シワの寄った顔の厚い皮膚、つぶらな瞳や青みがかった黒い舌、ふさふさの被毛がインパクト抜群のチャウチャウ。大型の犬がかかりやすい遺伝性疾患から、チャウチャウならではのかかりやすい病気がいくつかあります。チャウチャウのかかりやすい病気とおすすめのペット保険についてご紹介します。

中国の古代犬・チャウチャウ

チャウチャウの性格

チャウチャウという犬種は、原産国の中国で2000年以上も前から番犬や狩猟犬として存在していたといいます。
1800年代までは他国に知られていなかった犬種ですが、血縁関係は北欧タイプのスピッツや超大型犬のマスティフ、日本原産の北海道犬や秋田犬とも縁があるそうです。
厚い皮膚がのしかかった小さな瞳につぶれ鼻、全身を覆うふさふさの被毛が印象的で、その容姿はインパクトがあります。

中国の王朝時代にはお寺の守護獣として飼われ、唐時代の皇帝では5000頭のチャウチャウを収容されていました。同じチャウチャウでも番犬、猟犬、食肉用、毛皮用など、さまざまな用途に分かれていたといいます。

番犬や猟犬としての歴史を持つチャウチャウですが、性格は物静かで冷静です。猟犬にしては運動量が少ないことや、穏やかで明るく社交性が高いことから、家庭犬としても優秀な性質を発揮します。
独立心が強く「生まれながらの番犬」といわれることもあり、敵に対する勇敢な姿勢からは、生まれ持ったチャウチャウの威厳や強さを感じることができます。家族への愛情は深く、飼い主に対する忠誠心も高いためしつけは入りやすいでしょう。

飼い方の注意点

チャウチャウは厚い被毛で覆われており、毛量がとても多くノミやダニの発生に注意しなくてはなりません。また、暑さが苦手なため、温度管理には注意が必要です。日中の暑い時間の散歩は避け、室内にいるときでも26℃前後と快適な気温を保ってあげましょう。
ブラッシングは毎日念入りに行い、シワの寄った厚い皮膚で通気性が低くなった目や垂れ耳の掃除も同じタイミングに行うようにしましょう。シャンプーは月に1度行い、丁寧に被毛を乾かします。

チャウチャウは社交性のある明るい性格ではありますが、時折他の犬や家族以外の人に対して警戒心を抱くこともあります。少なからず番犬としての素質が残るチャウチャウは子犬の頃から散歩に出かけ、社交性を育むことが大切です。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

威厳のある体格で重量のあるチャウチャウは、大型犬がかかりやすい「股関節形成不全」の他、被毛が厚く通気性が悪いことが原因となる「皮膚病」などにも注意が必要です。チャウチャウがかかりやすい「股関節形成不全」「皮膚炎」「眼瞼内反症」や、治療費についてご紹介します。

股関節形成不全

成長していく段階で股関節が変形していくことが原因で引き起こされます。発症のほとんどが遺伝によるもので、栄養の偏りなども関与していると言われています。
関節が噛み合わないので歩行異常が現れ、運動を嫌がるようになったり、スキップのような歩き方をしたりします。こういった症状は、体重が急激に増加する生後6か月あたりから多くみられるようになります。
チャウチャウはオスで25~32kg、メスで20kg~27kgと、体重で見ると中型~大型に分類されるため、急成長時の負担により発症する可能性が小型犬よりも高いため、注意が必要です。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を見て、症状の程度を観察します。鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理など内科治療を行い、改善がみられない場合は股関節の外科手術を行います。手術には「三点骨盤骨切り術」、「股関節全置換術」、「大腿骨頭切除術」などの方法があり、ペットの状態に合わせて選択されます。

通院(通算3~6回)手術・入院(2~10日)
平均治療費5,000~1万円/回30万~50万円/回

通院のみで症状が改善し、良好な生活を送れるようになることもあります。動物病院にもよりますが通院の場合は1~5万円、手術を行った場合は30~60万円ほどと高額な治療費が必要です。

皮膚炎

皮膚厚く毛量が多いうえに内分泌疾患を起こしやすいチャウチャウは、皮膚のコンディションが変化しやすく、皮膚病を起こしやすい犬種です。
皮膚炎の原因は添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、予防するためには飼育環境の管理に配慮しなければなりません。

皮膚炎は激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。

基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しいため、完治するのに時間がかかってしまうことが多く早期発見が重要となります。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥対策をしてください。

通院(通算5~10回)
治療費 3,000~5,000円/回

完治するまで定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

眼瞼内反症

目にのしかかるような皮膚が特長のチャウチャウは、眼病にも注意が必要です。
眼瞼内反症は、眼瞼(=まぶた)が内側に曲がってしまう病気で、発症すると内側に変形してしまったまぶたにより睫毛が常に逆さ睫毛状態となり、結果として直接眼球を刺激し眼球を傷つけてしまいます。
目が腫れて赤くなる、涙が出る、目をかく仕草、などといった症状が現れ、常に痛みを感じるようになります。
遺伝の場合は1歳までの間に発症する事が多く、中には目が開いたばかりの仔犬で発症してしまう場合もあります。
また、急激なダイエットにより肥満のときに張っていたまぶたの脂肪がなくなる事でたるみ、余ったまぶたの皮が目の内側に入ってしまうのが原因で起こることもあります。

【治療費について】
治療法は、逆さ睫毛を抜くといった簡単なものから、まぶたの変形を矯正する手術を行うものまであります。しかし、逆さ睫毛を抜くという簡単な治療は、長期間、定期的に病院へ通って処置をしなければなりません。
軽症の場合は逆さ睫毛を定期的に抜くという治療となり、重症の場合は手術となります。

通院(通算1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000 ~ 1万円/回5万 ~ 10万円

通院の場合は3,000円~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5万~10万円もかかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

チャウチャウにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとチャウチャウにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

チャウチャウがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するプランを選ぶのがおすすめです。
その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
チャウチャウは眼瞼内反症や股関節形成不全で手術をすることを考えると、手術補償は最低でも1回につき10万円以上を補償するペット保険がおすすめです。
また、皮膚炎で通院をすることも考えると、通院の場合の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

ポイント2:補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」があります。
限度額や限度日数が制限されていないプランの場合は、この年間補償限度額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。

チャウチャウがかかりやすいとして紹介した眼瞼内反症や股関節形成不全は高額になる手術を行う可能性があります。
そのため、一度の手術で補償の上限を超えてしまっては、その後の通院などが自己負担になってしまいます。

また、ペット保険の補償割合は50%から100%まで様々です。
補償割合が高いほど保険料も高額になりがちで、特に中型犬の保険料は小型犬に比べて高額なため、補償と保険料のバランスのよい70%補償のものを選ぶとよいでしょう。
また、70%補償タイプであれば、補償限度額は最低70万円あれば補償が手厚いといえそうです。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したチャウチャウがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

チャウチャウに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでチャウチャウに合うペット保険を選んでみましょう。
ポイント1とポイント2の「通院・入院・手術すべてを幅広く補償する70%補償のペット保険」は13種類ありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

ポイント2の「年間補償限度額が70万円以上」では、イーペットの年間補償限度額が60万円なので候補から外せます。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、あんしんペットと日本ペットプラスが補償対象外項目に指定しているので除外できます。

保険会社名商品名割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70490,700 円85万円12,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70555,250 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70698,890円 70万円制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL70619,360 円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070635,260 円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70637,040 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070740,550 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070760,140 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70815,770 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン70911,950 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
その金額で比較すると、比較的保険料が安い保険はFPC、PS保険という結果になります。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、チャウチャウは継続的な治療が必要になる皮膚炎などの慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、チャウチャウがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

チャウチャウにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

最後に、チャウチャウにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん 70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、チャウチャウに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術すべてを補償すること

補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

股関節形成不全を補償すること

チャウチャウにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。