ペット保険の中には、一定の条件を満たすと基本の保険料から割引されるものがあります。多頭割引、インターネット割引、マイクロチップ割引などは割引制度の代表的なものです。
しかし、数字で比較してみると割引があるからといって本当にお得とは言いきれないことがわかりました。
高い商品をお得に見せかける「割引の罠」に、簡単にはまらないよう注意しましょう。

割引

ペット保険にも割引制度がある

割引。
みんな大好きな魅惑の言葉です。

定価よりお得に、欲しいものを手に入れられたら、「私って買い物上手!」と良い気分になりますよね。

実は、そんな「割引」はペット保険にもあります
すべてのペット保険会社が用意しているわけではありませんが、一定の条件を満たせば、保険料が通常より安くなる商品があるのです。

どのような条件で割引されるものなのか?代表的なものをみてみましょう。

多頭割引

同じ会社のペット保険に複数のペットを加入させると、多頭割引が適用されることがあります。
1頭につき○○円という固定額の割引をしているところもあれば、割引率を設定しているペット保険会社もあります。
条件が会社によって異なるため、加入前によく確認しましょう。

ペット保険を検討するとき補償内容はもちろんですが、保険料も気になるところですよね。
そんなとき、割引制度があればお得にペット保険に新規加入することができます。

多頭割引があるペット保険

会社名割引率
日本アニマル俱楽部2~3頭:それぞれ5%、4頭以上:それぞれ8%(1頭目も割引される)
日本ペットプラス(ガーデン)1頭につき900円(1頭目も割引される)
アイペット2~3頭:2%、4頭以上:3%(1頭目は割引されない)
アニコム(どうぶつ健保ふぁみりぃのみ)年間600円(1頭目は割引されない)
イーペット3%(1頭目は割引されない)
ペッツファースト5%(1頭目は割引されない)
日本ペット共済3%(保険料が安い方のみ割引)
ペティーナ2~3頭:5%、4頭以上:10%(1頭目が割引されるかどうかは不明)

インターネット割引

ペット保険の申し込み方法は、ペットショップなどの実店舗で加入する方法、申し込み書類を送付する方法、さらにインターネットで申し込む方法があります。

インターネット割引は、インターネットから申し込みを行った場合に、保険料の割引が適用される制度です。

基本的には初年度のみの適用ですが、継続後の保険料も割引してくれる保険会社もあるようです。
保険会社にとって申込書類を送付する手間や送料がかからない分、契約者に還元されるということでしょう。

インターネット割引があるペット保険

会社名割引率
アイペット(うちの子Lightのみ)10%(継続後も適用)
SBIいきいき少短10%(継続後も適用)
アクサダイレクト初年度のみクレジットカード払い・年払いの場合3,000円割引(月払いの場合割引率が異なる)
イーペット5%(継続後も適用されるかどうかは不明)
イオン初年度のみ5%
日本アニマル俱楽部初年度のみ3%(※多頭割引・福祉割引との併用不可)
日本ペットプラス(ガーデン)5%(継続後も適用されるかどうかは不明)

マイクロチップ割引

欧米では、一般的となっているペットへのマイクロチップの装着。
なんと人間にも実験的にマイクロチップの埋め込みがはじまっているそうです。

日本でのマイクロチップの普及率はまだまだ高いとはいえないものの、徐々に広まってきています。

マイクロチップに書き込まれた飼い主情報をデータベースに登録することで、ペットが迷子になった場合にも見つけ出せる可能性が高まるため、環境省も装着を推奨しています。

このマイクロチップ割引は、マイクロチップを装着しているペットの保険料を割引してくれるものですが、マイクロチップ装着への意識を高めるためだとも考えられます。

マイクロチップ割引があるペット保険

会社名割引率
イーペット3%
日本ペットプラス(ガーデン)600円
アクサダイレクト割引率不明

無事故継続割引

健康割引と呼ばれることもあります。
ペットが契約年度に保険金を一度も受け取っていない場合、次年度の保険料が割引されるものです。

中には、単純な割引ではなく、保険金の受け取り回数によって次年度の保険料を「割増」する保険会社もあるので注意が必要です。

無事故継続割引があるペット保険

会社名割引率
アイペット5%
イーペット5%
日本ペットプラス(ガーデン)5%
ペッツファースト5%
日本ペット共済5%
ペティーナ5%(2年目以降10%)
アニコム(どうぶつ健保ふぁみりぃのみ)10%(前年度の利用回数に応じて割増引。1~5回:5%割引、20~39回:20%割増、40回以上:50%割増)

割引制度、本当にお得?最初から安いほうがイイ

割引率が高いと、お得!と反射的に飛びついてしまいますが、冷静にみてみましょう。

ペット保険は、同じような補償内容でも、元々の保険料に大きな差があります。
単純に割引率が高いからお得、という基準では比べられません。

実際、様々な割引制度を用意しているペット保険は、基本の保険料が高めに設定されている場合があります。

本当に「お得なペット保険」とは?
「補償の手厚さに対して保険料が安いペット保険」がそれにあたるでしょう。

多彩な割引制度や、割引率に惑わされず、本当にお得なペット保険を見極めたいですね。

お得なペット保険を見極めるために、ペット保険各社の補償内容と保険料を比べてみました。

生涯保険料で比べると、本当にお得なペット保険が見えてくる

ペット保険の保険料は、ペットの年齢が上がるにつれて値上がりするものがほとんどです。
そのため、加入時の保険料が安いからと言って、本当にそのペット保険がお得とは言えません。
そこで、ペットの0~15歳までの保険料を合計した金額を、ペットの一生涯にかかる保険料と仮定し、各社で比べてみました。

ここでは、最安クラスペット保険FPCPS保険と、割引制度がある主要なペット保険会社とを一覧にしています。
いずれも、「通院・手術・入院」すべてを補償する50%補償のプランの「生涯保険料」で比較しています。

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)生涯保険料(中型犬・15歳まで)生涯保険料(大型犬・15歳まで)生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん392,250 円435,950 円455,400 円375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入
院年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円494,910 円537,190 円383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン455,150 円499,320 円575,010 円394,370 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン50619,260 円661,340 円675,160 円433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50563,290 円563,290 円774,430 円419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン676,280 円676,280 円904,520 円520,510 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン905,540 円905,540 円1,577,340 円792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

例えば、大手のアニコムは無事故継続割引により、5~20%という高い割引率を誇ります。
継続時の割引のため、初年度の割引はありませんが、単純に10%引きをしても、608,652円(小型犬)と、それほど安くなりません。
最大20%割引を適用しても541,024円(小型犬)と、最安クラスのFPCPS保険と比べると10万円以上も高いのです

多彩な割引があるイーペットはどうでしょうか?
すべての割引が適用されると仮定すれば、最大16%引きとなります。
その場合、単純計算で473,164円(小型犬)となり、最安クラスのペット保険にも引けをとりません。
ただし、もっとも安いFPCのペット保険と比較すると保険料が高い上に、年間補償限度額(一年間に支払われる保険金の上限)は25万も低く補償もそこまで手厚くないのです。
いくら割引率が高くても、イーペットを選ぶ理由はありません。

このように数字で見れば、ペット保険の割引は、心理的に安いと思わせるだけの罠であると分かりますよね。

まとめ

ペット保険の割引制度は、いかに割引率が高くても、決して「お得な良い保険」とは言えないことがわかりました。

ペット保険を選ぶときは、補償内容が十分なペット保険の中で、保険料がより安いペット保険を選ぶと良いでしょう。

その際、保険料が安いかどうかは、一生涯にかかる保険料の合計「生涯保険料」で比べるようにしましょう。

当サイトではさまざまな視点でペット保険について紹介しています。
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