オーストラリアン・キャトル・ドッグ

オーストラリアでは牧畜文化を支えるとても重要な役割を持つオーストラリアン・キャトル・ドッグ。高い知能と独立心を持っています。
特に、生まれつき視力や聴力に問題を抱える子もいて、遺伝性の病気には気を付けたい犬種です。そのほかにもオーストラリアン・キャトル・ドッグが気を付けたい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

長寿世界一になった牧牛犬、オーストラリアン・キャトル・ドッグ

オーストラリアン・キャトル・ドッグの性格

ジャパンケネルクラブの登録数は10匹以下(2017年)と、日本ではなじみの薄いオーストラリアン・キャトル・ドッグ。しかし、その歴史は古く、特にオーストラリアでは牧畜文化を支えるとても重要な役割を持つ犬です。

オーストラリアン・キャトル・ドッグは、牧羊犬ならぬ、牧牛犬として現在も世界中で活躍している犬種です。
別名を「ブルーヒーラー」といいますが、「ヒーラー」とは、吠えるのではなく、かかとを軽く噛んで驚かすことで牛などの家畜を誘導する牧畜犬を指します。

オーストラリアン・キャトル・ドッグの原種は、やはり牧牛犬であるティモンズ・バイターという犬種です。この犬は優秀なものの、牛を強く噛んでけがをさせてしまうこともありました。この部分を改良し、さらに完璧な牧畜犬となるようにスムース・コリーやダルメシアン、野生犬のディンゴなどと交配を重ね、オーストラリアン・キャトル・ドッグは生まれました。
被毛の色は斑点のあるブルー(青みのグレー)が主流で、これはブルーマールという毛色を持つコリーの影響だとされています。

オーストラリアン・キャトル・ドッグは、作業犬らしく、筋肉質でがっしりした体型をしており、中型犬ながら大型犬並みの体力を持ちます。さらに、常に自分で判断をしながら仕事に従事するため、高い知能と独立心を持ちます。訓練次第では、とてもよい家庭犬になってくれます。

健康で活発なオーストラリアン・キャトル・ドッグは、最高齢の犬としてギネスワールドレコードに認定されたこともあります。ブルーイーという名の犬で、1939年に29歳5カ月の天寿をまっとうしましたが、公式にこれを破る記録はいまだにありません。

飼い方の注意点

牧牛犬として現役で活躍している犬のため、その性質を持ち合わせています。しつけをしなければ、走っている人の脚に噛みつくこともあります。従順で知能は高いものの、頑固な面もあるため、しつけはじっくり行う必要があります。

中型犬ながら、大型犬と同等かそれ以上の体力があります。1日2回以上の散歩に加え、室内外でできる運動も取り入れましょう。運動不足になると、ストレスで攻撃性が現れる可能性があります。
作業犬のため、何かを取りにいかせるなど、訓練を兼ねた運動も喜ぶでしょう。

オーストラリアの温暖な気候に適応できる、短毛のシングルコート(体温調節のための下毛がないタイプの毛)を持ちます。毛は抜けにくいものの、寒さに弱い特徴があります。冬は暖かい場所で飼うようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

健康的な犬種であるオーストラリアン・キャトル・ドッグですが、遺伝性の病気には気を付けたい犬種です。特に、生まれつき視力や聴力に問題を抱える個体もあるため、ブリーダーから迎えるときには十分注意が必要です。
ここでは、オーストラリアン・キャトル・ドッグが気を付けたい「股関節形成不全」「進行性網膜萎縮症」「白内障」についてご紹介します。

股関節形成不全

股関節に異常があり、後足の骨の先が骨盤にうまくはまらず、亜脱臼状態になる病気です。大型犬に多い病気ですが、中型犬に分類されるオーストラリアン・キャトル・ドッグは、遺伝的にこの病気にかかりやすいと考えられます。
運動を嫌がる、足を触ると嫌がる、横座りをする、左右にお尻を振るような独特の歩き方(モンローウォーク)をするようになったらこの病気の可能性があります。こういった症状は、体重が急激に増加する生後6か月頃からみられるようになります。また、ほとんどの場合両足に起こります。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を見て、症状の程度を観察します。鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理など内科治療を行い、改善がみられない場合は股関節の外科手術を行います。
麻酔や手術のリスク、治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってください。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

手術方法や入院期間によって治療費は異なりますが、入院費を含めると治療費は高額になると考えられます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、全額自己負担という事態を防ぐためにも、しっかりと選んでおきましょう。

進行性網膜萎縮

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。
初期は暗いところでものが見えづらそうにする、歩くとき壁や物にぶつかったりつまずいたりする、動くものを目で追わないなどの症状からはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。
原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。
この病気をはじめ、オーストラリアン・キャトル・ドッグは、遺伝的に目の病気にかかりやすいとされている犬種です。

【治療費について】
萎縮した網膜は元に戻らないため、根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000 ~ 1万円/回

進行性網膜萎縮は定期的な通院が長期間続く可能性があります。
そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

白内障

目の中にあり、レンズのような役割を果たす、透明な水晶体が白く濁り、視力が低下します。
症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。
すべての犬種に、老化によって起こりますが、オーストラリアン・キャトル・ドッグは若年から発症する可能性があります。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。
視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあります。
合併症の有無や術後のケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院入院・手術(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。
手術をする場合は、入院費など含めて10万~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

オーストラリアン・キャトル・ドッグにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険がたくさんあってどれにしようか迷われている方は、かかりやすい病気に備えられるプランを探してみてください。
かかりやすい病気からオーストラリアン・キャトル・ドッグに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめました。

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額分は補償されません
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

1日にかかる通院の平均治療費は8,000円(当研究所調べ)とされています。しかし、診察料と簡単な処置だけなら1,000~4,000円程度で済むこともよくあるでしょう。
オーストラリアン・キャトル・ドッグがかかりやすいとされる進行性網膜萎縮症や白内障にかかると、通院が多くなりがちです。しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院、ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に補償される医療費の限度額と、1年に補償される限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円(当研究所調べ)以上、また、回数はできれば無制限、最低でも20日以上あるものを選ぶとよいでしょう。

また、オーストラリアン・キャトル・ドッグは、股関節形成不全や白内障で手術を行う可能性も考える必要があります。手術も、最低でも10万円は補償するものを選ぶとよいでしょう。

通院と手術に加え、手術に付帯することもある入院まで補償するペット保険を選びます。

通院、手術、入院を補償するペット保険は種類が多いため、できる限り補償の手厚いものを選ぶようにします。
補償の手厚さを示す「年間補償上限金額」(1年間に補償される治療費の上限)が高いほど補償が手厚いといえるので、50%補償タイプなら50万円以上、70%補償タイプなら70万円以上のものを基準にするとよいでしょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
オーストラリアン・キャトル・ドッグがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

オーストラリアン・キャトル・ドッグに適したペット保険の補償内容と保険料

オーストラリアン・キャトル・ドッグにぴったりなペット保険を、先ほど紹介した3つのポイントから探してみましょう。

ポイント2より、通院、手術、入院をすべて補償するペット保険の中から、ポイント1の「免責金額がないペット保険」をピックアップしました。
ペット保険の補償割合は、50%~100%補償のものまで様々ですが、今回は一般的な補償割合である50%補償、70%補償のペット保険から選んでみましょう。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%435,950 円85万円12500円/日年間30日まで125,000円/入院年間3入院まで100,000円/回年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70544,600 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,500円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70630,980 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70698,890 円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70730,030 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL70762,210 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070819,590 円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン7070874,680 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770 円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240 円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額が50万円・または70万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、この病気を補償対象外項目に指定しているあんしんペット、日本ペットプラス(ガーデン)は除外できます。

その結果、50%補償は7種類、70%補償は9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償なら50万円以下、70%補償なら70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

補償内容・保険料ではおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

オーストラリアン・キャトル・ドッグがかかりやすい進行性網膜萎縮や白内障は、長期の通院が必要になる可能性がある病気です。そのため、PS保険では十分な補償が受けられない可能性が考えられます。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、オーストラリアン・キャトル・ドッグがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

オーストラリアン・キャトル・ドッグにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」の特徴

オーストラリアン・キャトル・ドッグにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、オーストラリアン・キャトル・ドッグに合った商品を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

股関節形成不全を補償すること

オーストラリアン・キャトル・ドッグにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。