アフガンハウンド

アフガニスタンの山岳地帯で育まれたアフガンハウンドは、美しい長毛と大きくしなやかな体を持つ大型犬です。一般的に、小型犬より寿命が短いとされる大型犬の中では寿命も長く、健康な体を持っています。
しかし、日本の気候下では皮膚病を発症しやすい可能性や、大型犬特有の病気にも注意が必要です。アフガンハウンドが気を付けたい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

犬界一優雅な容姿のアフガンハウンド

地面に着くほど長く優美な被毛と、25~30㎏と大柄ながらスタイリッシュなボディが特徴のアフガンハウンド。
アフガニスタンの山岳地帯で過酷な環境に適応しながら、人の手が加えられることなく純粋に進化を遂げた、神秘の美貌を持つ犬種です。

面長の顔に離れてついた目は視野を広くし、その目でガゼルや鳥などの獲物を捉えます。
古代エジプト王朝時代から人々と共に暮らし、頭の回転が速いことからスピーディーに判断をくだし、人間よりも遥かに速い走力で駆け抜け、獲物をハンティングしてきました。

アフガンハウンドの先祖は、中東原産で紀元前6000年前以上から生存していたことが確認されている、世界最古の犬種でサイトハウンドの猟犬「サルーキ」です。
サルーキはアフガンハウンドまでの長毛ではないことから、アフガンハウンドの絹糸のような美しい被毛は、寒冷な山岳地帯で生き延びるための生命力の象徴といえます。

18世紀頃になるとアフガンハウンドの純血種はイギリスに渡り、魅せられた繁殖家たちにより育種がはじまりました。

猟犬としての誇りが強く自信家のアフガンハウンドは、自由気ままでマイペースなことで有名。服従性が低いことから、しつけが難しく犬を初めて飼う人には向いていない犬種です。

とはいえ、その優雅な佇まいや、馬のように美しく軽やかにランニングする姿に憧れる方も多く人気があります。

飼い方の注意点

寒冷・乾燥地帯で育ってきたアフガンハウンドは、通気性と保湿性に優れた独特の被毛を持ちます。高温多湿な日本の気候は少し苦手です。
毛が生え揃うまでは毎日こまめなブラッシングで通気性を良くし、被毛が濡れていればしっかりドライします。毛が生えそろった後は2~3日に1回、丁寧にブラッシングしましょう。

育種がされた後もアフガンハウンドの猟犬の本能は健在です。
運動不足はストレスが溜まる原因となり、ハンティングスイッチがONになり急に疾走したりしてしまうこともあります。
朝晩それぞれ1時間ほどの十分な運動を行い、ストレスを解消してあげましょう。
長時間の散歩の後、ドッグランや広大な公園で思い切り走り回れるようにしてあげるのがベストです。

時に「頭の悪い犬種」といわれることもありますが、アフガンハウンドは非常に知的で芯の強い犬種です。
子犬の頃から献身的な訓練を行い、信頼関係を築くことで、飼い主に従順な社会性のある犬へと育てることができるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

大型犬の中では長寿とされるアフガンハウンド。しかし、大型犬特有の病気のほか、最大の特徴である長毛が、皮膚や目の病気を引き起こすことがあるため注意が必要です。
アフガンハウンドがかかりやすいとされる「白内障」「拡張型心筋症」「外耳炎」についてご紹介します。

白内障

目の中にあり、レンズのような役割を果たす、透明な水晶体が白く濁り、視力が低下します。
症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。
人間と同じで老化によって起こりますが、アフガンハウンドは、2歳前後の若いころから白内障にかかる可能性があります。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。
視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあります。
合併症の有無や術後のケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院入院・手術(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。
手術をする場合は、入院費など含めて10万~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

拡張型心筋症

心筋症は肥大型、拘束型、拡張型の3つに分類されますが、アフガンハウンドのような大型犬は、拡張型にかかりやすいと言われます。

拡張型心筋症は、心臓を取り巻く筋肉が薄くなることで、心臓が肥大化する病気で、呼吸困難や咳などの症状が起こります。

根本的な治療方法はなく、血管拡張剤や強心剤などを用いて症状の進行を防ぎます。
タウリンの不足が原因のひとつともいわれていますが、なぜこの病気になるのかはよくわかっていません。早期に発見し、治療を開始することが重要です。

【治療費について】
心筋症は進行性の病気で、根本的な治療法がないため、症状をやわらげることが治療の目的となります。
血栓を防ぐ薬や、水分を体外に排出する利尿剤、肥大を抑制する薬などを投与します。

通院
治療費2,000~1万円/回

長期の通院と投薬が必要になることがポイントです。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

外耳炎

外耳炎になってしまうと、耳の中に大量の汚れた耳垢がこびりつき、悪臭を発することもあります。汚れによる炎症で、耳を掻く行為がよく見られ、悪化すると中耳炎などを引き起こしてしまいます。

アフガンハウンドのような長い垂れ耳を持つ犬種がかかりやすい病気です。高温多湿な日本の環境で飼うことになるため、特に注意が必要です。
汚れたらまめに耳掃除をすることで、ある程度予防できます。また、じめじめした梅雨時などは、耳を上にめくって風通しをよくしてあげるなどといった工夫が必要です。

【治療費について】
まず耳の中を掃除して、点耳薬を投与します。細菌感染が原因の場合は抗菌薬や駆除薬を使用し、アトピーやほこりなどのアレルギーの場合は環境中からアレルゲンを取り除いてあげます。

通院(通算2~5回)
治療費3,000~5,000円/回

通院をする場合、1~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

アフガンハウンドにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険にはいろいろ補償タイプがあるので、その中からかかりやすい病気に備えられるものを見つけることが大切です。

ここでは、アフガンハウンドにおすすめのペット保険を選ぶポイントをまとめてみました!

ポイント1:長期の通院、ある程度の手術を補償すること

アフガンハウンドがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院が多くなりそうなことがわかります。一方、白内障では手術も行う可能性があります。
そのため、通院を中心にしっかり備えたいところですが、手術にも、それに伴う入院にも念のため備えられるペット保険を選ぶとよいでしょう。
通院のみ、手術のみを補償するペット保険もありますが、アフガンハウンドには、通院・入院・手術すべてを補償するタイプの商品を選ぶのがおすすめです。
通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、できれば無制限(通い放題)、最低でも限度回数は20日以上あると安心です。
また、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選びましょう。
年間補償上限金額は目安として最低でも50万円以上あると安心だと言えます。

ポイント2:保険料が抑えられていること

アフガンハウンドがかかりそうな病気は、治療費が高額になりそうなものは少ないことがわかります。そのため、ペット保険に高額な保険料を支払い続けるよりは、保険料が抑えられている商品を選び、貯金と両立するとよいでしょう。

ただし、保険料が安いだけで、かんじんな保険の内容が悪いペット保険を選んでしまうと、ペット保険に加入している意味がなくなってしまいます。

一般的に、補償割合が高く、補償内容が充実しているペット保険ほど保険料も高額になるため、補償内容と保険料のバランスのよいペット保険を選びましょう。

ペット保険には50%~100%と様々な補償割合のペット保険があります。同じ補償割合のペット保険で比較しても、保険料には大きな差が見られます。
そのため、同じ補償割合同士の商品を比較し、保険料が安くても補償内容が充実しているペット保険を探します。

ポイント3:免責金額が設定されていないこと

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円といっても、それ以下の金額になることも十分ありえます。その時に、請求額が安いと補償されない免責金額の設定があると、請求できない、という事態になってしまいます。
例えば、免責金額が5,000円と設定されている保険の場合、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられません。
通院による治療が多くなりそうなアフガンハウンドは、一回の請求額が少なくても補償してくれる保険がおすすめです。

(参考)ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

アフガンハウンドに適したペット保険の補償内容と保険料

アフガンハウンドに合うペット保険を、先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ポイント1から「通院・入院・手術すべてを補償するペット保険」、ポイント3から「免責金額が設定されていないペット保険」を一覧にしました。
ペット保険の補償割合で一般的な、50%補償

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

50%補償するペット保険

保険会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50455,400 円85万円12 500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50537,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50575,010 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050675,160 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50705,050 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050815,830 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050774,430 円60万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50904,520 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン501,577,340 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース501,683,460円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70568,900円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,500円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70685,890100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ70%プラン70804,710円70万円制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL70840,910円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン7070894,050円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70987,070円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット70701,073,750円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン70701,089,130円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン701,322,010円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン702,132,870122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ
70%コース
702,312,570円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ポイント1によると「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償限度額は50万円以上」です。この条件は、すべて満たしていますね。

さらにペット保険を絞るには、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較する必要があります。
それぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では60万円以下・70%補償では85万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えるでしょう。

比較的保険料が安い保険は、50%補償ではFPC、PS保険、日本ペットプラス(ガーデン)70%補償ではPS保険、日本ペットプラス(ガーデン)、楽天少短という結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、アフガンハウンドは外耳炎や拡張型心筋症など、継続した通院が必要になる病気にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考))PS保険の補償の落とし穴

アフガンハウンドにおすすめのペット保険は、下記の4つとなりました。

50%補償

70%補償

補償割合については、スタンダードな50%か、より補償の手厚い70%か、お好きな方を選んでみてくださいね。

アフガンハウンドにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン・70%補償プラン」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン・70%プラン」「楽天少短のあんしんペットL」の特徴

最後に、アフガンハウンドにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン・70%補償プラン」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン・70%プラン」「楽天少短のあんしんペットL」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある
  • ペット賠償責任特約が用意されていない

日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン・70%プラン

  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額の50万円(50%プラン)・70万円(70%プラン)まで補償が受けられる
  • インターネット割引や無事故割引など多彩な割引がある
  • 膝蓋骨脱臼や股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任保険を付けられる

楽天少短のあんしんペットL

楽天少短のあんしんペット保険

  • 保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額の70万円(70%プラン)まで補償が受けられる
  • 膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任保険を付けられる

日本ペットプラス(ガーデン)と楽天少短の特徴として、「股関節形成不全が補償されない」ということがあります。

今回なりやすい病気としてご紹介した3種類には入っていませんが、アフガンハウンドは、大型犬がかかりやすい病気である股関節形成不全にも注意したい犬種です。
万が一、股関節形成不全になったときのことを考えると、FPCがおすすめです。

また、アフガンハウンドには「ペット賠償責任特約」が付けられる保険を検討することもおすすめします。これは、ペットが他人にケガを負わせたり持ち物を壊したりといった場合に、治療費や修繕費などを補償してくれる保険です。
今回のおすすめからは除外されていますが、ペット賠償責任特約が付帯できるガーデンやあんしんペットがおすすめです。補償対象外項目があることを理解した上で検討するようにしましょう

ただし、すでに似たような内容の「個人賠償責任保険」を自動車保険や火災保険などの特約として契約している場合は、あらためて契約する必要はありません。

(参考)ペット保険の「特約」は必要?人気の賠償責任特約、実は必要ないかも!?

まとめ

かかりやすい病気の治療方法に合わせてペット保険を選ぶのも一つの方法です。
アフガンハウンドのペット保険選びのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!

長期の通院、ある程度の手術を補償すること

保険料が抑えられていること

免責金額が設定されていないこと

アフガンハウンドにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン・70%補償プラン」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン・70%プラン」「楽天少短のあんしんペットL」の特徴

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。