コーイケルホンディエは、日本ではあまり飼育されていない希少な犬種です。この犬種は猟犬として活躍した過去を持ち、非常にタフな体をしていますが、いくつか気を付けたい病気もあります。
ここではコーイケルホンディエがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

日本ではまだまだ希少な犬種コーイケルホンディエ

コーイケルホンディエの性格

コーイケルホンディエは、オランダ原産の中型犬です。

この犬種は第二次世界大戦によって一時は絶滅の危機にさらされましたが、ハーデンブレック・ヴァン・アンメルストゥール夫人のおかげで絶滅には至りませんでした。かつては鴨猟に使用されており、フサフサとした長いしっぽを使って鴨をおびき寄せる役割を担っていたようです。

未だに猟犬として活躍している子もいますが、基本的にはペットとして可愛がられています。原産国オランダでは人気があるようですが、日本ではまだまだ希少な犬種であり、名前すら知らないという方が多くいます。

しかし、日本最大級の畜犬団体「一般社団法人ジャパンケネルクラブ」によると、コーイケルホンディエの飼育頭数は年々増加傾向にあるとのこと。人気犬種に名を連ねる日もそう遠くはないかもしれません。

コーイケルホンディエは猟犬としての血が流れているものの、かなり穏やかな性格をしています。赤ちゃんや子どもにも優しく、どんな家庭にも馴染むことができます。その穏やかさは見た目にも出ており、丸々とした優しげな瞳が印象的です。

また、コーイケルホンディエは従順で素直なため、かなりしつけがしやすい犬種です。自立心もほとんどなく、信頼できる飼い主に全てを委ねます。家庭犬としては最適な性格であり、飼いやすさは犬種トップクラスでしょう。

コーイケルホンディエのカラーは、ホワイトベースにオレンジまたはブラウンの差し色が入ります。日本で人気の犬種「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」によく似たカラーリングをしています。

飼いかたの注意点

コーイケルホンディエは猟犬として活躍していたため、かなりの運動量を必要とします。そのため、毎日60分の散歩を2回ほど行うことが理想的です。散歩に加え、おもちゃで遊んであげる時間ももうけましょう。動くものを追いかけることが好きですので、ボールやディスクを投げてあげてください。

ときにはドッグランや公園など、広い場所で走り回らせてあげることも大切です。のびのびと自由に遊ばせることで、しっかりと体力を消費できます。運動神経の良いコーイケルホンディエはスポーツドッグ(※)向きであるため、何かスポーツを教えてあげても良いでしょう。

コーイケルホンディエの毛は細めで絡まりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。特に耳元の毛が絡まりやすくなっているため、入念にブラッシングしましょう。ブラッシングを怠ると毛玉が出来てしまいますので、ご注意ください。

また、垂れ耳であるコーイケルホンディエは耳掃除が必須です。垂れ耳は通気性が悪く、汚れやニオイがこもりやすくなっていますので、定期的に耳掃除を行いましょう。週に1~2回程度を目安にしてください。

※スポーツドッグ
犬と一緒に楽しめるスポーツのことを指します。スポーツドッグには様々な種目があり、「アジリティ」や「ディスクドッグ」などが挙げられます。スポーツドッグは日本でも普及してきており、全国各地で大会が開かれています。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

コーイケルホンディエは丈夫な犬種なのですが、いくつかの注意したい病気もあります。
中でもコーイケルホンディエがかかりやすいとされる「膝蓋骨脱臼」「外耳炎」「皮膚病」について、詳しくご紹介していきます。

膝蓋骨脱臼

俗に「膝のお皿」と呼ばれる膝蓋骨(しつがいこつ)が本来の位置からずれることで、歩行異常や歩行困難を引き起こす病気です。

膝蓋骨脱臼は重症度にあわせていくつかの段階がありますが、初期はほとんど症状がみられないため、見逃しがちです。見逃したまま放置していると、最終的には骨が変形して歩けなくなってしまうことがあります。そのため、片足を上げたまま歩く、足を触ると痛がるなどの症状が見られる場合は、すぐに病院へ行きましょう。

基本的には外科手術を行って治しますが、症状が重い場合は手術を行っても完治できない場合があります。できるだけ軽度の状態で病院に行くことが望ましいです。

膝蓋骨脱臼は遺伝的な要因で発症する場合と、転倒などの外傷が原因で発症する場合があります。遺伝性の場合は予防が難しいですが、外傷はある程度防げます。フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、など膝に負担がかからない環境を作ることが大切です。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。症状が軽い場合は関節のサプリメントや鎮痛薬を投与し、肥満気味であれば減量を行って経過を見ることがあります。

基本的には症状が重い場合に外科手術を行いますが、重症度に関わらず手術を行う場合もあります。

通院(2~5回)手術・入院治療(2~3日)
治療費2,000 ~ 1万円/回10万 ~ 25万円

完治までの治療費は15万~35万円ほどかかり、かなり多額の費用が必要です。手術を行った場合はリハビリなどをする場合があるので、さらに治療費が増えます。

手術費は高額になりますので、手術に備えられるペット保険へ入っておくと安心です。ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しない商品もあるので注意してください。

外耳炎

外耳炎は、コーイケルホンディエを含む垂れ耳の犬種がなりやすい病気です。

外耳炎を発症すると、耳の中に大量の耳垢がこびりつき、悪臭を漂わせます。また、痛みや痒みが伴うため、頻繁に耳を掻く仕草がみられます。

外耳炎が悪化すると、中耳炎を引き起こす恐れがありますので、早期発見・早期治療に努めましょう。

外耳炎を予防するには、毎日の耳チェックと定期的な耳掃除が重要となります。耳掃除は、汚れが溜まっていたら行うくらいの頻度で大丈夫です。なお、湿気の多い季節は発症のリスクが高まりますので、耳をめくって風通しを良くしてあげるといいでしょう。

【治療費について】
耳の中の掃除を行った後、点耳薬を投与します。細菌感染が原因である場合は、抗菌薬や駆除薬を使用します。アトピーやほこりなど“アレルギー”が原因の場合は、食事や環境を改善し、アレルゲンを取り除いてあげます。

通院(通算2~5回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

通院をする場合は、1万~3万円程度かかります。症状が悪化している場合は、より長期的な投薬治療が必要となりますので、もう少し高くなります。この病気は何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランがおすすめです。

【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

皮膚病

皮膚病とは皮膚の免疫力の低下やアレルギーによって、皮膚に炎症が起こる病気です。アレルギーは、特に「ダニ」や「ノミ」が原因になっていることが多いとされています。また、室内飼いが主流となったことで、家の中のほこりが原因となって発症してしまうケースもあるようです。

皮膚病を発症すると皮膚が乾燥して痒みを伴うので、その部分を舐めたり、引っ掻いたりする行動がよく見られるようになります。

【治療費について】
皮膚病の治療を行う場合は、最初に発症の原因を特定します。細菌感染が原因だった場合は駆除剤を投与し、皮膚の炎症を抑えます。それに加え、皮膚の乾燥を和らげる保湿剤や、シャンプーをすることも効果的だといわれています。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

数回の通院が必要となりますので、治療費は1~5万円ほどかかると考えられます。症状が悪化してしまった場合は、より長期的な投薬治療が必要となります。そのため、通院補償がしっかり備わっているプランを選びましょう。

コーイケルホンディエにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとコーイケルホンディエにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。

免責金額があると、設定されている金額分は補償されません

例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
コーイケルホンディエは外耳炎や皮膚病で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、膝蓋骨脱臼で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、コーイケルホンディエがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。
すると「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
膝蓋骨脱臼で受診する可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

コーイケルホンディエに適したペット保険の補償内容と保険料

コーイケルホンディエに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

コーイケルホンディエがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険から選んでみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償限度額が50万円以上」は、すべてのペット保険が満たしています。

ポイント3の「膝蓋骨脱臼を補償する」では、膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短、日本ペットプラス(ガーデン)、ペット&ファミリー、あんしんペットは除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%392,250 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、7種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険はFPCとPS保険の2つです。
補償内容・保険料ではこの2つがおすすめのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

コーイケルホンディエがかかりやすい外耳炎や皮膚病は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、コーイケルホンディエがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

コーイケルホンディエにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

コーイケルホンディエにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、コーイケルホンディエに合ったペット保険を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

膝蓋骨脱臼を補償すること

コーイケルホンディエにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。