アメリカン・スタッフォードシャー・テリア

闘犬らしい筋肉質で頑強な肉体を持つ中型犬・アメリカン・スタッフォードシャー・テリア。
交配により温厚で人懐こい性格を得て、「気は優しくて力持ち」な犬種として親しまれるようになりました。
腫瘍をはじめ、遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあるため、飼い始めてすぐにペット保険への加入も検討するとよいでしょう。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

強面だけど優しいアメリカン・スタッフォードシャー・テリア

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの性格

テリアやブルドッグを交配して生まれたアメリカン・スタッフォードシャー・テリア。
イギリス原産の、闘犬の祖先を持つスタッフォードシャー・ブル・テリアがアメリカに持ち込まれたのが育種のはじまりです。

筋肉で引き締まった強靭な肉体、優しい印象のつぶらな瞳や、愛らしい垂れ耳、笑みを浮かべているような大きな口元がチャームポイントのスタッフォードシャー・ブル・テリア。
アメリカに持ち込まれてすぐの改良当初は、闘犬としての素質をさらに磨くことを目的としていたため、強靭な肉体や攻撃的な性格が印象的でした。
その後闘犬が禁止となり、繁殖家達の改良努力によって、闘犬の鋭さが緩和された温厚な性格の子が増え、愛玩犬として人気を集めています。

闘犬らしく強面な印象が残るアメリカン・スタッフォードシャー・テリアですが、その性格は愛情深くとてもチャーミングです。
忠誠心が高く、正しいしつけをすれば飼い主に従順な良きパートナーとなることができます。

闘犬としての血を受け継いでいることから、時に攻撃的な性格を覗かせることも。
そのため、小さな子供や来客と遊べるようになるためには、しつけにより社交性を育てることが必要です。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはとても知的で頭の良い犬種のため、飼い主が良いこと、悪いことをメリハリつけて教えることにより、学習していきます。

飼い方の注意点

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、非常に筋肉質で体重25~30㎏前後の中型犬です。十分な運動量を必要とするため、ドッグランや広い公園で遊ばせてあげましょう。運動時間は最低でも朝晩2回、30分~1時間は必要です。
飼育環境においても、ある程度自由に動き回れる広さがあるのが望ましく、マンションやアパートよりも庭のある一軒家が飼いやすいでしょう。

被毛は短毛で密度が濃く、皮膚に密着して生えているため、手入れは人肌に冷ましたホットタオルで拭いてあげます。
抜け毛が気になるときはブラッシングで毛並みを整えてあげましょう。シャンプーは月に1~2回のペースで行います。

飼い主の深い愛情を求めているアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、たくさんのスキンシップと、褒めて伸ばすしつけが必要です。
たとえ遊びであっても、叩くふりや驚かすような仕草をしてはいけません。防衛反応が強いため、危険を感じると攻撃的に牙を向くことがあります。
目を見て安心感を与えながら、できたことをきちんと褒めるしつけを行いましょう。その際、体を優しく撫でるなどのスキンシップも大切です。子犬の頃からメリハリをつけてしつけを行うことで、柔軟性と社交性のある犬へと成長していきます。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

屈強な肉体を持ち、健康的なアメリカン・スタッフォードシャー・テリアですが、先祖犬であるスタッフォードシャー・ブル・テリアがかかりやすい病気には注意する必要があります。
ここでは、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアが気を付けたい「股関節形成不全」「悪性腫瘍」「白内障」「皮膚炎」についてご紹介します。

股関節形成不全

股関節に異常があり、後足の骨の先が骨盤のうまくはまらず、亜脱臼状態になる病気です。大型犬に多い病気ですが、中型犬に分類されるアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、遺伝的にこの病気にかかりやすいと考えられます。
運動を嫌がる、足を触ると嫌がる、横座りをする、左右にお尻を振るような独特の歩き方(モンローウォーク)をするようになったらこの病気の可能性があります。こういった症状は、体重が急激に増加する生後6か月頃からみられるようになります。また、ほとんどの場合両足に起こります。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を見て、症状の程度を観察します。鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理など内科治療を行い、改善がみられない場合は股関節の外科手術を行います。
麻酔や手術のリスク、治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってください。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

手術方法や入院期間によって治療費は異なりますが、入院費を含めると治療費は高額になると考えられます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、全額自己負担という事態を防ぐためにも、しっかりと選んでおきましょう。

悪性腫瘍

腫瘍には「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」がありますが、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはいずれにも注意したい犬種です。
検査をしなければどちらの腫瘍なのかわかりませんので、体に腫れやしこりが見られたらすぐに病院に連れて行きましょう。
悪性である場合は、気づかないうちに進行していることもあるため、早めの対策が重要です。
元気消失や体重の減少ほか、運動をしなくなるなどの症状が現れることもあります。
脾臓や肝臓などに腫瘍がある場合は腹部にふくらみがみられ、その他、あごやわき、四肢なども転移する場合があります。

【治療費について】
外科手術によって、腫瘍を取り除きます。悪性腫瘍の場合は転移している可能性があるため、腫瘍だけでなく周りの組織も広く切除します。抗がん剤治療や放射線治療が行うこともあります。副作用も含めて、獣医さんとよく相談して治療方針を立てましょう。

通院(通算10~20回)手術・入院(1~3日)
治療費2,000~5,000円/回5万~20万円

腫瘍の場所や程度、範囲によって治療費は異なりますが、通院の場合は2万~10万円、手術の場合は5万~20万円と高額になると考えられます。
高額になりがちな手術をしっかりと補償してくれるプランを選びましょう。

白内障

目の水晶体の一部または全体が白く濁り、視覚障害があらわれる病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は目の濁りが確認でき、周りのものにぶつかる、運動を嫌がる、ふらふらと歩くようになります。
犬種を問わず、老齢になれば発症しますが、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは遺伝的にかかりやすいと言われています。

白内障は、予防することが難しい病気です。症状が進行すると失明の恐れがあるので、早期に発見することができるよう、日頃から目の観察をしてあげましょう。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与による内科治療を行い、症状の進行を緩和します。視力がほとんど失われてしまった場合は、外科手術を行う可能性があります。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000~5,000円/回8万~15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、白内障の治療は一生続けなければならないので、家計の負担になってしまいます。さらに手術を行う場合は、入院費を含めて10万~20万円と高額になると考えられます。
長期的な通院や手術を高補償で備えられるペット保険を選ぶことが大切です。

皮膚炎

原因として添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようなら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しいため、完治するのに時間がかかってしまうことが多いので、早期発見が重要となります。
毎日ブラッシングなどの手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。
ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。
【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

通院だけでなく、手術も補償してくれるプランを選びましょう。
ペット保険がたくさんあってどれにしようか迷われている方は、かかりやすい病気に備えられるプランを探してみてください。
かかりやすい病気からアメリカン・スタッフォードシャー・テリアに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償する商品を選ぶのがおすすめです。
その中でも、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは股関節形成不全や腫瘍、白内障などの手術で高額な治療費がかかる場合があります。
もしものときしっかりカバーできるように80~100%の高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。

ポイント2:特に手術の補償が充実していること

手術をする可能性が高いことから、高い補償割合だけでなくその中でも手術の補償内容が充実しているプランを選ぶ方がより安心できます。

手術の補償を充実させたい場合には、最低でも10万円以上、限度回数が2回以上の補償があるプランがおすすめです。
また、白内障で長期的な通院が必要になる場合もあるので、通院の日額制限はできれば無制限、最低でも8,000円以上、限度回数は20日以上あるものを選びましょう。
さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができるうえ、基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのペット保険を選ぶ3つのポイントに当てはまるペット保険を探してみました。

まず、ポイント1の「通院・入院・手術を80%以上で補償するペット保険」は7種類です。0~15歳までに支払う保険料を生涯に支払う保険料と考えて、合計金額が安い順に一覧にしました。

ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、限度回数が2回以上、通院の限度額が8,000円以上、限度回数が20回以上、年間補償限度額が80万円以上」から、アニマル俱楽部とペットライフジャパンはこの基準を満たさないため除外します。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、日本ペットプラス(ガーデン)が補償対象外項目に指定しているので除外します。

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術保険料備考
PS保険100%補償プラン100%826,320 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ90%プラン90%898,750 円90万円制限なし制限なし制限なし
アニマル倶楽部オレンジプランⅡ100%605,550 円63万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
※14歳までの保険料大型犬は11歳まで猫は12歳まで
アニマル倶楽部プレミアムオレンジプランⅡ100%667,350 円72万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
60,000円/回
年間2回まで
※14歳までの保険料大型犬は11歳まで猫は12歳まで
アニマル倶楽部グリーンプランⅡ100%761,250 円126万円6,000円/日
年間60日まで
12,000円/日
年間60日まで
90,000円/回
年間2回まで
※14歳までの保険料大型犬は11歳まで猫は12歳まで

※表は横にスクロールできます。
※アニマル俱楽部の各プランは11歳までの保険でその後別プランに移行されるため、0歳から11歳までの年間保険料の合計を表示しています。12歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険選びの3つのポイントで考えると、PS保険の100%補償プランに絞ることができました!PS保険は手術を手厚く補償してくれるほか、通院や入院の補償も十分なのでおすすめです。

では最後に、PS保険はどんな特徴があるのか確認してみましょう。

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアにおすすめ!「PS保険の100%補償プラン」の特徴

PS保険の特徴をまとめてみたところ、注意する点もあることが分かりました。メリット・デメリットを理解したうえで、ペット保険を選ぶようにしましょう。

PS保険の100%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定
  • 年間補償限度額が100万円と業界トップクラス
  • 保険金の支払い速度が早い
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償

(参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病、再発しやすい外耳炎や皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。この点をあらかじめ理解し、貯金などで賄うことを考えておく必要があります。

まとめ

かかりやすい病気とその治療方法をチェックしていれば、それに合わせてペット保険を選ぶことができます。以下のポイントを参考に、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

特に手術の補償が充実していること

股関節形成不全を補償すること

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアにおすすめのペット保険は「PS保険の100%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。