ふさふさの被毛と三角形の小さなたち耳が愛らしいキースホンド。今回は、突然の病気やケガに備えられるよう、キースホンドに合ったペット保険を選んでいこうと思います。

キースホンドは好奇心旺盛で明るい犬種

キースホンドの魅力

キースホンドはポメラニアンとよく似ており、ふわふわの被毛と三角形のたち耳、眼を囲むスペクタルズ(めがね)が特徴のオランダ原産の犬種です。

スピッツ系の犬種と考えられており、ドイツ原産のジャーマン・ウルフスピッツと近縁種となります(ヨーロッパではキースホンドとジャーマン・ウルフスピッツを区別していないようです)。

運河が多いオランダでは船舶の番犬として活躍していたことから、オランダのはしけ(小船)用の犬を意味する「ダッチ・バージ・ドッグ」とも呼ばれていました。

キースホンドは明るく好奇心旺盛でフレンドリーな性格をしています。
場合によっては見知らぬ人や犬と距離をおくこともありますが、基本的には攻撃性はなく仲良くなれます。
忠誠心があり賢く学習能力も高いのでしつけもしやすいので初めてペットを飼う家庭に向いている犬種と言えるでしょう。

飼い方の注意点

キースホンドの豊富な被毛はダブルコートで、換毛期になると大量に毛が抜けます。
毎日ブラッシングをしないと毛玉になり、皮膚炎を引き起こしてしまう場合があるので気を付けましょう。
被毛が多いため寒さには強いですが、暑さに弱い犬種です。高温多湿を避け、温度管理が行える飼育環境で過ごすようにしてください。

また、愛情深い性格のため一人にされるとストレスを感じてしまいます。
ストレスは病気や無駄吠えなどにつながるので、できるだけ一緒にいてあげましょう。
遊ぶことが大好きなので、おもちゃなどを用意すると喜びます。
運動量はそれほど多くはありませんが、毎日行うとストレスも軽減されるのでおすすめです。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

活発なキースホンドはどんな病気にかかりやすいのでしょうか?
ここでは、キースホンドがかかりやすいといわれる「股関節形成不全」「皮膚炎」「てんかん」についてご紹介します。

股関節形成不全

「股関節形成不全」は、股関節の成長に異常があらわれて炎症が起きた状態をいいます。
発症すると股関節に痛みが生じるため運動を嫌がるようになったり、足を引きずったりと運動障害があらわれます。

キースホンドは股関節形成不全が発症しやすい傾向があり、成長期に肥満や過度な運動をすることで発症する場合もあります。
歩行に異常が見られた場合は早めに動物病院へ連れていきましょう。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を関節し、症状の程度を確認します。
症状が軽度の場合や、骨が発達していない成長期の場合は、症状の悪化を防ぐための安静療法や運動制限、食事管理などの内科治療を行います。

痛みが生じている場合は抗炎症剤や鎮痛剤などの投薬治療を行いますが、さらに悪化している場合は外科手術をすることがあります。

通院(5~10日)手術・入院(2~5日)
治療費2,000~5,000円/回10~55万円

症状の緩和には数回の通院が必要で、費用は1~5万円かかると考えられます。
手術をする場合は、症状の程度によって異なりますが、10~55万円と高額になってしまいます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、きちんと確認して選んでいきましょう。

皮膚炎

キースホンドは被毛の量が多いため、皮膚疾患が起こりやすい傾向があります。
皮膚炎の原因は被毛のほかに、添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものがあり、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しいため、完治するのに時間がかかってしまうことが多いので、早期発見が重要となります。
毎日ブラッシングなどの手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

てんかん

キースホンドが発症しやすいと言われているてんかんは完治することが困難な脳の病気です。
脳腫瘍といった病気もないのに神経細胞が異常に活発、全身けいれん、意識喪失といった発作を突然起こします。

発作を起こしてしまったらまずは名前を呼んでみて意識があるかどうかの確認、それからいつどんな状態でどのような発作を起こしてどのくらい発作が継続したかメモを取りましょう。もしくは携帯電話で動画を撮るのも良いでしょう。
こうしたメモや動画を残しておくことで、病院での診察をスムーズに行うことができ、今後の治療方針を固めていくためにも必要となります。

また、発作が終わると興奮状態になって走り回ったり暴れたりする子もいるので、ぶつかると危険なものは周囲にはおかないようにしましょう。

もしも発作が10分以上続く、発作の間隔が短く頻繁に起こるようなら注意が必要です。ここまで重症なてんかんは、脳壊死の危険性があるので早急に病院にて直接対処しなければなりません。

【治療費について】
基本的な治療法は、発作を抑えるための抗てんかん薬の投与となり、治すための治療法はありません。
発症してしまえば、抗てんかん薬を一生涯飲み続けるようになります。

通院
治療費5,000~1万円/回

てんかんの投薬治療は、一生続けなければなりません。
一度の治療費が少なくても、受診の回数を重ねると治療費は高額になってしまいます。
そのため、長期的な通院を補償してくれるペット保険を選ぶことが大切になります。
ただし、保険会社によってはてんかんを補償しないペット保険もあるので注意してください。

キースホンドにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとキースホンドにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術をすべて補償すること

キースホンドがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償する商品がピッタリです。
通院・入院・手術をすべて補償するペット保険は種類がたくさんあるため、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」を比べて選ぶと良いでしょう。

限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができるので、基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえます。
最低でも補償割合が50%の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院に対応できること

キースホンドがかかりやすい皮膚炎やてんかんは長期的な通院が必要になります。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、何度も通院していると高額になってしまいます。通院にしっかり備えられるようにするために、日額制限がある場合は平均治療費の8000円以上、日数制限は20日以上あるペット保険がいいでしょう。

また、ペット保険はプランによって免責金額(自己負担金額)が設定されているものがあります。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません

例えば、免責金額が5,000円の設定で、1回の治療費が3,000円なら一切補償が受けられず、ペット保険に入っている意味がなくなってしまいます。
通院は診察と処置のみなどの場合、1,000~4,000円になることもあります。十分に補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

さらに、股関節形成不全で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

ポイント3:股関節形成不全・てんかんを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、キースホンドがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「股関節形成不全」と「てんかん」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。股関節形成不全とてんかんで受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • あんしんペット
  • アニマル俱楽部
  • アクサ損保(※発症した年度のみ補償)

<てんかんを補償対象外にしている保険会社>

  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • あんしんペット
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

キースホンドに適したペット保険の補償内容と保険料

では早速、先ほど紹介した3つのポイントで、キースホンドに最適なペット保険を選んでみましょう!

ポイント1・2で「免責金額がなく、通院・入院・手術を幅広く補償する商品」をおすすめしています。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を比べていきます。
候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べてみました!

それぞれのポイントをチェックしてみると、いくつか候補から外れる商品が出てくるようです。

ポイント1の「年間補償上限金額が50万円以上」と、ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上」は全商品がクリアしています。

ポイント3の「股関節形成不全・てんかんを補償する」では、てんかん・股関節形成不全を補償対象外項目に指定している日本ペットプラス(ガーデン)・アクサ損保は除外できます。

保険会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50435,950 円85万円12 500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50905,540 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、8種類の候補が残りました。
これらは補償内容を見るとすべて十分な内容であるといえます。そのため、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
そう考えると、比較的保険料が安い保険は、FPC、PS保険という結果になりました。

補償内容・保険料で見るとおすすめのペット保険ですが、PS保険には気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
キースホンドがかかりやすい皮膚炎やてんかんは、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、キースホンドがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなので安心です。

キースホンドにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

キースホンドにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペットがかかりやすい病気を把握しておくと、何に備えればいいのか見えてきますね。以下のポイントを参考に、キースホンドに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術をすべて補償すること

長期の通院に対応できること

股関節形成不全・てんかんを補償すること

キースホンドにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。