「英国産の傑作犬種」とも称される、優れた鳥猟犬であるイングリッシュ・ポインター。
健康的な犬種ですが、大型犬特有の病気には注意が必要です。イングリッシュ・ポインターが気を付けたい病気や、おすすめのペット保険もご紹介します。

英国トップクラスの鳥猟犬!イングリッシュ・ポインター

イングリッシュ・ポインターの性格

すらりと伸びた四肢や首、落ち着きと安定感のある凛とした表情、しなやかで優美なボディラインが印象的な大型犬・イングリッシュ・ポインター。
「英国産の傑作犬種」ともいわれるイギリス原産のイングリッシュ・ポインターは、何種類かの鳥猟犬が活躍するヨーロッパの中でもトップクラスのポテンシャルを持つ鳥猟犬です。

イングリッシュ・ポインターは大変温厚で優しく、人懐っこい性格をしています。
スキンシップをとってくれる人なら誰にでも心を開く社交的な一面もあるため、子どもや来客に対しても距離を縮めるのが上手です。

基本は穏やかで感情の起伏があまりない犬種ですが、猟犬の素質を持っているため、時に強情っぱりな一面も見せます。

イングリッシュ・ポインターの基となったのは、スペイン又はポルトガルの地犬といわれています。
獣猟犬の一種であるキツネ狩りを目的としたフォックスハウンドや、数種類の鳥猟犬と交配され、現在の姿に固定されました。
姿勢を低くし、獲物の位置を片足で静かに指し示す(pointing)姿から、ポインターという名がつけられています。

被毛はホワイトをベースにレモン、オレンジ、レバーなどの斑が見られる2色の毛色が基本です。中には単色や3色の子もいます。
大きさはオスが63~69cm、メスが61~66cmです。体重はオスが25~35kg、メスが20~30kgと、固体によって差があります。

飼い方の注意点

イングリッシュ・ポインターは、猟犬ならではの高い持久力を持っています。散歩は1日2回、1回につき30分~1時間程行いましょう。
のんびりとした散歩ではなく、広い公園やドッグランなどで思いっきり走り回れるような運動が理想です。
スタミナに溢れる犬種のため、運動不足には注意しましょう。

また散歩の際には鳥や車など、動くものに過敏に反応することがあります。時折鳥猟犬の素質を覗かせることがあるため注意が必要です。
理性をコントロールできるように子犬の頃から社会性をつけ、飼い主との主従関係を築き上げましょう。

イングリッシュ・ポインターはお手入れの負担が少ない犬種です。月に1、2回のシャンプーと、抜け毛が気になったときにブラッシングを行います。
垂れ耳のため汚れに注意し、週に1度は耳掃除を行うようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

イングリッシュ・ポインターは目の疾患にかかりやすいため、「白内障」には注意が必要です。そのほか、大型犬がかかりやすいとされる病気にも注意しなければなりません。

特にイングリッシュ・ポインターがかかりやすい「白内障」「眼瞼内反症」「股関節形成不全」「外耳炎」についてご紹介します。

白内障

白内障とは、目の中でレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気です。この病気は人間と同じく、高齢になればなるほど発症率が高まります。イングリッシュ・ポインターは元々目の疾患にかかりやすいため、特に注意が必要です。

発症すると、黒目が白く濁る、暗い所を歩きたがらない、物にぶつかる、音やにおいに敏感になるといった症状が現れます。

上記のような症状が現れたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

【治療費について】
症状が軽度で、わずかに視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。

視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻すための外科手術を行います。手術には術後の合併症など多くのリスクが伴いますので、獣医師とよく相談することが大切です。

通院入院・手術(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一回につき3,000~5,000円程度と安いですが、投与は一生続けなければならないため、最終的にはかなりの金額がかかります。さらに、手術をする場合は入院費などもかかりますので、プラスで10万~20万円ほどかかります。

治療費はかなり高額ですので、手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが大切です。

眼瞼内反症

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)は、まぶたが内側にめくれてしまう病気です。

この病気を発症すると、まつ毛が眼球に当たりやすくなってしまい、角膜炎や結膜炎などを引き起こしやすくなります。また、目が赤くなる、目ヤニや涙が増えるなどの症状も現れます。

頻繁に目を掻いたり、顔をこすりつけたりするしぐさが見られるようであれば、動物病院を受診したほうがよいでしょう。

【治療費について】
主な治療法としては、刺激の原因となっているまつ毛を抜くことが挙げられます。炎症がみられる場合は、抗炎症剤や点眼薬を投与して炎症を抑えます。

症状が重い場合は、まぶたを正常な状態に戻すための外科手術を行います。

通院(通算1~5回)手術入院(1~2日)
治療費3,000~1万円/月2万~4万円5万 ~ 10万円

投薬治療の場合は、継続的な通院が必要となります。通院に加えて、手術をする場合は入院費も含めて7万~14万円程度かかってしまいます。

そのため、通院・入院・手術すべてを補償してくれるペット保険に加入しましょう。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ“股関節”に異常が起きている状態を「股関節形成不全」といいます。

なぜ異常が引き起こされるのかというと、成長するにしたがって大きくなるはずの骨盤が成長せず、不完全なままであるからです。不完全な骨盤は太ももの骨とうまく連結できず、脚に様々な弊害をもたらします。

この病気を発症すると歩く際に痛みを感じるため、運動を嫌がる、散歩中に座り込む、スキップのようなピョンピョン跳ねる歩き方をしているなどの症状が見られます。これらの症状が見られた場合は、動物病院を受診してください。

特に大型犬に多い病気のため、イングリッシュ・ポインターも注意しなければなりません。筋肉をつけたり、股関節への負担を極力なくしたりすることで、症状を和らげる効果が期待できます。

【治療費について】
成長期で骨が発達していない場合や、症状が軽度の場合は「安静療法」をとります。症状が悪化して痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの「投薬治療」を行います。

それ以上に症状が進行している場合は、外科手術が必要になる場合があります。手術にはかなりのリスクが伴うため、獣医さんとよく話し合いましょう。

通院手術・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

治療費は手術方法や入院期間によって異なりますが、股関節形成不全の治療費は高額になることが多いです。

全額自己負担を回避するためには、股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険を把握しておくことが大切です。

外耳炎

外耳炎は、イングリッシュ・ポインターを含む垂れ耳の犬種がなりやすい病気です。

外耳炎を発症すると、耳の中に大量の耳垢がこびりつき、悪臭を漂わせます。また、痛みや痒みが伴うため、頻繁に耳を掻く仕草がみられます。

外耳炎が悪化すると、中耳炎などを引き起こす恐れがありますので、早期発見・早期治療に努めましょう。

外耳炎を予防するには、毎日の耳チェックと定期的な耳掃除が重要となります。耳掃除は、汚れが溜まっていたら行うくらいの頻度で大丈夫です。なお、湿気の多い季節は発症のリスクが高まりますので、耳をめくって風通しを良くしてあげるといいでしょう。

【治療費について】
耳の中の掃除を行った後、点耳薬を投与します。細菌感染が原因である場合は、抗菌薬や駆除薬を使用します。アトピーやほこりなど“アレルギー”が原因の場合は、食事や環境を改善し、アレルゲンを取り除いてあげます。

通院(通算2~5回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

通院をする場合は、1万~3万円程度かかります。症状が悪化している場合は、より長期的な投薬治療が必要となりますので、もう少し高くなります。この病気は何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランがおすすめです。

【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

イングリッシュ・ポインターにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険には様々な商品や、補償タイプがあります。その中からかかりやすい病気に備えられるものを見つけることが大切です。
ここでは、イングリッシュ・ポインターにおすすめのペット保険を選ぶポイントをまとめてみました!

ポイント1:長期の通院、ある程度の手術を補償すること

イングリッシュ・ポインターがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院が多くなりそうなことがわかります。一方、白内障、眼瞼内反症、股関節形成不全では手術も行う可能性があります。
そのため、通院を中心にしっかり備えたいところですが、手術にも、それに伴う入院にも念のため備えられるペット保険を選ぶとよいでしょう。
通院のみ、手術のみを補償するペット保険もありますが、イングリッシュ・ポインターには、通院・入院・手術すべてを補償するタイプの商品を選ぶのがおすすめです。
通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、できれば無制限(通い放題)、最低でも限度回数は20日以上あると安心です。
また、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選びましょう。
年間補償上限金額は目安として最低でも50万円以上あると安心だと言えます。

ポイント2:免責金額が設定されていないこと

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円とされています(当研究所調べ)。
もちろんそれを下回り、2000円~3000円になることも多いと考えられます。
免責金額の設定があるペット保険だと、少額な請求だと補償されない恐れがあります。例えば、免責金額が5,000円と設定されている保険の場合、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられません。
通院による治療が多くなりそうなイングリッシュ・ポインターは、一回の請求額が少なくても補償してくれる保険がおすすめです。

(参考)ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
イングリッシュ・ポインターがかかる可能性のある「股関節形成不全」は、いくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

イングリッシュ・ポインターに適したペット保険の補償内容と保険料

イングリッシュ・ポインターに合うペット保険を、先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!
ポイント1から「通院・入院・手術すべてを補償するペット保険」、ポイント2から「免責金額が設定されていないペット保険」を一覧にしました。
ペット保険の補償割合で一般的な、50%補償と70%補償で比較してみます。
さらに、股関節形成不全を補償しないあんしんペット、日本ペットプラス(ガーデン)、アニマル俱楽部は除外します。
候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

50%補償するペット保険

保険会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50455,400 円85万円12 500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50537,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50575,010 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050675,160 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50705,050 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050815,830 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050774,430 円60万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50904,520 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン501,577,340 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース501,683,460円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70568,900円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,500円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70685,890100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ70%プラン70804,710円70万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL70840,910円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン7070894,050円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70987,070円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット70701,073,750円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン70701,089,130円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン701,322,010円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン702,132,870122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース702,312,570円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ポイント1によると「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償限度額は50万円以上」です。この条件は、すべての商品が満たしていますね。
さらにペット保険を絞るには、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較する必要があります。
それぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では60万円以下・70%補償では80万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えるでしょう。
比較的保険料が安い保険は、50%補償、70%補償ともFPC、PS保険という結果になりました。
補償割合については、スタンダードな50%か、より補償の手厚い70%か、お好きな方を選んでみてくださいね。

イングリッシュ・ポインターにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン・70%補償プラン」「PS保険の50%補償プラン・70%補償プラン」の特徴

最後に、イングリッシュ・ポインターにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン・70%補償プラン」「PS保険の50%補償プラン・70%補償プラン」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある
  • ペット賠償責任特約が用意されていない

PS保険

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定
  • 年間補償限度額が100万円と業界トップクラス
  • 保険金の支払い速度が早い
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償

(参考)PS保険の補償の落とし穴

まとめ

かかりやすい病気の治療方法に合わせてペット保険を選ぶのも一つの方法です。
イングリッシュ・ポインターのペット保険選びのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!

長期の通院、ある程度の手術を補償すること

免責金額が設定されていないこと

股関節形成不全を補償すること

イングリッシュ・ポインターにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン・70%補償プラン」「PS保険の50%補償プラン・70%補償プラン」の特徴

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。