ピンと立った三角系の耳と、全身を覆うフサフサの毛が特徴的なオーストラリアン・テリア。
害獣駆除や番犬として活躍した過去をもつ利口な犬種です。筋肉質で丈夫な体をしていますが、小型犬がかかりやすいとされる病気には注意が必要です。
オーストラリアン・テリアがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

強さと優しさを兼ね備えているオーストラリアン・テリア

オーストラリアン・テリアの性格

オーストラリアン・テリアは、オーストラリアで初めて作り出された犬種です。
ケアン・テリア、ヨークシャ・テリア、スカイ・テリアなど様々な“テリア種”を掛け合わせて作られました。

かつては害獣駆除や番犬として活躍しており、警戒心の強さ、忍耐強さ、飼い主への服従心は犬の中でもトップクラスを誇ります。
原産国オーストラリアでは、非常に優れた作業犬として高い人気があったようです。

オーストラリアン・テリアは、全身がフサフサとした固めの毛で覆われています。
毛の長い部分と短い部分があり、人間でいうところの「ウルフカット」のようなスタイルになっています。
首から胸元にかけて、とても立派な毛が生えているのもオーストラリアン・テリアの特徴です。

オーストラリアン・テリアは胴長短足で、がっしりとした体型をしています。
体重は5~6kgほどの小型犬ですが、かなり筋肉質なため、力の強さは大きな犬にも負けません。
また、全身が引き締まった筋肉で覆われており、小型犬とは思えないほどパワフルな動きができます。

オーストラリアン・テリアは、テリア種特有の警戒心の強さと活発さを持ち合わせています。
また、作業犬として活躍していたため、高い狩猟本能も備わっています。

作業犬として優秀な性格だけでなく、無邪気で陽気な愛らしい一面も持っています。
子どもや老人にも優しく、特に飼い主には深い愛情を示してくれます。
狩猟本能が強いものの、基本的には陽気で優しい性格をしているため、家庭犬向きであるといえます。

飼い方の注意点

オーストラリアン・テリアは非常に活発で、かなりの運動量を要します。
お散歩は1回につき50分程度、1日2回行うことが理想的です。
毎日のお散歩はもちろん、定期的にドッグランなどで走らせてあげましょう。
散歩だけでは消費しきれなかったものを、ドッグランで自由に思う存分体を動かして発散させてあげることが大事です。

猫や小動物と一緒に暮らす場合は、十分な注意が必要です。
オーストラリアン・テリアは狩猟本能が非常に高いため、猫や小動物を執拗に追いかけたり、ちょっかいをかけたりする恐れがあります。
お互いがストレスなく暮らすためにも、部屋を分ける、猫や小動物の逃げ場所を用意してあげるなどの工夫が必要です。

オーストラリアン・テリアは頭が良くて飼い主に従順なため、しつけがしやすい犬種です。
忍耐強く、多少の失敗があってもへこたれません。飼い主が大好きですので、叱るよりも褒めてしつける方がグングン成長していきます。

トイレトレーニングやハウスなど基本的なしつけも大切ですが、警戒心が強いオーストラリアン・テリアの場合は「吠え癖」と「主従関係をハッキリさせる」しつけが重要です。
知らない人に対して吠えたり、攻撃的になったりした際に「吠え癖」と「主従関係をハッキリさせる」しつけを行っておくことで、ある程度の行動を抑制することができます。

オーストラリアン・テリアの大きな特徴である針金のような毛質は、プラッキングという特殊な技法を用いてお手入れします。
プラッキングはトリミング用のナイフを使用して柔らかい毛を抜き、固い毛質を維持します。プラッキングは頻繁に行うのではなく、年に数回行います。
ただ、ブラッシングは毎日行いましょう。
抜け毛はさほど多くありませんが、ブラッシングは皮膚の血行促進やマッサージも兼ねているため、毎日行うことが望ましいです。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

オーストラリアン・テリアは、小型犬がかかりやすいとされる病気に注意が必要なほか、遺伝的にかかりやすいとされている「レッグペルテス病」にも注意が必要です。

オーストラリアン・テリアがかかりやすいとされる「レッグペルテス病」「膝蓋骨脱臼」「糖尿病」についてご紹介します。

レッグペルテス病

レッグペルテス病は、大腿骨骨頭壊死(だいたいこつこっとうえし)とも言います。
名前にある通り、大腿骨(太ももの骨)への血流が滞り、骨盤と繋がっている先端部分が壊死してしまう病気です。原因は遺伝性のものが大半であると言われています。

特に1歳未満の子犬が発症しやすく、足を引きずるなど歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたら、すぐに病院へ連れていきましょう。長く放置してしまうと、治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 20万円1万 ~ 5万円

自然に治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。

通院、手術、入院のいずれも高額になる可能性が高いため、すべての補償が備わっているペット保険を選びましょう。
ペット保険の中にはこの病気を補償しないものもあるため、選ぶときには注意が必要です。

膝蓋骨脱臼

膝の皿である膝蓋骨(しつがいこつ)が本来の位置からずれることで、歩行異常や歩行困難を引き起こす病気です。

重症度にあわせていくつかの段階がありますが、初期はほとんど症状がみられないため、見逃しがちです。
見逃したまま放置していると、最終的には骨が変形して歩けなくなってしまうことがあります。そのため、片足を上げたまま歩く、足を触ると痛がるなどの症状が見られる場合は、すぐに病院へ行きましょう。

基本的には外科手術を行って治しますが、症状が重い場合は手術を行っても完治できない場合があります。できるだけ軽度の状態で病院に行くことが望ましいです。

膝蓋骨脱臼は、小型犬に多い疾患です。遺伝的な要因で発症する場合と、転倒などの外傷が原因で発症する場合があります。
遺伝性の場合は予防が難しいですが、外傷はある程度防げます。フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、など膝に負担がかからない環境を作ることが大切です。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。症状が軽い場合は関節のサプリメントや鎮痛薬を投与し、肥満気味であれば減量を行って経過を見ることがあります。

基本的には症状が重い場合に外科手術を行いますが、重症度に関わらず手術を行う場合もあります。

通院(2~5回)手術・入院治療(2~3日)
治療費2,000 ~ 1万円/回10万 ~ 25万円

完治までの治療費は15万~35万円ほどかかり、かなり多額の費用が必要です。手術を行った場合はリハビリなどをする場合があるので、さらに治療費が増えます。

手術費は高額になりますので、手術に備えられるペット保険へ入っておくと安心です。ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しない商品もあるので注意してください。

糖尿病

糖尿病はどの犬種でも発症する恐れがありますが、オーストラリアン・テリアは特に糖尿病を発症しやすい犬種だと言われています。

糖尿病になると、インスリンというホルモンが正常に機能しなくなり、必要なブドウ糖を細胞内に取り込むことができなくなってしまいます。
結果として、全身にあらゆる障害が現れ、最悪の場合は“糖尿病性ケトアシドーシス”という死に至る合併症を引き起こしてしまいます。

主な症状としては、水を飲む量・食べる量が増えたにも関わらず、体重が減少していくことが挙げられます。
見た目で分かりやすい症状としては、腹部が膨らむことが挙げられます。もしも愛犬の様子がおかしいと感じたら、すぐに病院へ行きましょう。

【治療費について】
毎日インスリン注射を打って治療します。ただ、インスリン注射を打ったからといって、糖尿病が完治するわけではありません。
インスリン注射は、症状と合併症の発症を抑制するために投与します。

糖尿病は完治する病気ではないため、長期に渡って闘わなければなりません。糖尿病と戦う上で大切なことは、徹底した食事管理、運動をして余分な血糖を消費させることです。

通院(通算10~20回)
治療費5,000 ~ 2万円/回

糖尿病は、長く付き合っていかなければならない病気です。数十回と継続的に通院するため、最終的には5万~40万円ほどかかってしまいます。

そのため、通院補償をしっかりと補償してくれるペット保険がおすすめです。
【獣医が解説】犬・猫の糖尿病の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

オーストラリアン・テリアにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険がたくさんあって、どれにしようか迷われている方も多いのでは?そんな時は、オーストラリアン・テリアがかかりやすい病気に強いペット保険を探してみましょう。

かかりやすい病気を踏まえて、オーストラリアン・テリアのペット保険を選ぶ3つのポイントをご紹介いたします!

ポイント1:通院・入院・手術すべてを補償すること

オーストラリアン・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院だけ・手術だけのように補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを補償してくれるプランを選ぶといいでしょう。
補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認してください。

1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には、1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。目安としては、通院の限度額は平均治療費の8,000円以上で、限度回数は20日以上あるといいでしょう。

なお、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」があります。限度額や限度日数が制限されていない商品は、この年間補償限度額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。

オーストラリアン・テリアがかかりやすい病気として示した、レッグペルテス病や膝蓋骨脱臼の手術などで、一度に10万円以上の負担が必要な場合もあります。こういった高額手術を行った場合、すぐに補償上限額に達してしまうようなペット保険を選んでしまうと、その後の治療が自己負担になってしまいます。

補償の手厚さを考えるときは、補償割合にも注目する必要があります。補償割合とは、ペット保険が治療費を何%補償するか?を表すものですが、50%から100%まで様々です。一般的に、補償割合が高いほど保険料も高額になりがちです。
手厚い補償が欲しいジャックラッセルテリアは、補償と保険料のバランスのよい70%補償のものを選ぶとよいでしょう。
70%補償タイプであれば、年間補償限度額は最低70万円あると補償が手厚いといえます。

ポイント3:レッグペルテス病、膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険には、もともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定していることがあります。
かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金が支払われないことがあるため、注意が必要です。

オーストラリアン・テリアのかかりやすい病気が、補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「レッグペルテス」と「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えると、以下のペット保険は選ばない方が良さそうです。

<レッグペルテスを補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

オーストラリアン・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

先ほど紹介した3つのポイントから、オーストラリアン・テリアに合うペット保険を探してみましょう!

ポイント1の「通院・入院・手術すべてを幅広く補償するペット保険」、さらにポイント2の70%補償タイプのペット保険に絞って見てみましょう。

ポイント3の「レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること」から、これらの病気を補償しないSBIのいきいき少短、日本ペットプラス(ガーデン)、ペット&ファミリーは除外します。

候補のペット保険を、15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70%490,700 円85万円12,000円/日
年間30日まで
125,000円/日
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70%555,250 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%619,360 円70万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL70%635,260 円70万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70%637,040 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%740,550 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%760,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもちプラン7070%815,770 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%964,770 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,192,240 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース70%1,243,960円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、7つの候補が残りました。

これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。

それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、FPCとPS保険が特に安いことがわかります。そのためこの2つが、比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険だといえます。

補償内容・保険料ではおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険には気になるデメリットがあります。

PS保険のデメリット

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
オーストラリアン・テリアがかかりやすい糖尿病は治療方法がなく、長期にわたる通院が必要な病気のため、十分な補償を受けられない恐れがあります。PS保険は念のため避けたほうがよいかもしれません。

(参考))PS保険の補償の落とし穴

オーストラリアン・テリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

オーストラリアン・テリアにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険には種類が多く、どれにするか決められない方も多いことでしょう。
そんな時は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれませんね。
以下のポイントを参考にして、オーストラリアン・テリアに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術すべてを補償すること

補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

レッグペルテス病、股関節形成不全を補償すること

オーストラリアン・テリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。