キムリックは、しっぽがない猫として有名なマンクスの長毛種で、国によっては「ロングヘアマンクス」と呼ばれることも。最大の特徴は無尾(尻尾がなかったり短かったりする)です。
一方でキムリックは、特徴のある先天的な病気のリスクも抱えています。そこで今回は、キムリックの病気とおすすめのペット保険をご紹介します。

特徴的な外観を持つキムリックは、知的で穏やか

キムリックの名前の由来は、イギリスウェールズを指す「キムルー」から。猫は高いところが好きなイメージですが、キムリックは低い場所を好むため、「フロアキャット」とも呼ばれます。また、前足より後足が長いため、独特な「マンクスホップ」と呼ばれる跳ねるような歩き方をする、世界的に珍しい猫種です。

キムリックの特徴

キムリックは尻尾が無いことが特徴とご紹介しましたが、じつは尻尾の長さによってそれぞれ呼ばれ方が変わります。

  • ランピー:完全に尻尾がない
  • ランピーライザー:尾椎が2個程度のごく短い尻尾がある
  • スタンピー:他の猫と比べて短い尻尾がある
  • ロンギー:普通の猫くらいの尻尾がある

このうち、最も特徴があるのは尻尾がないランピーです。キムリックの中でもランピーは尻尾自体がないためもっともキムリックらしい見た目です。

キムリックの性格

キムリックは、利口で警戒心が強く、引っ込み思案。基本的には、認めていない相手には無関心で、人に慣れるまで時間がかかります。見知らぬ人には懐きにくく、主人と認めた人もしくはその家族にしか懐ないものの、家族に対しては警戒を解き、飼い主に忠誠を誓うように懐きます。

警戒心の強さや用心深さは高い知性の裏返しでもあり、賢く観察力が高く、人間の行動をよく観察しているので、しつけは難しくありません。気難しい性格ながら、飼いやすいといえるでしょう。ただし、その知性の高さから扉や窓の開け方を覚えてしまうことがあるので、外に出したくない場合は注意が必要です。

キムリックがかかりやすい病気とその治療費を知っておこう

キムリックは、尾のない猫「マンクス」の長毛の変種で、被毛の長さ以外にキムリックとマンクスに大きな違いはありません。そのため、マンクスと同様の先天的な遺伝疾患が心配されます。

ここでは、キムリックがかかりやすいといわれる「マンクス症候群」「尿石症」「毛球症」についてご紹介します。

マンクス症候群

マンクス症候群とは、マンクスとキムリックにみられる先天性の遺伝子疾患で、脊椎(背骨)の奇形や脊髄の不全によって引き起こされる様々な障害です。キムリック(マンクス)の中でも短い尻尾を持つタイプの発症率が高く、完全に尻尾がないランピータイプは特にリスクが高くなります。

【治療費について】
先天的な遺伝病なので根本的な治療方法はなく、猫も飼い主も障害と付き合いながら暮らしていくことになります。具体的な障害は、仙骨の無形成や異形成、仙髄(脊髄の下の方)の欠損、脊髄破裂、繋留脊髄、硬膜内脂肪腫、鎖肛(肛門の欠落)、後肢の麻痺や不全麻痺、失禁や排便障害など。

外科的治療で症状を和らげることはできますが、根本的な治療方法はまだ確率されていません。症状が現れたら、通院しながら生涯付き合っていくことになるでしょう。

尿石症

泌尿器系の病気になりやすい猫の中でも、キムリックは尿石症になりやすい猫種といわれいます。尿石症は、膀胱から尿道口をつなぐ下部尿道に尿石と呼ばれる固まりが詰まることで、血尿や尿が出にくい、あるいは出ないといった排尿障害があらわれます。
原因は体内の水分が少なくなることがあげられます。
また早期発見が大事なので、少しでも様子がおかしいと感じたら、動物病院で診てもらいましょう。トイレの回数が増えるわりに、一回の量が少ないときは症状を疑ってください。

【治療費について】
できた尿石が小さければ、抗生剤で尿石を溶かして排出させることができますが、投薬では対処しきれないほど大きな尿石ができてしまった場合は、外科手術で対応します。処置が遅れると膀胱炎から尿道閉塞を起こし、最悪腎不全になり死に至ることもあるので油断はできません。

通院(3~10回) 手術・入院(3~5日)
治療費 2,000~1万円/回 5万~15万円

尿石症は完治までに時間がかかる場合があり、通院のみの場合は1~10万円、手術になると5~15万円かかってしまうことも。そのため、長期的な通院やある程度手術を補償してくれるペット保険を選びましょう。

(参考)【獣医が解説】犬・猫の尿石症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

毛球症

毛球症は、猫が全身を舐めて毛づくろいする際に飲み込んだ毛が、体内に残ってしまう病気です。通常であれば、吐きしたり便とともに排出したりするのですが、ストレスなどの原因で体外に出せなくなることで発症します。

食欲不振や便秘といった症状が現れ、重篤化すると腸閉塞を起こしてしまい、最悪生命に関わることもある病気で、決して軽く考えてはいけません。

被毛が長いキムリックは、毛球症になりやすい猫種といえます。キムリックは自分のヘアボールを嫌う傾向にあり、毛玉があるだけでストレスになってしまうので、まめにお手入れするようにしましょう。予防のためにも、毎日のブラッシングがおすすめです。

【治療費について】
軽度の毛球症は毛玉除去剤を処方されるので、通院しながらしばらく様子を見ることになります。重度になると症状が悪化して腸閉塞になる可能性があります。生命に関わるため場合によっては開腹手術により直接毛球を取り除くこともあります。

通院(2~5日) 手術・入院(2~3日)
治療費 2,000~1万円/回 10万~25万円

毛球症は日頃のケアで予防ができる病気ですが、換毛期などは気づかずたくさんの毛を飲み込んでしまうこともあるでしょう。
通院のみで治療できる場合でも5,000~5万円、手術になると10~25万円もかかってしまいます。
重篤化した場合も考えると、通院と手術をバランスよく補償してくれるペット保険を選んだ方がいいでしょう。

キムリックにおすすめのペット保険選び3つのポイント

キムリックがかかりやすい、リスクの高い病気から、どんなペット保険を選べばいいのか考えてみましょう。
ポイントは3つです!

ポイント1:先天性・遺伝性疾患を補償してくれる

キムリックは、マンクスと同様マンクス症候群の発症がリスクがあります。特にランピー(無尾)は発症リスクが高いので、先天性・遺伝性疾患を補償してくれるペット保険を選びましょう。

ただし、先天性・遺伝性疾患を発症した後にペット保険に加入しても、その病気は補償されません。先天性・遺伝性疾患を補償している保険会社であっても、補償対象となるのは発症前に保険へ加入している場合に限ります。

ここでは、先天性・遺伝性疾患を補償対象としているかどうか、保険会社ごとに紹介します

先天性・遺伝性疾患の補償

保険会社 補償開始後に発見された
先天性・遺伝性疾患
補償開始前に疑いありといわれた
先天性・遺伝子疾患
アイペット 〇発症が開始後なら補償
アニコム ×審査の際に対象外になる可能性が高い
イーペット ×傾向や兆候がある場合加入自体負荷
au損保 〇前歴がなければ ×可能性がある時点で対象外
PS損保 △前歴がなければ
ただし補償上限あり
△症状がなければ
ただし補償上限あり
アクサダイレクト △発症年度のみ対象 △発症年度のみ対象
日本ペットプラス
(ガーデン)
△発症年度のみ対象 △発症年度のみ対象
ペッツベスト △上限1~2万のみ補償 △上限1~2万のみ補償
ペット&ファミリー △スリムの股関節脱臼・膝蓋骨脱臼のみ対象 △スリムの股関節脱臼・膝蓋骨脱臼のみ対象
日本アニマル倶楽部 × ×
楽天少短(あんしんペット) × ×
FPC × ×
SBIいきいき少短 × ×

補償してくれる会社は、「アニコム」「アイペット」「イーペット」「au損保」の4社。
この4社に共通していえるのは、どこもかなり保険料が高いペット保険会社ということ。
高額な保険料と引き換えに、先天性・遺伝性疾患を補償してくれるということなのでしょう。

その中でも比較的保険料が安いのは、「イーペット」ですが、「加入前に遺伝病の疑いがある場合」「3か月以内に治療歴がある場合」は加入すること自体できないので、注意が必要です。

ポイント2:長期通院の補償

キムリックがなりやすい病気の治療方法は、通院によるものが中心となります。通院の場合、1度の治療費は大したことはありませんが、回数を重ねていけばその分費用はかさんでしまいます。

場合によっては治療の長期化も考えられるので、補償内容に制限がある場合は、通院の限度額は平均治療費の8,000円を上回ること、限度回数は20日以上あるのが望ましいでしょう。

また、ペット保険のプランによっては免責金額が設定されていることもあるので、補償内容だけでなく免責金額があるか調べたうえで加入を決めましょう。

(参考)ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

ポイント3:手術も補償している

通院ほどの頻度ではないものの、毛球症や尿石症は症状が悪化すれば手術で対応する可能性があります。そのため、ある程度手術を補償してくれるペット保険であれば安心できるでしょう。
目安となるのは、1度の手術でかかる平均治療費である10万円。手術補償が10万円以上あるペット保険を選びましょう。

(参考):ペット保険で先天性・遺伝性疾患は補償されない!?選択肢は高額プランのみ

キムリックに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、先ほど紹介した3つのポイントでから、キムリックを飼う場合におすすめなペット保険を選んでみましょう!

キムリックの保険は、何といっても「先天性・遺伝性疾患の補償」があるかないか。この条件をクリアした上で保険料や補償内容などを調べていきます。

生涯保険料順 先天性・遺伝性疾患を補償する保険会社

保険会社 商品名 生涯保険料
(猫15歳まで)
年間補償限度額 通院補償 入院 手術
イーペット e-ペット50 419,440 円 60万円 制限なし 制限なし 制限なし
アニコム ふぁみりぃ50%プラン 520,510 円 60万円 10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保 通院ありタイプ50%コース 713,900円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アイペット うちの子50%プラン 792,220 円 73万円 12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

先天性・遺伝性疾患を補償してくれる保険会社は、全体的に保険料が高い傾向にあるので、比較のポイントとして保険料順で並べてみました。

最もリーズナブルなのが、イーペットの「e-ペット50」です。
年間限度額が60万円で、通院・入院・手術の制限なしという内容でありながら、生涯保険料は40万円程度。先天性・遺伝性疾患を補償してくれる保険会社の中ではコストパフォーマンスが高い保険です。

キムリックにおすすめはコレ!「イーペット e-ペット50」

キムリックを飼う際におすすめのペット保険として選んだ、「イーペット e-ペット50」の特徴を確認してみましょう。

イーペット e-ペット50

  • 先天性・遺伝性疾患を補償している
  • 先天性・遺伝性疾患を補償する保険会社の中で最も生涯保険料が安い
  • 年間補償限度額60万円で、通院・入院・手術の制限なし

まとめ

キムリックは平均寿命が10歳~13歳と、15歳前後とされる一般的な猫の平均寿命と比べると、少し短くなっています。また、完全に尻尾がないランピータイプは、先天的に遺伝子疾患が発生しやすく、注意が必要です。

キムリックが注意すべき病気は「マンクス症候群」「尿路結石」「毛球症」の3つ。
中でも最も注意しなければならないのが、特有の先天性・遺伝性疾患である「マンクス症候群」です。
これをもとにした、おすすめのペット保険選びのポイントはこちらになります。

ポイント1:先天性・遺伝性疾患を補償してくれる

ポイント2:長期通院の補償

ポイント3:ある程度の手術補償があること

この3つのポイントを踏まえた上で、キムリックにおすすめの猫の保険は「イーペット e-ペット50」です。

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。

ペット保険総合比較ランキングバナー

ペット保険口コミランキングバナー