第2位とかなり安いほうであることがわかります。
ただし、大型犬の保険料で比較すると、100万円近くになり下から5番目に入るほど高額であることがわかりました。

「プラン70スタンダード」の保険料に対する補償の手厚さは?

70%補償のペット保険の中で、補償の手厚さと保険料のバランスが良いおすすめの商品をピックアップし、SBIのペット保険と比較しました。

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)生涯保険料(中型犬・15歳まで)生涯保険料(大型犬・15歳まで)生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
SBIプラン70スタンダード619,360 円730,030 円987,070 円478,450 円70万円制限なし制限なし制限なし
PS保険70%補償プラン555,250 円630,980 円685,890 円488,190 円100万円10,000 円/日
年間20日まで
20,000 円/日
年間30日まで
100,000 円/回
年間2回まで
あんしんペットずっといっしょL635,260 円762,210 円840,910 円443,870 円70万円制限なし制限なし制限なし
ガーデンプラチナ70%プラン637,040 円698,890 円804,710 円552,020 円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

すべての犬種と猫を総合的に見ても、保険料はPS保険がダントツで安いことがわかります。そして年間保障上限額も100万円と最も高額で補償が手厚いことがわかります。しかし、通院、入院、手術の日額や回数に上限が設けられている点は気になる方もいるかもしれません。
SBIのペット保険は、小型犬と猫の保険料の安さに注目です。1番安い保険と比べても、その安さは遜色がありません。また、通院、入院、手術の日額や回数に制限がなく、補償上限額は70万円と他と同等で、バランスがよいといえます。とはいえ、やはり大型犬の費用が高額であることは注意が必要です。
保険料の安さと補償の手厚さのバランスをみてSBIの「スタンダード70%プラン」を総合的に評価すると、小型犬と猫の飼い主さんには十分におすすめできます。しかし、総合的に見ると、やはりPS保険に軍配が上がります。

免責なしの「プラン50スタンダード」はお得か?

「プラン70スタンダード」(補償割合70%)は小型犬にはおすすめできるということがわかりました。
次に、免責金額のない「プラン50スタンダード」(補償割合50%)を他社の保険と比べてみましょう。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)生涯保険料(中型犬・15歳まで)生涯保険料(大型犬・15歳まで)生涯保険料(猫・15歳まで)
SBIプラン50スタンダード50%442,400 円521,450 円705,050 円341,750 円
FPCフリーペットほけん50%392,250 円435,950 円455,400 円375,050 円
PS保険50%補償プラン50%435,950 円494,910 円537,190 円383,050 円
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円451,000 円451,000 円380,600 円
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円499,320 円575,010 円394,190 円
イーペットe-ペット5050%563,290 円705,840 円774,7430 円419,440 円
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円626,350 円815,830 円490,180 円
アクサ損保いぬのきもち ねこのきもちプラン5050%619,260 円661,340 円675,160 円433,810 円
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%676,280 円756,670 円904,520 円520,510 円
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円975,730 円1,577,340 円792,220 円

※表は横にスクロールできます。
※補償が50%で、通院、入院、手術を補償するトータル補償型のもののみ。au損保は10歳までしか保険料が掲載されていないため除外。

SBIのペット保険を、保険料だけで比べてみると、犬に関しては特別安いとはいえないとわかります。
50%補償商品に特化したFPCや、補償プランに関わらず低価格なPS保険の安さが目立ちます。
一方で、猫に関しては非常に保険料が安く抑えられる保険のようです。

「プラン50スタンダード」の保険料に対する補償の手厚さは?

50%補償のペット保険の中で、補償の手厚さと保険料のバランスが良いおすすめの商品をピックアップし、SBIのペット保険と比較しました。

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)生涯保険料(中型犬・15歳まで)生涯保険料(大型犬・15歳まで)生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
SBIプラン50スタンダード42,400 円521,450 円05,050 円341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん392,250 円435,950 円455,400 円375,050 円85万円12,500 円/日
年間30日まで
12,500 円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円494,910 円537,190 円383,050 円100万円10,000 円/日
年間20日まで
20,000 円/日
年間30日まで
100,000 円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン455,150 円499,320 円575,010 円394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

選りすぐった50%補償のペット保険と比べると、SBIのペット保険料は犬に関してはあまり安いとは言えません。ただし、猫に関しては最も安い保険料と言えるでしょう。
年間補償上限金額についてPSの100万、FPCの85万と比較すると、SBIは50万円と補償の手厚さについては少し心もとなく感じます。
ただし、SBIには通院・入院・手術の日額や回数の制限がない、というメリットがあります。
保険料の安さと補償の手厚さのバランスで考えると、SBIより、FPCやPS保険のほうが魅力的です。

まとめ

SBIのペット保険を検証した結果、良いところと気をつけたいところが見えてきました。

良い点

  • 免責金額無しの「プラン70スタンダード」(70%補償)と、同等の補償がある他社のプランとを比較すると、小型犬と猫の保険料はお得と言える
  • 免責金額無しの「プラン50スタンダード」(50%補償)と、同等の補償がある他社のプランとを比較すると、猫の保険料はお得と言える
  • 証券会社や損保会社として有名なSBIグループが運営しているため、安心感がある
  • インターネット経由で加入すると保険料が10%オフになる

気を付けたい点

  • 大型犬の保険料が高額
  • 価格の安い「ライトプラン」は、免責金額の設定があったり1万円以下は補償されなかったりするなど、免責が大きなネックになる可能性がある
  • WEB割引の更新時の保険料が明示されていないなど、いつまで同様の補償が続くかわからない
  • 特に小型犬がかかりやすい膝蓋骨脱臼が補償されない

まだ発売されたばかりで新しく、今後どうなるのかわからないという不安もありますが、現時点で言えばプランとペットの種類によっては十分おすすめできるペット保険だと言えます。
とはいえ、今後どういった落とし穴が出てくるかわからないので、もう少し口コミや情報が出るまで待つ、というスタンスがおすすめです。

当サイトでは他の会社のペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。