闘犬の起源を持つブルドッグは、強面に似合わずおっとりした優しい性格です。鼻の短さや、遺伝的な性質により気を付けたい病気をチェックして、ブルドッグに合ったペット保険を選びましょう。

強面だけどおっとり優しいブルドッグ

ブルドッグの魅力

「ブルドッグ」と聞けば、誰もがその姿を想像できるのではないでしょうか。
それほどメジャーであり、一度見たら忘れられないユニークな見た目を持つ犬種です。
しわだらけの大きな顔に、つぶれた鼻と突き出たあご、出っぱりぎみの離れ目。「鼻ぺちゃ犬」の中でも、代表的とも言えるだろうブルドッグは、実は日本国内ではさほど親しまれておらず、人気も今一つの存在です。
体は小さいながらも筋肉質でずんぐりとしており、体を左右に揺するような独特の歩き方をします。鼻が短いから呼吸が下手で、いつも荒い息をしており、人間顔負けの大きないびきをかきます。

「一体、どこが可愛いの?」そう聞かれても、愛好家は答えに困ってしまうでしょう。何しろ、この犬を一度飼うと「病みつき」になり、ほかの犬種では代わりがきかなくなるようです。この魅力がわからないなら、わからなくてよい、とも思うでしょう。そんなツウ好みの犬種なのです。

ブルドッグの先祖は、イギリスでブル(雄牛)と闘わせる見世物のために作られた闘犬でした。動物愛護法が制定され、このような見世物が禁止されたため、ブルドッグを愛玩犬にするべく品種改良が行われました。性格はおとなしく、見た目はどんどん特徴的になっていきました。

怖そうな見た目に反して、性格は穏やかで陽気、頑固なところはあるものの、飼い主には忠実で甘えん坊。人間の子供にも優しく接します。
見た目通り愛嬌のない不機嫌な犬種かと思いきや、実際は人懐こく心優しい一面を見せるなんともギャップの激しい犬なのです。物静かなブルドッグは、飼い主さんに対して一心の愛情を向けますが、時折頑固強情なところを見せます。ですが、基本的には素直な性格である為、非常に良い性格と言っても良いでしょう。
あまり吠えないというのも魅力の一つです。

毛色は主に、ブリンドル(地色に指し色が混じる)、ホワイト、レッド(赤っぽい茶)、フォーン(金色)、ファロー(クリーム色)など様々あります。

飼い方の注意点

ブルドッグは鼻が短い短吻種(たんふんしゅ)のため、呼吸器に常に負担がかかっていて、平均寿命が短いと言われております。
そのため、私達人間が少しでもブルドッグに負担がかからないように努力しなければなりません。

まず、ブルドッグは暑さに弱いです。
想像以上に暑さに対する適応能力が低いため、「これくらいで?」というくらいですぐにぐったりしてしまいます。熱中症のかかりやすさは全犬種合わせて上位、熱中症で命を落としているブルドッグも少なくありません。
飛行機での預かりを断る航空会社もあります。夏は温度調節に気を配り、空調をつけっぱなしにするなどして、熱中症を防ぐように努めましょう。

夏の散歩は出来る事なら時間を普段より更に短くし、陽が完全にのぼる前の朝方か、陽がしずむ頃の夕方以降にすると良いです。
実は、寒さにも弱いブルドッグは、暑さよりは多少耐えられるのですが、それでも体調を崩してしまう可能性がある為、冬も油断は出来ません。

肥満になりやすいものの、過度の運動をすると呼吸困難に陥ることがあるため、散歩のときは呼吸の様子をよく見て、適度なペースで行います。肥満になってしまいますと、様々な病気を発症してしまう為、飼い主さんは食事管理をする必要があります。

後頭部に衝撃が加わると、眼球が逸脱する危険があります。失明してしまうため、事故やけがには十分注意が必要です。

皮膚が弱いため、清潔に保つように心がけます。毛が短いのでトリミングは必要ないものの、毛は抜けるのでブラッシングが必須です。さらに、しわの間に汚れが溜まらないようこまめに拭いてあげましょう。

ブルドッグの飼い方は決して初心者向けとは言えませんが、しっかりとブルドッグの特性を理解しておけば、問題なく飼う事が出来ます。
ブルドッグのために時間を費やす事が出来る飼い主さんと相性が良いでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ブルドッグは人間の好みに合わせて交配を繰り返してきた歴史があり、遺伝的な病気に特に気を付けてあげたい犬種です。特に目や呼吸器、皮膚の病気には要注意です。
ここでは、ブルドッグがかかりやすいと言われる「股関節形成不全」「軟口蓋過長症」「眼瞼内反症・眼瞼外反症」の3つについてご紹介します。

股関節形成不全

股関節に異常があり、後足の骨の先が骨盤にうまくはまらず、亜脱臼状態になることです。ブルドッグは、生まれつき股関節の形成が不安定なことがあるため、症状がでやすいと言われます。大体7ヶ月~10ヶ月くらいの成長期に発症する事が多いでしょう。

動きたがらない、横座りをする、足を触ると嫌がる、左右にお尻を振るような独特の「モンローウォーク」という歩き方をする、といった症状が見られたらこの病気の可能性があります。
成長期に発生する傾向があり、ほとんどの場合両足に起こります。

重症な子は脚をひきずる、座る時に足を崩す、立ち上がれない、歩く事すら嫌がるなどの症状が見られます。 
急激な成長により骨と筋肉がアンバランスになる事と、仔犬の頃の激しい運動による足腰への負荷で発症するのですが、肥満による足腰への異常な負担でも発症する事があるとされています。
 
極度な肥満は、常に足腰に負担をかけている状態であり、特に仔犬の頃の肥満は余計な脂肪のせいで骨と筋肉がバランスよく成長しない為、リスクが更に高まるでしょう。ブルドッグのような上体ががっちりと重い身体の犬種は特に、です。

ブルドッグなどの短頭種は全身麻酔のリスクが高い犬種と言われているので、なるべくなら手術は避けたいところです。
発症させないためにも、肥満にならないよう徹底した食事管理をするようにしましょう。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を見て、症状の程度を観察します。鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理など内科治療を行い、改善がみられない場合は股関節の外科手術を行います。
麻酔や手術のリスク、治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってください。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

手術方法や入院期間によって治療費は異なりますが、入院費を含めると治療費は高額になると考えられます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、全額自己負担という事態を防ぐためにも、事前に確認してからペット保険に加入するようにしましょう。

軟口蓋過長症

上あごの奥にある骨、軟口蓋(なんこうがい)が長くなり、呼吸がしづらい、食べ物を飲み込みづらいなどの症状が現れます。ブルドッグのような鼻の短い犬種は、特に軟口蓋が変形しやすいと言います。多くの場合先天性のため、予防方法はありません。
軟口蓋過長症になると呼吸がしづらくなります。もともと呼吸音が荒く、いびきをよくかく犬種ですが、呼吸やいびきの音や質に変化がないか日頃から観察が必要です。

【治療費について】
外科手術により軟口蓋を切除することが基本の治療方法です。呼吸困難の症状が出ている場合は、酸素吸入などの措置を行うこともあります。

通院(通算2~5回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回3万 ~ 10万円1万 ~ 3万円

高齢になると麻酔によるリスクが上がるため、手術を考えるなら、若いうちに行うのがよさそうです。時間がたてば解消するものではないため、念のための手術に備える保険に加入するとよいでしょう。

眼瞼(がんけん)内反症・眼瞼外反症

ブルドッグは目が前に突出していて、眼病になりやすいと言われています。角膜炎や角膜腫瘍や眼瞼内反症になってしまうと、視力低下が見られるため、発症しないためにも予防しなければなりません。

眼瞼内反症は、まぶたが内側にめくれる状態、眼瞼外反症は、主に下まぶたが外側にめくれる状態をいいます。内反症になると、常に逆さまつ毛の状態になります。外反症は、軽い「あかんべー」のような状態になり、結膜が露出した状態になります。いずれも、目に刺激を与え続けることになるため、眼球に傷がついたり、角膜炎や結膜炎を引き起こしたりします。

先天的な原因で発生することが多く、ブルドッグは生まれてすぐ内反症が出ることもあります。
目やにや涙が出る、まぶたの形がおかしいなど、目の異常を見落とさないようにしてください。

【治療費について】
炎症がみられる場合は抗炎症剤や点眼薬、眼軟膏を投与して目の保護を行い、結膜炎や角膜炎を併発している場合はその治療を行います。症状が軽度の場合は経過観察で回復が望めますが、重度の場合は外側にまぶたを正常な状態に戻す外科手術を行う場合もあります。

通院(通算1~5回)手術入院(1~2日)
治療費3,000 ~ 1万円/回2万 ~ 4万円5万 ~ 10万円

通院での治療の場合は3,000~1万円、手術をする場合は入院費も含めて7万~14万円程度かかってしまいます。
通院にも手術にも対応できるような保険に加入することがおすすめです。

ブルドッグにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとブルドッグにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院、入院、手術に備えること

ブルドッグがかかりやすい病気の治療方法を見ると、通院や手術での治療も、手術に伴う入院がいずれも発生する可能性があることがわかります。そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

ペット保険の補償内容には1日につき●円まで・1年に▲回までと限度額・限度回数が決められているものがあります。その場合は、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:手術をしっかり補償すること

ペット保険の補償に必要なのは通院だけではありません。ブルドッグがかかりやすい病気、特に軟口蓋過長症にかかると手術を行う可能性が高くなります。
また、股関節形成不全や、眼瞼内反症や眼瞼外反症にかかっても、重症度に応じて手術を行うことがあります。
いずれも、数万円~10万円以上と高額な手術代がかかります。しかし、これを完全に補償しようと考えると、保険料が高額になる可能性があります。

そのため、1回の手術にかかる治療費が無制限、最低でも10万円以上としている保険を選ぶと良いでしょう。
また、年間補償上限金額は50万円以上あると心強いでしょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
ブルドッグがかかる可能性のある「股関節形成不全」は、いくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。この病気になってしまう可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社

  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ブルドッグに適したペット保険の補償内容と保険料

ブルドッグの保険選びの3つのポイントに基づいて探すと、次のようなペット保険が見つかりました。
ポイント1から、通院と手術の両方の補償がある商品を選ぶ必要があるため、通院・手術に加えて入院を補償する「トータル補償型」の保険をおすすめします。
その中で、ペット保険で一般的な補償割合50%と70%で比較していきます!

50%補償するペット保険

会社名商品名生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
ペティーナまとめてプラン451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
FPCフリーペットほけん455,400 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン537,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン575,010 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50675,160 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード705,050 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50774,430 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン50815,830 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン904,520 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース756,720 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン1,577,340 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

70%補償するペット保険

会社名商品名生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
ペティーナゆとりプラン591,800 円30万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
PS保険70%補償プラン685,890 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ70%プラン804,710 円70万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL840,910 円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン70894,050 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペットライフジャパンプレミアム70911,950 円115万円15,000円/日
年間37.5万円まで
15,000円/日
年間37.5万円まで
200,000円/回
年間40万円まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード987,070 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット701,073,750 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン701,089,130 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン1,322,010 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース1,028,980 円70万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子70%プラン2,132,870 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳まで、au損保の「通院ありタイプ70%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント3から、股関節形成不全を補償しないあんしんペット、ガーデン、アニマル俱楽部は除外します。

また、ポイント1と2により「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額は50万円以上」のものを選ぶと、ペティーナは候補から外すことができます。

さらに、ポイント2のようにできるだけ保険料が抑えられているものを選びたいと思います。
それぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では60万円以下・70%補償では85万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えるでしょう。

比較的保険料が安い保険は、50%補償ではFPC、PS保険、70%補償ではPS保険という結果になりました。

ブルドッグにおすすめ!「PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン」「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ブルドッグにおすすめのペット保険として選ばれた「PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン」「FPCのフリーペットほけん」はどんなものなのでしょうか?
特徴をまとめたので保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎や皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

ペット保険の中にはかかりやすい病気にかかる費用を十分に補償できないものもあります。以下のポイントを参考に、ブルドッグに合った商品を探してみてください!

  • 通院、入院、手術に備えること
  • 手術をしっかり補償すること
  • 股関節形成不全を補償すること
  • ブルドッグにおすすめのペット保険は「PS保険」「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。