威厳ある風貌のグレート・デーン。その大きな体からはあまり想像できませんが、じつはとても警戒心が強く賢い犬種です。
グレート・デーンならではの、かかりやすい病気や適切なペット保険についてご紹介します。

グレート・デーン

理知的な表情を持つ世界一大きな犬!グレート・デーン

グレート・デーンの魅力

グレート・デーンは体高76cm~81cm、体重45㎏~55㎏の超大型犬で、その大きさは犬種の中で世界一だといわれています。

鼻筋は長く、耳は前方方向に垂れており、頭頂部は平らです。たくましく筋肉質な体躯で、細長い尻尾を持ち、毛は非常に滑らかな肌触りの短毛です。

深く張りだした胸を持っていますが、これはグレーハウンドとの交配により受け継いだものだといえるでしょう。

グレート・デーンは穏やかで理知的な表情が特徴ですが、その体格の良さからは威厳さえも感じさせる犬種です。

性格と飼い方の注意点

グレート・デーンはもともと作業犬だったこともあり、人間の言うことを忠実に守る利口さがあります。
小さな子どもの相手や飼い主からのお願いなども十分に務めてくれるでしょう。

また毛が短いためグルーミングが簡単です。毛のお手入れに関する面倒さはほかの犬種に比べるとあまり感じないでしょう。

グレート・デーンは体重50㎏以上にもなる大型犬なので、窮屈に感じさせないだけの広いスペースと大量のエサが必要になります。
敷地の確保やエサ代の確保など、金銭面での余裕をしっかりと持っておくことが大切です。

体が大きい分、長めに散歩をする必要性があります。
1日に2回たっぷりと1時間くらいの散歩をしてあげるようにしましょう。
運動不足は肥満やストレス、問題行動などの原因になるので毎日時間をとって散歩をしてあげましょう。

また、グレート・デーンを飼育するときは幼少期のしつけが肝心です。
力が強いので、散歩中に言うことを聞かないことがあると周囲に迷惑がかかる可能性があります。
飼い主さんの言うことをよく聞くようにしつけをし、コントロールできるようにしておきましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

グレート・デーンは遺伝的な要素が強い拡張型心筋症や股関節形成不全、また突発的に発症する胃捻転などにかかりやすい犬種です。
グレート・デーンがかかりやすい「拡張型心筋症」と「胃拡張・胃捻転」「股関節形成不全」についてご紹介します。

拡張型心筋症

犬の心臓病の中では2番目に多い病気とされ、7歳以下の比較的若い犬に多く発症します。
拡張型心筋症になりやすい犬種は、グレート・デーン、オールド・イングリッシュ・シープ・ドッグ、セント・バーナードなどの大きな犬が多いです。

拡張型心筋症は、犬の免疫系が自身の甲状腺を攻撃し、甲状腺ホルモンの量が低下します。
症状としては、身体が弱って疲れやすくなり、食事をあまりとらないために体重が減少します。
症状が進行すると、腹水が肺や腹部に溜まり、腹部膨満となります。
また、重篤化すると突然死することもあります。

【治療費について】
拡張型心筋症は、進行性の病気で完治が難しいため症状を和らげることが治療の目的となります。
薬の投与により、心機能と血液循環を改善します。

通院
治療費2,000~1万円/回

拡張型心筋症は、長期の通院が必要です。
そのため、ペット保険を選ぶ際は、通院回数が無制限のものか、あるいは少なくとも年間20日以上補償してくれるものをおすすめします。

胃拡張・胃捻転

胃が回転することにより、胃の入り口である噴門と出口となる幽門がふさがれ、胃の中にガスや胃液が充満し胃が膨張します。この症状が胃捻転です。
突発的に発生し、治療せずに放置すると数時間ほどで死に至る病気です。

胃捻転の原因は胃拡張だと考えられています。
胃拡張は、胃内のガスや液体の増加、胃の流失機能の障害、食後の過度な運動で起こります。
そのほかにもストレスや、水の急激な過剰摂取などが関与しているとみられています。

胃捻転はグレート・デーン、ドーベルマン、セント・バーナードなどの大型犬によくみられる症状です。

【治療費について】
軽度の胃拡張が見られる場合は、ガスを抜いて胃の拡張を予防したり、食生活の見直しをしたりして経過をみます。
投薬による内科治療になるので、しばらく通院が必要になります。

胃捻転が発生した場合、早急な外科手術が必要になります。
捻転した胃を正常な位置に戻す手術が行われます。入院、手術などで高額な治療費が必要になるでしょう。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院(6日)
治療費2,000~5,000円/月10万~30万円

グレート・デーンのような大型犬の場合、遺伝的な要因で胃拡張や胃捻転が起こると考えられています。
どの年齢でも発症し、オスの発生頻度が高い傾向があります。

いつ起こるかわからず、胃捻転が発症すれば数時間以内には手術が必要なため、入院費手術費は高額になります。
グレート・デーンを飼う場合は手術補償が手厚いペット保険に加入すべきでしょう。

股関節形成不全

グレート・デーンやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬によくみられ、生後6か月~1年ほどの間に発症することが多い病気です。

明確な原因はわかっていないものの、遺伝的な要素が強いと考えられています。
そのほかにも、発育期に摂取する栄養素の偏りやたんぱく質・灰分・カルシウムの過剰摂取も原因ではないかといわれています。

股関節形成不全は、症状の初期頃は、犬が運動することを嫌がるようになり、患部をかばうような動きを見せるようになります。
さらに症状が進むと、歩行にふらつきが見られ、少し足に負担がかかるだけでも、簡単に股関節脱臼を起こすようになります。

【治療費について】
症状が軽い場合は、炎症の痛みを和らげる鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理などを行います。
重症の場合は、人工関節を入れて大腿骨が外れないように手術を行います。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10万 ~ 40万円

股関節形成不全の場合、手術・入院となると治療費はかなり高額になってしまいます。
また、ペット保険の中には股関節形成不全が補償の対象外になっていることも多いです。

グレート・デーンを飼う場合のペット保険は手術費用が充実しており、股関節形成不全が補償対象になっているものを選びましょう。

グレート・デーンにおすすめのペット保険選びポイント3つ

グレート・デーンがかかりやすい病気から、どんなペット保険が適切なのかをまとめてみました。ポイントは以下の3つです。

ポイント1:通院・入院・手術すべてを補償すること

グレート・デーンがかかりやすい病気やその治療方法をみると、通院・入院・手術を幅広くカバーするペット保険が必要なことがわかります。

ただ、通院・入院・手術を補償するペット保険は数が多いため、年間補償限度額(1年間にペット保険が補償する上限金額)を比べて選ぶといいでしょう。
目安として年間補償限度額は50万円以上あると安心です。

ポイント2:長期の入院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には、1年間で補償される日数や回数の上限があらかじめ決められていることがあります。
グレート・デーンがかかりやすい股関節形成不全の場合、長期の通院や手術に備えておきたいので、最低でも通院の限度回数は20日以上あると安心です。
1日の補償上限額は、平均が8,000円なので、8,000円以上を補償してくれるものか、あるいは無制限のものがよいでしょう。

また、平均的な手術費用は10万円~40万円なので、最低でも手術費用を10万円は補償してくれるペット保険を選びましょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

グレート・デーンのかかりやすい病気として、股関節形成不全をご紹介しましたが、ペット保険ではあらかじめ補償対象外にしているケースもあり、加入時には注意が必要です。

検討中のペット保険が、股関節形成不全を補償しているかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
股関節形成不全を補償対象外にしているペット保険をご紹介するので参考にしてみてください。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

グレート・デーンに適したペット保険の補償内容と保険料

グレート・デーンに適したペット保険として以下のようなプランを抜き出しました。
通院・入院・手術すべてを補償すること、長期の入院・ある程度の手術を補償すること、股関節形成不全を補償すること、これらの3つのポイントを満たしたペット保険です。

ペット保険で一般的な50%補償と70%補償で比べてみましょう。

50%補償プラン

会社名商品名生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
ペティーナまとめてプラン451,000 円70万円20万円100,000円/請求100,000円/請求
FPCフリーペットほけん455,400 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン537,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン575,010 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50675,160 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード705,050 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50774,430 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン50815,830 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン904,520 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン1,577,340 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース1,683,460円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償プラン

会社名商品名生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
ペティーナゆとりプラン591,800 円30万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
FPCフリーペットほけん70%補償プラン568,900 円85万円12,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン685,890円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン804,710円70万円制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL840,910円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン70894,050円70万円制限なし制限なし制限なし
ペットライフジャパンプレミアム70911,950 円115万円15,000円/日
年間37.5万円まで
15,000円/日
年間37.5万円まで
200,000円/回
年間40万円まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード987,070円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット701,073,750円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン701,089,130円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン1,322,010円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン2,132,870円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース2,312,570円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント1より「年間補償限度額が50万円以上」、ポイント2より「通院の限度額は8,000円以上、限度日数は20日以上、手術費用は10万円以上」のものを選んでみましょう。そうすると、ペティーナは候補から外すことができます。

また、ポイント3から股関節形成不全を補償しないペット保険を除外しましょう。楽天少短、日本ペットプラス(ガーデン)、アニマル倶楽部を候補から外します。

最後に、残ったペット保険の中から、保険料が安く抑えられているものを選びましょう。ここでは、各ペット保険会社の生涯保険料を比べてみましょう。
※生涯保険料とは、ペットの加齢による保険料の増加を考慮して、0~15歳までの保険料を合計したものです。

比較的保険料が安い保険は、50%補償・70%補償どちらもFPCとPS保険という結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険には落とし穴があり、「生涯にわたって継続的に治療を行う慢性疾患の場合は、最大でも一生涯20日まで補償する」というデメリットがあります。
グレート・デーンが発症しやすい拡張型心筋症や股関節形成不全のような病気は、継続した通院が必要になるので十分な補償が受けられないかもしれません。
生涯保険料が安くても選ばないほうがよいでしょう。
(参考)PS保険の補償の落とし穴

グレート・デーンにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

最後に、グレート・デーンのおすすめペット保険である「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。

FPCのフリーペットほけん 70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので生涯で継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • 約款にもデメリットになるような項目はなく、カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

グレート・デーン特有の病気について知ることで、ぴったりの保険を見つけることができます。以下のポイントを参考に、ペット保険を探してみてください。

  • 通院・入院・手術すべてを補償すること
  • 長期の入院・ある程度の手術を補償すること
  • 股関節形成不全を補償すること
  • ペット保険はFPCのフリーペットほけん70%補償プランがおすすめ!

当比較研究所では、ほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。よろしければ以下のページも参考にしてみてください。