アイリッシュ・ウルフハウンド

「世界一大きな犬」として有名なアイリッシュ・ウルフハウンドは、狩猟犬として活躍した過去をもつパワフルな犬種です。
非常にたくましい体をしていますが、大型犬がかかりやすいとされる病気には注意が必要です。アイリッシュ・ウルフハウンドがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

世界で一番大きい犬!アイリッシュ・ウルフハウンド

アイリッシュ・ウルフハウンドの性格

アイリッシュ・ウルフハウンドは、「アイルランド」原産の犬種です。その歴史は古く、15世紀にはすでに存在していたとされています。かつては、オオカミやシカなど大型動物の狩猟犬として活躍していました。

昔から人間と共に暮らしていたからか、「飼い主への忠誠心」と「家族への愛情深さ」は、数ある犬種の中でもトップクラスを誇ります。

狩猟犬として優秀であったことはもちろん、家庭犬としても素晴らしい犬種だとして、ヨーロッパの貴族から高い人気を獲得していたようです。

アイリッシュ・ウルフハウンドは、「筋肉で引き締まった体」と「まっすぐに伸びた長い脚」を持っているため、スタイル抜群です。その美しい体型は、数多くの犬が集まるドッグショーでも抜き出ています。また、動きは非常になめらかで優雅さが感じられます。

大きな体をしているため「怖い」という印象を持たれがちですが、性格は穏やかで落ち着いています。さらに、忍耐強さも兼ね備えているため、多少嫌なことをされても攻撃的になることは少ないです。どんな人・どんな動物とも上手くやっていくことができるため、家庭犬向きであるといえます。

アイリッシュ・ウルフハウンドは非常に豊富な毛色を持っています。グレーやブリンドル(トラのような縞模様)、ブラック、ホワイトなど6種類以上もの毛色があります。同じ犬種であっても、毛色によって雰囲気がガラリと変わります。スタイリッシュなグレーに、優しい雰囲気のあるホワイト、クールなブラックなど、それぞれに違った魅力が詰まっています。

飼いかたの注意点

アイリッシュ・ウルフハウンドは体が大きいため、住まいは広くなければなりません。できるだけ開放的で、アイリッシュ・ウルフハウンドが自由に歩き回れるくらいのスペースを確保してあげましょう。十分なスペースを取らず、手狭なところに押し込めてしまうと“ストレス”に繋がる恐れがあります。

小さな子どもやお年寄りと暮らす際は、注意が必要です。アイリッシュ・ウルフハウンドの平均体重は50kgとかなり重いため、小さな子どもやお年寄りが踏まれてしまうと、骨折する可能性があります。また、アイリッシュ・ウルフハウンドに飛びかかられた際、突き飛ばされて怪我をする可能性もあります。子どもやお年寄りとアイリッシュ・ウルフハウンドが一緒の空間にいる場合は、必ずアイリッシュ・ウルフハウンドを制御できる大人が付き添いましょう。

アイリッシュ・ウルフハウンドは元々狩猟犬として活躍していたため、かなりの運動量が必要となります。1回につき60分以上の散歩を毎日2回行うことが理想的です。

毎日の散歩に加え、定期的にドッグランや広々とした公園へ連れていってあげましょう。のびのびと走らせてあげることで、日頃のストレスを解消することができます。ドッグランはリードを付けなくても大丈夫ですが、公園などの公共施設は必ずリードをつけてください。公園などで走らせる際は、「ロングリード」という数十メートルにも及ぶ長いリードが便利です。

毛が長いアイリッシュ・ウルフハウンドはブラッシングが必須です。固くて針金のような毛質をしているため、抜け毛はさほど多くありません。代わりに毛玉ができやすいので、最低でも週に3回程度はブラッシングを行いましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

アイリッシュ・ウルフハウンドは屈強な体をしていますが、大型犬がかかりやすいとされる病気に注意が必要です。

アイリッシュ・ウルフハウンドがかかりやすいとされる「股関節形成不全」「胃拡張・胃捻転」「肥大型心筋症」の3つについてご紹介していきます。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、太ももの骨と骨盤を繋ぐ“股関節”に異常が起きている状態のことを指します。

通常、犬は成長するにしたがって骨盤も大きくなります。しかし、股関節形成不全を発症している犬は骨盤の成長が不完全であるため、太ももの骨が本来あるべき位置からズレています。このような異常があることで、歩く際に痛みを感じるのです。

発症の原因は遺伝的なものが大半だとされています。

子犬の頃はほとんど目立った症状がなく、生後半年を過ぎた辺りから徐々に症状が現れます。運動を嫌がる、スキップのような歩き方をしている、散歩の途中で座り込むなどの症状が見られる場合は、すぐさま動物病院を受診してください。

特に大型犬に多い病気のため、アイリッシュ・ウルフハウンドも注意しなければなりません。運動して筋肉量を増やしたり、肥満によって股関節へ負担をかけないよう食事の管理をしたり、十分な配慮が必要です。

【治療費について】
骨が発達していない成長期の段階や、症状が軽度の場合は「安静療法」をとります。症状が進んで痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの「投薬治療」を行います。それ以上に症状が重い場合は、外科手術が必要になることもあります。

手術には麻酔などのリスクが伴いますので、獣医さんと十分に話し合ってください。

通院手術・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

手術方法や入院期間によって治療費は異なりますが、入院費を含めると治療費は高額になると考えられます。

股関節形成不全の場合、補償対象外項目になっているペット保険会社があるので、注意してください。全額自己負担となる前に、しっかりとペット保険を選びましょう。

胃拡張・胃捻転

胃拡張(胃が拡張すること)によって、胃がねじれてしまった状態のことを「胃捻転」といいます。胃がねじれると、常に胃が締め付けられている状態となり、食べ物の消化不良、周辺の臓器の機能低下、壊死などが起こります。

体内で引き起こされる症状のほか、見た目に分かりやすい症状も引き起こします。例えば、腹部の膨張、嘔吐、えづき、よだれ、げっぷ、などが挙げられます。

この病気は突然起こり、発症すると数時間で命を落としてしまう恐ろしい病気ですので、上記で紹介した症状が見られたら動物病院へ行きましょう。

胃拡張・胃捻転は、アイリッシュ・ウルフハウンドのような胸部の縦幅が大きい大型犬がかかりやすいとされています。発症の原因としては、遺伝的なもの、食後の過度な運動、胃の中のガスが異常に増加することなどが考えられます。

そのため、以下4つの点に気を付けましょう。

  • 一度に大量の食事を与えない
  • 早食いさせない
  • 大量の水を食事前後に与えない
  • 食後最低2時間は運動させない

【治療費について】
ガスを抜いて胃の拡張を解消する治療や、食生活を見直すことによって胃拡張の予防を促します。重症の場合は、外科手術によって胃を正常な位置に戻す治療を行います。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院(6日)
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 30万円

手術を行う場合、入院費も含めて費用は高額になると考えられます。補償率が高いペット保険を選び、少しでも自己負担額を抑えましょう。

肥大型心筋症

心臓にある「左心室」の筋肉が厚くなり、左心室内が狭くなる病気です。
心筋症は肥大型心筋症、拘束型心筋症、拡張型心筋症に分類されますが、アイリッシュ・ウルフハウンドはこの「肥大型」にかかりやすいといわれています。

この病気になると心臓の動きが低下し、血液の循環が悪くなるため、少しの運動で息を荒げたり、歩行異常を起こしたりという症状が見られます。また、肺に水がたまる肺水腫や心臓や血管の中で血が固まる血栓が見られるようになります。
この状態が長く続いてしまうと、呼吸困難や後ろ足に麻痺が見られたりするようになります。

なぜこの病気を発症してしまうのか明確な答えは出ていませんが、タウリン不足が原因ではないかといわれています。

【治療費について】
根本的な治療法がないため、症状をやわらげることが治療の目的となります。
血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬、肥大を抑制する薬などの投与を続けることで進行を遅らせる対処をします。

通院
治療費2,000 ~ 1万円/回

この病気は、長期の通院と投薬が必要になります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

アイリッシュ・ウルフハウンドにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとアイリッシュ・ウルフハウンドにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

アイリッシュ・ウルフハウンドがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するペット保険を選ぶのがおすすめです。
その中でも、アイリッシュ・ウルフハウンドは股関節形成不全や胃拡張・胃捻転といった手術が必要になる病気にかかりやすいので、もしものときの高額な治療費をカバーできるよう高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。
ただし、補償割合が高過ぎると支払う保険金も高額になってしまいます。膿皮症で継続的な治療が必要になることも考えると70%の補償割合がおすすめです。

ポイント2:高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
アイリッシュ・ウルフハウンドが股関節形成不全や胃拡張・胃捻転で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上を補償するペット保険がおすすめです。
また、膿皮症で通院をすることも考えると、通院の場合の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも70%補償の場合は70万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
今回紹介したアイリッシュ・ウルフハウンドがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

アイリッシュ・ウルフハウンドに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでアイリッシュ・ウルフハウンドに合うペット保険を選んでみましょう。
まず、ポイント1の「通院・入院・手術を70%の割合で補償するペット保険」は13種類ありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。
そこから残りのポイントで絞っていきます。
ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、通院の限度額が8000円以上・限度回数20日以上、年間補償限度額が70万円以上」ではイーペットが候補から外せます。
ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、あんしんペットと日本ペットプラスが補償対象外項目に指定しているので除外できます。

保険会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70568,900 円85万円12,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70685,890円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70804,710円70万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットL70840,910円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070894,050円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70987,070円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット70701,073,750円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン70701,089,130円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン701,322,010円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,028,980円70万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子70%プラン702,132,870円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、8種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。
ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
その金額で比較すると、比較的保険料が安い保険はFPC、PS保険という結果になります。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、アイリッシュ・ウルフハウンドは継続的な治療が必要になる肥大型心筋症にかかりやすいとされているため、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、アイリッシュ・ウルフハウンドがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

アイリッシュ・ウルフハウンドにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

最後に、アイリッシュ・ウルフハウンドにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん 70%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、アイリッシュ・ウルフハウンドに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

股関節形成不全を補償すること

アイリッシュ・ウルフハウンドにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん 70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。