特徴的な緩やかな巻き毛に身を包んだデボンレックスは、犬のように感情表現が豊かな性格とその巻き毛から、「プードルキャット」の別名を持つ猫種です。
いつも誰かに構ってもらいたがる甘えん坊なので、「常に猫一緒にいたい!」という猫好きにはたまたない猫種といえるでしょう。

デボンレックスはやんちゃで寂しがり屋な甘えん坊

デボンレックスは、イギリス原産の猫種です。「セルカークレックス」「コーニッシュレックス」とともに緩くウェーブがかった被毛を持つ、レックス種になります。

アメリカでは、長らくコーニッシュレックスと同じ猫種として扱われていたのですが、1979年に別の猫種として、アメリカの血統登録団体CFAに登録されました。

事実、コーニッシュレックスと交配させることで特徴の定着を試みたものの上手くいかなかった経緯があり、コーニッシュレックスとデボンレックスでは、巻き毛の遺伝子が異なることが判明しています。

外見的な特徴として、レックス種特有の巻き毛以外にも「小さい顔」と「大きな耳」が目立ちます。顔が小さいため、目と耳の大きさが際立つその様相から「エイリアンキャット」や「ピクシーキャット」と呼ばれることもある特徴的な外見をもつ猫種です。

デボンレックスの性格

デボンレックスは、猫の一般的な「勝手気まま」というイメージとは結びつかない、愛嬌があり非常に人懐こい性格の猫種です。猫にしては珍しく感情表現が豊かで、嬉しいことがあるとまるで犬のように尻尾を振って気持ちを表現します。
そんなかわいらしい仕種と特徴的な巻き毛から、「プードルキャット」とも呼ばれることも。

活発でとても遊び好きなので、おもちゃを与えて放っておくと、一人遊びに夢中になります。時には度がすぎて、おもちゃをグチャグチャにしてしまうくらいの遊び好きです。
その一方、とても寂しがり屋でもあるので、構ってほしそうに飼い主の近くに寄って甘えてくることもあります。そんな時は一緒に遊んであげると、こちらも嬉しくなるくらい喜んでくれるでしょう。

デボンレックスを飼育する上で気を付けたいこと

活発で甘えたがりなデボンレックスは、賢さを併せ持っているためしつけで苦労することは少なく、初めて猫を家族に迎える方でも飼いやすい猫といえるでしょう。鳴き声が小さいので、集合住宅やマンションでも問題なく飼うことできます。

活発で遊び好きなデボンレックスのために、おもちゃやキャットタワーを用意して、一人でも遊べる環境を整えるといいでしょう。とても遊び好きなので、満足に遊ぶことができないとカーテンやカーペットをぼろぼろにしてしまうことがあるので、その点は注意が必要です。

依存心が強く、常に人と一緒にいたがる傾向があるため、できるだけ一緒にいてあげられる時間を作ってください。仕事の都合などで家を留守にしがちな人が飼うには、あまり向かないかもしれません。逆にいえば、「ずっと猫と一緒にすごしたい!」という人が飼うには最適な猫種といえます。

寿命は12~15年くらいと平均的。寒さにはやや弱いので、冬場や寒い地方の場合は、室内の温度に気を遣う必要があります。
また、デボンレックスは猫には珍しいB型やAB型の血液型の個体がいるため、手術などで輸血が必要な場合でも、小さなを動物病院では輸血を受けるのが難しい化もしれません。後々のことを考えるなら、血液型を調べておくと安心です。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

デボンレックスは、種としての特徴を定着させるために、近親交配が繰り返されてきた歴史があるため、遺伝子的になりやすい疾患がいくつかみられます。その点を考慮して、特に気を付けたい病気が「肥大型心筋症」「膝蓋骨脱臼」「皮膚炎」です。
ここからは、それぞれの病気の注意すべき点や治療費などを紹介していきます。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、その名の通り心臓の筋肉が厚くなっていく病気です。病状が進行すると心臓の機能が弱まり、血液の巡りが悪くなります。その結果、肺に水がたまることで呼吸困難を起こしたり、心臓や血管の中で血栓ができることで後ろ足の麻痺などの重篤な症状が現れたりします。

突然死の危険性も高いため、早期発見・早期治療が何よりも重要になります。普段の様子からは気付きにくい病気なので、気付いた頃には病状が大分進行してしまっている珍しくありません。万が一患ったとしてもすぐに治療が行えるように、定期的な検査をおすすめします。

【治療費について】
肥大型心筋症は、現在の医学では完治が見込めないため、投薬により症状を緩和させることで進行を遅らせ対処していきます。基本的な治療法は、通院による内科(投薬)治療になり、症状の進行具合によっては、外科手術で血栓を取り除く必要が出てくるでしょう。

外科手術は大きな負担がかかるため、万が一肥大型心筋症を発症しても開腹しなくてすむように、なるべく早期に気付いてあげられるようにしましょう。

通院 手術・入院
治療費 2,000~1万円/回 10万~25万円

症状を悪化させないように、投薬治療を続けたりフードを療法食に変更したりと、継続的・長期的な治療により、生涯付き合っていかなければいけない病気です。そのため、ペット保険に加入する場合は、長期的な通院や万が一の手術を補償してくれるペット保険を選ぶといいでしょう。

肥大型心筋症についての詳細は、こちらのページをご覧ください。
【獣医が解説】犬・猫の肥大型心筋症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨という膝のお皿がずれて脱臼してしまった状態です。片足を引きずるほか、足を後ろに伸ばして脱臼を治そうとするしぐさを見せます。脱臼が治れば普通に歩くようになりますが、膝蓋骨脱臼を放置すると膝の靭帯が伸びたり骨が変形したりして、膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、正常に歩けなくなってしまいます

原因には先天性と後天性があり、デボンレックスは先天的ににこの病気を発症しやすいと言われています。先天性の場合予防は難しいので、可能な限り早期に発見できるよう、定期検診を受けるようにしましょう。

後天的には、生活環境、肥満などが原因の場合があります。毎日のご飯や過度な運動、室内の滑りやすい床などには十分な注意が必要です。また、交通事故や転倒など、外から大きな力が加わることで脱臼することもあります。

【治療費について】
膝蓋骨脱臼は症状の段階によって1~4のグレードがあり、軽度なら自然に戻るので心配はいりません。しかし、グレード3以上の、人の手でも戻すことができなくなるほど症状が重篤になると、外科手術が必要になります。

グレード1や2であれば、痛み止めなどの内科的治療で自然に治るのを待つのが一般的です。しかし、グレード3以上の重い症状になると、人の手でも元の位置に戻すことができなくなるので、外科手術による対処た必要になります。

内科治療(投薬治療) 外科治療・入院(4日)
治療費 2,000~1万円/月 15~30万円

グレードが上がり手術をすることになれば、治療費は15万~30万円と高額になるので、通院だけでなく手術にも備えられる、手術補償がしっかりしたペット保険に入っておくと安心です。また、手術後のリハビリまで考えて、治療費は多めに見積もっておきましょう。
ただし、膝蓋骨脱臼が補償対象外になっているペット保険もあるので、十分に調べたうえで加入してください。

膝蓋骨脱臼についてはこちらのページで詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。
犬・猫が膝蓋骨脱臼になった!治療方法と治療費は?ペット保険は使える?

皮膚炎

猫は抜け毛が多い動物ですが、普通では考えられないほど多く毛が抜けるようなら、皮膚炎を発症している可能性があります。地肌が見えるほど毛が薄くなっていたり、ある一部分が集中的に脱毛しているようなら、この病気を疑いましょう。
また、皮膚炎は強いかゆみを伴うので、同じ部分を執拗に気にしているようなら、一度診察してもらうことをおすすめします。

皮膚炎は多くの場合、目や口の周り、耳、脇の下など、皮膚の弱い部分に症状が現れます。また、抵抗力が弱い子犬や老犬がかかりやすい病気でもあるので、普段から気にかけてあげましょう。

皮膚炎は、一つの原因から複数の症状が現れることもあれば、複数の原因から同一の症状が現れることもあります。そのため、症状から原因を特定することが難しく、皮膚炎の診断には様々な検査が行われます。

アレルギーや細菌など、皮膚炎の原因はいくつか考えられます。原因を取り除かないと、いくら治療しようと何度も症状を繰り返すことになるため、まずは原因が何なのか特定した上で治療方法を決めていきます。

【治療費について】
皮膚炎の治療は、まず原因を特定することから始まります。場合によってはアレルゲンを特定する検査も行い、原因を特定したらそれに応じた薬で治療を進めます。

細菌やウイルス感染が原因の場合は、抗生物質を含んだ塗り薬や内服薬が処方されます。アレルギーによる皮膚炎の場合は、検査でアレルゲンを特定し、生活環境の中からできるだけアレルゲンを除去するなど、日常生活から見直す必要があります。

空気が乾燥しがちな冬場などは、皮膚の乾燥を防ぐために加湿器を用いたり、暖房器具を綺麗に掃除したりと、気を遣う必要があるでしょう。また、シャンプー後に保湿剤を塗るのも有効です。

通院(通算5~10回)
治療費 3,000~5,000円/回

皮膚炎は、その原因同様、完治するまでの治療期間も様々です。
短い期間で完治することもあれば、長期間にわたって通院治療が必要になることもあります。一回の治療費は少なくても、回数が多くなれば最終的な治療費が数万円に及ぶことも少なくありません。

そのため、デボンレックスのペット保険を選ぶ際は、通院の日額や日数の制限が少ない保険を選ぶようにしましょう。

猫の皮膚炎について詳しく知りたいなら、こちらのページがおすすめです。
【獣医が解説】犬・猫の皮膚炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

デボンレックスにおすすめのペット保険選び3つのポイント

デボンレックスがかかりやすい病気の治療方法から、必要となる補償を考え3つのポイントをまとめました。何が必要で何が不要か、ポイントを見極めることができれば、無理なく最大限の補償を受けることができるでしょう。

ポイント1:通院、入院、手術を補償している

ペット保険の中には、通院のみ補償、手術のみ補償というように、補償の内容を限定することで保険料を安く設定しているプランがあります。
デボンレックスのかかりやすい病気は、重篤化すると手術が必要になる病気や、ある程度継続した通院が必要になる病気があり、どれか一つだけでは対応できるわけではありません。

そのため、「通院だけ」「手術だけ」などピンポイントで備えたのでは、不十分といえます。デボンレックスの保険を選ぶ際は、通院・入院・手術すべてを幅広く補償してくれるプランを選ぶようにしましょう。

ポイント2:手術をある程度補償している

重症化すると手術が必要になる膝蓋骨脱臼など、デボンレックスが加入するなら、できるだけ手術に備えられる保険が安心です。
ただし、あまりにも手術の補償を手厚くすると保険料が高額になってしまい、金銭的な負担が増してしまいます。
そのため最低限、手術の平均治療費である10万円/回以上の補償があり、年間補償限度額が50万円以上ものを選ぶようにしましょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼を補償している

ペット保険会社の中には、もともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているところがあります。もし、飼っている猫がかかりやすい病気が、加入しているペット保険の補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回、ペット保険の補償対象外項目を確認してみたところ、「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。膝蓋骨脱臼になった場合を考慮するのなら、補償対象外に設定されている保険は選ばない方が良さそうです。

デボンレックスに適したペット保険の補償内容と保険料

デボンレックスがかかりやすい病気の治療法を見てみると、通院による治療が中心となることが分かります。しかし、重篤化した場合は手術で対応しなければなりません。

そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償する商品を選ぶのがおすすめです。
その中でも今回は保険料が安く抑えられる50%補償のペット保険を比較してみましょう。

生涯保険料の安い順一覧

会社名 商品名 補償割合 生涯保険料(猫・15歳まで) 年間補償限度額 通院 入院 手術
SBIいきいき少短 プラン50スタンダード 50% 341,750円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
FPC フリーペットほけん
50%補償プラン
50% 375,050円 85万円 12,500円/日年間30日まで 125,000円/入院年間3入院まで 100,000円/回年間1回まで
ぺティーナ まとめてプラン 50% 380,600円 20万円 100,000 円/請求 100,000 円/請求 100,000 円/請求
PS保険 50%補償プラン 50% 383,050円 100万円 10,000円/日年間20日まで 20,000円/日年間30日まで 100,000円/回年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン) プラチナ50%プラン 50% 394,970円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
イーペット e-ペット50 50% 419,440円 60万円 制限なし 制限なし 制限なし
アクサ損保 ねこのきもち保険プラン50 50% 433,810円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
ペット&ファミリー げんきナンバーわんプラン50 50% 490,180円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アニコム損保 ふぁみりぃ50%プラン 50% 528,590円 60万円 10,000円/日年間20日まで 10,000円/日年間20日まで 100,000円/回年間2回まで
au損保 通院ありタイプ50%コース 50% 713,900円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アイペット損保 うちの子50%プラン 50% 792,220円 73万円 12,000円/日年間22日まで 12,000円/日年間22日まで 100,000円/回年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

ポイント2にある「手術の補償が10万円/回」は、すべての保険が満たしていますが、「年間補償限度額が50万円以上」という点で見ると、年間補償限度額が20万円のペティーナが候補から外れます。
また、無理なく支払い続けられるよう、生涯保険料は40万円以内の保険をピックアップしました。

ここまでで条件をすべて満たしているのは、「SBIいきいき少短」「FPC」「PS保険」「日本ペットプラス(ガーデン)」の4つ。このうち「SBIいきいき少短」と「日本ペットプラス(ガーデン)」は、ポイント3「膝蓋骨脱臼を補償している」に当てはまらないため、除外します。

そうなると残るのは「FPC」と「PS保険」の2つということに。ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という大きなデメリットがあります。

病気が完治したと判断されれば日数がリセットされるようですが、長期の通院が必要になった場合は、十分な補償が受けられないことがあります。

さらに、「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」という制約もあります。たとえば、歯周病が治療後に再発し、再度手術を行うことになっても、もう補償を受けることはできないのです。

こうしたデメリットを考慮すれば、たとえ生涯保険料が安くても、加入するべきではないでしょう。
PS保険の補償の落とし穴

一方、手術が年1回しか補償されないという不安はあるものの、それ以外の大きなデメリットが見当たらない「FPCのフリーペットほけん」は、おすすめできるペット保険といえます。

デボンレックスにおすすめはコレ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

デボンレックスを飼う際におすすめのペット保険として、「FPCのフリーペットほけん」を選びました。
以下にFPCのフリーペットほけんの特徴をまとめたのでご覧ください。

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある
  • 通院補償が手厚く入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ

まとめ

ペット保険を選ぶ際は、飼っている猫がかかりやすい病気の治療方法も重要です。
かかりやすい病気やケガをもとにした、おすすめのペット保険選びのポイントはこちらになります。

  • 通院、入院、手術を補償している
  • 手術をある程度補償している
  • 膝蓋骨脱臼を補償している

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
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