シャルトリュー

「フランスの宝」「微笑みの猫」とたたえられるシャルトリューは、手触りのよいブルーの被毛と、丸っこい体に優しい顔立ちが特徴の猫です。
密度の高い被毛による病気と、腎臓の遺伝病には注意しなければなりません。気を付けたい病気と、シャルトリューにおすすめのペット保険をご紹介します。

物静かな「微笑みの猫」シャルトリュー

シャルトリューの性格

ブルーコートという青みがかかった深いグレーの被毛を持つシャルトリューは、ロシアンブルー、タイ原産の猫コラットとともに「ブルー御三家」といわれています。

手足がやや短めで、胴回りや首は太く、どっしりとした体形をしており、体重は5~7kgにもなる大型の猫です。
ふっくらとした両頬と、きゅっとまとまった口回りは、柔らかな笑みをたたえているように見えることから、微笑みの猫とも呼ばれています。

聡明で落ち着いており、いつもゆったりと構えています。
この猫の起源については定かではありませんが、シャルトリューが生き抜いてきた厳しい環境が、物おじしない、忍耐強い性格を作ったと考えられています。

物静かな反面、遊ぶことが大好きな活発な一面も持ちます。
ボールやおもちゃ、キャットタワーなど、様々な遊びを考えるのも、この猫を飼う楽しみのひとつです。

原産国であるフランスはもちろん、国外でも人気があり、多くの著名人にも愛されたシャルトリューは「フランスの宝」と称されます。
ほとんど鳴かず、鳴き声も静かなので、日本の住宅でも飼いやすい猫だといえます。

被毛はブルー(青みの灰色)のみですが、瞳はゴールド、カッパー(褐色)、人気の高いオレンジ色があります。

飼い方の注意点

撥水効果もある密度の高い、厚い被毛を持ちます。
抜け毛が大変多いので、毎日の十分なブラッシングは欠かせません。猫アレルギーの人にはおすすめできません。

遊び好きなため、室内でたくさん遊べるよう工夫をしてあげましょう。
高いところから高い所へジャンプして移動するようなアクティブな行動をします。
体重が重いので、キャットタワーやキャットツリーを用意するなら、重さに耐えられるしっかりとしたものを選びましょう。

飼い主さんが時間をとってたくさん遊んであげることも大切です。
犬のように、放ったボールを追いかけさせる遊びも喜ぶでしょう。

体が大きく、筋肉質で、運動量も多いため、たくさんの餌を必要とします。
効率よく栄養を摂取しながらも適正体重を維持できるように、質の良い餌を選びましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

遺伝的な要素で特に腎臓を患いやすいといわれるシャルトリュー。
密度の高い毛を持つために注意したい病気もあります。
シャルトリューがかかりやすいと言われる「多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)」「熱中症」「皮膚炎」について紹介します。

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

腎臓に嚢胞といわれる液体で満ちた袋状の病変が発生し、それが次第に増殖して、腎臓機能が低下する病気です。
腎臓疾患は猫種に関係なく、すべての猫がかかりやすい病気ですが、シャルトリューは特に、遺伝的に腎臓病にかかりやすいと言われています。

疲れやすくなる、動くのを嫌がる、食欲低下、水を飲む量が増え、多尿になるなどの症状があらわれますが、初期は無症状のため、異変に気付いたときは病状が進んでいることがあります。
一度悪くなった腎臓は元には戻らないため、早めに発見し、治療を開始することが重要です。

ほとんどが遺伝性で、年齢を問わず発症する可能性があります。
猫が腎臓病にかかりやすいのは、水をあまり飲まないからともいわれているため、清潔な水を、できれば複数個所に常においてあげましょう。

【治療費について】
有効な治療方法は現時点ではないため、悪化することを防ぎ、症状を和らげる対症療法が中心になります。

通院(一生続く)
治療費1万円/回

腎臓機能の低下による脱水や嘔吐などの症状を緩和したり、腎機能の低下を防ぐ食餌療法を行ったりするため、生涯にわたる通院が必要になります。
長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

熱中症

「熱中症」とは、体内の熱がうまく放出できず、体温調節機能が乱れ、全身に影響を及ぼす状態のことをいいます。
嘔吐やけいれん、ふらつきの他に、呼吸が荒くなる、大量のよだれを垂らすなどの症状がみられます。
ひどいと死に至る可能性もあるので、これらの症状がみられたら、猫の体を冷やしながら、すぐに病院に連れて行きましょう。

猫は本来暑さに強い動物ですが、締め切った屋内やキャリーのような、通気性が悪く、高温になりやすい環境下で熱中症になるケースも増えています。
シャルトリューは特に、密度の高い毛に覆われているため、熱中症に特に注意が必要な猫種です。
暑い時期や湿気の高い時期はクーラーをつけるなどして対策をしましょう。

【治療費について】
まず、体を冷やすことが大切です。
体に水をかけたり、濡らした布を体にかぶせたり、意識があるようなら少しずつ水を飲ませます。
脱水改善のため、点滴をする場合もあります。

通院(通算2~5回)入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回1万 ~ 5万円

通院の場合は5,000~5万円、点滴で薬剤や水分の補給をするため数日間の入院が必要となった場合は1万~5万円かかると考えられます。
そのため、通院・入院にも備えられるプランを選びましょう。

皮膚炎

皮膚に炎症が起こり、かゆみや脱毛を引き起こします。
原因は極めて多様で、ノミやダニの感染、アレルギー、ストレスなどが考えられます。

原因が特定できれば対処方法を考えられますが、はっきりとわからない場合も多く、完治するのに時間がかかる、治っても再発するなど、長期的な治療が必要になる可能性がある病気です。

シャルトリューの密度の高い被毛は、通気性が悪いため蒸れやすく、ノミやダニの温床にもなりやすいため注意が必要です。

ブラッシング、シャンプーなどで被毛と皮膚を清潔に保ちましょう。
また、グルーミングの回数が増えたり、部分的な脱毛や発疹などの症状が見られたりしないか、よく観察することも大切です。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1万~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。
【獣医が解説】犬・猫の皮膚炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

シャルトリューにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

かかりやすい病気をチェックすると、何に備えればいいか見えてきませんか?
かかりやすい病気から分かった、シャルトリューのペット保険選びに大切なポイントをまとめてみました。

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

シャルリューがかかる可能性のある病気は、いずれも通院が必要になるものが多いことがわかります。
通院で気を付けたいポイントは、一度の医療費が少額になりがちなことと、皮膚炎のように治療期間が長期間に渡ると結果的に高額になるということです。

そこで、気を付けなければいけないのは免責金額です。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。

例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。
しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院を補償すること

シャルトリューがかかりやすい病気で紹介した皮膚炎や多発性嚢胞腎は、治療には長期的な通院が必要になる可能性の高い病気です。

皮膚炎の治療費は一回3000円程度からと、あまり高額ではありません。
しかし、特に皮膚炎のような慢性疾患は、長期にわたり何度も通院することになる可能性が高く、結果的に高額になってしまいます。

また、当研究所でペットの通院にかかる平均治療費を調べたところ、8,000円でした。
通院は無制限で補償してくれるものもありますが、限度額や限度回数がある場合は、平均治療費の8,000円以上、限度回数は20日以上あるのが望ましいでしょう。
さらに、補償の手厚さを表す年間補償上限額は、最低でも50万円以上あるものを選ぶとよいでしょう。

ポイント3:ある程度の入院を補償すること

シャルトリューがかかりやすい病気は、通院が中心ですが、熱中症のようにある程度の入院が必要になる病気になる可能性もあります。
ペット保険は、手術だけ、通院だけを補償するものがありますが、通院に加え入院、手術もすべて補償してくれるペット保険に加入しておくことがおすすめです。
通院、入院、手術すべてに備える保険は高額なのでは、と思いますが、リーズナブルなものも多数あります。保険料で比較して、高すぎないものを選びましょう。

シャルトリューに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、先ほど紹介した3つのポイントでシャルトリューにピッタリなペット保険を選んでみましょう!

ポイント2、3から、通院に加え、手術、入院も補償するペット保険、さらに、ポイント1の「免責金額が設定されていないペット保険」を選び、生涯保険料が安い順に並べてみました。

今回はペット保険で一般的な補償割合50%と70%で比較していきます。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん50%375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%380,600 円20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
PS保険50%補償プラン50%383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保ねこのきもち保険プラン5050%433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%490,180 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%520,510 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%713,900円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
あんしんペットずっといっしょL70%443,870 円70万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん70%補償プラン 70%468,700 円85万円12,500円/日125,000円/入院100,000円/回
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%478,450 円70万円制限なし制限なし制限なし
PS保険70%補償プラン70%488,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
アクサ損保ねこのきもち保険プラン7070%556,140 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%531,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%584,210 円70万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70%552,020 円70万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ70%コース70%955,150円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%725,190 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,038,970 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント2から「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、最低保証上限額が50万円」なので、ペティーナは対象外となります。

さらに、ポイント3より、生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)が安いものを選びましょう。
ざっと見てみると、50%補償では40万円以下・70%補償では50万円以下のものが比較的リーズナブルだと言えそうです。
比較的保険料が安い保険は、50%補償ではFPC、SBI、PS、70%補償ではあんしんペット、SBI、PSという結果になりました。
ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、シャルトリューは皮膚炎、多発性嚢胞腎など根本的な治療方法のない慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険の補償の落とし穴

残りのFPC、SBI、あんしんペットについては、シャルトリューがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。
補償割合については、スタンダードな50%か、より補償の手厚い70%か、予算も考慮しながらお好きな方を選んでみてください。

50%補償でおすすめ:SBIいきいき少短のプラン50スタンダードFPCフリーペットほけんの50%補償プラン
70%補償でおすすめ:あんしんペットのずっといっしょLFPCフリーペットほけんの70%補償プランSBIいきいき少短のプラン70スタンダード

シャルトリューにおすすめ!「SBIのいきいき少短プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴

では最後にシャルトリューにおすすめのペット保険に選ばれた「SBIのいきいき少短のプラン」「FPCのフリーペットほけん」と「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード

保険料が安く、気軽に加入しやすい
回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償上限金額は最低ラインの50万円に設定してある
膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアは補償対象外項目に指定されている
病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある
(参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

FPCのフリーペットほけん

高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
約款にもデメリットになるような項目はなく、カスタマーサービスにも定評がある

あんしんペットのずっといっしょL

保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
低価格でペット賠償責任特約を付けることができる
(参考)ペット保険の特約って必要?

まとめ

かかりやすい病気の治療方法に合わせてペット保険を選ぶのも一つの方法です。
シャルトリューのペット保険選びのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!

  • ポイント1:免責金額が設定されていないこと
  • ポイント2:長期の通院を補償すること
  • ポイント3:ある程度の入院を補償すること
  • シャルトリューにおすすめ!「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード、プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。