バーマンは、ミャンマー原産といわれている猫種で、現地では「女神の生まれ変わり」という伝説を持っています。ふかふかの長毛に大きな体、青く澄んだ瞳と靴下をはいたように白い足先が特徴の、まさに「女神」といえる美しさで、西欧の愛猫家の心をガッチリと掴みました。また、穏やかな愛情深い性格も魅力で、猫らしからぬ大人しさと従順さで、飼い主さんを癒してくれます。

バーマンは賢くて温厚なのんびり屋

バーマンは、その美しく長い毛並と澄んだブルーの瞳という、とても美しい見た目から、「神聖な猫」「女神の生まれ変わり」という伝説を持った猫で、現在のミャンマーで神聖な存在として扱われてきました。

起源は明らかになっていませんが、現在のカンボジアの元となったクメール王朝(802~1431年)時代に残された記録の中に似た姿の猫が確認されていて、一説によると、シャム猫とアンゴラかペルシャのハイブリッドではないかといわれています。

バーマンのまるで靴下をはいているように白い足先は、「ミトン」と呼ばれており、前足は「ソックス」後足は「レース」と分けて呼ばれることも。元々真っ白な姿で生まれてくるのですが、子猫から成猫へと成長する過程で「ポイント」と呼ばれる色が現れ、少しずつ毛色が変化していきます。

子猫の時点ではどんな色に変化するか予想できないので、成長とともに変わっていく様子を見届けられるのも、バーマンを育てる楽しみの一つといえますね。

バーマンはこんな性格

バーマンは温厚で物静かな性格をした、飼い主に従順な猫です。
賢く利口なのでしつけやすく、活発に動き回るよりものんびりと寝ている方が好きなことから、あまり世話を焼く必要もないでしょう。

とても人間が好きなので、常に飼い主と関わりたがり、行く先々で後をついてくるようなこともしばしば。気を引くためにいたずらすることもありますが、基本的に大人しく何かを壊したり激しく暴れ回るということはないので、その点は心配いりません。

また、成長速度が他の猫種と比べて緩やかで、成猫になるまでに数年かかるといわれています。

バーマンを飼育する上で気を付けたいこと

遊ぶのは好きですが、どちらかというと「寝ているほうが好き」というのんびりした性格なので、若いうちは運動量が多いものの、年齢を重ねるにつれ落ち着いてきます。
中高齢になると運動不足が原因で肥満になることも多いので、食べた分だけ遊んだり、運動するように気を遣う必要があるでしょう。

このように、バーマンは頭が良く穏やかな性格なのでとても飼いやすく、今までペットを飼ったことがない初心者の方にもおすすめです。愛情を注いであげれば、それにしっかりと応えてくれるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

バーマンには、先天的になりやすい遺伝子疾患がいくつかあります。
中でも、特にかかりやすい病気が、「股関節形成不全」「白内障」「肥大型心筋症」といわれています。
ここからは、そうしたかかりやすい病気の解説を、治療費を含めてしていきたいと思います。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節に異常がある状態で、骨がうまく連結できていないため股関節が脱臼しやすくなる病気です。成長しても股関節が正常に形成されず、歩行に異常をきたしてしまいます。
バーマンは、遺伝的に股関節形成不全になりやすい猫種といわれています。

運動を嫌がったり歩き方に異常があったりするようなら、股関節形成不全を疑った方がいいかもしれません。特に、跳ねるような歩き方や腰を振るように歩く(モンローウォーク)、階段の登り降りを嫌がるなどの特徴的な行動がみられたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
生命に関わるような病気ではないものの、症状が重くならないように注意してください。

【治療費について】
股関節形成不全の原因は主に遺伝なので、予防が困難です。そのため、バーマンを飼っている方は「なるかもしれない」と考え、異常があればすぐ気づけるように備えておくといいでしょう。

骨が発達していない成長期や症状が軽い場合は、骨の成長や症状を悪化させないために安静療法を。症状が進み痛みがあるようなら、鎮痛剤や抗炎症剤を使った投薬治療を行います。

さらに症状が悪化し、重篤な状態にあるようなら、外科手術による対応が必要です。しかし、猫の股関節手術はまだ確立されていないことから、現状不明な点が多くあります。

通院(通算5~10回) 手術・入院(2~5回)
治療費 2,000~5,000円/回 10万~55万円

投薬治療や症状の緩和には時間がかかるため数回の通院が必要となり、合計すると1~5万円の治療費が必要となります。また、重篤化して手術が必要な場合、手術内容によっては入院費を含めて10~55万円と高額になる可能性があります。

万が一のことを考えるなら、治療に専念するためにも、通院だけでなく手術にもしっかり備えることができる補償割合が高いプランを選びましょう。

股関節形成不全は、先天的な要因によるところが大きい病気です。予防が難しいため、早期の発見が必要になります。こちらのページから症状を知ることで、正しい対応ができるように備えてください。
【獣医が解説】犬・猫の股関節形成不全の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

白内障

白内障は、人間や犬も患うことがある、目の水晶体が白く濁り視力が低下してしまう病気です。白内障を患うと、ものにぶつかったり薄暗いところで動きたがらなかったりと、それまでと違う行動をするようになります。

白内障には先天性のものと後天性のものがあり、猫の場合外傷から発症する後天性のケースが多いようです。外に出さず室内飼育を徹底することで、外傷を負う危険を減らし白内障のリスク抑えるをことができるでしょう。

【治療費について】
白内障の症状を改善させる内科的治療は、確立されていません。そのため、比較的症状が軽く、まだ視力が失われていない状態であれば、点眼薬やサプリメントで白内障の進行を抑えることになります。また、白内障により併発したブドウ膜炎や緑内障などの治療にも、内科的治療が行われます。

症状が進行して視力がほとんど失われてしまった場合、視力を取り戻すためには外科手術を行う必要があります。手術にはリスクが伴い、費用も高額になるため、獣医師とよく相談して方針を決めるようにしましょう。

通院 入院・手術(2~5日)
治療費 3,000~5,000円/回 8万~15万円

白内障は、一度患ってしまうと完治させることはできません。
通院治療による内服薬の投与は、一回3,000~5,000円程度ですが、その後生涯継続しなければなりません。また、手術をする場合は、入院費など含めると10万~20万円と、高額になってしまいます。

白内障を発症する可能性を考えるなら、バーマンが加入する保険は、長期的な通院だけでなく、手術も補償してくれるプランを選ぶことが重要です。

白内障は、徐々に進行していく、改善が期待できない目の病気です。予防や対策のために詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
【獣医が解説】犬・猫の白内障の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚く肥大化することで左心室が狭くなり、全身に血液を送り出す心臓の機能が衰える病気です。血液が全身に行き渡らなくなることで、呼吸困難や四肢の麻痺が起こり、最悪の場合突然死することもあります。

残念ながら、現状では予防することも完治させることもできないため、早期発見・早期治療が何よりも重要になります。日常の様子から気付くのは難しい病気なので、気付いた頃には病状が進行して、重篤化していることも珍しくありません。
万が一発症したとしてもすぐ治療できるように、定期的な検査を心掛けてください。

【治療費について】
肥大型心筋症は完治させることができないため、継続した対症療法で病状の進行を遅らせることになります。基本的には、血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬や肥大を抑制する薬などを投与する、内科療法が中心になります。

病気の進行状況によっては、外科手術で血栓除去を取り除く必要も出てきます。外科手術は体に大きな負担をかけてしまうので、手術せずにすむよう、可能な限り早い段階で病気に気づいてあげることが肝要です。

通院 手術・入院
治療費 2,000~1万円/回 10万~25万円

心筋症の治療は、完治を目指すのではなく症状の進行を遅らせることが目的になります。一度発症してしまうと、その後投薬治療やフードを療法食を継続する必要があるため、長期的な通院を補償してくれるペット保険を選ぶようにしましょう。

また、重篤化した場合外科手術による対応が必要になることも考えられるので、長期的な通院に加え手術・入院も補償してくれる保険であればベストといえます。

肥大型心筋症について詳しいことはこちらのページに掲載しております。ぜひご覧ください。
【獣医が解説】犬・猫の肥大型心筋症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

バーマンにおすすめのペット保険選び3つのポイント

バーマンがかかりやすい病気の治療方法から必要となる補償を考え、3つのポイントをまとめました。何が必要で何が不要か、ポイントを見極めることができれば、無理なく最大限の補償を受けることができるでしょう。

ポイント1:長期の通院に対応してくれる

バーマンがかかりやすい白内障や肥大型心筋症は、治療のために長期的な通院が必要になることが多い病気です。

1日にかかる平均治療費
通院 8,000円
入院 12,000円
手術 100,000円

調査によれば、1回の通院でかかる平均治療費は8,000円です。
手術に比べて1回の治療費はそれほど高くないですが、何度も通院するとなると最終的に高額になってしまいます。
例えば、1回8,000円の通院費でも、15回通院すると12万円もかかることになります。そう考えると、通院費も侮れません。

長期の通院にも対応できるよう、補償内容に制限が設けられている場合は、最低でも通院の日額制限が8,000円以上、限度日数が20日を超えるペット保険を選ぶようにしましょう。
また、ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。免責金額があることで保険料は安くなりますが、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険を検討してください。

ポイント2:手術をある程度補償してくれる

「股関節形成不全」「白内障」「肥大型心筋症」は、基本的な治療は通院になりますが、重篤化すると手術が必要になる可能性もある病気です。通院だけを補償するペット保険もありますが、手術もある程度補償するペット保険を選べばいざというときに備えられて安心です。

調査によると1度の手術でかかる平均治療費は10万円なので、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選んでください。

ポイント3:股関節形成不全を補償してくれる

ペット保険の中には、もともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されないため、保険に加入した意味が大きく損なわれます。

バーマンがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えると、ここで紹介するペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • SBIいきいき少短
  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

バーマンに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、3つのポイントでバーマンに最適なペット保険を選んでみましょう。今回はペット保険の一般的な補償割合である、「50%補償」と「70%補償」で比較していきます。

50%補償するペット保険

会社名 商品名 補償割合 生涯保険料
(猫・15歳まで)
年間補償上限額 通院 入院 手術
SBIいきいき少短 プラン50スタンダード 50% 341,750 円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
FPC フリーペットほけん
50%補償プラン
50% 375,050 円 85万円 12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険 50%補償プラン 50% 383,050円 100万円 10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン) プラチナ50%プラン 50% 394,190円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
イーペット e-ペット50 50% 419,190円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アクサ損保 ねこのきもち保険プラン50 50% 433,810円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
ペット&ファミリー げんきナンバーわんプラン50 50% 490,180円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アニコム損保 ふぁみりぃ
50%プラン
50% 520,510円 60万円 10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保 通院ありタイプ
50%コース
50% 713,900円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アイペット損保 うちの子
50%プラン
50% 792,220円 73万円 12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

会社名 商品名 補償割合 生涯保険料
(猫・15歳まで)
年間補償上限額 通院 入院 手術
楽天少短 あんしんペットL 70% 443,870 円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
FPC フリーペットほけん
70%補償プラン
70% 468,700 円 85万円 12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
SBIいきいき少短 プラン70スタンダード 70% 478,450 円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
PS保険 70%補償プラン 70% 488,190 円 100万円 10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
アクサ損保 ねこのきもち保険プラン70 70% 556,140 円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
イーペット e-ペット70 70% 531,140 円 60万円 制限なし 制限なし 制限なし
ペット&ファミリー げんきナンバーわんプラン70 70% 584,210 円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
日本ペットプラス
(ガーデン)
プラチナ70%プラン 70% 552,020 円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
アニコム損保 ふぁみりぃ70%プラン 70% 725,190 円 84万円 14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
au損保 通院ありタイプ70%コース 70% 955,150円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
アイペット損保 うちの子70%プラン 70% 1,038,970 円 122万円 12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

ポイント1、2をまとめると「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額は50万円以上」というペット保険が理想です。表で見てみると、幸いなことにこの条件はすべてのペット保険が満たしていることが分かりました。

次にそれぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では40万円以下・70%補償では50万円以下のものが、比較的支払いやすい金額なので、継続しやすいペット保険と言えるでしょう。

この条件を満たす比較的保険料が安い保険は、
50%補償ではFPCSBIPS保険
70%補償では楽天少短FPCSBIPS保険という結果になりました。

しかし、この中でSBIと楽天少短は、膝蓋骨脱臼を補償対象外としているため、ポイント3「股関節形成不全を補償してくれる」に該当せず、除外されることになります。

また、PS保険のペット保険は、心臓病や皮膚病のような慢性疾患の治療を最大でも一生涯20日までしか補償しないという、大きなデメリットがあります。

病気が完治したと判断されれば日数がリセットされることもありますが、バーマンは白内障、肥大型心筋症といった根本的な治療方法のない慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことになりかねません。
そのため、たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
PS保険の補償の落とし穴

バーマンにおすすめはコレ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」の特徴

以上の理由から、バーマンにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」になりました。
それでは、特徴を確認してみましょう。

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • 通院補償が手厚く、入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ

まとめ

ペット保険を選ぶ際は、飼っている猫がかかりやすい病気の治療方法も重要です。
かかりやすい病気やケガをもとにした、おすすめのペット保険選びのポイントはこちらになります。

  • 長期の通院に対応してくれる
  • 手術をある程度補償してくれる
  • 股関節形成不全を補償してくれる
  • バーマンにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。

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