日本であまり見かけることのないラージ・ミュンスターレンダーは、鳥獣犬として活躍していた活発な犬種です。力強くたくましい体をしていますが、大型犬がかかりやすい病気には注意しなければなりません。ここではラージ・ミュンスターレンダーがかかりやすい病気とおすすめのペット保険をご紹介します。

ラージ・ミュンスターレンダーは従順でエレガンスな犬種

ラージ・ミュンスターレンダーの魅力

ラージ・ミュンスターレンダーはドイツ原産の犬種です。かつては鳥獣犬として活躍しており、獲物を発見した際にハンターに知らせる、撃ち落とされた鳥獣を回収するなどの作業を行っていたようです。

1980年代には正式な犬種として国際畜犬連盟(通称FCI)に登録され、以降はヨーロッパを中心に高い人気を博しました。日本ではあまり見かけることはありませんが、ペットとしてひそかに人気があるそうです。

ラージ・ミュンスターレンダーは、大型犬に分類されるほど大きな体を持っています。平均体重は30kgほどで、2本足で立つと成人男性と同じくらいの身長になります。大きくて堂々とした出で立ちは、思わず目が釘付けになってしまうほどに魅力的です。

ラージ・ミュンスターレンダーの体はしなやかな筋肉に覆われているため、スリムで引き締まっています。脚は細いものの、程良く筋肉がついているため素早く走ることが可能です。足取りは非常に軽く、優雅さすら感じさせます。

また、顔立ちは穏やかで、優しそうなまん丸の瞳が印象的です。耳やシッポにはフサフサとした飾り毛がついており、エレガンスな雰囲気が漂います。

そんなラージ・ミュンスターレンダーの最大の特徴は、全犬種の中で見ても群を抜いている従順さです。飼い主の指示には素直に従いますので、非常にしつけのしやすい犬種だといえます。従順なだけでなく、利口なラージ・ミュンスターレンダーは状況判断力にも長けています。

飼い方の注意点

鳥獣犬として活躍していたラージ・ミュンスターレンダーは、かなりの運動量を必要とします。そのため、毎日60分以上の散歩が欠かせません。運動量が足りていないとストレスから問題行動を引き起こす可能性がありますので、注意しましょう。

毎日の散歩に加えて、ドッグランや広々とした場所での運動も必要です。のびのびと走らせてあげることで、体力の消費とストレスの解消を同時に行うことができます。なお、ドッグランには多数の犬や飼い主がいますので、トラブルのないようにルールを守って楽しみましょう。

大型犬であるラージ・ミュンスターレンダーの住まいは広くなければなりません。狭いところに押し込めると骨が変形したり、ストレスに繋がったりします。ラージ・ミュンスターレンダーが余裕をもって方向転換でき、伏せることができるくらいのスペースを準備してあげましょう。

柔らかなロングコートであるラージ・ミュンスターレンダーには、毎日のブラッシングが必須です。ブラッシングを怠ると毛玉ができたり、見栄えが悪くなったりしてしまいますので、注意してください。

ブラッシングの際は、毛玉ができないように根元から梳かすことを意識しましょう。特に耳やシッポの細い毛は絡まりやすくなっていますので、念入りにブラッシングしてください。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ラージ・ミュンスターレンダーですが、気を付けなければならない病気もあります。
ここでは、ラージ・ミュンスターレンダーがかかりやすいといわれる「股関節形成不全」「皮膚炎」「結膜炎」についてご紹介します。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節に異常が起きた状態を「股関節形成不全」といいます。
健康な犬は成長とともに骨盤も大きくなりますが、発症している犬は骨が不完全で、太ももの骨とうまく連結できないために起こります。
股関節形成不全は大型犬に多く、ラージ・ミュンスターレンダーも注意しなければなりません。
毎日運動し筋肉量を増やしたり、肥満による股関節への負担をかけないように食事の管理をしたり気を付けましょう。
運動を嫌がる、スキップのような特徴的な歩き方をしている場合は動物病院を受診してください。

【治療費について】
骨が発達していない成長期の段階や、症状が軽度の場合は、股関節の正常な成長や悪化の防止のため安静療法をとります。
症状が進み、痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬治療を行います。さらに症状が進行している場合は、外科手術が必要になることもあります。

通院(通算5~10日)手術・入院(2~5日)
治療費2,000~5,000円/回10~55万円

内服薬の投与や症状の緩和には時間がかかるため、通院の場合は1~5万円の治療費が必要となります。
また手術を行う場合の治療費は、手術内容によって異なりますが、入院費を含めて10~55万円と高額になる可能性があります。
治療に専念するためにも、手術にしっかり備えることができるプランを選びましょう。

皮膚炎

ラージ・ミュンスターレンダーは皮膚疾患が起こりやすいと言われています。
原因として添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しく完治に時間がかかることが多いので、早期発見が重要となります。
毎日手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

結膜炎

結膜炎は白目が充血する他に、まばたき、流涙、前脚で目をかくなどの様子が見られます。この状態が悪化していくと、結膜が腫れあがっていき、腫れぼったい顔になります。
結膜炎の原因として挙げられるのは、アレルギーや感染症、異物、あるいは流涙症やドライアイなどのもともと眼病を持っていたことにより引き起こされる場合です。
原因の見分け方として、両目に症状が現れている場合は感染症、またはアレルギーの可能性が高く、片目だけに見られる場合は、異物が眼球に入ってしまった可能性が高いと言えるでしょう。
ラージ・ミュンスターレンダーは目の疾患にかかりやすいので、結膜炎になっていないか定期的にチェックすることをおすすめします。

【治療費について】
結膜炎は点眼薬で炎症を抑え、眼の周辺を清潔な状態にするために洗浄します。獣医師の指示に従い、エリザベスカラーをして患部をかかないようにし、用法用量をしっかりと守って点眼することで治療を行います。

通院(通算3~5回)
治療費2,000~5,000円/回

治るまでの期間は個体差もあり、一週間で治る場合もあれば長期間続いてしまう場合もあります。
継続的な通院が必要になると、どんどん費用がかさんでいき最終的に5,000円~3万円かかります。
そのため、長期の通院に備え、年間補償上限金額が高いペット保険を選ぶことが大切です。

ラージ・ミュンスターレンダーにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとラージ・ミュンスターレンダーにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。

免責金額があると、設定されている金額分は補償されません。

例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
ラージ・ミュンスターレンダーは皮膚炎や結膜炎で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、股関節形成不全で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したラージ・ミュンスターレンダーかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ラージ・ミュンスターレンダーに適したペット保険の補償内容と保険料

ラージ・ミュンスターレンダーに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

ラージ・ミュンスターレンダーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険から選んでみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額が50万円以上」は、すべてのペット保険が満たしています。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、日本ペットプラスが補償対象外項目に指定しているので除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%455,400 円85万円12500円/日年間30日まで125,000円/入院年間3入院まで100,000円/回年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%537,190 円100万円10,000円/日年間20日まで20,000円/日年間30日まで100,000円/回年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%575,010 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%675,160 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%705,050 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%774,430 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%815,830 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%904,520 円60万円10,000円/日年間20日まで10,000円/日年間20日まで100,000円/回年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%1,577,340 円72.8万円12,000円/日年間22日まで12,000円/日年間22日まで100,000円/回年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%1,683,460円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、60万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

補償内容・保険料ではFPCとPS保険がおすすめのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

ラージ・ミュンスターレンダーがかかりやすい皮膚炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ラージ・ミュンスターレンダーがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ラージ・ミュンスターレンダーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ラージ・ミュンスターレンダーにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ラージ・ミュンスターレンダーに合ったペット保険を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

股関節形成不全を補償すること

ラージ・ミュンスターレンダーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。