小柄で賢く、従順なアメリカン・コッカー・スパニエル。美しいロングヘアが魅力で可愛らしい中型犬ですが運動量がたっぷり必要です。アメリカン・コッカー・スパニエルがかかりやすい病気やおすすめの保険をご紹介します。

アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカー・スパニエルは賢く従順な犬種

アメリカン・コッカー・スパニエルは、長く垂れた耳を持ち、丸みをおびた頭頂部、短いマズルや長い被毛が特徴です。ディズニー映画の『わんわん物語』で主人公のモデルになったことでも有名ではないでしょうか。

体高は36cm~38cm、体重は11㎏~13㎏ほどの中型犬です。イギリスで鳥猟犬として活躍していたイングリッシュ・コッカー・スパニエルが19世紀ごろにアメリカに渡り、その後交配が重ねられ、愛玩犬として改良されました。

美しいロングヘアが魅力で、足先に向かって広がるような独特なトリミングを行います。アメリカン・コッカー・スパニエルはドッグショーにも頻繁に出場する犬種です。

性格は明るく従順で、人懐こいです。もともと鳥猟犬としてパートナーと1対1で行動し、撃ち落された獲物の回収を担当していたことから、飼い主の動きに敏感で、学習能力が高く、好奇心が旺盛です。きちんとしつけをすることで、優秀な家庭犬となるでしょう。

飼い方の注意点

アメリカン・コッカー・スパニエルはもともと鳥猟犬だったこともあり、小柄ながらも筋肉質で、しっかりとした骨格を持っています。
運動量をたっぷりと必要とするので、1日1時間程度は散歩をし、またドッグランのような広い場所に連れていき自由に走らせてあげましょう。

アメリカン・コッカー・スパニエルはウェーブ、またはフラット状のロングヘアで、毛が伸びるにつれ絡まりやすくなるため、週に3回以上は丁寧なブラッシングが必要です。
また、月に1回はトリミングサロンに行くことをおすすめします。

定期的にトリミングに行くことで、皮膚病の発症を予防できたり、身体を清潔に保つことができたりします。
足裏の毛をカットしておくことで、すべってケガをすることを予防できます。

アメリカン・コッカー・スパニエルの特徴でもあるロングヘアと垂れ耳は、通気性が悪く、外耳炎などの皮膚病を発症する恐れがあります。
2週間に1度くらいのペースで、耳の掃除を行いましょう。
耳用のクリーナーをティッシュに染み込ませ、指で耳の表面をなぞるように拭き取ります。
人間用の綿棒を使うと耳を傷つける可能性があるので使わないようにしましょう。
耳掃除をしたあとは、ご褒美をあげるようにすると、耳掃除を嫌がらないようにしつけできます。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

アメリカン・コッカー・スパニエルは長い被毛とたれ耳が特徴ですが、外耳炎などのトラブルに注意が必要です。
また先天的にチェリーアイや膝蓋骨脱臼を発症しやすい犬種でもあります。アメリカン・コッカー・スパニエルが発症しやすい「外耳炎」「チェリーアイ」「膝蓋骨脱臼」についてご紹介します!

外耳炎

外耳炎はコッカー・スパニエルやラブラドール・レトリーバー、ミニチュア・シュナウザーなどのたれ耳の犬種に多い病気です。特にアメリカン・コッカー・スパニエルは耳道に毛が多く、脂漏体質のため、耳の通気性が悪く細菌や雑菌が繁殖しやすいのです。

もし耳に違和感を訴えて、頭や耳を横に振る、足で耳を掻くなどしたら外耳炎の疑いがあります。耳垢が多くなったり、耳から悪臭がしたりする場合は特に外耳炎である可能性が高いので、できるだけ早く獣医に診察してもらいましょう。

アメリカン・コッカー・スパニエルのような耳が垂れた犬の場合、ときおり耳をめくって風を通してあげましょう。2週間に1度は耳掃除をして耳垢がたまらないように注意することも大切です。

【治療費について】
まずは耳の中を掃除します。
細菌感染している場合は、抗菌薬や駆除薬を投与し、アトピーやほこりなどのアレルギーが原因の場合は、食事や生活環境を改善します。

通院(通算2~5回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

外耳炎は治療をはじめてからは、完治するまで中断せずに通院を続けましょう。
2~5回ほど通院し、1万~3万円程度がかかります。
症状が悪化している場合は、長期的な通院が必要となるため、ペット保険を選ぶ際は通院補償が手厚いプランを選ぶとよいでしょう。

【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

チェリーアイ (第三外眼瞼腺逸脱)

チェリーアイとは目頭にある第三眼瞼と呼ばれる腺組織が飛び出し、炎症により赤く腫れあがる病気です。
サクランボのように赤く腫れることから、チェリーアイと呼ばれるようになりました。

チェリーアイになると目が赤くなり、涙を流すなどの症状が出ます。
そのほかにも前足で目をこすったり、まぶしそうに目を細めたりといった行動が見られます。

チェリーアイは先天性異常である可能性が高く、アメリカン・コッカー・スパニエルの場合1歳未満で発症することが多いです。
後発性異常の場合は目の腫瘍や外傷により瞬膜が傷つくことが原因とされています。

【治療費について】
チェリーアイの治療方法は、その症状の重症度によって変わります。
症状が軽い場合は、抗炎症薬の点眼を行い、症状が重い場合は外科手術で元に戻す手術を行います。
チェリーアイの症状に気付いたら、できるだけ早めに病院を受診して悪化を防ぎましょう。

通院(通算3~5回)手術入院(1~3日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回3万 ~ 6万円5,000 ~ 2万円

点眼薬の投与から入院・手術までを合計すると8万円~10万円ほどがかかってきます。
アメリカン・コッカー・スパニエルはチェリーアイにかかりやすいので、通院、入院、手術をすべて補償してくれる保険に加入すると安心です。
またペット保険は、チェリーアイを補償対象としているものを選びましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨とは犬の後足にある、いわゆる「膝のお皿」と呼ばれる部分です。
犬のすべての脱臼のうち約20%がこの膝蓋骨脱臼といわれるくらい発生頻度の高い病気です。

症状は進行状況により4つのグレードに分けられています。
グレード1:無症状で、スキップのような歩き方をすることがありますが、自然に戻ります。
グレード2:膝関節が不安定で、膝関節を屈曲することで脱臼します。しかし指で膝骸骨を押すと正常に戻ります。日常生活には支障がないレベルですが、放っておくことでグレード3に進行します。
グレード3:大腿骨や脛骨に変形がみられます。膝蓋骨が常に脱臼した状態にあり、指で押すと正常に戻りますがすぐに脱臼します。片足をひきずるようにして歩くようになります。
グレード4:膝蓋骨が脱臼した状態で、指で押しても正常な状態には戻りません。膝を常にまげて、うずくまった姿勢で歩行するか、患部をかばうように歩きます。

膝蓋骨脱臼は先天性のものと後天性のものにわけられます。
先天性のものは出生時から筋肉や骨の形成異常が見られ、加齢に伴い脱臼を招きます。
後天性のものは打撲や落下などの外部的な衝撃が要因です。

【治療費について】
グレードによって治療方法が変わります。
症状が軽いときは、痛み止めの投与などの内科的治療を行い、症状が重ければ手術を行います。手術になると高額の治療費が必要になります。

通院(投薬治療)手術・入院(4日)
治療費2,000 ~ 1万円/月15万 ~ 30万円

通院の場合は月に1万円ほどですが、手術をする場合は15万~30万ほどの費用が必要です。手術の補償が手厚いペット保険に入っておくことをおすすめします。

ただし、膝蓋骨脱臼を補償しないペット保険もあるので、保険の詳細を確認するようにしましょう。

(参考)【獣医が解説】犬の膝蓋骨脱臼の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

アメリカン・コッカー・スパニエルにおすすめのペット保険を選ぶポイント3つ

アメリカン・コッカー・スパニエルがかかりやすい病気から、どんなペット保険が適切なのかをまとめてみました。ポイントは以下の3つです!

ポイント1:通院・入院・手術を補償すること

ペット保険の中には、手術特化プランのように手術のみを補償しているプランがあります。
こうしたペット保険は保険料が安く設定されているところが魅力ですが、アメリカン・コッカー・スパニエルのかかりやすい病気は、完治するまで通院が必要なものもあるので、通院補償がないタイプを選んでしまうと、かかる通院代は自己負担となってしまいます。

アメリカン・コッカー・スパニエルの場合は、通院、入院、手術すべてを幅広くカバーしてくれる補償プランを選んだほうがよいでしょう。
また、一回の通院にかかる費用が2,000円からと少額なので、免責金額(※)がないプランをおすすめします。

※免責金額…治療にかかった費用が一定額以下だった場合に、補償されない制度。少額の場合保険金がおりないので注意が必要です。

ポイント2:チェリーアイと膝蓋骨脱臼を補償していること

ペット保険の中にはあらかじめ約款で補償対象外となる病気やケガを定めているものもあります。
もしも、ペットが患った病気やケガが補償対象外であれば、かかった治療費は自己負担となってしまいます。せっかく保険料を払うのに補償されないなんてもったいないことだと思いませんか?

アメリカン・コッカー・スパニエルのペット保険を選ぶ際は、チェリーアイと膝蓋骨脱臼を補償しているプランにしましょう。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

<チェリーアイを補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

ポイント3:手術をある程度補償すること

アメリカン・コッカー・スパニエルがかかりやすい病気は、症状が悪化している場合に手術が必要になることがあります。
そのため、手術補償が手厚いプランを選びたいところです。
ですが、手術補償が手厚いものは保険料も高いので、最低限の補償額として、手術の治療費が1回に10万円以上、年間補償限度額が50万円以上のものを基準に選ぶようにしましょう。

アメリカン・コッカー・スパニエルに適したペット保険の補償内容と保険料

アメリカン・コッカー・スパニエルに適したペット保険は、入院・通院・手術すべてを補償するもので、チェリーアイと膝蓋骨脱臼が補償の対象に含まれており、十分な手術補償があるものです。以下にこれらの条件を満たすペット保険を並べてみました。

保険料の上限がわかりやすいように、加齢による保険料のアップを考慮して、ペットの生涯で支払うことになる”生涯保険料”で比べてみます。

会社名商品名生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
イーペットe-ペット50563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン756,670 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン975,730 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

この中からさらに生涯保険料が比較的安い60万円以下の保険を抜き出してみました。

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

これら3つのプランはそれぞれ50%補償のタイプですが、生涯保険料も年間補償限度額も異なります。

これら3つのペット保険についてメリットとデメリットを見ていきましょう。

FPC

FPCのフリーペットほけんは3社の中でも一番保険料が安く、かつ年間補償限度額は最も高額です。3社の中では一番通院補償が手厚く、年間30日まで1日に12,500円を補償してくれます。

また通常のペット保険は入院補償が日数なのに対し、FPCは1入院ごとに125,000円まで補償してくれるところが魅力です。日数に上限がないため他のペット保険よりも手厚い補償が受けられます。

PS保険

PS保険は3社の中でもっとも年間補償限度額が高く、入院、通院、手術それぞれについての補償も手厚いです。特に手術は年間2回まで10万円を補償してくれます。

ただ、通院補償、入院補償はどちらもFPCの方が手厚いこと、大きな手術を年に2回もする可能性が低いことを考えれば、保険料が安いFPCの方がおすすめです。

イーペット

イーペットは入院、通院、手術において、どれも補償制限がありません。こうみると、とても補償が手厚いように思えますが、年間補償限度額は3社のうち最も低い60万円です。つまり、入院、通院、手術、どれにおいても60万円までしか補償されないということです。

保険料はFPCよりも高いのですが、年間補償限度額はFPCよりも低いので、イーペットよりもFPCの方をおすすめします。

アメリカン・コッカー・スパニエルにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

アメリカン・コッカー・スパニエルにおすすめなFPCのペット保険とはどんなものでしょうか?以下に特徴をまとめたので、保険選びの参考にしてください。

FPCのフリーペットほけん

  • ペットが高齢になっても保険料が上がりにくいので継続しやすい
  • 入院・通院・手術をフルカバーしている
  • 通院補償が手厚い!ただし手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

アメリカン・コッカー・スパニエルにおすすめな保険はFPCのフリーペットほけんです。以下のポイントを参考にして、アメリカン・コッカー・スパニエルに必要な保険を選んでみてください!

  • 通院・入院・手術を補償すること
  • チェリーアイと膝蓋骨脱臼を補償すること
  • 手術補償が手厚いこと
  • アメリカン・コッカー・スパニエルにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。