警察犬や盲導犬など、さまざまな分野で活躍するラブラドールレトリバーは、優しい顔つきで頭がよく世界中で大人気の犬種です。
今回は、ラブラドールレトリバーがかかりやすい病気をチェックして、もしものときに備えられるよう適切なペット保険を選んでいきます。

ラブラドールレトリバーは温厚で頭のいい犬

ラブラドールレトリバーの魅力

ラブラドールレトリバーはとても温厚な性格で、人や他の犬に対して愛情深く友好的な性格をしています。運動することが大好きという活発な一面も持ち、「水鳥回収の王」と呼ばれるほど泳ぎが得意な犬種です。観察力や運動能力、作業能力に長けていることから、警察犬や盲導犬、セラピー犬など、たくさんの分野で活躍しています。
毛の色はブラックやチョコレート、イエローの3種類です。優しい印象の見た目から、盲導犬にはイエローのラブラドールレトリバーが抜擢されることが多いといわれています。
運動が得意なので、ドックスポーツや競技会でよく活躍しています。また登山を楽しんだり、川で遊んだり、一緒にアウトドアするには最適な犬種です。

飼い方の注意点

若いころは特にやんちゃで好奇心旺盛なため、たくさん散歩をして遊んであげましょう。多くの人や他の犬と触れ合わせることで社会性などを経験させ、大人になるにつれ落ち着いた性格になっていきます。
肥満により引き起こしてしまう病気もあるため、運動不足にならないよう十分に気をつけてください。温厚な性格といっても、ラブラドールレトリバーは大型犬でとても力が強いので、散歩の際はリードを短く持ち、手に巻き付けて離さないようにしましょう。
飼い主に喜んでもらうことが好きなラブラドールレトリバーは、しつけの際、厳しく𠮟るよりもたくさん褒めてあげる方が効果的です。良いことをしたときはオーバーリアクションでたくさん褒め、悪いことをしたときには「だめ!」と短く叱ってみてください。賢い犬種なので、幼少期のころにしっかりしつけを行うことで、吠え癖や噛み癖などを直すことができます。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ラブラドールレトリバーがかかりやすい病気には、遺伝的要因なものが多いといわれています。
ここでは、かかりやすいといわれる「股関節形成不全」「腫瘍」「白内障」についてご紹介します。

股関節形成不全

「股関節形成不全」は、股関節の成長に異常があらわれて炎症が起きた状態をいいます。発症すると股関節に痛みが生じるため運動を嫌がるようになったり、足を引きずったりと運動障害があらわれます。
ラブラドールレトリバーの場合は遺伝によるものといわれていますが、大型犬は成長スピードが早く急激に体重が成長するため、股関節への負担も大きくなり、成長期に肥満や過度な運動をすることで発症する場合もあります。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を関節し、症状の程度を確認します。症状が軽度の場合や、骨が発達していない成長期の場合は、症状の悪化を防ぐための安静療法や運動制限、食事管理などの内科治療を行います。痛みが生じている場合は抗炎症剤や鎮痛剤などの投薬治療を行いますが、さらに悪化している場合は外科手術をすることがあります。

通院手術・入院(2~5日)
治療費2,000~5,000円/回10万~55万円

症状の緩和には数回の通院が必要で、費用は1万~5万円かかると考えられます。手術をする場合は、症状の程度によって異なりますが、10万~55万円と高額になってしまいます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、きちんと確認して選んでいきましょう。

腫瘍

腫瘍には「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」がありますが、とくにラブラドールレトリバーは、全身に存在する悪性腫瘍の「悪性リンパ腫」にかかりやすいといわれています。元気消失や体重の減少ほか、運動をしなくなるなどの症状が現れます。脾臓や肝臓などに腫瘍がある場合は腹部にふくらみがみられ、その他、あごやわき、四肢なども転移する場合があります。日頃からコミュニケーションをとり、体を触ることで変化に気づき、早期に発見するようにしましょう。

【治療費について】
外科手術によって、腫瘍を取り除きます。悪性腫瘍の場合は転移している可能性があるため、腫瘍だけでなく周りの組織も広く切除します。手術が難しい高齢の犬の場合は、抗がん剤治療や放射線治療が行われます。

通院(通算10~20回)手術・入院(1~3日)
治療費2,000~5,000円/回5万~20万円

腫瘍の場所や程度、範囲によって治療費は異なりますが、通院の場合は2万~10万円、手術の場合は5万~20万円と高額になると考えられます。
高額になりがちな手術をしっかりと補償してくれるプランを選びましょう。

白内障

目の水晶体の一部または全体が白く濁り、視覚障害があらわれる病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は目の濁りが確認でき、周りのものにぶつかる、運動を嫌がる、ふらふらと歩くようになります。発症のほとんどは6歳以上の高齢の犬ですが、ラブラドールレトリバーの場合は2歳以下の犬の発症がみられることから、遺伝が関係していると考えられます。
白内障は、予防することが難しい病気です。症状が進行すると失明の恐れがあるので、早期に発見することができるよう、日頃から目の観察をしてあげましょう。

膝蓋骨脱臼は症状の重症度が4段階に分けられ、「グレード1」では普段の生活にはあまり影響は出ませんが、「グレード4」になるといつも脱臼した状態になるので歩行困難になってしまいます。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与による内科治療を行い、症状の進行を緩和します。視力がほとんど失われてしまった場合は、外科手術を行う可能性があります。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000~5,000円/回8万~15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、白内障の治療は一生続けなければならないので、家計の負担になってしまいます。さらに手術を行う場合は、入院費を含めて10万~20万円と高額になると考えられます。
長期的な通院や手術を高補償で備えられるペット保険を選ぶことが大切です。

(参考)【獣医が解説】犬の白内障の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ラブラドールレトリバーにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

ペット保険がたくさんあってどれにしようか迷われている方は、かかりやすい病気に備えられるプランを探してみてください。
かかりやすい病気からラブラドールレトリバーに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

ラブラドールレトリバーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
その中でも、ラブラドールレトリバーは股関節形成不全や腫瘍、白内障などの手術で高額な治療費がかかる場合があります。もしものときしっかりカバーできるように80~100%の高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。

ポイント2:特に手術の補償が充実していること

手術をする可能性が高いことから、高い補償割合だけでなくその中でも手術の補償内容が充実しているプランを選ぶ方がより安心できます。
ペット保険の中には「1日に支払う保険金の限度額」と「1年に支払う保険金の限度回数」が決まっているものがあり、手術費は数十万円と高額な費用がかかってくるので、制限が低いと十分に補償してもらえません。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

手術の補償を充実させたい場合には、最低でも手術の日額制限が1日にかかる平均治療費である10万円以上、限度回数が2回以上の補償があるプランがおすすめです。
また、白内障で長期的な通院が必要になる場合もあるので、通院の日額制限は8,000円以上、限度回数は20日以上あるものが良いでしょう。
さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」のチェックも欠かせません。限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができるうえ、基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
今回紹介したラブラドールレトリバーがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<気管虚脱を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ラブラドールレトリバーに適したペット保険の補償内容と保険料

ラブラドールレトリバーにおすすめのペット保険を選ぶ3つのポイントで探してみるとどんなプランが見つかるのでしょうか?実際に比較してみましょう!
まず、ポイント1の「通院・入院・手術を80%以上で補償するペット保険」は7種類です。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしました。

そこから残りのポイントで絞っていきます。
ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、限度回数が2回以上、通院の限度額が8,000円以上、限度回数が20回以上、年間補償上限金額が80万円以上」ではアニマル俱楽部とペットライフジャパンの各プランが候補から外せます。
ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、ガーデンが補償対象外項目に指定しているので除外できます。

会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
ペットライフジャパンスタンダードプラン100%349,600 円27万円2,000円/日
年間30日まで
5,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
ペットライフジャパンスペシャルプラン100%607,200 円40.5万円3,000円/日
年間30日まで
7,500円/日
年間30日まで
45,000円/回
年間2回まで
PS保険100%補償プラン100%895,000 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ90%プラン90%1,034,710 円90万円制限なし制限なし制限なし
アニマル倶楽部オレンジプランⅡ100%692,760 円63万円5,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
アニマル倶楽部プレミアオレンジプランⅡ100%766,320 円72万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
60,000円/回
年間2回まで
アニマル倶楽部グリーンプランⅡ100%917,640 円126万円6,000円/日
年間60日まで
12,000円/日
年間60日まで
90,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※アニマル俱楽部の各プランは11歳までの保険でその後別プランに移行されるため、0歳から11歳までの年間保険料の合計を表示しています。12歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険選びの3つのポイントで考えると、PS保険の100%補償プランに絞ることができました!PS保険は手術を手厚く補償してくれるほか、通院や入院の補償も十分なのでおすすめです。
では最後に、PS保険はどんな特徴があるのか確認してみましょう。

ラブラドールレトリバーにおすすめ!「PS保険の100%補償プラン」の特徴

PS保険の特徴をまとめてみたところ、注意する点もあることが分かりました。メリット・デメリットを理解したうえで、ペット保険を選ぶようにしましょう。

PS保険の100%補償プラン

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎や皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

かかりやすい病気とその治療方法をチェックしていれば、それに合わせてペット保険を選ぶことができます。以下のポイントを参考に、ラブラドールレトリバーに合った商品を探してみてください!

  • 通院・入院・手術を高い割合で補償すること
  • 特に手術の補償が充実していること
  • 股関節形成不全を補償すること
  • ラブラドールレトリバーにおすすめのペット保険は「PS保険の100%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。