猟犬や闘犬の血筋を引くベドリントン・テリアは、顔の側面についた離れ目や頭部のモコっとした被毛が印象的です。
日本国内ではあまり見かけない珍しい犬種のため情報も数少ないですが、飼育する際には「白内障」や「進行性網膜委縮症」などの目の病気、「皮膚炎」などに注意が必要です。ベドリントン・テリアがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

子羊の毛皮をかぶったオオカミ・ベドリントン・テリア

ベドリントン・テリアの性格

側面に離れてついたつぶらな瞳や、モコっと膨らんだ頭部の被毛、アーチ状の胴体と、個性的な容姿を持つベドリントン・テリアは、日本国内ではほとんど見かけることのないイギリス原産のテリア種です。

きれいなアーチ状の胴体は、ベトリントン・テリアの作出にも関わっている視覚ハウンド種のウィペットという犬種によく似ています。ウィペットは筋力があり運動神経に長けた猟犬で、ベトリントン・テリアもこの素質を受け継ぎ、しっかりとした骨格と高い運動神経を持っている犬種です。

ベドリントン・テリアは「子羊の毛皮をかぶったオオカミ」と例えられることもしばしば。いくつかのテリアやハウンド種から交配されて作出されているため、猟犬や闘犬の血筋を引いています。
子羊のようなかわいい見た目とは裏腹に、闘争心が高く勇敢な性格なのです。興奮するとその勇ましさが際立ちますが、穏やかなときの悠々とした姿や優しい表情からは品位が感じられるなど、性格にギャップがあるところも犬種の魅力です。

飼い主とその家族への愛情は深く、信頼を置く人間からの教えには忠実で利口なため、その性質を活かして子犬の頃から社会性を育み、他の動物や人に対しての免疫を付けておくことで小動物や動くものを前にしても冷静さを保つことができ、良い家庭犬・伴侶として暮らしを共にできるでしょう。

飼い方の注意点

ベドリントン・テリアの被毛は生え変わらずに伸び続けるため、月に1度のトリミングが必要です。また、洋梨のような形が独特な頭部のカットは難しいとされており、ベドリントン・テリアの飼育頭数が少ない日本国内においては、経験のあるトリマーを探すのも大変だといいます。トリミング代だけでも毎月1~2.5万円程の費用が必要なため、手間や出費を抑えたいという方にとってはこの点注意が必要です。

毎年日本国内における犬種別犬籍登録頭数を公開している愛犬団体のジャパンケネルクラブによると、ベドリントン・テリアは2017年時点でわずか17頭と大変希少で、日本には犬種の専門知識を持つブリーダーが少ないです。

また、攻撃的であったり警戒心や闘争心が強いといわれるテリア種ならではの性格が強いところや、特徴的な頭部の被毛に高度なカット技術が必要であることなどから、飼育の難易度を考えると初心者にはあまり向かない犬種といわれています。

飼育を検討する際には、犬種の知識はもちろんのこと、購入先が優良なブリーダーであるかどうかなど、情報が少ない中でも十分な下調べを行う必要があります。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ベドリントン・テリアは飼育頭数が少ないだけに病気の情報もあまり知られていませんが、遺伝的に発症しやすい目の疾患の「白内障」「進行性網膜委縮症」の他、多くの犬種に見られる「皮膚炎」などに注意が必要です。ベドリントン・テリアがかかりやすい病気と治療費についてご紹介します。

白内障

目の水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあり、手術後の合併症やケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。手術をする場合は、入院費など含めて10万~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

進行性網膜委縮症

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。
初期は暗いところでものが見えづらそうにする、歩くとき壁や物にぶつかったりつまずいたりする、動くものを目で追わないなどの症状からはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。
原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。

【治療費について】
萎縮した網膜は元に戻らないため、根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000 ~ 1万円/回

進行性網膜萎縮は定期的な通院が長期間続く可能性があります。
そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

皮膚炎

細菌感染やアレルギーが原因で、皮膚に炎症が起こり、かゆみや赤み、腫れなどを起こすことです。脚の付け根や指の間、脇の下、耳や目のまわりなど皮膚が弱い部分に症状が出やすくなるようなので、こまめにチェックしましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、かゆみが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。早めにアレルゲンを特定し、愛犬の周りから取り除く必要があります。

通院(通算5~10回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1万~5万円の治療費が必要になります。
皮膚炎は再発する場合もあるので、長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられます。

ベドリントン・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとベドリントン・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:長期の通院にしっかり備えられること

ベドリントン・テリアは皮膚炎、甲状腺機能低下症などの長期の通院が必要になる病気にかかりやすい犬種です。

ペット保険の中には、年間で保険を利用できる日数に制限を設けているものがあります。
通院の限度日数があまりに少なすぎると、治療の途中で保険が適用されなくなり全額自己負担となってしまう可能性もあります。
そうならないためにも限度日数が決まっている場合は、最低でも20日以上の通院補償があるペット保険を選ぶようにしましょう。
また、通院の平均治療費は8,000円のため、最低でも8,000円以上のものを選びましょう。

さらに、ベドリントン・テリアは白内障や緑内障で手術を行う可能性があるため、通院・入院・手術すべてを補償するペット保険を選びましょう。

ポイント2:補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」があります。
限度額や限度日数が制限されていないプランの場合は、この年間補償限度額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。

ベドリントン・テリアがかかりやすいとして紹介した白内障や緑内障は高額になる手術を行う可能性があります。
そのため、一度の手術で補償の上限を超えてしまっては、その後の通院などが自己負担になってしまいます。

ペット保険の補償割合は50%から100%まで様々ですが、補償割合が高いほど保険料も高額になりがちです。
特に、中型犬の保険料は小型犬に比べて高額なため、補償と保険料のバランスのよい70%補償のものを選ぶとよいでしょう。
70%補償タイプであれば、補償限度額は最低70万円あれば補償が手厚いといえそうです。
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ポイント3:ある程度手術を補償すること

手術にかかる費用は動物病院によって異なりますが、思った以上に高額になることがあります。
ベドリントン・テリアがかかりやすい白内障の手術は15~20万円と高額になりがちなため、ある程度高額な手術にも対応できるペット保険に加入しておくと安心です。
手術補償にも1日の利用限度額が決められている場合があり、この限度額を超えた治療費は補償の対象外になってしまいます。高額な治療費にも対応できるように最低でも1日の支払い限度額が10万円以上あると安心です。

ベドリントン・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでベドリントン・テリアに合うペット保険を選んでみましょう。
ポイント1~ポイント3の「通院・入院・手術すべてを補償する70%補償のペット保険」は13種類ありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

ポイント2の「年間補償限度額が70万円以上」では、イーペットの年間補償限度額が60万円なので候補から外せます。

保険会社名商品名割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70544,600 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70630,980円10010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70698,890円 70制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL70762,210円70制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070874,680円70制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70730,030円70制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140円60制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070819,590円70制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
その金額で比較すると、比較的保険料が安い保険はFPC、PS保険という結果になります。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、ベドリントン・テリアは継続的な治療が必要になる皮膚炎、甲状腺機能低下症などの慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ベドリントン・テリアがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ベドリントン・テリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

最後に、ベドリントン・テリアにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ベドリントン・テリアに合ったペット保険を探してみてください!

長期の通院にしっかり備えられること

補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

ある程度手術を補償すること

ベドリントン・テリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。