テリア種の中で最も古いボーダー・テリアは友好的で穏やかな犬種です。ここでは、ボーダー・テリアがかかりやすい病気をチェックして、適切なペット保険を選んでいきます。

ボーダー・テリアは穏やかで友好的な犬

ボーダー・テリアの魅力

イギリスとスコットランドの境目にあるチェビオト丘陵周辺で飼われていた犬種がボーダー・テリアです。国境地帯(ボーダー)で作り出されたことから、ボーダー・テリアと呼ばれるようになったとされています。
ボーダー・テリアはテリア種の中で最も歴史がある種類です。一般的にテリア種は気性が激しく警戒心が強い傾向がありますが、ボーダー・テリアは穏やかで友好的な性格をしています。テリア種には珍しく人懐っこいので、子供がいる家庭でもすぐ馴染むことができるでしょう。先住犬や先住猫とも仲良くなれますが、小動物と飼うことはあまりおすすめではありません。もともとキツネを追い出す狩猟犬として活躍していたボーダー・テリアには何かを追いかける習性があるので、小動物と一緒に生活する場合は注意しましょう。

飼い方の注意点

ボーダー・テリアは狩猟犬だったことがあり、身体を動かすことが大好きです。散歩はもちろん、ドッグランで遊ばせてあげると喜ぶでしょう。ボールを追いかけるなど、活発に動く遊びもおすすめです。運動量が足らないとストレスとなり、病気の原因となる場合があります。そのため、運動に十分な時間がさけない家庭には向いていない犬種とも言えます。

また、被毛は硬い上毛と柔らかな下毛のダブルコートです。被毛のケアはそれほど難しくなく、週に一度はブラッシングをしてあげ、清潔に保つようにしましょう。

比較的丈夫な身体をしていますが、ボーダー・テリアは寒い地域の出身なので暑さに弱い傾向があります。熱中症にならないように、夏場に散歩をする際は涼しい時間帯にしてあげましょう。室内の温度管理も大切です。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ボーダー・テリアのかかりやすい病気はいくつかあり、飼う上で注意する必要があります。
ここでは、ボーダー・テリアがかかりやすいといわれる「股関節形成不全」「椎間板ヘルニア」「白内障」についてご紹介します。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節に異常が起きた状態を「股関節形成不全」といいます。
健康な犬は成長とともに骨盤も大きくなりますが、発症している犬は骨が不完全で、太ももの骨とうまく連結できないために起こります。
中型犬や大型犬に多い病気ですが、ボーダー・テリアも注意しなければなりません。毎日運動し筋肉量を増やしたり、肥満による股関節への負担をかけないように食事の管理をしたり気を付けましょう。運動を嫌がる、スキップのような特徴的な歩き方をしている場合は動物病院を受診してください。

【治療費について】
骨が発達していない成長期の段階や、症状が軽度の場合は、股関節の正常な成長や悪化の防止のため安静療法をとります。
症状が進み、痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬治療を行います。さらに症状が進行している場合は、外科手術が必要になることもあります。

通院(通算5~10日)手術・入院(2~5日)
治療費2,000~5,000円/回10~55万円

内服薬の投与や症状の緩和には時間がかかるため、通院の場合は1~5万円の治療費が必要となります。また手術を行う場合の治療費は、手術内容によって異なりますが、入院費を含めて10~55万円と高額になる可能性があります。
治療に専念するためにも、手術にしっかり備えることができ、補償割合が高いプランを選びましょう。

椎間板ヘルニア

ボーダー・テリアは椎間板疾患になりやすい犬種で、中でも椎間板ヘルニアは非常に発症率が高いです。
この病気は加齢と共に発症率が上がり、発症してしまうと背骨の中にある椎間板が変形し、そのまま脊髄に刺さり、さまざまな神経障害を引き起こします。

脚に痛みや違和感があると、最初は散歩を嫌がるなどの行動を見せます。
脚の麻痺が徐々に広がっていくと歩行困難になり、車いすが必要になるといった状態にまでなります。

予防するためには徹底した食事管理と、適度な運動のほか、足腰に負担がかからないようにフローリングに絨毯を敷く、階段の昇り降りをさせない、抱っこをするときは抱え込むように抱き上げるなど、仔犬の頃から生活環境も見直してみると良いでしょう。

【治療費について】
症状が軽度の場合は、痛みを緩和するため抗炎症剤などを与えて運動制限を行い、肥満の場合は体の負担にならない程度にダイエットを行います。症状が重度の場合は、飛び出した椎間板を除去する外科手術を行います。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000~5,000円/回10~40万円

通院の場合1~5万円程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10~40万円と高額になります。
そのため、手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。
また、椎間板ヘルニアが対象外項目に指定しているペット保険があるので注意しましょう。

白内障

目の水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。
白内障には先天性と後天性があり、後天性の白内障は外傷や糖尿病などが原因になる場合がありますが、加齢性のものが多い傾向にあります。先天性の場合は生まれつき水晶体の濁りがあり、若年性の場合は遺伝の影響が強く生後数か月~数年で水晶体が白濁してしまう場合があります。ボーダー・テリアは白内障にかかりやすい傾向があるので、眼に異常がないか常にチェックするようにしましょう。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあり、手術後の合併症やケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000~5,000円/回8~15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。手術をする場合は、入院費など含めて10~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

ボーダー・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとボーダー・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

ボーダー・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するペット保険を選ぶのがおすすめです。

その中でも、ボーダー・テリアは股関節形成不全や椎間板ヘルニア、白内障といった手術が必要になる病気にかかりやすいので、もしものときの高額な治療費をカバーできるよう80~100%の高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。

ポイント2:特に手術の補償が充実していること

手術をする可能性が高いことから、高い補償割合だけでなくその中でも手術の補償内容が充実しているプランを選ぶ必要があります。

ペット保険の中には「1日に支払う保険金の限度額」と「1年に支払う保険金の限度回数」が決まっているものがあります。手術費は数十万円と高額な費用がかかってくるので、それらの制限が低いと十分に補償してもらえません。

手術の補償を充実させたい場合には、最低でも手術の日額制限が10万円以上、限度回数が2回以上の補償があるプランがおすすめです。

また、限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」まで補償を受けることができます。

基本的にこの「年間補償限度額」が高いほど補償が手厚いといえるので、80~100%補償のプランの場合は最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選ぶといいでしょう。

ポイント3:股関節形成不全・椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したボーダー・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」と「椎間板ヘルニア」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

<椎間板ヘルニアを補償対象外にしている保険会社>

  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ボーダー・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでボーダー・テリアに合うペット保険を選んでみましょう。
まず、ポイント1の「通院・入院・手術を80%以上で補償するペット保険」は7つありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

そこから残りのポイントで絞っていきます。
ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、限度回数が2回以上、年間補償限度額が80万円以上」ではアニマル俱楽部の各プランが候補から外せます。

ポイント3の「股関節形成不全・椎間板ヘルニアを補償する」では、日本ペットプラス(ガーデン)が股関節形成不全を補償対象外項目に指定しているので除外できます。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
PS保険100%補償プラン100732,240 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ90%プラン90819,040 円90万円制限なし制限なし制限なし
アニマル俱楽部オレンジプランⅡ100474,900 円63万円5,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
アニマル俱楽部プレミアムオレンジプランⅡ100520,950 円72万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
60,000円/回
年間2回まで
アニマル俱楽部グリーンプランⅡ100600,300 円126万円6,000円/日
年間60日まで
12,000円/日
年間60日まで
90,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※アニマル俱楽部の各プランは11歳までの保険でその後別プランに移行されるため、0歳から11歳までの年間保険料の合計を表示しています。12歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険選びの3つのポイントで考えると、PS保険の100%補償プランに絞ることができました!PS保険は手術を手厚く補償してくれるほか、通院や入院の補償も十分なのでおすすめです。
では最後に、PS保険はどんな特徴があるのか確認してみましょう。

ボーダー・テリアにおすすめ!「PS保険の100%補償プラン」の特徴

PS保険の特徴をまとめてみたところ、注意する点もあることが分かりました。メリット・デメリットを理解したうえで、ペット保険を選ぶようにしましょう。

PS保険の100%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定。
  • 年間補償上限金額が100万円と業界トップクラス。
  • 保険金の支払いが早い。
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外。
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ボーダー・テリアに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

特に手術の補償が充実していること

股関節形成不全・椎間板ヘルニアを補償すること

ボーダー・テリアにおすすめのペット保険は「PS保険の100%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。