ペット保険の比較・選び方

STEP.6 保険金の請求方法や、保険会社の形態の違いを知ろう

ペット保険では、保険会社から支払われる保険金の請求方法について、「窓口精算タイプ」と「後日精算タイプ」があります。また、保険会社の形態として、「損害保険会社」と「少額短期保険会社」があります。ペット保険に加入する前に、これらの違いが保険の補償内容に与える影響などを理解しておきましょう。

ペット保険の保険金の請求方法について

人間の医療費の場合は、保険適用の範囲であれば、病院の窓口で会計を支払う際に3割のみ支払えば、その時点で完結します。このタイミングで、国が7割分を負担していることになります。
ペット保険の場合は、大きく以下の2種類の精算の仕方が存在します。

  • 窓口精算タイプ
  • 後日精算タイプ

これらの違いを以下で見ていきましょう。

窓口精算タイプ
この「窓口精算タイプ」は、人間の医療費の支払い方と同じように、窓口で自己負担分のみを支払い、後は動物病院側が保険会社側に請求を行うという精算方法です。ですので、保険加入者は、ひとまず全額を負担する必要がないため、財布に優しい設計になっています。
なお、この窓口精算タイプを採用している保険会社は、2016年5月時点において、

  • アニコム損害保険株式会社
  • アイペット損害保険株式会社
  • ペット&ファミリー少額短期保険株式会社

の3社のみです。この精算方法は大変便利なのですが、一方で、「すべての動物病院で利用できるわけではない」ということも認識しておきましょう。対応していない場合は、以下の後日精算タイプで支払うことになります。(対応している動物病院の件数は、以下の表を参照してください。)

後日精算タイプ
「後日精算タイプ」は、動物病院の会計の窓口ではひとまず全額を保険加入者が支払い、後日、その診療明細書をペット保険会社に送付して補償割合分の費用を口座に振り込んでもらうという精算方法です。
2016年5月現在において、ほとんどのペット保険会社がこちらの精算方法を採用しています。この後日精算タイプでは、全ての動物病院で適用することが可能です。
以下の表に、保険会社ごとに精算方法の状況をまとめていますので、ペット保険選びに併せてご検討ください。
会社名窓口精算後日精算
アイペット損害保険株式会社○ 採用 (3586病院と提携)○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
ペッツベスト少額短期保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
ペットメディカルサポート株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
ガーデン少額短期保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
au損害保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
ペット&ファミリー少額短期保険株式会社○ 採用 (187病院と提携)○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
アニコム損害保険株式会社○ 採用 (5863病院と提携)○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
もっとぎゅっと少額短期保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
日本アニマル倶楽部株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
アクサ損害保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
株式会社FPC○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
あんしんペット少額短期保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
イーペット少額短期保険株式会社○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
日本ペット共済○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
株式会社ペティーナ○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)
ペットライフジャパン○ 採用 (全国すべての動物病院で適用可能)

保険会社の形態の違いについて

ペット保険の加入を検討するにあたり、最後の項目となりましたが、ここでは、ペット保険の各社の会社形態について整理しておきます。ペット保険会社の形態としては、

  • 損害保険会社
  • 少額短期保険会社

の2種類がありますが、結論を申し上げると、この会社形態はそこまで気にする必要はございません
これらの違いについて、以下で見ていきましょう。

少額短期保険とは
まず、なじみがないと思われる「少額短期保険」について説明します。
2006年4月1日に施工された改正保険業法により、それまで共済を運営業者・団体(いわゆる無認可共済)が保険業法の規制の対象となりました。その結果、それらの業者・団体の一部は2008年4月以降は少額短期保険業者に事業形態を変えています。 少額短期保険とは、保険業のうち、一定の事業規模の範囲内において、取り扱う保険金額が「少額」であり、保険期間1年(損保分野は2年)以内の保険で、保障性商品の引受のみを行う保険です。このような特徴から、「ミニ保険会社」と呼ばれることもあります。
少額短期保険の補償範囲
少額短期保険の補償範囲は、以下のとおりとなります。なお、1被保険者について引受ける保険金額の上限が設けられています。なお、1~6の保険の保険金額の合計額は1,000万円が上限となります。
区分引受け保険金額の上限
1. 死亡保険300万円以下
2. 医療保険(傷害疾病保険)80万円以下
3. 疾病等を原因とする重度障害保険300万円以下
4. 傷害等を原因とする重度障害保険600万円以下
5. 傷害死亡保険300万円以下
(調整規定付き傷害死亡保険の場合は、600万円)
6. 損害保険1,000万円以下
7. 低発生率保険1,000万円以下
少額短期保険と損害保険の主な違い
少額短期保険業者と保険会社の主な違いは以下の表の通りです。参入規制や最低資本金などをご覧いただくとお分かりの通り、保険会社のほうが規模が大きく、規制も厳しいです。一歩言うで、少額短期保険業者がダメということではありません。
少額短期保険業者保険会社
参入規制財務局による登録制金融庁による免許制
最低資本金1,000万円10億円
設立準備金制度ありあり
生損保経営生損保兼営可生損保兼営不可
ディスクロージャー制度ありあり
募集人登録制度ありあり
契約者保護機構なしあり
保険料控除制度対象外対象
「ペット保険」での少額短期保険と損害保険の主な違い
「ペット保険」という意味での少額短期保険業者と保険会社の主な違いとしては、上記の表の通り、保険会社には「契約者保護機構」があります。これは、万が一保険会社が経営破綻した場合に、損害保険契約者保護機構が保険契約者に対して、救済保険会社を探したり、承継保険会社を設立し、契約者の残りの契約期間を保護していくものになります。
参考:http://www.sonpohogo.or.jp/01.html

ですが、ペット保険の場合は、2016年4月現在において、「全てのペット保険商品が1年間の契約期間」です。また、上記の通り、少額短期保険業者の経営は財務局による監督が行われているため、そこまで危ない経営状況に陥ることは考えにくいと言えます。
そのため、ペット保険での少額短期保険と損害保険の主な違いは特にないと筆者は考えています。一方で、損害保険会社が提供する保険商品の方が保険料が上がりやすい傾向にあるため、「損害保険会社か少額短期保険会社か」という会社形態にはこだわらず、純粋に保険商品の良しあしで判断をされるのがいいと思われます。

まとめ

この「ペット保険の比較・選び方」のコンテンツでは、ペット保険を比較するにあたり、影響を与える以下の因子を、ステップに分けて説明してきました。

  • 動物病院でかかる医療費・治療費の相場 
  • 加入条件(ペットの種類・新規加入年齢・更新可能年齢・既往歴・現病歴)
  • 商品ごとの補償内容
  • 商品ごとの補償割合
  • ペットの年齢ごとの保険料金
  • 特約の有無
  • 免責の有無
  • 補償の開始時期(待機期間)
  • 保険金の請求方法
  • 会社形態の違い

ご自身に合ったペット保険を選択していただけるお手伝いができれば幸いです。
ペット保険は、みなさまとペットの末長い生活をサポートしてくれるツールでもありますので、気になったタイミングでペット保険を検討してください。

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