ボストンテリアはタキシードのような柄と温厚な性格から小さな紳士とも呼ばれます。遺伝的な病気は少ないものの、気を付けたい病気もあるため、ボストンテリアに合うペット保険に加入し万一に備えましょう。

ボストンテリア

小さな紳士・ボストンテリア

ボストンテリアの性格

ピン、ととがった三角形の耳に、大きな離れ目、「ボストンカラー」と言われる黒地に白のカラーリングが特徴の小型犬ボストンテリア。その毛色と、温厚な性格から「タキシードを着た紳士」と表現されることもあります。

フレンチブルドッグと似ている、と言われることもありますが、フレンチブルドッグよりも細身で筋肉質な体型で、手足が長いのがボストンテリアの特徴です。

誕生までの記録が残っている珍しい犬種で、最初はアメリカのボストンでイングリッシュ・テリアとブルドッグの交配によって生まれ、その後小柄な犬との交配で小型、軽量化されたと言います。

日本はもちろん、原産国のアメリカでも根強い人気があり、現在ボストン大学のマスコットキャラクターにもなっています。

優しく、活発な性格で、子供がいる家庭にもよく馴染みます。人懐こく、甘えん坊ですが、頑固な面もあり、飼い主以外の人間にはなつきにくいという特徴も持っています。

飼い方の注意点

短い鼻を持つ犬種のため、呼吸がスムーズにできず、体温調節が苦手です。暑さはもちろん、短毛で寒さにも弱いので、温度調節には十分注意しましょう。

目と鼻が近いので、匂いをかぐときに目を傷つけないように気を付けるようにします。

太りやすいため、毎日の散歩はしっかり行ってください。ただし、体温のコントロールが苦手なので、暑いときや寒いときには注意が必要です。夏は暑い日中の散歩を避け、冬場は服を着せてあげるのもよいでしょう。

短毛ですが毛は抜けやすいので、皮膚病予防のためにもブラッシングは毎日かかさず行いましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

交配の歴史がはっきりしており、遺伝的な病気が少ないと言われるボストンテリアですが、いくつかかかりやすい病気もあります。ボストンテリアが気を付けたい「軟口蓋(なんこうがい)過長症」「膝蓋骨脱臼」「チェリーアイ」についてご紹介します。

軟口蓋(なんこうがい)過長症

上あごの奥にある骨・軟口蓋(なんこうがい)が長くなり、呼吸がしづらい、食べ物を飲み込みづらいなどの症状が現れます。ボストンテリアのような鼻の短い犬種は、特に軟口蓋が変形しやすいと言います。多くの場合先天性のため、予防方法はありません。
軟口蓋過長症になると呼吸がしづらくなります。特にいびきが顕著になりますが、呼吸音がおかしい、餌や水を飲み込みづらそうにする、などの症状があれば、すぐに病院に連れていきましょう。

【治療費について】
外科手術により軟口蓋を切除することが基本の治療方法です。呼吸困難の症状が出ている場合は、酸素吸入などの措置を行うこともあります。

通院(通算2~5回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回3万 ~ 10万円1万 ~ 3万円

高齢になると麻酔によるリスクが上がるため、手術を考えるなら、若いうちに行うのがよさそうです。
手術には5万~20万円かかってしまうこともあります。時間がたてば解消するものではないため、念のための手術に備える保険に加入するとよいでしょう。

膝蓋骨脱臼

すべての小型犬によくみられる膝蓋骨脱臼ですが、中でもボストンテリアはもっともこの病気にかかりやすい犬種ともいわれています。
膝の皿がずれてしまう病気で、歩行異常、最終的には歩行困難にまでなってしまいます。グレード1の症状は、たまに脚をかばう仕草をとりますが、ほとんど無症状であるため、なかなか気づくことができません。ですが、グレード2、3となると明らかな歩行異常が見られ、グレード4となると歩行困難になり、手術をしても完治不可能、再発の可能性が高まります。
フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境にすることで、症状を悪化させない必要があります。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。グレードが1~2の場合は関節のサプリメントや鎮痛薬、肥満気味であれば減量を行い、経過を見ていきます。グレードが3~4の場合は手術を行うようになりますが、グレードが高くなればなるほど骨格のゆがみが出てしまうので、グレードが2の段階でも手術を行う場合もあります。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~5日)
治療費3,000 ~ 1万円/回15万 ~ 35万円

手術をする場合、完治までの治療費は15万~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しないものもあるので注意してください。

【獣医が解説】犬・猫の膝蓋骨脱臼の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

チェリーアイ

犬や猫の目頭側についている薄い膜状のまぶた・第三眼瞼(がんけん)の裏側にある腺組織が飛び出し、炎症を起こすことです。赤い眼瞼腺が腫れ上がった様子がチェリーのようにみえることからこのように呼ばれます。赤みや腫れのような顕著な症状があらわれなくても、涙がよく出ていたり、目をしょぼしょぼさせたりすることが増えれば、念のため疑ったほうが良いでしょう。
ケガや細菌によって起こることもありますが、ボストンテリアは先天的に第三眼瞼と眼瞼腺の結合が弱いためかかりやすいともいわれます。

【治療費について】
軽度であれば抗菌薬の点眼などの内科療法を行いますが、眼瞼線の飛び出しが大きいようなときは飛び出さないように縫い付ける外科手術が行われることもあります。

通院(通算3~5回)手術入院(1~3日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回3万 ~ 6万円5,000 ~ 2万円

通院による治療や、念のための手術に備え、通院、手術、入院すべてを補償するペット保険に加入するとよいでしょう。
ただし、ペット保険の中にはチェリーアイを補償しないものもあるので注意してください。

ボストンテリアにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとボストンテリアにどんなペット保険が合っているのかが見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術すべてを補償すること

ボストンテリアのかかりやすい病気は、通院による治療が中心になるものの、状況によっては手術が必要になるものがあります。通院だけに特化したタイプの保険ではやや心配です。
そのため、通院、入院、手術すべてを補償するタイプがおすすめです。
また、一回の通院にかかる費用が2,000円からと少額のため、免責(指定の免責額より安い場合は補償しないという規定)がない商品を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:手術をある程度補償すること

手術以外の治療法がない軟口蓋過長症や、重症度次第で手術が必要になるチェリーアイ、膝蓋骨脱臼などにかかりやすいボストンテリアには、できるだけ手術に備えられる保険が安心です。
あまりにも手術の補償を手厚くすると、保険料自体が高額になってしまい、家計の負担が増えてしまいます。そこで、最低限、手術の平均治療費である10万円/回以上の補償があり、年間補償限度額が50万円以上のものを基準に選ぶと良いでしょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼とチェリーアイを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
ボストンテリアがかかりやすい膝蓋骨脱臼、チェリーアイについて調べたところ、以下のペット保険では補償対象外になっていることがわかりました。これらの病気にかかる可能性を考えると、以下のペット保険は選ばない方が良さそうです。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

<チェリーアイを補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

ボストンテリアに適したペット保険の補償内容と保険料

ボストンテリアに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ポイント1から「通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品で、免責金額の設定がないもの」を選ぶことをおすすめしています。ペット保険で一般的な補償割合である50%のものから選びます。

ポイント2の「手術の補償が1回につき10万円以上あり、年間補償限度額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償限度額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「膝蓋骨脱臼、チェリーアイを補償する」から、この病気を補償対象外項目に指定している日本ペットプラス(ガーデン)、SBIは除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、8種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の2つです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料ではおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
ボストンテリアがかかりやすい膿皮症は、再発しやすく、長期の通院が続く可能性がある病気のため、十分な補償を受けられない恐れがあります。PS保険は念のため避けたほうがよいかもしれません。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

ボストンテリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ボストンテリアにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ボストンテリアに合った商品を探してみてください!

  • 通院・入院・手術すべてを補償すること
  • 手術をある程度補償すること
  • 膝蓋骨脱臼とチェリーアイを補償すること
  • ボストンテリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。