シャムとペルシャの交配で生まれたヒマラヤンはそれぞれの「良いとこどり」で、遺伝病も少ないと言われます。しかし、身体的特徴から気を付けたい病気もあります。ヒマラヤンに合ったペット保険を選びましょう。

ヒマラヤン

夢のハイブリッド猫・ヒマラヤン

ヒマラヤンの性格

理想の猫を作り出すという目的のもと、シャムとペルシャを交配して生まれたのがヒマラヤンです。
艶やかな長毛とずんぐりした体型を持つペルシャに、シャムの青い瞳と特徴的なポイントカラーが同居し、その奇跡の美しさはまさに夢の猫です。
高貴な雰囲気ですが、鼻ぺちゃなところや、こげ茶の顔や手足は可愛らしく、親しみやすい印象を与えます。

被毛が、ヒマラヤウサギというユニークな柄を持つウサギに似ている、という理由からこの名前が付いたといいます。

とても物静かで鳴き声も小さくめったに鳴かないため、日本の住宅でも飼いやすい猫です。わがままさやプライドの高さもなく、のんびりとした人懐こい性格です。ほかの動物とも仲良くすることができる社交性も持っており、性格まで理想的な猫なのです。

初心者にも飼いやすいと言われており、人気が高い猫種のうちの一つなのです。猫らしからぬ、従順で素直に甘えてくる姿も見せるので、その性格の良さに人気の高さもうなずけます。
 
鳴くこともめったになく、集合住宅でも飼いやすいので、どんな家庭でも適していると言われておりますが、あまり騒がしい場所は好まないようです。少し神経質な一面がある為、大人しく静かな環境で過ごせるスペースを確保出来ると良いでしょう。

飼い方の注意点

バランスのとれた性格の良さ、鳴き声も小さくめったに鳴かない、ヒマラヤンは非常に飼いやすい猫ではありますが、手入れが欠かせない猫種であるため、毎日手入れやケアを欠かさない方でないと難しいでしょう。

長毛種かつダブルコートという下毛があるタイプの毛を持つため、大変毛量が多い猫です。毛球症(毛づくろいをしたときに飲み込んだ毛が胃の中に留まってしまう状態)を防ぐためにも、一日数回のこまめなブラッシングが必要です。そして月に1~2回のシャンプーは必須です。ゴージャスな見た目だからこそ、その被毛を美しく保つためには相当な努力が必要と言っても良いでしょう。

呼吸で熱を発散しづらい低い鼻と、密集した毛を持つ特徴から、熱中症に注意がいります。暑い時期は室内の風通しを良くしたり、猫用の冷感グッズを活用したりするなど工夫をしましょう。

のんびりした性質ですし、運動量も多くありませんが、太りやすい体質を持ちます。餌の量に注意することはもちろん、「運動嫌いだから」と決めつけず、遊んであげる時間を取りましょう。飼い主が大好きで知能も高いため、遊びにも夢中になるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ペルシャやシャムがかかりやすい遺伝的な病気は受け継いでおらず、健康で長生きするというヒマラヤン。しかし、長毛や短い鼻といった特徴から気を付けたい病気もあります。
ここでは、ヒマラヤンがかかりやすいといわれる「流涙症」「尿石症」「眼瞼内反症」「多発性嚢胞腎」についてご紹介します。

流涙症

常に涙が出続ける病気が流涙症です。涙やけともいわれ、涙が流れた部分は毛の色が茶色っぽく変色します。涙そのものは被毛を変色させる成分はないのですが、涙で濡れた個所はバクテリアが繁殖しやすく、その繁殖したバクテリアによって茶色くなってしまい、皮膚病を引き起こす恐れもあります。

原因はまつげや被毛などによる目への刺激、結膜炎や角膜炎と言った目の炎症により起こります。また、鼻涙管(びるいかん)という、涙を鼻腔へ流す管の異常も原因となります。ヒマラヤンのような鼻の短い猫はこの病気にかかりやすい特徴があると言われます。

まずは原因を特定し、それに合わせた治療が必要となります。大抵は外部からの刺激、眼病によるものが多く、目薬などで異物を除去する治療がメインになるのですが、涙管の先天性異常の場合は、外科手術での治療となります。予防が難しい病気なので、目の異常に気づいたらすぐに病院に連れていきましょう。

【治療費について】
抗生物質を含んだ点眼薬を投与します。そのほか、鼻涙管を拡張する手術をしたり、涙小管を洗浄したりして詰まりを改善させます。
また、涙やけにならないようにこまめに眼の周りを拭くことも心掛けましょう。

通院(通算3~5回)手術・入院(1~3日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回3万 ~ 10万円

動物病院への受診頻度や治療方法にもよりますが、通院のみの場合は1万~3万円、手術になると3万~10万円もかかってしまいます。
そのため、ある程度通院や手術を補償してくれるペット保険を選ぶことが大切です。

尿石症

尿の中に含まれる成分が固まってしまった尿石(尿結石)が、尿の通り道である膀胱、尿道、腎臓、尿管にできてしまうことで症状が現れます。できた尿石の大きさによって、血尿や尿が出にくい、あるいは出ないといった排尿障害が見られます。
発症の原因は、ドライフードを好んで食べたり、水の摂取量が少なかったりすることで、体内の水分が少なくなることがあげられます。
尿石症は雑種猫よりも純血種の猫に多く発症すると言われております。中でもヒマラヤンは好発品種として取り上げられており、その発症率は純血種の中でも上位に上がるほどです。

【治療費について】
主に抗生剤で体内にできた尿石を溶かして排出する治療方法がとられます。ただ、尿石の成分や大きさによっては外科手術を行う場合もあります。
このとき、処置が遅れてしまうと膀胱炎となり、尿道閉塞を起こします。最悪の場合、腎不全により死に至ることもあるので油断はできません。

通院(3~10回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 15万円

尿石症は完治までに時間がかかる場合があります。動物病院への受診頻度や治療方法にもよりますが、通院のみの場合は1万~10万円、手術になると5万~15万円もかかってしまいます。
そのため、長期的な通院やある程度手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

【獣医が解説】犬・猫の尿石症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

眼瞼(がんけん)内反症

眼瞼内反症はまぶたが内側にめくれる状態になるため、まぶたの周りの毛が、常に目に刺激を与え続ける状態になります。眼球に傷がついたり、角膜炎や結膜炎を引き起こしたりします。目をかゆがってしきりに掻いたり、目やにや涙が出たりします。
ヒマラヤンのような鼻の低い描種に発症しやすいと言われる病気です。

【治療費について】
目の炎症を抑えるために点眼薬を投与し、内側に曲がっているまぶたを正常に戻す外科手術を行います。症状が重度の場合や痙攣が長く続く場合は、手術を数回行う場合もあります。

通院(1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000 ~ 1万円/回5万 ~ 10万円

通院の場合は3,000円~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5万~10万円もかかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎はペルシャの代表的な病気であるため、ペルシャと同じ性質を持つヒマラヤンも、この多発性嚢胞腎にかかりやすいと言われております。
発症すると、腎臓病と同じように、水をよく飲む、痩せている、脱水症状、尿の回数が多いが尿の量が少ない、元気がないといった症状が見られます。
 
完治する事が出来ない進行性の遺伝性疾患であるこの病気は、発症すると、腎臓の至る所に液体が入った球状の袋が出来てしまい、それにより、徐々に腎機能が低下、最終的に腎不全を起こしてしまいます。腎不全となってしまうと命を落としてしまうため、たいへん危険な病気と言えるでしょう。
 
しかし、それほどまで危険と言われている致死率の高い病気ではあるのですが、残念ながら予防する手段はありません。また、完治する事が出来ない難病と言われております。
この病気の遺伝子を持っているヒマラヤンは、50パーセントの確率で発症するペルシャより発症率は低いでしょう。
ですが、あくまでも「ペルシャと比べて」なので、両手を上げて喜ぶ事は出来ません。
 
投薬治療で進行を遅らせる延命法しかないため、早めに見つけて対策をする事が重要となります。一歳になるまでの間に、一度検査をしておくと良いでしょう。

ヒマラヤンにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとヒマラヤンにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:手術、通院、入院すべてを補償すること

ペット保険の中には、通院を補償しないもの、手術を補償しないものがあります。ヒマラヤンがかかりやすい病気としてあげられている、流涙症や尿石症、眼瞼内反症はいずれも、通院、場合によっては手術が必要になる病気です。
手術は比較的高額になるため、補償の手厚さを表す年間補償限度額は最低でも50万円以上あると安心でしょう。

ポイント2:長期の通院を補償すること

ヒマラヤンがかかりやすい尿石症のように、再発しやすく、複数回の通院が必要になりそうな病気に備えられる保険を選びましょう。
しかし、ペット保険は、1日につき●円まで・1年に▲回までと限度額・限度回数が決められているものがあります。その限度を超えると補償を受けられなくなるため、できるだけ限度額や日数・回数が多いものを選びましょう。
最低でも、通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、限度回数は20日以上あるのが望ましいでしょう。
ただ、初診料、再診料を含めても尿検査などは少額です。少ない金額は補償されない保険を選ぶと、あまり活用できない可能性もあります。少ない請求額でも補償される保険の目安として「免責なし」としている保険を選ぶとよいですね。

(参考)ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

ポイント3:流涙症(涙やけ)を補償すること

ペット保険に入るならヒマラヤンがかかりやすい病気を補償してくれるものを選びたいですよね。それぞれの保険会社には補償対象外項目が設定されているものがあるので、加入前には必ず約款を確認する必要があります。
今回、ヒマラヤンのかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、流涙症で症状として現れる「涙やけ」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
涙やけで受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<涙やけを補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニコム
  • アニマル俱楽部
  • ペットライフジャパン

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ヒマラヤンに適したペット保険の補償内容と保険料

ヒマラヤンに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ヒマラヤンがかかりやすい病気は、通院・入院・手術すべてを要するものがあります。そのため、「通院のみ」や「手術のみ」を補償するものではなく、「通院・入院・手術すべて」を補償するペット保険がおすすめです。今回はその中でもペット保険で一般的な補償割合50%で比較していきます。
さらに、その中でポイント2の「免責金額が設定されていないペット保険」をピックアップしました。

ポイント2の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上」はすべての保険が条件を満たしていますが、ポイント1の「年間補償限度額は50万円以上」から見ると、ペティーナは候補から外すことができます。

さらにポイント3から、涙やけを補償対象外項目に指定している日本ペットプラス(ガーデン)を除外します。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん50%375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%380,600 円20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
PS保険50%補償プラン50%383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保ねこのきもち保険プラン5050%433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%490,180 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%520,510 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%713,900円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

保険料の安さの基準として、生涯に支払う保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、金額に大きな差があることがわかります。補償割合が同じなので、できるだけ安いものを選ぶと家計を圧迫せず、継続しやすいでしょう。この中では、40万円以下のものが比較的リーズナブルだといえそうです。

そこで、保険料が安い保険は、FPC、SBIいきいき少短、PS保険が候補にあがります。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、慢性疾患が発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
ヒマラヤンがかかりやすい尿石症は、長期の通院が必要になり、また、治っても再発する可能性がある病気です。
そのため、PS保険は対象から除外したほうがよさそうです。
(参考)PS保険の補償の落とし穴

ヒマラヤンにおすすめ!「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ヒマラヤンにおすすめのペット保険に選ばれた「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

  • 保険料が安く、気軽に加入しやすい
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償限度額は最低ラインの50万円に設定してある
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア、猫エイズは補償対象外項目に指定されている
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある
    (参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ヒマラヤンに合ったペット保険を探してみてください!

  • 手術、通院、入院すべてを補償すること
  • 長期の通院を補償すること
  • 股関節形成不全を補償すること
  • ヒマラヤンにおすすめのペット保険は「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。