胴長短足にたるんだ顔、長く大きな耳が特徴的なバセット・ハウンド。そのかわいらしい特徴も時には病気の原因になってしまうのです。
そこで今回は、もしものときに備えられるよう、バセット・ハウンドに合ったペット保険を選んでいこうと思います。

バセットハウンド

バセット・ハウンドは温厚で愛嬌のある犬種

バセット・ハウンドの魅力

短い脚や長く伸びた大きな耳、どこかぼんやりとしているような目つきのバセット・ハウンドは、見た目通りの非常に大人しい犬種です。

動くことを好まず、攻撃性がない犬種ですが、もともとは獲物を追跡する狩猟犬として活躍していました。
逃げた獲物のにおいを嗅いで後を追うため、優れた嗅覚を持っています。また、特徴的な大きな耳も、地面に残った獲物のにおいを集めて嗅ぎやすくするためと言われています。

温厚で優しく、愛情深い性格で誰にでもなつきやすく、社交的で愛嬌があるので、子供がいる家庭でもご年配の方でも安心して飼うことができます。
ただ、あまりにものんびりとマイペースなので、外で一緒に遊んだり走ったりするようなことを希望している方とは相性が悪いでしょう。また、マイペースであるがゆえに少し頑固な一面も見られるところは唯一の欠点かもしれません。

あまり見かけることのない犬種ですが、初心者向けの性格なので、しつけさえしっかり行えば非常に飼いやすい犬種です。

飼い方の注意点

激しく運動することを好まない犬種ではありますが、運動が嫌いというわけでもなく、また、肥満になりやすい体質のため、散歩には積極的に連れて行ってあげましょう。
一日一回は必ず連れていき、元気な子ならば一日二回散歩するのも良いです。
バセット・ハウンドは運動が苦手な子が多いので、疲れが見られた場合は休憩を取ってあげのんびりしたペースで散歩をしてあげるようにすることも重要です。

バセット・ハウンドはにおいを嗅ぐことを仕事としてきた犬種のため、散歩中何度も立ち止まって地面のにおいを嗅ぎ続けてしまうことがあります。
意外にも力が強く、引っ張ってもなかなかその場所から離れないことが多いのですが、納得できるまで嗅がせてあげるようにしてバセット・ハウンドに合わせて散歩をしてあげてください。

また、バセット・ハウンドはたるんでいる個所が多いため、汚れが溜まりやすくなっています。
散歩のあとや、食事のあとは、必ずタオルなどで拭き、清潔にしてあげると皮膚病予防にもなります。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

見た目にも特徴があるバセット・ハウンドはどんな病気にかかりやすいのでしょうか?
ここでは、バセット・ハウンドがかかりやすいといわれる「椎間板ヘルニア」「外耳炎」「血小板減少症」「離断性骨軟骨炎」「眼瞼外反症」についてご紹介します。

椎間板ヘルニア

胴長短足という体型上、椎間板ヘルニアのリスクはダックスフンドやコーギーよりは低いものの、肥満も原因となって他犬種と比べると非常に高いです。
この病気は加齢と共に発症率が上がり、発症してしまうと背骨の中にある椎間板が変形し、そのまま脊髄に刺さり、様々な神経障害を引き起こします。

脚に痛みや違和感があると、最初は散歩を嫌がるなどの行動を見せます。
脚の麻痺が徐々に広がっていくと歩行困難になり、車いすが必要になるといった状態にまでなります。

予防するためには徹底した食事管理と、適度な運動のほか、足腰に負担がかからないようにフローリングに絨毯を敷く、階段の昇り降りをさせない、抱っこをするときは抱え込むように抱き上げるなど、仔犬の頃から生活環境も見直してみると良いでしょう。

【治療費について】
初期症状では投薬治療で経過を見ることが多いのですが、進行していると外科手術になります。
バセット・ハウンドがヘルニアを発症するときはある程度年齢を重ねていることが多いので、外科手術など負担になるようなことはなるべく避けたいところです。
手遅れになる前に、早期発見が重要となるでしょう。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回10万 ~ 40万円

通院の場合1万~5万円程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10万~40万円と高額になります。
そのため、手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。
また、椎間板ヘルニアが対象外項目に指定しているペット保険があるので注意しましょう。

【獣医が解説】犬・猫の椎間板ヘルニアの症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

外耳炎

バセット・ハウンドの大きな耳は汚れがたまりやすいので、必然的に菌が繁殖しやすい環境となっています。
外耳炎は悪化してしまうと中耳炎になり、最悪の場合、鼓膜が破れてしまうこともあるので注意が必要です。

外耳炎になると、激しいかゆみが起き、床に耳をこすりつける、耳を触るのを嫌がる、頭を振るなどといった行動をとるようになります。
また、外耳炎の特徴として強烈な悪臭、耳掃除をしても翌日にはまた耳垢で汚れている、といったものがあります。

自宅では、日ごろの耳掃除はもちろんのことですが、バセット・ハウンドのようにあごまで伸びた耳は、風通しが悪く、中は常にこもった状態です。特に梅雨の時期は気を付けなければなりません。
横になって寝ている時に耳をめくってあげるだけでも変わります。
バセット・ハウンドは高確率で外耳炎になりやすいので充分注意しましょう。

【治療費について】
外耳炎になってしまうと家庭での耳掃除では治りません。
病院にて専用の洗浄液で耳掃除、進行具合によって内服薬も処方してもらいましょう。
耳のケアをすることで予防できる病気なので、日頃から心掛けるのも大切です。

通院(通算2~5回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

通院をする場合、1万~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。
何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

血小板減少症

怪我をして出血した際、血液内にある血小板が働くことで止血できますが、この血小板が非常に少ない、または正常に機能しないことによりなかなか止血できなくなってしまう病気です。
主な症状は止血がしにくいことですが、症状がひどい場合は、血尿や血便、鼻血が止まらなくなってしまうこともあります。
原因はさまざま挙げられ、薬物による副作用やジステンパーなどの感染症、生まれつき、リンパ系腫瘍によるものと言われていますが、明確に原因は分かっていません。命に関わる病気なので早急に病院で処置してもらう必要があるでしょう。

【治療費について】
治療法はステロイド剤、リンパ種の治療などで処置しますが、それでも改善が見られない場合は、長期的に血小板の輸血や、血小板を破壊させないための薬剤の投与などをして経過を見ます。
この病気は特効薬がなく、原因も不明な危険な病気なのでなるべく血を出させないように怪我をさせない努力をすることも重要となるでしょう。

通院(通算5~15日)手術・入院(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

特効薬がないので通院は長期間に及び1万~8万円程度かかります。腫瘍などが原因で手術をする場合は、入院費など含めて8万~15万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

離断性骨軟骨炎

関節部で骨と軟骨がぶつかり、軟骨が傷ついたり、はがれたりすることで痛みが生じる病気です。骨が急激に成長する子犬期の大型犬に多いと言われますが、中型犬で比較的大きいバセット・ハウンドにもよく起こります。
また、激しい運動によって起こることもあるため、散歩や遊ぶ際は気をつけてください。
歩き方がぎこちなかったり、足を引きずったりしている場合は、この病気を疑いましょう。

【治療費について】
痛み止めの内服薬を服用して安静にさせることで治癒を促します。重度になるとはがれた軟骨を取り除く外科的手術が必要になる場合もあります。

通院(通算3~5回)
治療費5,000 ~ 15,000円/回

通院で内服薬を処方してもらって治療するため、複数回の通院が必要になり、1万~7万円程度の治療費がかかる可能性があります。また、外科手術によって、はがれた骨を除去することもあります。通院と手術を補償してくれるペット保険を選ぶと良いでしょう。

眼瞼外反症

眼瞼(=まぶた)が外側にめくれた状態を「眼瞼外反症」といいます。粘膜や角膜に刺激を与えるので炎症が起き、痛みや痒みを伴い、涙が出るようになります。
発症のほとんどは下まぶたで、粘膜や角膜が露出した状態なので細菌感染を起こしやすく、「結膜炎」や「角膜炎」などを併発する場合があります。

顔の皮膚がたるんでいてしわがあるバセット・ハウンドは、眼瞼外反症を発症しやすく、生後まもなく症状をあらわす場合もあります。

【治療費について】
炎症がみられる場合は抗炎症剤や点眼薬、眼軟膏を投与して目の保護を行い、結膜炎や角膜炎を併発している場合はその治療を行います。
症状が軽度の場合は経過観察で回復が望めますが、重度の場合は外側にめくれたまぶたを正常な位置に戻す外科手術を行う場合もあります。

通院(通算1~5日)手術・入院(1~2日)
治療費3,000 ~ 1万円/回5万 ~ 15万円

通院の場合は3,000円~5万円ですが、外科手術を行う場合は入院費も含めて5万~15万円と高額になってしまいます。
通院だけでなく、手術も補償してくれるプランを選びましょう。

バセット・ハウンドにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとバセット・ハウンドにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術すべてを補償すること

バセット・ハウンドがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償するペット保険を選ぶといいでしょう。
通院・入院・手術すべてを補償するプランは種類がたくさんあるので、その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めなくてはなりません。補償内容のチェックポイントは限度額と限度回数です。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。その場合は、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、外耳炎や血小板減少症で何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
また、椎間板ヘルニアや眼瞼外反症では手術をすることがあるので、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:年間補償上限金額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」があります。限度額や限度日数が制限されていない商品は、この年間補償上限金額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしましょう。
また、基本的にこの金額が高いほど補償が充実しているといえるので、補償の手厚さを知るためにもチェックは欠かせません。年間補償上限金額の最低ラインは50%補償の場合は50万円以上あると安心でしょう。

ポイント3:椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は受け取れません。
調べてみたところ、バセット・ハウンドがかかりやすい「椎間板ヘルニア」がSBIいきいき少短のペット保険では補償対象外になっていることが分かりました。椎間板ヘルニアで受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

バセット・ハウンドに適したペット保険の補償内容と保険料

3つのポイントで比べるとどんなペット保険が選ばれるのか、実際に比較してみましょう。
ポイント1で「通院・入院・手術すべてを補償するペット保険」をおすすめしています。その中でも、今回はペット保険で一般的な補償割合50%で比較していきます。

まず候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べてみました!

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント1の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上」は全てのペット保険が条件を満たしています。
ポイント2の「年間補償上限金額が50%補償の場合は50万円以上」では、ペティーナが候補から外せます。
ポイント3の「椎間板ヘルニアを補償する」では、椎間板ヘルニアを補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短は除外できます。

ここからさらにペット保険を絞るに、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。
それぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えるでしょう。
比較的保険料が安い保険は、FPCPS保険日本ペットプラス(ガーデン)という結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、バセット・ハウンドは外耳炎や血小板減少症など継続した通院が必要になる病気にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険の補償の落とし穴

考察してみるとバセット・ハウンドにおすすめのペット保険は、FPCのフリーペットほけん、日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プランとなるでしょう。

バセット・ハウンドにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン」の特徴

最後に、バセット・ハウンドにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • 約款にもデメリットになるような項目はなく、カスタマーサービスにも定評がある。
  • ペット賠償責任特約が用意されていない

日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン

  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額の50万円(50%プラン)・70万円(70%プラン)まで補償が受けられる
  • インターネット割引や無事故割引など多彩な割引がある
  • 膝蓋骨脱臼や股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任保険を付けられる

気を付けなければならないのが、日本ペットプラス(ガーデン)は「チェリーアイが補償されない」ということです。
今回なりやすい病気としてご紹介した3種類には入っていませんが、バセット・ハウンドはチェリーアイにもなりやすい傾向があります。
発症する可能性を考えると、FPCが一番おすすめとなるでしょう。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

まとめ

ペット保険の種類がたくさんあってどれにすればいいか迷っている方は、かかりやすい病気とその治療方法に合わせて選ぶのも一つの手です。以下のポイントを参考にしてバセット・ハウンドに合ったペット保険を見つけてみましょう!

  • 通院・入院・手術すべてを補償すること
  • 年間補償上限金額が高いこと
  • 椎間板ヘルニアを補償すること
  • バセット・ハウンドにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。