つぶれた鼻にゆるんだ皮膚、ユニークな見た目のフレンチブルドッグは熱烈なファンも多いはずです。そんなフレンチブルドッグのかかりやすい病気を確認しながら、適切なペット保険を選んでいこうと思います!

フレンチブルドッグは頑固で甘えん坊

フレンチブルドッグの特徴

つぶれた鼻に下あごが出た大きな顔、ゆったりとたるんだ皮膚、大きくとがった耳にどっしりした体型……犬の中でも特別ユニークな見た目を持つフレンチブルドッグ。「ブサカワ」と表現されてしまうこともありますが、ひとたび魅了されると容姿を含めた存在すべてを偏愛してしまうような不思議な魅力を持っています。フレンチブルドッグは名前のとおりフランスが原産の犬種で、イギリス原産のブルドッグに、テリアなどの犬種を交配して生まれたと言われています。
陽気で優しく、人好きな性格で、とても甘えん坊です。その一方で、ブルドッグの気性を受け継ぎ、頑固な面があるとも言います。

飼い方の注意点

鼻が短いため体温調節が苦手で、暑さにも寒さにも弱い性質を持ちます。特に、高温多湿な環境への耐性が低いことから、飛行機での預かりを断られるほどです。蒸し暑い時期は温度や湿度の調節にいっそう気を配り、熱中症を防ぐことに努めなければなりません。
肥満になりやすいものの、過度の運動をすると呼吸困難に陥ることがあるため、散歩のときは呼吸の様子をよく見て、適度なペースで行います。
皮膚が弱いため、清潔に保つように心がけます。毛が短いのでトリミングは必要ないものの、皮膚がたるんでいるため、しわの間に汚れが溜まらないようお手入れしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

鼻が低い短頭種という種類に属するフレンチブルドッグは、その特徴からかかりやすい病気があります。
ここでは、かかりやすいといわれる「眼瞼(がんけん)内反症」「軟口蓋(なんこうがい)過長症」「水頭症」についてご紹介します。

眼瞼(がんけん)内反症

眼瞼(=まぶた)が内側にめくれる症状で、いわゆる「逆さまつげ」のような状態になり、まつげが目に刺激を与え続ける状態になります。まばたきをするたびに角膜を傷つけてしまうので、目に痛みや痒み、目ヤニ、涙などが出るほか、悪化すると痙攣が起き、角膜炎や結膜炎などの病気を併発してしまう可能性があります。先天的な原因が多いと言われ、特にブルドッグはかかりやすい犬種としてあげられるので、フレンチブルドッグも遺伝的に同様の性質を持っているのかもしれません。

単なる逆さまつげ、と甘く見ずに、必ず動物病院を受診しましょう。目をこするなど、気にするそぶりをする、目やにや涙が出る、まぶたの形がおかしいなど、目の異常を見落とさないようにしてください。

【治療費について】
まつげの処理や目薬の投薬程度で済む場合もありますが、重度の場合は外科手術により、まぶたの矯正を行います。症状が重度の場合や痙攣が長く続く場合は、手術を数回行う場合もあります。

通院(1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000 ~ 1万円/回5万 ~ 10万円

通院での治療の場合は3,000~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5万~10万円程度かかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

軟口蓋(なんこうがい)過長症

上あごの奥にある骨、軟口蓋(なんこうがい)が長くなり、呼吸がしづらい、食べ物を飲み込みづらいなどの症状が現れます。フレンチブルドッグのような鼻の短い犬種は、特に軟口蓋が変形しやすいと言います。多くの場合先天性のため、予防方法はありません。
軟口蓋過長症になると呼吸がしづらくなります。もともと呼吸音が荒く、いびきをよくかく犬種ですが、呼吸やいびきの音や質に変化がないか日頃から観察が必要です。

【治療費について】
外科手術により軟口蓋を切除することが基本の治療方法です。呼吸困難の症状が出ている場合は、酸素吸入などの措置を行うこともあります。

通院(通算2~5回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回3万 ~ 10万円1万 ~ 3万円

高齢になると麻酔によるリスクが上がるため、手術を考えるなら、若いうちに行うのがよさそうです。
手術には5万~20万円かかってしまうこともあります。時間がたてば解消するものではないため、念のための手術に備える保険に加入するとよいでしょう。

水頭症

「水頭症」は、頭の中に脳脊髄液が溜まって脳を圧迫する病気です。とくにフレンチブルドッグなどの短頭種は遺伝的に水頭症を発症しやすいようです。
頭が大きい・両目の斜視などが外見的な特徴で、行動異常のある子は水頭症の可能性が高いそうです。

原因は主に遺伝と言われますが、頭のケガやウイルス感染などによって後天的に発症することもあります。

【治療費について】
脳の圧迫を和らげて、症状の進行を抑えるためにステロイド薬を投与する内科治療を行い、改善がみられない場合や症状が重度の場合は外科手術を行います。
水頭症で手術をする場合、費用は高額になる可能性があります。完治することができない病気なので、治療のリスクや治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってくださいね。

通院手術・入院(5~7日)
治療費5,000 ~ 1万円/回20万 ~ 35万円

フレンチブルドッグがなりやすい水頭症は、通院治療が長く続き、場合によっては手術を伴うこともあります。高額な手術費が必要になってくるので、治療に専念するためにも補償割合が高く、手術にしっかりと備えられるペット保険に加入することをおすすめします!

【獣医が解説】犬・猫の水頭症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

フレンチブルドッグにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとフレンチブルドッグにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院、入院、手術に備えること

フレンチブルドッグがかかりやすい病気の治療方法を見ると、通院や手術での治療も、手術に伴う入院がいずれも発生する可能性があることがわかります。そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

ペット保険の補償内容には1日につき●円まで・1年に▲回までと限度額・限度回数が決められているものがあります。その場合は、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:年間補償上限金額が高いこと

年間補償上限金額とは、通院・入院・手術を合わせて年間で支払われる保険金の上限金額のことです。基本的にこの金額が高いほど補償内容が充実しているといえます。
また、通院・入院・手術の各補償内容に日額制限がない場合は、この年間補償上限金額に達するまで補償が受けられることになるのでチェックしておく必要があります。
年間補償上限金額は50万円以上あると心強いでしょう。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ポイント3:保険料が手ごろでも手術をしっかり補償すること

ペット保険の補償に必要なのは通院だけではありません。フレンチブルドッグがかかりやすい病気、特に軟口蓋過長症にかかると手術を行う可能性が高くなります。また、水頭症の手術を行う場合は、20万円以上とかなり高額な手術代がかかります。しかし、これを完全に補償しようと考えると、保険料が高額になる可能性があります。そのため、保険料が手ごろで、1回の手術にかかる治療費が無制限、最低でも10万円以上としている保険を選ぶと良いでしょう。

フレンチブルドッグに適したペット保険の補償内容と保険料

では早速、3つのポイントでフレンチブルドッグに合うペット保険を探してみましょう!

ポイント1に示したように、フレンチブルドッグがかかりやすい病気の治療方法は、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
その中でも保険料が手ごろで、十分な補償が受けられる50%補償の商品を見てみましょう。

15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
PS保険50%補償プラン494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン50626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース636,570 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50705,840 円60万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン756,670 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン975,730 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

50%補償の商品を探したところ、全部で11種類の保険が見つかりました。

ポイント2の「年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「手術補償が最低でも10万円以上」という基準で見ると、すべての商品が当てはまっていました。
ポイント3ではさらに、手術補償が十分でも「保険料が比較的手ごろ」であることもあげました。0~15歳までの生涯保険料の違いに注目すると、大きな差があることがわかります。例えば、一番安いau損保と、一番高いアイペットを比べてみると、同じ補償割合50%でも50万円近い差があります。
生涯保険料ではおおむね50万円以下のものが比較的リーズナブルで利用しやすいと言えるでしょう。そこで、50万円以下のものに絞って、補償内容を見てみましょう。
生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の3つです。

会社名商品名生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

PS保険の手術補償は「年間2回」までとなっています。フレンチブルドッグがかかりやすい病気を見ると、手術が必要になりそうなものが多いことため、一見良さそうに見えます。ただし、PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」という規約があります。眼瞼内反症は、場合によって複数回の手術が必要であることがわかりました。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の手術補償の落とし穴

さらに、「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない病気には適していません。水頭症にかかると、長期にわたる通院治療が必要になる場合があるため、この制約もネックになると考えられます。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

これらの理由から、PS保険はあまりフレンチブルドッグにはおすすめのペット保険とは言えないでしょう。

FPCのフリーペットほけんは、保険料がこの中で最も安く、補償上限額が85万円と手厚いのが特徴です。ただ、保険料が安い分、手術は年1度しか補償されない点は注意が必要です。

ガーデンは通院、入院、手術の回数に制限がないのが特徴です。補償上限額が50万円と、FPC、PS保険に比べると少なめですが、保険料の安さを考えるとバランスは良いと考えます。

フレンチブルドッグにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンプラチナ50%プラン」の特徴

では、フレンチブルドッグにおすすめのペット保険として選ばれた「ガーデンプラチナ50%プラン」「FPCのフリーペットほけん」はどんなものなのでしょうか?
特徴をまとめたので保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

ガーデンのプラチナ50%プラン

  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額の50万円まで補償が受けられる
  • インターネット割引や無事故割引など多彩な割引がある
  • 個人賠償責任保険を付けられる
  • 膝蓋骨脱臼などの特定のケガや病気が補償されないという制約がある
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月、ガンの場合は2ヶ月の待機期間がある
    (参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

まとめ

ペット保険の中にはかかりやすい病気にかかる費用を十分に補償できないものもあります。以下のポイントを参考に、フレンチブルドッグに合った商品を探してみてください!

  • 通院、入院、手術に備えること
  • 年間補償上限金額が高いこと
  • 保険料が手ごろでも手術をしっかり補償すること
  • フレンチブルドッグにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンプラチナ50%プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。