牧羊犬としてのルーツを持つボーダーコリーは、非常に賢く、運動量がとても多い犬種です。しかし遺伝的にかかりやすい病気もあるため、気を付けたいことと、おすすめのペット保険をご紹介します。

ボーダーコリーは運動神経・知能が抜群に良い犬

牧羊犬として生まれたボーダーコリー

ボーダーコリーと言えば、ホワイト&ブラックの長い体毛を持ち、羊を追う牧羊犬をイメージする人も多いのではないでしょうか。実際に、イギリスで生まれたと言われるこの犬種は、長い間、牧羊犬としての実用面が重視されてきました。
そのため、犬種として認定されたのは1900年代後半と比較的最近になってからでした。最近では家庭犬としても親しまれ、訓練競技会やフリスビー大会などあらゆる場面でボーダーコリーが好成績をたたき出して上位に君臨しています。

このような背景から、見た目についてはあまり重視されていなかったようです。そのため、基本のホワイト&ブラックの長毛タイプだけではなく、短毛タイプもおり、毛色もレッド(赤みの茶)や、イエロー(クリーム)、マールと呼ばれるまだら柄と多様で、現在30種類以上の毛色・柄のパターンがあるそうです。

運動神経・知能は抜群!頭の良さゆえにしつけに失敗すると問題行動も

牧羊犬としてのルーツからわかるように、膨大な作業量をこなす運動神経や体力と、全犬種でもっとも賢いと言われるほどの知能も併せ持っています。性格も愛情深く、飼い主さんに対して敬愛を示し、明るく活発で悪いところなしのように思えます。
ですが、頭が良すぎる事は逆に欠点となります。扱いを少しでも間違えれば取り返しがつかなくなるその頭の良さは、まさに利点とも欠点ともとれるでしょう。

そのため、ボーダーコリーを飼う際に一番初めに気を付けなければならない事はしつけ訓練です。
もともと訓練性能の高い犬種であるボーダーコリーは、子犬の頃からメリハリのきいた適切な訓練を行っていれば問題行動を起こす事はまずないでしょう。こちらが教えた事もすぐに飲み込み、主人が喜ぶ事をするのを好む犬種である為、優秀なパートナーとして活躍します。
ですが、曖昧なしつけをしてしまい、飼い主にリーダー性がないと気づいたボーダーコリーは、すぐに上下関係を覆すような行動をとり始めます。他の犬種にはないような問題行動を起こし、その利発さゆえの問題行動は、プロの訓練士でも辟易するほどです。

また、牧羊犬として活躍しているボーダーコリーは、一日中走っていても苦にならない子が多く、非常に体力が有り余っている犬種です。ボーダーコリーの運動要求量は、最低一日二回、一時間ずつです。むしろそれでも物足りないくらいかもしれません。ドッグランや広場でボール遊びやフリスビーを使って全身の運動をすると良いでしょう。

誰にでも飼いやすい犬種とはいえませんが、相性が良ければ人間の最高のパートナーになってくれるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

活発で体力にあふれるボーダーコリーですが、いくつかの遺伝的な病気を持っている可能性があります。ここでは、ボーダーコリーがかかりやすい「進行性網膜萎縮」「離断性骨軟骨症」「動脈管開存症」「膿皮症」についてご紹介します。

進行性網膜萎縮

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。暗いところでものが見えづらそうにする、歩くとき壁や物にぶつかったり、つまずいたりする、動くものを目で追わない、などの症状からはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。
原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。ボーダーコリーはこの病気にかかる可能性が比較的高い犬種です。生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。

【治療費について】
萎縮した網膜は元に戻らないため、根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000~1万円/回

進行性網膜萎縮は定期的な通院が長期間続く可能性があります。
そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

離断性骨軟骨症

関節部で骨と軟骨がぶつかり、軟骨が傷ついたり、はがれたりすることで痛みが生じる病気です。骨が急激に成長する子犬期の大型犬に多いと言われますが、中型犬で比較的大きいボーダーコリーにもよく起こります。また、激しい運動によって起こることもあるため、運動量の多いボーダーコリーは気を付けたい病気です。
歩き方がぎこちなかったり、足を引きずったりしている場合は、この病気を疑いましょう。

【治療費について】
痛み止めの内服薬を服用して安静にさせることで治癒を促します。重度になるとはがれた軟骨を取り除く外科的手術が必要になる場合もあります。

通院(通算3~5回)
治療費5,000~15,000円/回

通院で内服薬を処方してもらって治療するため、複数回の通院が必要になり、1万~7万くらいの治療費がかかる可能性があります。また、外科手術によって、はがれた骨を除去することもあります。通院と手術を補償してくれる保険を選ぶとよいですね。

動脈管開存症

先天性の心臓の異常で、本来なら生後間もなく閉じるはずの動脈管という血管が開いたままになることです。動脈管が開いたままになっていることで、血液が逆流してしまい、心臓に過剰な負担がかかります。
軽い場合は5~6歳になるまで無症状のこともありますが、子犬のうちに亡くなったり、成長してから心不全になったりすることもあります。
初期症状としては、呼吸困難、食欲不振、咳、疲れやすいなど気づきにくいものが多いため、症状が出ていなくても定期的な心臓検査を受け、早期に発見する必要があります。

【治療費について】
重症の場合には動脈管を閉鎖する外科手術を行います。ただし、手術自体非常にリスクが高いため、専門の獣医と十分に相談する必要があります。また、心不全などの症状が出ているなら、そちらの内科治療も行います。

通院(通算2~5回)入院(2~5日)手術
治療費2,000~15,000円/回1万~10万円10万~30万円

手術となると10~40万円もかかる場合があるようです。通院も含むとさらに5,000~8万円追加でかかる可能性もあります。
万が一の高額な手術に備え、手術をしっかり補償してくれるペット保険への加入は検討したいところです。何より、早期発見が重要な疾患のため、子犬のうちから検査を受ける習慣と、何かあれば迷わず治療を受けられる備えは必要でしょう。

膿皮症

すべての犬にとってよく起こる膿皮症は、何らかの原因で、皮膚についている主にブドウ球菌などの細菌が繁殖し、激しいかゆみや発疹を引き起こす症状のことです。
皮膚のバリア機能がうまく機能しないことで発症しますが、その原因は様々なため、根本となる原因も解消、治療する必要があります。
体をかゆがって頻繁に掻く、皮膚に発疹やフケ、かさぶたができるなどの症状がみられる場合はすぐに病院につれていきましょう。

【治療費について】
抗菌性の塗り薬の塗布や、薬用シャンプーでの洗浄、抗生物質の内服により治療します。
さらに、膿皮症を引き起こす原因となっている他の疾患があれば、そちらの治療も行います。

通院(3~10回)
治療費5,000~2万円/回

膿皮症は、原因によっては慢性化しやすく再発することも多い病気です。治癒するまで、一定期間、定期的な通院が必要になると考えられます。また進行具合によっては外科手術が必要なこともあります。通院が比較的高額になるため、通院に手厚く備えることが重要です。

ボーダーコリーにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとダルメシアンにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院、入院、手術を幅広く補償すること

ボーダーコリーのかかりやすい病気は、通院による治療が中心になるものの、離断性骨軟骨症や膿皮症のように、状況によっては手術が必要になるものがあります。通院だけに特化したタイプの保険ではやや心配です。そのため、通院、入院、手術をトータルで補償するタイプがおすすめです。
さらに、治療費が高額になる病気が目立つので、補償上限額は最低でも50万円以上のものが良いでしょう。

ポイント2:通院の日額・日数制限が十分なこと

ボーダーコリーがかかりやすい病気を見ると、通院治療中心のものが目立ちます。とりわけ膿皮症のように皮膚疾患は、治療が長引いたり繰り返したりする可能性があります。複数回の通院に耐えられる補償があると良いでしょう。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円と言われます。そのため、1日の補償上限額が最低でも8,000円以上、日数制限は20日以上あるペット保険をひとつの目安にしましょう。

ポイント3:手術をある程度補償すること

ボーダーコリーのかかりやすい病気である、離断性骨軟骨症や膿皮症、動脈管開存症は状況によっては手術が必要です。そのため、ある程度は手術に備えられる保険を選ぶと良いでしょう。一日の支払い限度額が10万円以上のものを目安に探すと良いですね。

ボーダーコリーに適したペット保険の補償内容と保険料

「ボーダーコリーにおすすめのペット保険を選ぶポイント」3点から、通院・入院・手術を補償するトータル補償型のものをピックアップしました。補償割合も、50%~100%まで様々ですが、比較的オーソドックスで手ごろな50%のもので比べてみましょう。

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
SBIいきいき少額プラン50スタンダード50%521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%676,280 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳まで、au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

通院・入院・手術を補償割合50%で補償するペット保険は11種類ありました。
この中で、ポイント1の年間補償上限金額50万円以上、ポイント2の「通院を20日以上」、ポイント3の「手術を10万円以上補償」という観点で見ると、ペティーナ以外すべての保険が条件を満たしています。

しかし、0~15歳までの生涯保険料の違いに注目すると、大きな差があることがわかります。例えば、一番安いau損保と、一番高いアイペットを比べてみると、同じ補償割合50%でも50万円近い差があります。
生涯保険料ではおおむね50万円以下のものが比較的リーズナブルで利用しやすいと言えるでしょう。そこで、50万円以下のものに絞って、補償内容を見てみましょう。

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

生涯保険料ではFPC、PS、ガーデンという順番で安く、補償の手厚さを示す「年間補償上限金額」では、PS、FPC、ガーデンという順番に手厚いことがわかります。

この中でPS保険に関しては、生涯にわたって継続的に行う慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日までしか補償されません。
そのため、慢性化しやすい膿皮症や、長期間検査や治療が続く可能性のある進行性網膜萎縮になりやすいボーダーコリーには、PS保険は適していないと言えます。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

以上より、ボーダーコリーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンのプラチナ50%プラン」となります。

ボーダーコリーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンのプラチナ50%プラン」の特徴

ボーダーコリーの保険選びに必要な3つのポイントを満たし、保険料が比較的手ごろ、かつ補償上限額が高いという点から、「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンのプラチナ50%プラン」の2つをおすすめします。
それぞれの特徴をまとめたので保険選びの参考にしてみてください。

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 年間30日までと通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

ガーデンのプラチナ50%プラン

  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額の50万円まで補償が受けられる
  • インターネット割引や無事故割引など多彩な割引がある
  • 個人賠償責任保険を付けられる
  • 膝蓋骨脱臼などの特定のケガや病気が補償されないという制約がある
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月、ガンの場合は2ヶ月の待機期間がある
    (参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

まとめ

牧羊犬としてのルーツから、賢さと高い運動能力を併せ持つボーダーコリー。遺伝的にかかりやすいとされる病気がいくつかあり、早期の治療を要するものも多いことから、保険選びを慎重に行いたい犬種です。愛玩目的にとどまらず、人間のよきパートナーとなれるボーダーコリーだからこそ、医療も含め、質の高い生活を過ごしてほしい犬種です。

ボーダーコリーの保険選びは

  • ポイント1:通院、入院、手術を補償すること
  • ポイント2:通院の日額・日数制限が十分なこと
  • ポイント3:手術をある程度補償すること

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