体が丈夫で筋肉質なビーグルは、健康的なイメージが強いのではないでしょうか。でもそんなビーグルも、病気やケガにかからないとは言い切れません。
そこで今回は、もしものときに備えられるよう、ビーグルに合ったペット保険を選んでいこうと思います。

ビーグルは活発で遊びが大好きな犬種

ビーグルの魅力

ビーグルは昔、うさぎを追う猟犬として活躍していたことから、体はがっちりと筋肉質な体型をしています。体毛は短く、なめらかな触り心地をしており、ブラック&ホワイトやホワイト&ブラウンなど2~3色の色合いを持つ毛色が特徴です。長い垂れ耳や大きな目も魅力で、あのスヌーピーのモデルになった犬種とも言われています。
また、社交的で人見知りしないので、飼いやすい犬種でもあります。好奇心と冒険心にあふれ、散歩や探検が大好きなのでたくさん遊んであげましょう。独立心もあり、遊びや探索に夢中になってしまい、ついつい飼い主を無視してしまうこともあるのだとか。それでも寂しがり屋のところもあるので、あまり長い留守番は避けてあげてください。

飼い方の注意点

ビーグルと楽しく暮らすためには、きちんと健康管理を行うことが大切です。体の汚れを落とすだけでなく、コミュニケーションを取りつつ体の異変に気付くことができるため、病気やケガの予防につながります。
飼い主ができる健康管理はいくつもありますが、ビーグルにとくに欠かせない健康管理は「爪切り」と「耳掃除」です。

爪切り

室内で飼育することがほとんどなので、爪が削れることなく折れて、ケガをしてしまう可能性があります。またフローリングなどのツルツルした床は歩きにくく、足や腰に大きな負担となって「椎間板ヘルニア」などの骨の病気を引き起こしてしまう場合があります。定期的に爪を切り、病気やケガに備えましょう。

耳掃除

ビーグルの大きく垂れた耳は、実は風通しが悪く蒸れてしまいます。「外耳炎」などの病気を発症しやすい環境にあるので、日頃から耳掃除をするようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

がっしりとした体型で丈夫な体つきのビーグルですが、それでも病気には気を付けなければなりません。
ここでは、ビーグルがかかりやすいといわれる「椎間板ヘルニア」「白内障」「外耳炎」についてご紹介します。

椎間板ヘルニア

小さな骨が連結してできている背骨ですが、その小さな骨と骨の間にある椎間板が飛び出してしまった状態を「椎間板ヘルニア」といいます。飛び出した椎間板による圧迫で脊髄神経に影響を及ぼし、足の痛みや麻痺が起きて、歩き方がぎこちなくなったり、運動を嫌がるようになったりします。
発症の原因は肥満や老化などが挙げられますが、ビーグルの場合は遺伝的な要因があるようです。ケガなどの後天性によるものもあるので、飼育環境をしっかり整えることが大切です。

【治療費について】
症状が軽度の場合は、痛みを緩和するため抗炎症剤などを与えて運動制限を行い、肥満の場合は体の負担にならない程度にダイエットを行います。症状が重度の場合は、飛び出した椎間板を除去する外科手術を行います。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回10万 ~ 40万円

通院の場合1万~5万円程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10万~40万円と高額になります。
手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。

【獣医が解説】犬・猫の椎間板ヘルニアの症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

白内障

目の水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。発症の原因は主に老化ですが、ビーグルは若いうちに発症することがあることから、遺伝的な関与があると考えられます。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあり、手術後の合併症やケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。手術をする場合は、入院費など含めて10万~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

【獣医が解説】犬・猫の白内障の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

外耳炎

耳の中にある外耳に炎症が起こることを「外耳炎」といいます。大きく垂れた耳を持つビーグルはとくに耳の中で細菌が繁殖しやすく、また湿気がたまりやすい環境にあるため、外耳炎を発症しやすいといわれています。
発症すると耳に痛みや痒みを伴い、耳垢も出るようになります。耳を掻く、頭を振るような特徴的な仕草がみられたときは外耳炎を疑いましょう。

【治療費について】
まず耳の中を掃除して、点耳薬を投与します。細菌感染が原因の場合は抗菌薬や駆除薬を使用し、アトピーやほこりなどのアレルギーの場合は環境中からアレルゲンを取り除いてあげます。耳のケアをすることで予防できる病気なので、日頃から心掛けてあげましょう。

通院(2~5回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

通院をする場合、1万~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ビーグルにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとビーグルにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術をトータルで補償すること

ビーグルがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。その場合は、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、白内障や外耳炎で何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
また、椎間板ヘルニアでは手術をすることがあるので、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:年間補償上限金額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」があります。限度額や限度日数が制限されていない商品は、この年間補償上限金額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。
また、基本的にこの金額が高いほど補償が充実しているといえるので、補償の手厚さを知ることができます。最低でも50万円以上の設定になっているペット保険なら安心といえるでしょう。

ポイント3:椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、ビーグルがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「椎間板ヘルニア」がSBIいきいき少短のペット保険では補償対象外になっていることが分かりました。椎間板ヘルニアで受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ビーグルに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでビーグルに合うペット保険はどれなのか探してみましょう!

ポイント1から「通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品」を選ぶことをおすすめしていますが、その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償の商品を見てみましょう。

15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
PS保険50%補償プラン494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン50626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン905,540 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント1の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上」は全ての商品が条件を満たしています。
ポイント2の「年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。
ポイント3の「椎間板ヘルニアを補償する」では、椎間板ヘルニアを補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短は除外できます。

3つのポイントで考えると、9種類の候補が残りました。

補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の2つになります。

会社名商品名生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料ではおすすめの3つのペット保険ですが、PS保険とガーデンについては気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
ビーグルは白内障や外耳炎といった通院が多くなりがちな病気にもかかりやすいので、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

ガーデンのプラチナ50%プラン

ガーデンのペット保険は補償対象外項目が多く、補償されない病気やケガが細かく設定してあります。
今回ビーグルがかかりやすい病気として代表的な3種類の病気のみをご紹介しましたが、ガーデンの補償対象外項目として指定されているてんかんや気管虚脱などもビーグルが発症しやすい病気です。万が一のときを考えるとガーデンのペット保険は選ばない方がいいでしょう。

【対象外項目例】

膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、レッグペルテス、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱、涙やけ など

このようにあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ビーグルがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです!

ビーグルにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ビーグルにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」には、どのような特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

かかりやすい病気やその治療方法を理解していると、どんなペット保険を選べばいいのか見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ビーグルに合った商品を探してみてください!

  • 通院・入院・手術をトータルで補償すること
  • 椎間板ヘルニアを補償すること
  • 年間補償上限金額が高いこと
  • ビーグルにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。