ゴージャスな長い被毛が特徴のラサ・アプソは、なんと2000年もの歴史がある古い犬種です。ここでは、そんなラサ・アプソがかかりやすい「尿結石」「角膜炎」「皮膚炎」の治療費からおすすめのペット保険を紹介します。

「幸福を招く犬」として貴族の間で愛されていたラサ・アプソ

ラサ・アプソの魅力

チベットで生まれたラサ・アプソは、約2000年の歴史がある古い犬種です。シーズーの祖先犬となった犬と言われており、容姿はシーズーとかなり似ています。かつては中国皇帝に献上されていた高貴な犬で、幸福を招く魔除けの犬と信じられていたのだとか。

1920年代にはチベットからヨーロッパへと渡り、「東洋のお守り犬」として人気を博したそうです。日本ではあまり見かけることない犬種ですが、熱狂的な愛好家が存在しています。

貴族に愛されていたラサ・アプソは、とてもゴージャスな見た目をしています。絹のような美しい被毛を持ち、その被毛を風になびかせて歩く姿は非常に優雅です。毛量は多く、頭からしっぽまでフサフサとした被毛が生えています。

人間から愛されるために生まれてきた愛玩犬であるラサ・アプソは、落ち着きのある性格をしています。室内で飼うには最適であり、住宅街や都会のマンションでも暮らすことができます。

基本的には落ち着いているラサ・アプソですが、遊ぶときは活発です。ボール遊びや引っ張り合いなどをしてあげると喜びますので、たくさん遊んであげましょう。

ラサ・アプソはバリエーション豊富な毛色を持っています。ゴールデンやハニー、ブラック、ホワイト、ブラウンなどが存在しています。全犬種の中でも毛色が多い方であるため、自分好みの子を見つけることができます。

飼い方の注意点

ラサ・アプソは飼い主や家族に対しては愛情深いですが、他人には素っ気ない態度をとります。誰にでも愛想の良い犬種ではなく、少し警戒心が強めです。他人が近寄ってきたからといって攻撃的になることは少ないですが、他人の存在がストレスになる恐れがありますので、注意してください。

長毛種であるラサ・アプソには毎日のブラッシングが欠かせません。少しでもブラッシングを怠ると毛玉ができてしまい、皮膚や被毛に負担がかかってしまいます。また、毛玉ができると痛みが伴ってしまいますので、毛玉ができないよう根元からしっかりとブラシを通しましょう。

体は小さいものの、ラサ・アプソには毎日の運動が必須です。1日に2回、30分程度の散歩を行いましょう。散歩に加え、室内でおもちゃを使って遊ぶ時間があるとなお良いです。遊ぶことは愛犬とのコミュ二ケーションツールにもなり、より絆が深まることでしょう。

ラサ・アプソは毛量が多いため、暑さに弱いです。そのため、夏場は必ず冷房の効いた快適な部屋で飼育しましょう。特にジメジメとした暑さがある梅雨時期は熱中症にかかりやすくなっていますので、注意が必要です。

また、夏場の散歩は早朝や夕方などの涼しい時間帯に行きましょう。ただ、地面がアスファルトである場合は、涼しい時間帯であっても熱を持っている可能性があります。散歩の前に、地面を触って冷たくなっているか確認するようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ラサ・アプソにはかかりやすい病気がいくつか挙げられます。
ここでは、その中で「尿結石」「角膜炎」「皮膚炎」についてご紹介します。

尿結石

尿の通り道である膀胱や尿道、尿管などに結石ができてしまった状態を尿結石といいます。発症すると尿の量が減ったり、血尿が出たり、あるいは尿自体が出なくなったりする場合もあります。排尿のポーズをしているのに尿が出てこない場合は、尿結石を疑ってください。
発症の原因として細菌感染や排尿の我慢、食事によるミネラルの過剰な摂取、水分摂取の減少などが挙げられますが、ラサ・アプソは尿結石を発症しやすいといわれています。
症状が悪化すると尿毒症や急性腎不全を併発することがあるので、異変を感じたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。

【治療費について】
発生した結石の大きさや種類によって治療方法を決めます。結石が小さい場合は、抗生剤で結石を溶かす方法や、水を飲ませて排尿量を増やして排出を促す方法、カテーテルで洗い流す方法などがとられます。結石が大きい場合は、外科手術によって除去しなければなりません。

通院(通算3~10回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000~1万円/回5~15万円

通院での治療の場合は1~10万円、手術をする場合は入院費も含めて5~15万円程度かかってしまいます。
完治までに通院が必要となる病気なので、手術だけでなく、長期的な通院を補償してくれるペット保険がおすすめです。

角膜炎

黒目を覆う一番外側の透明な膜が角膜です。これが刺激されることで炎症が起こるのが角膜炎です。
発症するとかゆみや痛みをともなうため、目をしょぼしょぼさせたり、前足や地面で目をこすったりします。また、目の周りの赤みや、涙、目やにが見られます。
症状が進むと黒目の白濁や充血が起こり、最悪の場合失明することもあります。早期の発見、治療で治る病気なので、変化を見逃さないようにしましょう。
ラサ・アプソは長毛が目にかかり刺激を受けやすいため角膜を傷つけやすい状態にあります。鼻と目の距離が短いので匂いをかぐとき目を傷つけやすいこと、長い被毛が目を刺激すること、ドライアイになりやすいことなど、様々な要因から、特にこの病気にかかりやすい犬種と言えます。
目にかかる毛はこまめにトリミングするなど、目を傷つける恐れのあるものはできるだけ取り除くようにしましょう。

【治療費について】
重症でなければ、主に抗生剤や消炎剤の点眼や軟膏による治療が行われます。失明の恐れがあるような重症のときは、外科手術を行うこともあります。
目の周りの汚れと毛の除去のほか、逆さまつげが原因である場合は獣医師に抜いてもらうと良いでしょう。

通院(通算3~6回)
治療費2,000~1万円/回

症状が軽ければ複数回の通院で治すことができます。一回の治療費は2,000円~と、比較的少額ですが、原因によっては通院回数が多くなる可能性はあります。
また、重症の場合は手術を伴うこともあるため、通院を手厚く、念のための手術にも備える保険に加入できれば安心です。

皮膚炎

ラサ・アプソは皮膚疾患が起こりやすいと言われています。
原因として添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しく完治に時間がかかることが多いので、早期発見が重要となります。
毎日ブラッシングなどの手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

ラサ・アプソにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

ペット保険にはいろいろ補償タイプがあるので、その中からかかりやすい病気に備えられるものを見つけることが大切です。
ここでは、ラサ・アプソにおすすめのペット保険を選ぶポイントをまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

まず、気を付けなければいけないのは免責金額です。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置のみなどの場合1,000~4,000円になることもあります。しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日につき●円まで・1年に▲回までと限度額・限度回数が決められているものがあります。その金額があまりにも低いと、せっかくペット保険に入っているのに十分な補償を受けられなくなってしまいます。

補償内容に制限がある場合は、通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、限度回数は20日以上あるのが望ましいでしょう。

また、手術の補償もある程度必要です。1度の手術でかかる平均治療費は10万円なので、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選ぶといいと思います。

ポイント3:年間補償限度額が高いこと

年間補償限度額とは、年間で支払われる保険金の上限金額のことです。基本的にこの金額が高いほど補償内容が充実しているといえるので、補償の手厚さを知るためにチェックは欠かせません。
また、通院・入院・手術の各補償内容に制限がない場合は、この年間補償限度額に達するまで補償が受けられます。
年間補償限度額は補償割合が50%の場合は最低でも50万円以上あると安心でしょう。

ラサ・アプソに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、先ほど紹介した3つのポイントでラサ・アプソにピッタリなペット保険を選んでみましょう!

ラサ・アプソは通院・入院・手術をする病気になりがちなので、すべてを補償してくれるペット保険がおすすめです。
その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険から選んでみましょう。

まずはポイント1の「免責金額が設定されていないペット保険」を選び、生涯保険料が安い順に並べてみました。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%392,250 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ポイント2・3をまとめると「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額は50%の場合は50万円以上、70%の場合は70万円以上」です。
この2つのポイントでチェックしてみると全種類クリアしています。

3つのポイントだけでは絞り切れないので、ペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)も比べてみましょう。
50%補償では50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えます。
比較的保険料が安い保険は、FPC、PS保険、SBI、日本ペットプラス(ガーデン)という結果になりました。

ただし、補償内容・保険料ではおすすめの3つのペット保険ですが、PS保険、SBI、日本ペットプラス(ガーデン)には気になるデメリットがあります。

PS保険

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による膿皮症などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
皮膚炎など長期の通院が続くことが多い病気になった場合、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険のペット保険“格安で高補償”の裏にあるデメリットとは?口コミ・評判は良い?

SBI・日本ペットプラス(ガーデン)

SBIと日本ペットプラス(ガーデン)では膝蓋骨脱臼などが補償対象外項目として指定されています。
今回かかりやすい病気で紹介した傷病は補償対象外項目に該当していませんが、ラサ・アプソも膝蓋骨脱臼などにも気を付けなければならない病気の一つです。
膝蓋骨脱臼などを発症する可能性を考えると、補償対象外項目が多いSBIもあまりおすすめできません。

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ラサ・アプソがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなので安心です。

ラサ・アプソにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン」の特徴

では最後に、ラサ・アプソにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くて悩まれている方はかかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶのも一つの手です。以下のポイントを参考にしてラサ・アプソに合ったペット保険を見つけてみましょう!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

年間補償限度額が高いこと

ラサ・アプソにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。