しわの寄った顔と筋肉質な体格が特徴的なボクサーは、知能と品格がある犬種です。かかりやすい病気がいくつかあるので、ボクサーに合ったペット保険を選んでしっかり万が一に備えましょう。

ボクサーは忠実で好奇心旺盛な犬種

ボクサーの魅力

ドイツ原産のボクサーは狩猟犬だったブレンバイザーという犬に、ブルドッグやグレートデンなどを掛け合わせて生み出されたとされています。祖先犬と同じく、ボクサーも狩猟犬として活躍し、闘犬や警察犬、赤十字犬と時代の流れとともに活躍の場は移り変わり、現在ではペットとしても親しまれています。特にアメリカでは家庭犬として人気の犬種の一種のようです。
狩猟犬のイメージや強面から獰猛に思われがちですが、好奇心旺盛で飼い主に対して忠実な性格をしています。家族には愛情深く接しますが、見知らぬ人や犬には警戒心があります。勇敢でもあるので番犬としても活躍してくれるでしょう。室内では大人しく甘えん坊な一面も見せてくれるのも魅力です。でも上手くしつけをしないと攻撃的になることがあるので、甘えさせ過ぎずしっかりと主従関係を築きましょう。

飼い方の注意点

特徴でもある引き締まった筋肉のイメージ通り、ボクサーは活発で運動好きです。そのため、毎日の運動は欠かせません。散歩だけではなく、ドッグランなどで思いっきり走らせてあげると喜ぶでしょう。運動が不足するとストレスがたまり、しつけを聞いてくれなくなったり病気になったりしてしまいます。そのため、あまり運動に時間を割けない方には向いていない犬種とも言えます。

また、ボクサーのような鼻がつぶれた犬種は熱の放出が苦手です。夏に散歩をする際は熱中症にならないようにできるだけ涼しい時間帯に行ってください。加えてボクサーは短毛なので暑いときや寒いときの体温調節が難しいため、室内の温度管理にも気を付けましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ボクサーも気を付けなければならない病気があります。
ここでは、ボクサーがかかりやすいといわれる「肥大型心筋症」「胃拡張・胃捻転」「アトピー性皮膚炎」「椎間板ヘルニア」についてご紹介します。

肥大型心筋症

心臓にある「左心室」の筋肉が厚くなり、左心室内が狭くなる病気です。
心筋症は肥大型心筋症、拘束型心筋症、拡張型心筋症に分類されますが、ボクサーはこの「肥大型」にかかりやすいといわれています。
この病気になると心臓の動きが低下し、血液の循環が悪くなるため、少しの運動で息を荒げたり、歩行異常を起こしたりという症状が見られます。また、肺に水がたまる肺水腫や心臓や血管の中で血が固まる血栓が見られるようになります。
この状態が長く続いてしまうと、呼吸困難や後ろ足に麻痺が見られたりするようになります。
なぜこの病気を発症してしまうのか明確な答えは出ていませんが、タウリン不足が原因ではないかといわれています。

【治療費について】
根本的な治療法がないため、症状をやわらげることが治療の目的となります。
血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬、肥大を抑制する薬などの投与を続けることで進行を遅らせる対処をします。

通院
治療費2,000~1万円/回

この病気は、長期の通院と投薬が必要になります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

胃拡張・胃捻転

胃の中のガスや空気が異常に膨らんでしまった状態を「胃拡張」といい、それがねじれてしまった状態や、胃の出口とつながっている十二指腸が胃を締め付けてしまう状態を「胃捻転」といいます。その結果、血流が悪くなったり、周りの臓器を圧迫したりすることがあります。
食事のとりすぎや水の飲みすぎ、食後すぐの運動などによって胃拡張・胃捻転を発症する場合があります。発症の原因は遺伝やストレス、高齢などさまざまなものが挙げられます。主に大型犬に多く見られ、ボクサーも発症しやすいといわれています。

【治療費について】
X線検査によって、胃の状態を確認します。胃拡張の段階では、胃にカテーテルを入れ、ガスや内容物を除去して洗浄します。
胃捻転の場合は、ねじれた胃を正常に戻し、胃が動かないように固定する胃固定術を行います。この場合、早急な外科手術が必要となります。

通院(通算2~5回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000~5,000円/回15~20万円

通院の場合は5,000~3万円、手術をする場合は、検査費や入院費を含めて15~20万円と高額になる場合があります。また再発する可能性が高い病気といわれているため、長期的な通院が必要となることがあります。通院・手術・入院補償の限度額・限度回数を確認して、ペット保険を選ぶことが大切です。

アトピー性皮膚炎

ボクサーはアトピー性皮膚炎になりやすい傾向があります。ハウスダストやダニなどのアレルゲンに過剰に反応して皮膚に炎症を引き起こす病気で、1~3歳のころに多く発症します。
アトピー性皮膚炎にかかると、顔周りを中心に脱毛や皮膚が赤黒くなるといった症状が現れます。かなり激しい痛みを伴うため、常に床や壁に身体をこすりつけるような行動を見られるでしょう。主に夏の時期に症状が現れるのですが、重症の子は1年中症状が出てしまいます。

【治療費について】
アトピー性皮膚炎は完治が出来ず、長期間の投薬治療で症状を抑える事となります。基本的にはステロイド剤を処方されるのですが、健康には良くないとされています。そのため、ステロイドだけに頼らずシャンプー療法と併用して改善を目指しましょう。
なお、食べ物にアレルゲンがある場合は、食事内容を見直してアレルゲンを含まない療法食に変えてください。

通院(通算5~10回)
治療費2,000~5,000円/回

一度の治療費は2,000~5,000円程度ですが、完治するには長期的な通院が必要となるので、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
再発する場合もあるので、長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられます。

椎間板ヘルニア

ボクサーは椎間板ヘルニアの発症率が非常に高いです。この病気は加齢と共に発症率が上がり、発症してしまうと背骨の中にある椎間板が変形し、そのまま脊髄に刺さり、さまざまな神経障害を引き起こします。

脚に痛みや違和感があると、最初は散歩を嫌がるなどの行動を見せます。
脚の麻痺が徐々に広がっていくと歩行困難になり、車いすが必要になるといった状態にまでなります。

予防するためには徹底した食事管理と、適度な運動のほか、足腰に負担がかからないようにフローリングに絨毯を敷く、階段の昇り降りをさせない、抱っこをするときは抱え込むように抱き上げるなど、仔犬の頃から生活環境も見直してみると良いでしょう。

【治療費について】
症状が軽度の場合は、痛みを緩和するため抗炎症剤などを与えて運動制限を行い、肥満の場合は体の負担にならない程度にダイエットを行います。症状が重度の場合は、飛び出した椎間板を除去する外科手術を行います。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000~5,000円/回10~40万円

通院の場合1~5万円程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10~40万円と高額になります。
そのため、手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。
また、椎間板ヘルニアが対象外項目に指定しているペット保険があるので注意しましょう。

ボクサーにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとボクサーにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額分は補償されません
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
ボクサーは肥大型心筋症やアトピー性皮膚炎で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、また、回数はできれば無制限、最低でも20日以上あるものを選ぶとよいでしょう。

また、胃拡張・胃捻転や椎間板ヘルニアで手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上、70%補償の場合は70万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したボクサーがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「椎間板ヘルニア」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<椎間板ヘルニアを補償対象外にしている保険会社>

  • SBI

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ボクサーに適したペット保険の補償内容と保険料

ボクサーに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

ボクサーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。ペット保険の補償割合は、50%~100%補償のものまで様々ですが、今回は一般的な補償割合である50%補償、70%補償のペット保険から選んでみましょう。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%455,400 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%537,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%575,010 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%675,160 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%705,050 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%774,430 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%815,830 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%904,520 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%1,577,340 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%1,683,460円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70568,900 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70685,89010010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ70%プラン70804,71070制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL70840,91070制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070894,05070制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70987,07070制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット70701,073,75060制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン70701,089,13070制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン701,322,0108414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,028,98070制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子70%プラン702,132,87012212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額が50万円・または70万円以上」では、イーペットのe-ペット70のみ候補から外れます。

ポイント3の「椎間板ヘルニアを補償する」では、SBIが補償対象外項目に指定しているので除外できます。

その結果、50%補償は9種類、70%補償は9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償なら55万円以下、70%補償なら70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

そう考えると「FPC」と「PS保険」がおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

ボクサーがかかりやすい肥大型心筋症やアトピー性皮膚炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ボクサーがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ボクサーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」の特徴

ボクサーにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ボクサーに合った商品を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

椎間板ヘルニアを補償すること

ボクサーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。