アーフェンピンシャー

猿に似たユニークな顔が特徴のアーフェンピンシャー。日本では希少ですが、実は歴史の深い犬種です。遺伝的な病気も少なく、長生きと言われますが、小型犬ゆえに膝蓋骨脱臼などいくつかの病気には注意が必要です。アーフェンピンシャーがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

猿顔が愛らしいアーフェンピンシャー

アーフェンピンシャーの性格

長いまゆ毛にも見える、ぼさぼさの顔の被毛、つぶれた鼻、アイラインがくっきりした離れ目、まるでサルのようなインパクトのある顔立ちを持ちます。
約3~6kgと小型犬ながら、筋肉質で丈夫な体つきをしています。

その名の由来はドイツ語で“猿”を意味する「アッフェン」と、“テリア“を意味する「ピンシャー」を掛け合わせたもの。
米国ではモンキーテリアとも呼ばれ、猿のような顔が愛らしいと人気があります。
日本には2017年時点で3頭しか犬籍登録されていない希少な犬種です。

もともと単体でキツネやうさぎなどの小型害獣ハンティングをしていた犬種のため、勇敢な心を持ち自律心があります。
敵だと認識した相手に恐れず立ち向かっていくことから、番犬としても頼れる存在です。

陽気でやんちゃなところがアーフェンピンシャーの魅力でもあります。
短気な一面もあり稀に怒りの感情をあらわにすることもありますが、基本は冷静で賢く、しつけもしやすい性格です。

アーフェンピンシャーは猟犬として活躍していたテリアのような強気で頑固な性格とはまた異なり、他の犬や子供とも仲良く遊べる社交性があるため、家庭犬に最適な性格をしています。

アーフェンピンシャーは数百年以上もの歴史を持つドイツ原産の古い犬種です。
生存していたのは17世紀頃からといわれていますが、1470年代を生きたドイツの有名版画家アルブレヒト・デューラーの作品にアーフェンピンシャーの先祖が描かれていたことから、歴史はさらに古いと推測できます。

絶滅したオーストリアン・ワイアーヘアード・ピンシャーが元犬といわれており、パグやアーフェンピンシャーによく似たブリュッセルグリフォンとの交配が行われ、現在の容姿に至ります。
中には、アーフェンピンシャーがブリュッセルグリフォンの元犬ではないかという説もあり、アーフェンピンシャーは歴史が古いだけに魅惑のベールに包まれている部分が多いです。

飼い方の注意点

アーフェンピンシャーの被毛は粗く剛毛です。ハンディングの際に動物から身を守るためといわれており、テリア種の特徴でもあります。
繊細な毛質ではないため、週に2~3回のブラッシングを行い、3ヵ月に1度、トリミングをしてヘアスタイルを整えてあげるといいでしょう。

アーフェンピンシャーは1日20~30分程の運動で十分です。ボールなどを使用した玩具遊びを好みます。
運動時間以外は、膝の上で休ませるなどのスキンシップで信頼関係を築くといいでしょう。アーフェンピンシャーはスキンシップが足りないと、寂しさのあまり吠えたり噛みついたりする性格の子もいるため注意が必要です。

テリア種の中ではしつけやすい性格ですが、中には闘争心が強く頑固な性格の子もいるため、スキンシップやしつけを根気よく行うことで、良い関係を築くことができるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

遺伝的な病気も少なく、健康な犬種といわれるアーフェンピンシャー。しかし、小型犬がかかりやすい膝蓋骨脱臼をはじめ、いくつか気を付けたい病気があります。
アーフェンピンシャーがかかりやすいとされる「膝蓋骨脱臼」「レッグペルテス病」「白内障」についてご紹介します。

膝蓋骨脱臼

膝の皿である膝蓋骨(しつがいこつ)が本来の位置からずれることで、歩行異常や歩行困難を引き起こします。

重症度にあわせていくつかの段階があります。
初期はほとんど症状がみられないため、見過されてしまいがちです。
片足を上げたまま歩く、足を触ると痛がるなどの症状があらわれ、最終的には歩けなくなってしまうこともあります。
症状が進み、骨が変形すると、外科手術でも完治できない場合もあります。

膝蓋骨脱臼は小型犬に多い疾患で、遺伝的な要因で発症する場合と、転倒などの外傷が原因で発症する場合があります。
遺伝性の場合は予防が難しいですが、外傷はある程度防げます。
フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境を作ることは大切です。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。症状が軽い場合は、関節のサプリメントや鎮痛薬を投与します。
肥満気味であれば減量を行い、経過を見ることもあります。
症状が重い場合は外科手術を行います。ただし、重症度に関わらず手術を行う場合もあります。

通院(2~5回)手術・入院治療(2~3日)
治療費2,000 ~ 1万円/回10万 ~ 25万円

手術をする場合、完治までの治療費は15万~35万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しない商品もあるので注意してください。

レッグペルテス病

大腿骨骨頭壊死(だいたいこつこっとうえし)とも言い、名前の通り、太ももの骨である大腿骨への血流が滞り、骨盤と接続している先端部分が壊死してしまう病気です。
原因は遺伝性のものが大半で、遺伝的な病気が少ないと言われるアーフェンピンシャーもかかりやすいため、注意が必要です。
1歳未満の子犬の頃に発症しやすいので、この頃に足を引きずるなど、歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたらすぐに病院に連れていきましょう。長く放置するほど治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 20万円1万 ~ 5万円

自然と治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。
通院、手術、入院のいずれも高額になる可能性が高いため、すべての補償が備わっているペット保険を選びましょう。ペット保険の中にはこの病気を補償しないものもあるため、選ぶときには注意が必要です。

白内障

目の中でレンズの役割を果たす水晶体が白く濁り、視力が低下する病気を「白内障」といいます。
見た目にも黒目が白く濁ってくることはもちろん、視力が落ちるため、暗い所を歩きたがらない、物にぶつかる、音やにおいに敏感になるといった症状も現れます。

犬の白内障も人間同様、すべての犬に、老化とともに起こりえます。
しかし、アーフェンピンシャーの場合、遺伝的な原因により若いうちに発症することもあります。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあり、手術後の合併症やケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院入院・手術(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。手術をする場合は、入院費など含めて10万~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

アーフェンピンシャーにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険にはいろいろ補償タイプがあるので、その中からかかりやすい病気に備えられるものを見つけることが大切です。

ここでは、アーフェンピンシャーにおすすめのペット保険を選ぶポイントをまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術すべてを補償すること

アーフェンピンシャーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償する商品を選ぶのがおすすめです。
その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合は、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、白内障や膝蓋骨脱臼で何度も通院することを考えて、限度回数は20日以上あるといいでしょう。
また、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:年間補償限度額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」があります。
限度額や限度日数が制限されていないペット保険は、この年間補償限度額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。

アーフェンピンシャーがかかりやすいとして提示した病気は、いずれも高額な手術を伴う可能性があります。
そのため、一度の手術で補償の上限を超えてしまっては、その後の通院などが自己負担になってしまいます。

最低でも50万円以上の設定になっているペット保険なら安心といえるでしょう。

ポイント3:レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金が支払われないことがあります。
そこで、アーフェンピンシャーがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「膝蓋骨脱臼」と「レッグペルテス」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
これらの病気で受診する可能性を考えると、このペット保険は選ばない方が良さそうです。

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • 楽天少短
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

<レッグペルテスを補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

アーフェンピンシャーに適したペット保険の補償内容と保険料

アーフェンピンシャーに合うペット保険を、先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ポイント1から「通院・入院・手術すべてを幅広く補償するペット保険」を選ぶことをおすすめしています。
ペット保険の補償割合は50%~100%まで様々ですが、その中でも特にプラン数が多い、50%補償と70%補償のペット保険を見てみましょう。

ポイント2の「年間補償限度額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償限度額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償する」では、レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短、日本ペットプラス(ガーデン)、ペット&ファミリー、アニマル倶楽部は除外します。
候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/日
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70%490,700 円85万円12,000円/日
年間30日まで
125,000円/日
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70%555,250 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%619,360 円70万円制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL70%635,260 円70万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70%637,040 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%740,550 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%760,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもちプラン7070%815,770 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%964,770 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,192,240 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース70%1,243,960円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、それぞれ7種類の候補が残りました。

これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。
ペット保険の保険料は、若いときは安く、年齢が上がるほど高くなります。そのため、保険料を比較する際には、一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。

それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償なら50万円以下、70%補償なら70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下、70万円のペット保険は下の表の2つです。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70%490,700 円85万円12,000円/日
年間30日まで
125,000円/日
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70%555,250 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料ではおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険には気になるデメリットがあります。

PS保険のデメリット

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
アーフェンピンシャーがなりやすい白内障は、長期の通院が続く可能性がある病気のため、十分な補償を受けられない恐れがあります。
PS保険は念のため避けたほうがよいかもしれません。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

アーフェンピンシャーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」の特徴

アーフェンピンシャーにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、アーフェンピンシャーに合った保険を探してみてください!

通院・入院・手術すべてを補償すること

年間補償限度額が高いこと

レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること

アーフェンピンシャーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。