イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

ばねを意味するスプリングに由来する名前の通り、跳ねるように走る、活発なイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル。
温厚で冷静な性格ですが、突然狂暴化する遺伝性の病気に気を付けたい犬種です。そのほかにもイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルが気を付けたい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

英国紳士なイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの性格

ウェーブした艶やかな被毛に覆われた大きな垂れ耳、冷静な眼差しや堂々とした姿が優雅なイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル。
飼い主に忠実で、トレーニングしやすいことから、原産国のイギリスだけでなく世界中で人気があります。

鳥猟犬としての歴史があるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、集中力や忍耐力に優れており、飼い主の言うことを良く聞き理解力が非常に高い犬種です。
好奇心旺盛で活動的なイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの性格は明るく、協調性があり平和主義。
初対面の人に対しては稀に警戒心を抱くこともありますが、基本的には飼い主やそのまわりの人に対しても敬意を抱く紳士的な性格です。家庭犬に求められる要素をバランス良く持った犬種といっていいでしょう。

イギリス土着のランドスパニエルを原型とし、鳥猟犬としての歴史を持つイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、高い運動能力と賢い頭脳を持つ犬種です。

英語でバネを意味する「spring」から由来した品種名の通り、跳ねるような軽快なランニングと、高い瞬発力で人々の狩猟をサポートしていました。銃を使った猟が盛んになる前から活躍していた、古い歴史を持つ犬種です。
体重は23kg前後、体高は50㎝前後で、優雅な見た目とは裏腹に、体は筋肉で引き締まっています。

飼い方の注意点

基本は冷静ですが、活動的なため興奮しやすい一面も持ち合わせています。
しつけにおいては特に「待て」や「伏せ」など、欲求を制御することを教え込むことで、突然の興奮や衝動を抑えることができるでしょう。

ただし、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルが急に狂暴になるような場合は「レイジ・シンドローム(突発性激怒症候群)」を発症している恐れがあります。
これは先天的な脳の病気で、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルはこの病気にかかりやすいとされています。突然性格が狂暴になった、という場合は、獣医さんに相談しましょう。

また、体力を持て余さないようにすることも大切です。
1日1~2時間の運動を行いましょう。もともと膨大なスタミナを抱えている犬種のため、毎日の運動がストレス解消となり、しつけも円滑に進みます。
自慢のスピードを活かして走り回れるような環境で遊ばせてあげると喜ぶでしょう。

ウェーブした特徴的な耳の毛はイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのチャームポイントでもありますが、衛生面を考慮し、できれば耳の周りの毛は短くカットしてもらいましょう。
耳は毎日汚れのチェックを行い、汚れが気になる場合は掃除を行います。

艶のあるエレガントな被毛は、体を保護するための柔軟な毛が濃く生えた、猟犬ならではの毛質です。
気候に応じて生え変わるダブルコートの毛はよく抜けるため、毎日のブラッシングと、最低2ヵ月に1回のトリミングをおすすめします。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

レイジ・シンドロームのほか、遺伝的に目の病気にもかかりやすいとされるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル。垂れ耳犬種のため、耳の病気にも注意が必要です。
ここでは、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルが気を付けたい「股関節形成不全」「進行性網膜萎縮症」「外耳炎」についてご紹介します。

股関節形成不全

股関節に異常があり、後足の骨の先が骨盤にうまくはまらず、亜脱臼状態になる病気です。
大型犬に多い病気ですが、中型犬に分類されるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、遺伝的にこの病気にかかりやすいと考えられます。
運動を嫌がる、足を触ると嫌がる、横座りをする、左右にお尻を振るような独特の歩き方(モンローウォーク)をするようになったらこの病気の可能性があります。こういった症状は、体重が急激に増加する生後6か月頃からみられるようになります。また、ほとんどの場合両足に起こります。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を見て、症状の程度を観察します。鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理など内科治療を行い、改善がみられない場合は股関節の外科手術を行います。
麻酔や手術のリスク、治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってください。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

手術方法や入院期間によって治療費は異なりますが、入院費を含めると治療費は高額になると考えられます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、全額自己負担という事態を防ぐためにも、しっかりと選んでおきましょう。

進行性網膜萎縮

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。
初期は暗いところでものが見えづらそうにする、歩くとき壁や物にぶつかったりつまずいたりする、動くものを目で追わないなどの症状からはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。
原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。
この病気をはじめ、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、遺伝的に目の病気にかかりやすいとされている犬種です。

【治療費について】
萎縮した網膜は元に戻らないため、根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000 ~ 1万円/回

進行性網膜萎縮は定期的な通院が長期間続く可能性があります。
そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

外耳炎

外耳炎になってしまうと、耳の中に大量の汚れた耳垢がこびりつき、悪臭を発することもあります。耳を掻く行為がよく見られ、悪化すると中耳炎などを引き起こしてしまいます。

アフガンハウンドのような長い垂れ耳を持つ犬種がかかりやすい病気です。
日ごろから耳のケアやチェックをこまめに行うことがとても大切です。耳は内部が複雑な構造になっており、とてもデリケートなので、触るのが不安なら、動物病院やトリミングサロンに相談しましょう。

【治療費について】
まず耳の中を掃除して、点耳薬を投与します。細菌感染が原因の場合は抗菌薬や駆除薬を使用し、アトピーやほこりなどのアレルギーの場合は環境中からアレルゲンを取り除いてあげます。

通院(通算2~5回)
治療費3,000~5,000円/回

通院をする場合、1~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険がたくさんあってどれにしようか迷われている方は、かかりやすい病気に備えられるプランを探してみてください。
かかりやすい病気からイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめました。

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額分は補償されません。
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルがかかりやすいとされる外耳炎や進行性網膜萎縮症にかかると、通院が多くなりがちです。しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院、ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に補償される医療費の限度額と、1年に補償される限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、股関節形成不全で手術を行う可能性も考える必要があります。手術も、最低でも10万円は補償するものを選ぶとよいでしょう。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえるので、50%補償タイプなら50万円以上、70%補償タイプなら70万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルに適したペット保険の補償内容と保険料

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。一般的な保険料である50%補償、70%補償のペット保険から選んでみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額が50万円・または70万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、この病気を補償対象外項目に指定している楽天少短、日本ペットプラス(ガーデン)は除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

50%補償するペット保険

FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%435,950 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70544,600 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,500円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70630,980 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70698,890 円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70730,030 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL70762,210 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070819,590 円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン7070874,680 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770 円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240 円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、50%補償は7種類、70%補償は9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償なら50万円以下、70%補償なら70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

補償内容・保険料ではおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルがかかりやすい外耳炎や進行性網膜萎縮は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん 50%補償プラン、70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

また、突然性格が狂暴になってしまう、レイジ・シンドロームを発症する恐れがあるため、「ペット賠償責任特約」への加入もおすすめです。
ペット賠償責任特約は、ペットが他人にケガを負わせたり持ち物を壊したりといった場合に、治療費や修繕費などを補償してくれる保険です。
ペット賠償責任特約が付帯できるペット保険として、日本ペットプラス(ガーデン)やあんしんペットがありますが、おすすめのFPCには付帯できません。
ただし、自動車保険や火災保険などの特約として「個人賠償責任保険」に加入している方は、ペット賠償責任特約を契約する必要はありません。

(参考)ペット保険の「特約」は必要?人気の賠償責任特約、実は必要ないかも!?

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルに合った商品を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

股関節形成不全を補償すること

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。