純白の被毛と華奢な体が特徴のボロニーズは、かつて貴族から絶大な支持を受けていた上品な犬種です。そんなポロニーズは健康体だといわれていますが、いくつかの病気には注意しなければなりません。ここではボロニーズがかかりやすい病気とおすすめのペット保険をご紹介します。

ボロニーズは見た目も性格も上品な犬種

ボロニーズの魅力

ボロニーズはイタリア原産の犬種で、ローマ時代には既に存在していたといわれています。当時は王族貴族のペットとして愛されており、権力者や貴族への贈り物として献上されることも多々あったようです。ボロニーズを贈り物として受け取ったスペインの国王“フェリペ2世”は、「最高の贈り物だ!」とかなり絶賛していたと伝えられています。

王族貴族に愛されていたボロニーズは体重が3kgほどしかない小柄な犬種で、チワワやミニチュア・ダックスと同じ“小型犬”に分類されます。華奢であるが故に病気になりやすそうなイメージを持たれがちですが、ボロニーズは比較的健康な犬種です。

そんなボロニーズの大きな特徴は、上品さが感じられる真っ白な被毛です。ふんわりしていて非常にボリューミーな被毛ですが、抜け毛や体臭は少ないといわれています。ただ、長毛種であるため、被毛のお手入れは欠かせません。

人間から愛されるためだけに作り出された“愛玩犬”であるボロニーズは、飼い主に構ってもらうことが大好きです。常に飼い主や家族の周りを歩きまわり、愛嬌を振りまきます。おもちゃで遊ぶよりも、飼い主に撫でてもらうことに喜びを感じるようです。

また、素直で落ち着きのある性格をしているボロニーズは家庭犬にピッタリです。飼い主に従順で攻撃性が極めて低いため、子どものいる家庭でも安心して飼育できるでしょう。きっとどの家庭でもすんなりと馴染んでくれるはずです。

飼い方の注意点

体の小さなボロニーズは運動をあまり必要としませんが、リフレッシュや社会化も兼ねて5~10分ほど散歩してあげましょう。散歩の際は気温に注意し、ボロニーズの様子を見ながら水分補給を入れるようにしてください。特に夏場は熱中症にかかる恐れがありますので、より注意深く観察する必要があります。

ボロニーズは飼い主が大好きで、ひとりぼっちになることを嫌います。そのため、長時間の留守番はさせないようにしましょう。ボロニーズにとって飼い主がいない環境は苦痛なため、不安やストレスで吠える、家具を噛むなどの問題行動に走る恐れがあります。

長時間の留守番はできる限り避けて欲しいところですが、どうしてもという場合にはペットホテルや信頼できる友人に任せるようにしましょう。できるだけボロニーズにとってストレスがかからない環境を選んであげてください。

抜け毛はさほど多くないものの、長毛種であるボロニーズには毎日のブラッシングが欠かせません。少しでもブラッシングを怠ってしまうと毛玉ができたり、見栄えが悪くなったりします。ブラッシングの際は、スリッカーブラシやピンブラシなど長毛種用のブラシを使用してください。

ボロニーズは垂れ耳であるため、耳掃除も必要です。垂れ耳の犬種は通気性が悪く、立ち耳に比べると耳の疾患にかかりやすくなっています。そのため、週に2~3回ほどを目安に耳掃除を行いましょう。耳の中は敏感ですので、力を入れすぎないように注意してください。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ボロニーズはかかりやすい病気がいくつかあります。
ここでは、ボロニーズがかかりやすいといわれる「レッグペルテス病」「膝蓋骨脱臼」「外耳炎」についてご紹介します。

レッグペルテス病

レッグペルテス病は日本語で言うと「大腿骨骨頭壊死」と言い、血行障害が原因で、太ももの骨である大腿骨への血流が滞り、壊死してしまう病気です。
1歳未満の小型犬に多く見られ、ボロニーズも例外ではありません。この年代の子犬が足を引きずるなど、歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたら、この病気を疑いましょう。長く放置するほど治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術・入院(1~5日)
治療費2,000~1万円/回1~5万円

自然と治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。
手術では5万~30万円、通院で1万~10万円と高額になるため、入院・手術の補償がしっかり備わっているプランを選びましょう。
また、レッグペルテス病を対象外項目に指定しているペット保険があるので注意しましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝の皿がずれてしまう病気で、歩行異常、最終的には歩行困難にまでなってしまいます。
グレード1の症状は、たまに脚をかばう仕草をとりますが、ほとんど無症状であるため、なかなか気づくことができません。
ですが、グレード2、3となると明らかな歩行異常が見られ、グレード4となると歩行困難になり、手術をしても完治不可能、再発の可能性が高まります。
膝蓋骨脱臼は小型犬に多く、ボロニーズにとっても天敵です。
膝蓋骨脱臼を発症する可能性を考えて、フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境にすることで、症状を悪化させない必要があります。足にしっかり筋肉がつくように、散歩もきちんとしてあげましょう。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。グレードが1~2の場合は関節のサプリメントや鎮痛薬、肥満気味であれば減量を行い、経過を見ていきます。
グレードが3~4の場合は手術を行うようになりますが、グレードが高くなればなるほど骨格のゆがみが出てしまうので、グレードが2の段階でも手術を行う場合もあります。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~5日)
治療費3,000~1万円/回15~35万円

手術をする場合、完治までの治療費は15~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しないものもあるので注意してください。

外耳炎

外耳炎は耳垢がたまってしまうことで風通しが悪くなり、体調が悪いときなどに一気に悪化してしまう耳の病気です。
耳垢などの汚れによる不潔、ダニ、アレルギーなどが原因とされており、特にボロニーズのようなたれ耳の場合は、耳の中の風通しが悪くなり外耳炎を引き起こしやすい傾向があります。
大抵は耳垢が溜まったままでいたり、耳の中に水が入ったまま放置したりして、菌が繁殖した結果、外耳炎となるパターンが多いのできちんと耳の中を清潔にするように心がけてください。
外耳炎による耳垢は、黒く、悪臭を発するため、すぐに気づくことができます。
汚れが耳にこびりついてしまっているため、激しいかゆみが起き、床に耳をこすりつける、耳を触るのを嫌がる、しきりに頭を振るなどといった行動をとるようになります。

【治療費について】
耳掃除をしても一日で汚れる場合は、外耳炎を発症しているので早急に病院へ行き、内服薬や専用の薬で洗浄してもらいましょう。
外耳炎は進行してしまうと内部まで炎症してしまい、中耳炎を起こします。
中耳炎は初期の状態ならば点耳薬で治療をしますが、中耳炎も悪化してしまうと、鼓膜を切るなどといった手術をしなければなりません。
また、炎症により鼓膜が破れることもありますので早期治療を心がけましょう。

通院(通算2~5回)
治療費3,000~5,000円/回

通院をする場合、1万~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。
何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

ボロニーズにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとボロニーズにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

ボロニーズがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するプランを選ぶのがおすすめです。
その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
ボロニーズはレッグペルテス病や膝蓋骨脱臼で手術をすることを考えると、手術補償は最低でも1回につき10万円以上を補償するペット保険がおすすめです。
また、外耳炎で通院をすることも考えると、通院の場合の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

ポイント2:補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」があります。
限度額や限度日数が制限されていないプランの場合は、この年間補償限度額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。

ボロニーズがかかりやすいとして紹介したレッグペルテス病や膝蓋骨脱臼は高額になる手術を行う可能性があります。
そのため、一度の手術で補償の上限を超えてしまっては、その後の通院などが自己負担になってしまいます。

また、ペット保険の補償割合は50%から100%までさまざまです。
補償割合が高いほど保険料も高額になりがちですが、小型犬の保険料は中・大型犬に比べて少額なため、50%補償に入るよりは少し補償割合が高く、補償と保険料のバランスのよい70%補償のものを選ぶと安心でしょう。
また、70%補償タイプであれば、補償限度額は最低70万円あれば補償が手厚いといえそうです。

ポイント3:レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、ボロニーズがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。
すると「レッグペルテス病」と「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
レッグペルテス病や膝蓋骨脱臼で受診する可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<レッグペルテス病を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル倶楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ボロニーズに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでボロニーズに合うペット保険を選んでみましょう。
ポイント1とポイント2の「通院・入院・手術すべてを幅広く補償する70%補償のペット保険」は13種類ありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

ポイント2の「年間補償限度額が70万円以上」では、イーペットの年間補償限度額が60万円なので候補から外せます。

ポイント3の「レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償する」では、あんしんペット・日本ペットプラス(ガーデン)・ペット&ファミリー・SBIが除外できます。

保険会社名商品名割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70490,700 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70555,250 円10010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
楽天少短あんしんペットL70635,260 円70制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70637,040 円 70制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70619,360 円70制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070740,550 円70制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140 円60制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070815,770 円70制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、6種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
その金額で比較すると、比較的保険料が安い保険はFPC、PS保険という結果になります。

補償内容・保険料で見るとおすすめのペット保険ですが、PS保険には気になるデメリットがあります。

PS保険

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
ボロニーズがかかりやすい外耳炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ボロニーズがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ボロニーズにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

最後に、ボロニーズにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ボロニーズに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術すべてを補償すること

補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること

ボロニーズにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。