テリア種の中では最も古いといわれるケアーン・テリアは、狩猟犬として活躍した過去を持つ活発な犬種です。そんなケアーン・テリアは、小型犬がかかりやすいとされる病気に注意が必要です。
ここではケアーン・テリアがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

世界最古のテリア種といわれるケアーン・テリア

ケアーン・テリアの性格

スコットランドで生まれたケアーン・テリアは、テリア種の中では最も古い犬種だとされています。
元々は狩猟犬として活躍しており、岩場の穴や積石の中に入ってネズミを追い出す作業を行っていました。
このケアーン・テリアという名前は、原産国のスコットランドで積石を意味する「ケアーン」から取って名付けられたそうです。

スコットランドの王であった「ジェームズ1世」もケアーン・テリアに夢中になり、国の誇りとして大切に扱っていたのだとか。
なんと、フランス王室に贈り物として献上したとの話もあります。

ケアーン・テリアはテリア種独特の固めの被毛、ピンとたったシッポ、横長のスクエア体型が特徴です。
体は小さいものの、骨太でがっしりとした体格をしています。
小型犬といえばチワワのようにか細いイメージがありますが、ケアーン・テリアにはそのような印象は全くありません。

ケアーン・テリアは、根っからのテリア気質をしています。テリア気質とは活発、陽気、勇敢、飼い主に忠実などが挙げられます。
中でも頑固で気の強い一面が強く出ることがあり、犬を初めて飼う方は少々戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、しつけをきちんと行っていれば扱いやすい犬種であるため、家庭犬として最適な犬種だといえます。

ケアーン・テリアの毛色にはクリームやレッド、ブリンドル、グレーなど非常に豊富なバリエーションが存在しています。
また、ケアーン・テリアは一生のうちに7回も毛色が変わるといわれており、全く同じ毛色の子はいないと噂されています。
この個性溢れる毛色もケアーン・テリアの大きな特徴です。

飼い方の注意点

ケアーン・テリアは狩猟犬として活躍していたことに加え、活発な犬種であるため、かなりの運動量が必要になります。
散歩は1日2回、1回につき30~40分ほど行いましょう。毎日の散歩にプラスして、ドッグランで自由に遊ばせてあげることをオススメします。
自由にのびのびと遊ばせてあげることで、しっかりと体力を消費することができます。

ケアーン・テリアは狩猟本能が強いため、猫や小動物を見かけると追いかけてしまうようです。そのため、家庭に猫や小動物がいる場合は注意が必要です。
お互いの部屋を分ける、猫や小動物が安心できる場所を確保するなどの工夫を行いましょう。

ケアーン・テリアには頑固な一面があるため、しつけがスムーズにいかないことがあります。
特に初めて犬を飼う方にとっては難しいと感じてしまうようです。しつけが上手くいかないからといって、諦めてはいけません。
犬を飼う上で「しつけ」は最も重要であり、主従関係ができていないと犬自身がボスとなってしまい、身勝手な行動に出ます。
しつけに行き詰まったときは、犬のしつけのプロ「ドッグトレーナー」に頼りましょう。

雨風にも強い固めの被毛をしているケアーン・テリアは、抜け毛が少なく、毛が絡まることもほぼありません。
基本的にはブラッシングで十分ですが、定期的に“プラッキング”と呼ばれる特殊な方法でお手入れしなければなりません。
プラッキングとは、トリミング用のナイフを使用して柔らかい毛を抜き、固い毛質を維持するというものです。
一般の方には難しいため、トリミングサロンに依頼しましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

かなり丈夫な体つきをしているケアーン・テリアですが、小型犬がかかりやすいとされる病気に注意が必要です。

中でもケアーン・テリアがかかりやすいとされる「レッグペルテス病」「緑内障」「アトピー性皮膚炎」についてご紹介します。

レッグペルテス病

レッグペルテス病は、大腿骨骨頭壊死(だいたいこつこっとうえし)とも言います。名前にある通り、大腿骨(太ももの骨)への血流が滞り、骨盤と繋がっている先端部分が壊死してしまう病気です。原因は遺伝性のものが大半であると言われています。

特に1歳未満の子犬が発症しやすく、足を引きずるなど歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたら、すぐに病院へ連れていきましょう。
長く放置してしまうと、治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 20万円1万 ~ 5万円

自然に治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。

通院、手術、入院のいずれも高額になる可能性が高いため、すべての補償が備わっているペット保険を選びましょう。ペット保険の中にはこの病気を補償しないものもあるため、選ぶときには注意が必要です。

緑内障

緑内障とは、眼圧が高くなることによって引き起こされる病気です。この「眼圧が高い」というのは、眼球が“固い”状態を指し示しています。

眼球が固いことによって“網膜”や“視神経”が傷つけられてしまい、視力がどんどん低下します。最悪の場合、失明してしまうことも。

発症の原因は遺伝的なものと、他の病気に誘発されて起こるものの2つがあります。後者が原因の場合は、「白内障」や「水晶体脱臼」に誘発されて引き起こされることが多いようです。

緑内障を発症すると、眼球が大きくなる、水晶体が濁った緑色になる、眼球が飛び出しているように見える、目を痛そうにしているなどの行動が見られるようになります。このような行動が見られたら、すぐにかかりつけの獣医師へ相談しましょう。

【治療費について】
痛みや視力の低下を抑えるため、点眼薬や内服薬を使用します。症状がかなり進行している場合は、眼圧を高める原因になる「眼房水(がんぼうすい)」を抜く外科手術を行います。ただし、手術には大きなリスクも伴うため、獣医師としっかり話し合うようにしましょう。

通院入院・手術(1~5日)
治療費3000~1万円/回5~20万円

点眼薬や内服薬の投与は、継続的に続ける必要があります。また、手術を行う場合は通院費に追加で5~20万円ほどかかってきます。そのため、手術と長期的な通院を補償してくれるプランがおすすめです。

アトピー性皮膚炎

ケアーン・テリアは、アトピー性皮膚炎になりやすいといわれています。アトピー性皮膚炎は、主にハウスダストやダニなどの“アレルゲン”に過剰に反応して炎症を引き起こす病気です。多くは、1~3歳のころに多く発症します。

アトピー性皮膚炎にかかると、顔周りを中心に“脱毛”や“皮膚が赤黒くなる”といった症状が現れます。かなり激しい痛みを伴うため、常に床や壁に身体をこすりつけるような行動を見られるでしょう。主に夏の時期に症状が現れるのですが、重症の子は1年中症状が出てしまいます。

【治療費について】
アトピー性皮膚炎は完治が出来ず、長期間の投薬治療で症状を抑える事となります。基本的にはステロイド剤を処方されるのですが、健康には良くないとされています。そのため、ステロイドだけに頼らず“シャンプー療法”と併用して改善を目指しましょう。

なお、食べ物にアレルゲンがある場合は、食事内容を見直してアレルゲンを含まない療法食に変えてください。

通院(5~10回)
治療費2,000 ~ 5,000円/回

1度の治療費は2,000~5,000円程度ですが、長期的な通院が必要となるので、最終的に1万~5万円の治療費が必要になります。
再発する場合もあるので、長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶことをオススメします。

【獣医が解説】犬・猫のアトピー性皮膚炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ケアーン・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとケアーン・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

ケアーン・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するプランを選ぶのがおすすめです。
その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
ケアーン・テリアはレッグペルテス病や骨折で手術をすることを考えると、手術補償は最低でも1回につき10万円以上を補償するペット保険がおすすめです。
また、皮膚炎で通院をすることも考えると、通院の場合の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、忘れてはならないのが、年間に支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」の確認です。
一度の手術で補償の上限を超えてしまっては、その後の通院などが自己負担になってしまうためある程度の金額があるものを選びましょう。

ペット保険の補償割合は50%から100%までさまざまです。
補償割合が高いほど保険料も高額になりがちですが、小型犬の場合は大・中型犬に比べ保険料がさほど高額にならないため、50%補償よりはやや手厚い70%補償のものを選ぶと安心でしょう。
また、70%補償タイプであれば、補償限度額は最低70万円あれば補償が手厚いといえそうです。

ポイント2:免責金額の設定がないこと

ペット保険の中には「免責金額」が設定されているものがあります。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。
通院治療は比較的少額な治療費が長く続きます。通院治療が多くなることが予想されるキャバリアは、免責金額が設定されていないペット保険を選ぶようにしましょう。

ポイント3:レッグペルテス病を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、ケアーン・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。
すると「レッグペルテス病」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
レッグペルテス病で受診する可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<レッグペルテス病を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ケアーン・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでケアーン・テリアに合うペット保険を選んでみましょう。
ポイント1とポイント2の「通院・入院・手術すべてを幅広く補償する70%補償のペット保険」「免責金額のないペット保険」は13種類ありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

ポイント1の「年間補償限度額が70万円以上」では、イーペットの年間補償限度額が60万円なので候補から外せます。

ポイント3の「レッグペルテス病を補償する」では、椎間板ヘルニアを補償対象外項目に指定しているあんしんペットと日本ペットプラス(ガーデン)が除外できます。

保険会社名商品名割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70490,700 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70555,250 円10010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
楽天少短あんしんペットL70635,260 円70制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70637,040 円 70制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70619,360 円70制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070740,550 円70制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140 円60制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070815,770 円70制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、8種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
その金額で比較すると、比較的保険料が安い保険はFPC、PS保険、SBIという結果になります。

補償内容・保険料で見るとおすすめのペット保険ですが、PS保険、SBIには気になるデメリットがあります。

PS保険

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
ケアーン・テリアがかかりやすいアトピー性皮膚炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

SBIいきいき少短

SBIでは膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどが補償対象外項目として指定されています。
今回かかりやすい病気で紹介した傷病は補償対象外項目に該当していませんが、ケアーン・テリアも膝蓋骨脱臼なども気を付けなければならない病気の一つです。
膝蓋骨脱臼などを発症する可能性を考えると、補償対象外項目が多いSBIもあまりおすすめできません。

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ケアーン・テリアがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ケアーン・テリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

最後に、ケアーン・テリアにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん 70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ケアーン・テリアに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術すべてを補償すること

免責金額の設定がないこと

レッグペルテス病を補償すること

ケアーン・テリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。